旅行好きな看護師にはうってつけ?ツアーナースのお仕事と収入事情を詳しく解説

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修学旅行や団体旅行に添乗して、参加者の健康を守る役目を果すツアーナースは、看護師から人気の高い仕事です。

お金をもらいながら旅行ができることを考えると、とても楽しそうに思えますが、実際にはどのような業務をこなしているのでしょうか。

ツアーナースの具体的な業務内容や、収入、適性まで詳しく見ていきましょう。

ツアーナースとは

子どもから大人まで旅行中の健康管理を担う

ツアーナースの需要は小中高などの学校関連がもっとも高く、そのほかにも企業の慰安旅行などの団体旅行や、介護付き旅行、障がい者旅行など、さまざまなシーンで求められています。

特に小中学生の移動教室、臨海学校、高校生の修学旅行などでは、1~2名の看護師が200人を超える生徒の健康をサポートするといったケースもあります。

また一般客の海外旅行に同行するという仕事も珍しくありません。

ツアーナースの仕事の多くは宿泊をともなうため、自身も団体とともに移動しながら業務を行う必要があります。

楽しそうに見えますが出発から帰着まで、すべての参加者が無事に楽しく旅程を過ごせるよう、常に見守る責任の重い仕事でもあります。

基本的には単発の仕事

ツアーナースはごくまれに旅行会社と直接契約をして働くといったケースもありますが、現在はほとんどが看護師転職サイトに登録して求人が出たら紹介を受け、仕事をもらう形が一般的です。

