大学や企業の医務室看護師!残業がない人気求人の仕事内容とは?
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「病院での夜勤が最近つらい。日勤で働くことのできる医務室看護師に転職したい!」
「医務室看護師って具体的にどんな仕事をするの?」
「転職では実務経験や資格が必要?」
学校や企業の医務室の求人は人気がありますが、病院と違って外部からはなかなか内容が見えず、また医務室を置いている組織についてもはっきりと知っている看護師はあまりいないようです。
看護師ならば誰でも医務室勤務は可能なのでしょうか。働くメリット・デメリットも気になります。看護師が勤務できる医務室の仕事について、解説していきましょう。
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この記事に書いてあること
看護師の医務室勤務とは
働く場所は意外と多い
医務室勤務とひと口にいっても、働く場所はさまざまです。
会社や学校の医務室はすぐに想像できますが、他にもホテルや空港、駅、レジャー施設、自衛隊、警察などでも医務室勤務の看護師を募集することがあります。
正社員として採用された場合には、その組織の一員として医務室に配属されます。特に公的機関の医務室勤務では、準公務員として扱われる場合が多いようです。
また組織の規模によっては、派遣看護師のみが勤務していることもあります。
業務内容は勤務先によって変わる
医務室勤務の仕事内容は、勤務先によって多少の違いがあります。
企業や学校の場合にはおもに社員や生徒、職員など内部の人間が対象となりますが、ホテルや空港、レジャー施設などではそこを訪れる利用者のケアがメインの仕事となります。
ケガや急に具合の悪くなった人の対応をするのは変わりませんが、不特定多数の人が利用する場所では年齢層も幅広く、より臨機応変な姿勢が求められます。
空港勤務であれば言語や文化の面でも多様性があるため、一層多くの知識や技術が必要とされます。
「企業内医務室」「企業内診療所」「企業内健康管理室」の違いは?
一般的な企業の看護師募集では、「企業内医務室」「企業内診療所」「企業内健康管理室」など勤務先名に違いが見られることがあります。どれも同じように感じますが、業務内容や人数、体制に多少の違いがあります。
医務室の場合、学校の保健室が近いイメージです。あまり大きい部屋ではないことが多く、ベッドが1つか2つある程度です。身体の不調や突然の腹痛など、急に病気になったときやケガをしたときに訪れる場所としての役割をもちます。
通常は看護師や保健師が1人で対応に当たり、応急手当や看護を行います。一時的に身体を休めてもらい、回復を図る場所と考えれば良いでしょう。
健康診断を医務室で行うというところでも、身体測定や血圧測定など一部のみの実施であることが多いようです。
企業内診療所は、医務室とは違い小さなクリニックが会社の中にあるというイメージです。医師が常駐していたり、薬剤師が一緒に勤務していたりする場合もあります。社員専用の小さな病院として、慢性的な病気などについても診療を行います。
健康管理室ではさらに幅広い機能を果たし、社員のメンタルケアや生活習慣病予防、健康相談などにも対応しています。医務室の役割を兼任しているので、応急処置も行われます。
医務室より大きめの部屋であることが多く、医師が常勤している場合もあります。健康診断をすべて自社内で行っているというときには、健康管理室が設置されている可能性が高くなります。
これら名称による違いを知っておくと、企業からの募集があった際、大まかな業務内容を想像できるので応募書類の作成をするときなどに役立ちそうです。
学校の医務室では必要となる資格に注意
養護教諭の資格が必要となる学校
小学校、中学校、高校の保健室で働く場合には、養護教諭の資格取得が必要となります。
通常、養護教諭の資格を取るためには大学か短大に進学しますが、すでに看護師や保健師の資格があれば、養護教諭養成機関に半年から1年在学し、所定の単位を取得すれば養護教諭免許1種が得られます。
公立の学校の場合には、さらに各都道府県の教育委員会が行う教員採用試験を受験し、各学校に配属されます。養護教諭は人気がある職業ですが、各学校に1名しか配置されません。
全体の傾向としては、教員採用数が限られる地方の競争率が高く、採用数の多い都市部では低い傾向にあります。
看護師の資格のみで医務室勤務ができる学校
私立学校や大学の場合には、看護師資格のみでも医務室勤務が可能です。
位置づけとしては、保健室の先生というよりも学校看護師となりますが、仕事内容に違いはありません。こちらは公的な制約がなく、一般的な採用試験や面接のみで働くことができます。
大学の医務室の看護師募集の仕方は、その大学の体制や運営方法によって異なります。
例えば付属病院がある場合には、大学の医務室も管轄となっており付属病院から異動してくるのが一般的です。
医学部や附属病院がない大学では、大学を運営する部署が直接看護師の採用も行っていることが多いようです。まれに外部の病院と連携して採用を行うケースもあります。
企業と大学の医務室看護師の仕事
企業の医務室
企業の医務室では、対象となる年齢は働き盛りの世代となります。20代から50代、60代にかけて、それぞれの年代に合わせた健康管理が必要となります。
30代を過ぎると多くの人が気になりだすのが、生活習慣病です。糖尿病や高血圧といった、重症化しやすい病気を抱えながら働いている社員も少なくありません。
ときにはそうした社員からの健康相談に乗ったり、過重労働による疲労やストレスについて幅広くアドバイスを行ったりすることなども、企業の医務室勤務をする看護師の大きな役割となります。
最近ではメタボリック症候群の撲滅に力を入れる企業も多く、生活面や食生活の指導が求められることも少なくありません。
大学の医務室
大学の医務室でも小中高の保健室と同じく、ケガや病気の応急処置を行います。
また健康診断の証明書の発行や、地方出身で土地勘のない学生に病院の紹介をする窓口にもなります。
学生や職員に対する定期健康診断の手配や内外的な諸対応など、大学の医務室でも時期的に業務が集中することがあります。
元気な世代が中心ですが、それだけに学内でのアクシデントで思わぬケガをする学生もいます。救急搬送に付き添ったり、慢性疾患を患う学生の把握やケアをしたりと、親元を離れている学生に対しては家族代わりの役割も担います。
集団で暮らす場所であるため伝染性疾患の防止に気を配り、担当者と共に積極的に対策を実施していきます。
また最近の学生は会社員同様にストレスを抱えていることも多く、精神面でのサポートも重要な役割のひとつです。
医務室で働くメリット・デメリット
医務室で働くデメリットは?
