訪問看護師を辞めたい理由と対処法!向き不向きとは
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漠然と「訪問看護師を辞めたい」と思っているけれど、毎日が忙しすぎて、転職活動もままならない…。自分はそもそも訪問看護師に向いているのか。今の勤務先に勤め続ける自信もないけれど、次の転職先で希望通りの働き方ができるかどうかも不安。そんな悩みを抱えながら、訪問看護師を続けている人は多いのではないでしょうか。
訪問看護師を辞めたいと思ったら、まず最初にどうすればいいのか?どういったところに転職できるのか?転職先選びには、どこに注意すればいいのか?
訪問看護師が辞めたいと思ってしまう理由から、それを解決する方法、転職先の選び方にいたるまで、「辞めたい訪問看護師のための失敗しない転職のコツ」のすべてをご紹介しましょう。
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この記事に書いてあること
訪問看護師の離職率、退職理由
急速に進む高齢化にともない、日本では2025年に医療需要がピークを迎え、看護師を増やす必要があると言われています。しかし、在宅医療が増加するなか、訪問看護師の離職率の高さが問題となっています。
訪問看護師の離職率は看護師全体の1.2倍?
平成23年に日本看護協会が「訪問看護の伸び悩みに関するデータ」を発表しています。
これによると、平成19年の1年間で訪問看護業界全体で見た離職率は15.0%。病院の離職率12.6%と比較すると、訪問看護師の離職率の高さが浮き彫りになっています。
また、この報告によると、訪問看護ステーションの70.2%が求人募集を行っていましたが、そのうち実際に採用したのは70.5%。一方、日本看護協会や各都道府県の看護協会が運営の無料職業紹介「ナースセンター」利用者全体では約6割、ハローワーク利用の場合は約4割にとどまっていることからも、訪問看護業界の就業率は高いといえるでしょう。それは、裏を返せば採用されやすいということ。
これは先に紹介した離職率の高さと結びついているのでしょう。
訪問看護師の退職理由
訪問看護師の離職率は、どうして病院看護師よりも高いのでしょうか。
まずは、看護師全体の退職理由について見てみましょう。日本看護協会によると、退職したい理由の1位は「看護職の他の職場への興味(12.9%)」、2位は「勤務時間が長い、超過勤務が多い(8.1%)」と続いています(2018年時点)。
一方、訪問看護師のみを対象とした産業医科大学雑誌「訪問看護師の仕事負担感や就業継続意思と業務特性との関連」 のアンケート結果によると、訪問看護師は現在の業務や職場で以下のように感じていることがわかりました(重複回答あり)。
学ばないといけないことが多くある | 99.1% |
判断を必要とする場面が多すぎる | 92.1% |
医療処置・複雑な看護技術が必要とされている | 67.1% |
利用者に医療事故が起こるのではないかと心配 | 66.8% |
自分自身の感染やけがなどが心配である | 63.9% |
そのほか、「訪問以外に任されている仕事が多すぎる(51.2%)」「仕事内容は就職前に考えていたことと違う(42.9%)」など、訪問看護師ならではの悩みやギャップが結果に表れています。
病院看護師より訪問看護師の離職率が高いのは、先に紹介した看護師全体の退職したい理由に加え、上記のような訪問看護師特有の業務や仕事の負担感がさらに重なるためではないでしょうか。
訪問看護師は人手不足で忙しい
日本看護協会によると、ナースセンターで求職中の看護師のうち、訪問看護ステーションを希望している人が2016年度は3826人だったのに対し、2018年度は5243人と約3割増加しています。
しかし、もともと訪問看護ステーションは求職者に対して求人数が多く、2018年度は求人数1万5266人と病院(20~199床、200床~499床)に次いで3番目に多い施設です。求人倍率は2.91倍と施設種別では最も高く、全体平均が2.32倍ということからも、慢性的な訪問看護師不足となっています。
また、厚生労働省発表の資料「訪問看護について」 によると、訪問看護ステーションの常勤看護師数は平均5人。それ以上の看護師が勤務しているいわゆる大規模事業所ほど依頼数が多く、依頼を断ることが多く業務過多となっているようです。そのため、退職を決めても次の看護師が決まらずなかなかやめられないということもあります。
訪問看護師の悩み「辞めたい理由」6つ
病院勤務にはない訪問看護師の大変さとして、主に次のものが挙げられるでしょう。
- 訪問件数に追われる「過密スケジュール」
- 小規模事業所ほど多くなる「オンコール回数」
- 乗り物は自腹で用意するケースもある「移動手段」
- ひとりで行う場合も多い「入浴介助」
- 緊急対応や家族教育が必要な「看取り対応」
- 専門知識とスキルが求められる「がん患者や 精神疾患の対応」
以上のような大変さが積み重なり、「辞めたい」と思うようになるのではないでしょうか。これは、前述の訪問看護師の退職理由にもつながります。
訪問看護師が辞めたいと思う6つの理由を詳しく見ていきましょう。
辞めたい理由1:教育制度が整っていない
指定訪問看護ステーションの数は、ここ10年で約2倍となっており、訪問看護師の需要も急速に増えています。そのため、教育やフォロー体制の整備が追いついておらず、事業所によってまちまちであったり、なかには十分な体制が整っていない場合もあります。
緩和ケアやターミナルケア、内科の病棟勤務が長い看護師でも、訪問看護は別物といわれます。しかし現状は、臨床の経験値が高い看護師は訪問看護の現場でも即戦力ととらえられ、教育期間は短く簡単に終わり、すぐひとりで訪問看護につくケースも少なくないようです。
そのため、初めて訪問看護をする人は、スキルや経験に不安を感じたり、スキルアップにつながらないと思い、辞めたい理由として挙げられるのでしょう。
参考サイト:全国訪問看護事業協会「平成30年訪問看護ステーション数調査結果(訪問看護ステーション)」
辞めたい理由2:スキル、経験不足
辞めたい理由1にもつながりますが、自身の訪問看護のスキルや経験に不安を感じ、辞めたいと思う看護師が多いようです。
前述したように、教育体制が整っていない事業所の場合、看護師自身がスキルや経験に不安を持ったまま、患者宅へのひとり訪問が始まることもあります。訪問看護では、処置やケアに迷ったり悩んだりしても、病院勤務とは違いその場ですぐ先輩や同僚看護師に相談できません。自分で判断しなければいけない場面が多いといえるでしょう。
そういった場面が重なると、自分のスキルや経験に自信を失ったり、責任の重さが負担になったりして、辞めたいと感じるようになるのかもしれません。
辞めたい理由3:連携が難しい、スムーズにできない職場
訪問看護では、担当医師はもちろん、ケアマネージャー、訪問介護員、事業所の所長や同僚看護師など、さまざまなスタッフと連携を取りながらチームであたります。
しかし、その連携がうまくいかない、時間がかかる場合は、最適な訪問看護が提供できず、ストレスを感じる人は多いようです。
例えば、担当医師が外部の病院勤務の場合、電話連絡ができる時間帯が限られていたり、病院側の取り次いでくれる看護師がそのたびに変わったりで、スムーズに連携が取れない場合も。
外部のケアマネ―ジャーが担当している場合も、同様にケアプランの相談や変更に時間がかかるなどがあります。そのため、看護師自身がケアマネージャーの資格を取得し、役割を兼ねることも多いようです。
同じ事業所内でも、引継ぎやカンファレンスの時間が十分に取れないところでは、所長やほかの看護師と患者の情報共有ができず、夜間・休日のオンコール対応や急遽、訪問を交代した際、患者の希望や容体に沿った看護ができないなどの弊害もあります。
辞めたい理由4:サービス残業が多い
病院勤務と同じように、パートや派遣の場合は基本残業はないか、生じた場合は時間給での支給となることが多いですが、正職員の場合は、慢性的なサービス残業が生じているようです。
訪問看護の1日の流れは、9時訪問開始、16時か17時に訪問終了。その後、事業所に帰り、申し送りやカンファレンス、電子カルテ記入などの書類作成を1時間程度で17時ないし18時が終業時間というのが一般的です。