病院とは違って夜勤もなく、定時で働けるのが魅力の医務室勤務ですがそれなりのデメリットもあります。
- 高度な医療技術がほとんど身につかない
- 医師がいない医務室も多く責任が大きい
- 身近な病気への知識やPCスキルが必要
- 立場の違う各部署との調整を行う必要がある
- 病院時代と比較して収入減となる場合もある
毎日、さまざまな症例と向き合わざるを得ない病院とは違い、医務室で重篤な症状を手がけることはまずありません。
そのため高度な医療技術や最新の治療法とは、無縁の生活となります。看護師としてのスキルアップが期待できないことは、覚悟しなければなりません。
重症患者を診ることはなくても、医師不在の医務室での対応は責任重大です。
様子がおかしい社員や学生に対して病院での早めの受診を促したり、ときには救急車を呼んだりするなど、的確な判断が求められる場面もあります。
企業や学校の医務室には、「病院に行くほどではないけれど」という不調や症状の相談が寄せられます。身近な病気についての幅広い知識がなければ、看護師として信頼されません。
また、病院にいるときよりもPCでの作業などが増え、操作スキルが必要とされます。
看護師が大勢働く病院とは違い、同僚や上司との人間関係に悩むことはなくなりますが、一方で企業のさまざまな部署や役職の人と関わることになります。場合によってはそれまでにない、わずらわしさを感じることもあるかもしれません。
また、企業の規模にもよりますが、夜勤など時間外の勤務がないことで病院時代よりも収入が落ちる可能性が高くなります。
医務室勤務のメリット
医務室勤務の人気が高いことから見ても、大きなメリットがあるのは間違いありません。
- プライベートの時間が確保できる
- 体調管理が楽になる
- 人との関わりの場が広がる
- ビジネスマナーやPCスキルが向上する
もっとも大きなメリットは、カレンダーどおりの就業と定時出勤・退社ができるようになることです。
学校や会社は土日祝日、お盆や年末年始など、基本的には社会とリンクして休業します。病院勤めではなかなかできなかった、家族旅行なども楽しめるようになります。
夜勤や早出・遅出などのシフト制とは違い、規則正しい時間で毎日を過ごすことができます。体調管理がしやすくなり、健康的な日々を過ごせるようになります。
目まぐるしい日々を過ごす病院では、ほとんど外部の人と接する機会がありません。企業や学校の医務室に勤めると、立場の違う人とのコミュニケーションの機会が増えます。
看護師は一般的なビジネスマナーをそれほど必要としない職業ですが、企業で働くようになれば電話対応、名刺交換などのビジネスマナーも覚える必要があります。
日常業務で使うPCスキルも自然と向上していきます。
医務室勤務への転職を成功させるためには
医務室の求人は数がとても少ない
医務室勤務への転職を希望しているのであれば、一般の求人と比べてとても少ないということを頭に置いておく必要があります。
こまめに検索をしさまざまな媒体にも目を通して、チャンスをものにしなければなりません。
たまたま目にしたとしても競争率が高いため、すぐに応募が締め切られる可能性があります。即日行動を起こし、数少ない機会を逃さないようにしましょう。
もともと数の少ない医務室の求人に関しては、学校、企業など狙いを定めすぎるとなかなか見つけられません。全ジャンルの医務室を網羅して、幅広く情報を集めていきます。
転職サイトを活用して非公開求人までもれなく探す
医務室の求人自体が少ないのに加え、良質な求人ほど非公開となっています。個人的に探してもうまく行き当たる確率はかなり低いと見て良いでしょう。
そのため医務室勤務に絞り込んで転職先を探すときには、転職サイトを活用するのが一番です。
転職エージェントの元には非公開求人の情報も集まり、ハローワークや求人誌では探せない求人情報まで確実につかむことができます。
また、採用される可能性を高めるためには応募先が求めている人材像を把握する必要があります。転職アドバイザーのサポートを受け、綿密な応募書類作成や面接戦略を行っていくことで、採用への道を広げます。
わずかなチャンスを自分のものとするためにも、プロの力を十分に活用していくことをおすすめします。
※ランキング評価の詳細は看護師転職サイトおすすめランキングの記事で紹介しています。
※ページ内の求人数は職種別に集計しています。