しかし、帰所してからの業務が1時間で終わることはほとんどなく、平均して1日2~3時間の残業が生じているのが実情です。事業所によっては、あらかじめ給料に見込み残業分を上乗せしているところや、労働基準法に準じて残業代を支給しているところもありますが、サービス残業が慢性的に生じているところもあり、「給料と業務量が見合ってない」と不満を募らせている看護師は多いようです。
辞めたい理由5:妊娠
日本医療労働組合連合会による「2013年看護職員の労働実態調査」によると、妊娠中も看護師を続けた約3割が切迫流産、約1割が実際に流産を経験しているという結果がわかりました。
10年前の同調査と比較すると、切迫流産、流産ともに5.5%も増加しており、日本の労働女性全体と比較しても、切迫流産は約2倍の数値となっています。
その理由として、看護師は基本、立ち仕事で、病院勤務はシフト制で夜勤など長時間勤務があるためではないかと考えられています。
一方、訪問看護師の場合、夜勤はないもののオンコール対応があり、日中は移動が多く、事業所によっては自転車移動となります。また、患者の住まいへ訪問しての看護のため、免疫力が落ち服用できる薬も制限される妊娠期は、感染症対策もいつも以上に必要となってきます。そのため、妊娠がわかったタイミングで退職を考える看護師が多いのでしょう。
辞めたい理由6:管理者やステーションと方針が合わない
訪問看護に対する考え方や方針、運営方法などが、管理者やステーションと合わない場合、働くモチベーションが続かなくなる看護師は多いでしょう。
訪問看護師のやりがいの一つに、患者の生活圏で寄り添った看護が長期にわたって行えることが挙げられます。しかし、訪問看護ステーションの中には、看護師に訪問件数のノルマや売り上げを課したりするところもあり、忙しさに追われて理想としていた訪問看護ができない場合もあります。
また、事業所の1割強が、患者への請求書関連の書類作成なども看護師の業務としているところがあります。その場合、事務職員を雇用している事業所と比較すると、訪問看護件数が少なくなる傾向にあり、本業以外の仕事で看護師に負担をかけていることになります。
訪問看護ステーションの管理者によっても、その考え方や方針は大きく変わります。例えば、管理者が病院勤務経験しかない場合、訪問看護の現場への理解が低く、無理なシフトを組んでしまう場合もあります。
長距離移動となるのに、移動時間がほとんど確保されないようなシフトが組まれたり、昼休憩が取れないようなノルマを課されたりといったこともあり、精神的にも体力的にも続けられないと感じる看護師は多いでしょう。
参考サイト:平成23年に日本看護協会が「訪問看護の伸び悩みに関するデータ」
訪問看護を辞める?職場を変える?チェックテスト
「訪問看護師を辞めたい」と感じている場合、そのタイプは大きく分けて3通りあると考えられます。
- 訪問看護を辞めて、病院勤務などほかの施設へ転職したい
- 訪問看護は続けたいけれど、勤務先を変えたい
- 看護師自体を辞めたい。
漠然と辞めたいと思っているけれど、なかなか次の転職先を探すための行動も起こせない場合は、何に不満を感じているのかはっきりさせてみることが大切です。
では、以下のA~Cの3つのチェックテスト、合計15個の項目の中で、自分が不満に感じているものを選んでみましょう。
- 上司や先輩とうまくコミュニケーションが取れない
- 訪問看護ステーションの運営方針や勤務体制に不満がある
- 教育やフォロー体制に不安を感じている
- 患者やその家族とは1対1の手厚い看護を長いスパンでしたい
- 業務量に対して給与が安い
- 訪問看護が思っていたものとは違い自分には合わないと感じている
- 苦手な処置があり1対1の訪問看護に不安を感じている
- 臨機応変に対応できず自分のスキルや経験不足に悩んでいる
- 設備・備品が整い、衛生的な場所のほうが安心して処置できる
- 緊急対応やオンコール担当に負担を感じる
- 体調が悪い日が増えている
- 慢性的な人手不足や残業を不満に感じている
- 収入が減っても休みが取りやすい職場がいい
- パソコンや書類作成の作業が苦ではない
- 看護師以外の仕事に興味がある
該当する不満が多かったのは【チェックテストA】~【チェックテストC】のうち、どれだったでしょうか?
表の中から当てはまるものを確認して、転職先選びの参考にしてくださいね。
該当する不満が多かったのは? | チェック結果 | おすすめの転職先 |
---|---|---|
【チェックテストA】 | 勤務先に不満を感じている | 別の訪問看護ステーションへ転職 |
【チェックテストB】 | 訪問看護自体に不安や不満を感じている | 病院や他施設へ転職 |
【チェックテストC】 | 看護師の仕事自体に不満やストレスを感じている | 看護師以外の仕事へ転職 |
チェックテストで、あなたが何に多くの不満を持っているのか、勤務先を変えた転職が向いているのか、病院や別施設への転職が向いているのかがすこしわかったと思います。
次の章では、訪問看護を続ける場合は辞めたい理由別に、病院や異業種への転職が向いている場合は施設・業種別に、転職先選びのポイントをご紹介しましょう。
- 訪問看護を続ける場合の転職先選びのポイント
- 訪問看護師を辞める場合の転職先選びのポイント
- 看護師を辞めてジョブチェンジ
訪問看護を続ける場合の転職先選びのポイント
訪問看護は続けたいけれど、今の職場は辞めたいという方に、辞めたい理由別に、転職先選びのポイントをご紹介しましょう。
辞めたい理由1.人間関係に不満がある
基本、1人で業務にあたることが多い訪問看護師の場合、病院勤務よりも人間関係のストレスは少ないといえます。そのため、訪問看護師が上司や同僚看護師とうまくコミュニケーションが取れないなど人間関係で悩む原因は、申し送りやカンファレンスの時間がほとんど取れないくらい忙しいからではないでしょうか。転職の際、そういった看護師同士の情報交換の時間がどれだけ確保されているかを確認して、職場選びをするといいでしょう。
また、管理者や所属している看護師のキャリアやプロフィールも、転職サイトのキャリアアドバイザーなどを通して聞くのもおすすめです。管理者が訪問看護師の経験があるかどうか、所属している看護師の既婚・未婚率、ママ看護師の割合などがわかれば、入職後の働き方が想像しやすくなるでしょう。自分と同じ境遇の看護師が多ければ働きやすいというメリットもあります。
辞めたい理由2.勤務体制に不満がある
訪問看護師の中には「入職して初めて、担当制と交代制があることを知った」など、勤務形態を事前に細かく確認しなかったことで、いざ働いてみたら負担が大きい、思っていた働き方と違ったという人も多いでしょう。
自分がどういう働き方、勤務形態を望んでいるかをはっきりしたうえで、その条件に合った事業所を探すことでより良い転職となります。
勤務形態の条件としては、主に以下が挙げられるでしょう。
- 担当制(1人の患者に1人の看護師が担当)か?
- 交代制(1人の患者に複数の看護師が交代で担当)か?
- オンコール担当は必須かどうか?
- 訪問は看護師1人体制か、2人体制か?
- 医師の同行があるのか?
- 経理書類など書類作成をする事務員がいるか
- 時短勤務、パート勤務が可能かどうか?
辞めたい理由3.運営方針に不満がある
訪問看護ステーションの運営は、主に医療法人、営利法人、社団・財団法人、社会福祉法人などが行っています。この運営母体によって運営方針が異なり、訪問看護師の働き方にも大きく影響します。
事業所の運営方針は、訪問看護師の教育やフォロー体制にも表れます。患者に安全で高い医療を提供したいと考える事業所では、教育マニュアルが整い教育期間も十分とられています。それは、看護師の不安を払拭し、負担の軽減にもつながります。
営利法人は民間企業のため、利益を追求する側面がほかの運営母体よりも強いといえるでしょう。看護師に訪問件数のノルマや売り上げを課すのも、母体が営利法人というケースが多いようです。
国が診療報酬や介護報酬などの方針を変換すると業績に大きく影響するため、そのたびに運営方針が変わることもあるようです。
経営状態等により、事業所の運営会社が変わることもあります。その場合は運営方針はもちろん、給与体系が変わることも。
転職する際、運営母体までチェックすることは少ないでしょうが、運営方針が自分に合っているかどうか、運営会社が変わる心配がないかどうかは確認しましょう。
辞めたい理由4.給与体系に不満がある
最近は、病院と同等もしくはそれ以上の給料を提示する訪問看護ステーションも増えているため、業務量に対して給与に不満がある場合は、より給与の高いところへの転職を考えてもいいでしょう。
ただし、給与が上がるにはそれなりに理由があるものです。今とほぼ同じ条件、もしくは譲歩してカバーできる条件かどうかを十分検討する必要があります。その際、求人票には書かれていない以下の条件を確認することが肝心です。
- 提示の給与に手当が含まれているかどうか。
- 手当が含まれているなら基本給はいくらか
- 受け入れ患者の介護度の割合
- 事業所の規模、担当エリアの広さ
- 看護師1人当たりの担当患者数、1日あたりの訪問件数
- 訪問手段の乗り物が自前かどうか など
求人票にはない情報を一人で収集するのは大変ですし、情報が正しいかどうかの判断も難しいですね。自信がない場合は転職サイトを利用し、キャリアアドバイザーを通して詳しい内部事情を教えてもらうといいでしょう。
訪問看護師を辞める場合の転職先選びのポイント
病院勤務1:緩和ケアやターミナルケア病棟
病棟看護師に復帰する際、訪問看護師のキャリアを生かせるのは、緩和ケアやターミナルケア病棟でしょう。
患者やその家族への寄り添い方、家と同じように過ごしてもらうための心づかい、患者が望むケアのやり方、容体の観察力や予測、容体急変時の対応力など、1人で訪問看護をしていた経験は、病院での緩和ケアやターミナルケアに生かすことができます。
治療を続けながら患者のQOL向上を目指す緩和ケアは、早期から受けることで生存期間が長くなるといわれています。訪問看護で培ったスキルや経験によって、医療面だけではなく生活面からも入院患者にアプローチできるメリットがあるでしょう。
病棟勤務のため、二交代ないしは三交代のシフト制での夜勤を担当することになりますが、夜間・休日の緊急対応やオンコール担当がなくなるので、予定があらかじめ立てやすく精神的な負担が軽減すると感じる人もいるでしょう。
参考サイト:がん情報みやぎ「緩和ケアについて知ろう」
病院勤務2:外来
病院勤務に復帰したいけれど夜勤はできないという場合は、外来への転職となるでしょう。その場合、夜間・休日の出動やオンコールなどの各種手当がつかなくなるため給与は減ってしまいますが、残業も比較的少ないことから、子どもが小さい・介護があるなどの理由で勤務時間に制限がある方には最適な転職先ではないでしょうか。
また、在宅医療で通院していた患者が入院する場合の申し送りや、外部の訪問看護師からの連絡や相談を医師へ取り次ぐ際などは、訪問看護の経験が生かせるでしょう。
看護師を辞めてジョブチェンジ
看護師の仕事を続けることで精神的・身体的な健康被害がある、 ほかの仕事に興味がある、残業がない仕事につきたいなどで転職を考えている場合は、思い切って看護師の仕事から離れてみるのもひとつの手です。
例えば、看護師の資格を生かして企業に転職する産業看護師、CRC(治験コーディネーター)、CRA(臨床開発モニター)などは人気のある職種です。そのほか、看護師が転職しやすい業種、そのために必要な資格について紹介していますので、ぜひ下記の記事も参考にしてみてください。
まとめ
「患者やその家族から感謝される」「患者に長い期間寄り添って看護ができる」など、訪問看護師はやりがいがある仕事である反面、「忙しすぎて理想の看護ができない」「ひとりの訪問だから、いつか医療ミスを起こしてしまうのではないかと不安」「業務量に対し給与が見合ってない」など、不満の声も多く聞こえてきます。
もし「訪問看護師を辞めたい」と感じているのなら、その原因は何なのか、勤務先を変更するだけでいいのか、病院勤務に戻りたいのか、それとも看護師自体を辞めたいのかなどをまずはクリアにしましょう。それを踏まえたうえでの転職活動なら、次は満足のいく働き方ができるのではないでしょうか。
※ランキング評価の詳細は看護師転職サイトおすすめランキングの記事で紹介しています。
※ページ内の求人数は職種別に集計しています。