またツアーナースの紹介を専門に行うサイトに登録する方法もあります。

旅行期間は3泊4日~4泊5日といったものが多く、海外旅行では1~2週間という場合もあります。

基本的には単発ですが、ツアーナースの派遣を多く扱う会社に登録しておけば、年間を通して仕事が紹介されます

また旅行のハイシーズンには、ツアーナースの需要も増加し、通常はツアーナースをしていない派遣看護師にも多く声がかかるようです。

特に9月からは自然教室の添乗や中高生の修学旅行が急増するため、ツアーナースはほぼ日をおかずに添乗するといった状態になります。

正職員の看護師の中にも、休みのときには泊数が少ない旅行のツアーナースをしているという人も珍しくはないようです。

ツアーナースは単発の派遣であり、職場が固定されない仕事という位置づけで考えておくと良いでしょう。

ツアーナースの仕事内容

ツアーナースの業務の流れ

一般的な旅行の際の、ツアーナースの仕事の流れを見ていきましょう。

出発前

学校や企業などを訪問し、旅程や参加人数、参加者の健康状態などについて打ち合わせをします。

短期の場合には、直接の打ち合わせをせずに派遣会社を通じて情報提供されることもあります。

持病のある人の確認なども、事前に行われます。

服用薬などがある場合、管理についてどのようにすれば良いかなどを看護師がチェックすることもあります。

事前に旅行に関する指示書やマニュアルなどを渡されている場合には、すべての書類に目を通しておく必要があります。

急患に対応するための医薬品の入った救急箱など、持ち物の確認も忘れずに行います。

出発日当日

ツアー当日は集合場所で、旅行引率の先生や担当者に挨拶をし、顔合わせを行います。

また参加者に自己紹介をし、必要に応じて、疾病のある参加者の名前と顔を確認しておきます。

参加者の健康管理に十分注意を払いつつ、主催者や引率の先生などと情報共有を欠かさずに行うよう心がけることが大切です。

またツアーナースという役割ではありますが、楽しい旅行の雰囲気を壊さないためにも旅行者の一員として、参加者たちとのコミュニケーションにも気を配ることも必要です。

立場を忘れずに、参加者の様子を常時観察する姿勢が求められます。

旅行中

ツアーナースは原則として、旅程のすべての時間を参加者の対応に当てなければなりません。

そのため常に気を抜かず、いつでも病人やケガ人に対応できる体制でいる必要があります。

宿泊先でもツアー参加者たちの状態を把握し、翌日の準備を怠らないようにしておきます。

傷病者が発生した場合には、その看護にあたり、必要に応じて受診の付き添いを行います。

看護日誌への記録も、ツアーナースの役割です。

ツアー終了後は業務報告書を作成し、派遣会社へ提出します。

ツアーナースの具体的な対応・傷病事例

ツアーナースとひと口に言っても、参加者人数や目的地、日数などによりその対応はさまざまです。

参加者が大人の場合には体調不良などへの対応が主体となりますが、児童や生徒の場合はさらにケガへの対応も多くなります。

ツアーナースの経験者の話では、3泊4日でまったく対応が不要のときもあれば、数十名の対応をするときもあるということでした。

参加者が少ないと油断していると、15名のうち7名の対応をしなければならなくなることもあります。

逆に100名近い参加者でも、1週間で3名の対応という場合もあるようです。

ベテランツアーナースの体験の中でもっとも過酷なのは、修学旅行の最終日にノロウイルスでの発病があり、約300名のうち90人を対応したというケースです。

看護師が2人体制だったため、まだ対応できたとのことですが、3泊4日の予定が帰宅できず4泊5日に延長されたようです。

また船を使った合宿では100名強の参加者のうち、約半数が船酔いするという例もあります。

またツアーナースは心身全体の健康をサポートしなければなりません。

子どもが参加する旅行の場合には、ホームシックや友人関係のトラブルなどの精神的な不安にも対応するケースもあります。

ツアーナースが体験する主な傷病事例を紹介しておきましょう。

内科系統

  • 頭痛・発熱
  • 腹痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 便秘
  • 立ちくらみ・めまい

外科系統

  • 擦り傷
  • 切り傷
  • やけど
  • ねん挫
  • 打撲
  • 鼻血
  • 虫刺され
  • 目の異常

その他

  • 乗り物酔い
  • ホームシック
  • 精神不安

ツアーナースに求められる資質とスキル

快活で冷静沈着な気質ならばぴったり

ツアーナースに求められる資質には、以下のようなものが挙げられます。

  • 判断力
  • 行動力
  • 決断力
  • コミュニケーション能力

国内ならば治療できる施設を探すのは難しくないとはいえ、旅行中ではどのような状況下で何が起こるのかわかりません。

訴える症例に対して何をすれば良いのか、とっさの判断力と行動力はツアーナースに求められる第一の資質です。

応急処置だけで済ますのか、症状が重いと見て病院に行くようにするのか、的確な判断をする必要があります。

重大な病状を見逃して病院に連れていくのが遅れるなどすれば、責任問題となりかねません。

場合によっては旅行を中止するよう提言する、決断力も必要です。

また集団で移動をする中では、参加者や引率者と積極的にコミュニケーションを取り、観察材料とするほか、傷病者が出た場合には保護者への説明責任も負います。

いずれにおいても、高いコミュニケーション能力が問われることは間違いないでしょう。

何よりも、旅行が好きであることや、動くのが苦にならない頑健な体力の持ち主であるのは、ツアーナースの必須条件です。

高い医療技術よりも的確な対応スキル

ツアーナースはその場で注射をしたり、点滴をしたりするといった医療行為をするわけではありません。

例えばプライベートナースであれば、医師の指示に従いそうした行為が求められる場合もありますが、一般的には軽微なケガや症状への対応となります。

医療技術の高度さよりも、状況に応じて臨機応変に動くことのできる対応スキルが求められる仕事です。

ただまったく臨床の経験がないと、判断に自信がもてない可能性があります。

ツアーナースの応募基準が明確に規定されているわけではありませんが、目安としては看護経験が3年程度あれば良いようです。

特に外科や救急系、小児科の知識や経験を持つ看護師は、ツアーナースへの応募に有利になると考えられます。

ツアーナースの収入事情とメリット・デメリット

ツアーナースは日給制が基本

ツアーナースの仕事は単発であるため、給料は日給制です。

そのため1回の仕事の給料は、1日分の日給×旅行日数ということになります。

ツアーナースの日給相場は12,000~15,000円程度で、行き先や参加人数などによって上下します。

一応の目安としては、国内の修学旅行ならば小中高を問わず12,000円が多いようです。

繁忙期の場合にはツアーナースの需要が多いため、連続で添乗をすることもありますが、実際のところツアーナースだけで暮らしているという看護師はさほど多くはありません。

派遣会社に登録し、ツアーナースとそのほかの派遣の仕事を組み合わせて収入を安定させているという方法が一般的です。

国内旅行で多く見られる3泊4日の場合、1回の添乗で得られる収入は48,000円です。

毎週ツアーナースをしたとしても20万円以下となるので、看護師の収入としては少な過ぎます。

派遣元からもらえる仕事の数や、添乗する旅行の内容によって給料が左右されるため、一概には言えませんが、ツアーナースだけで生活するのはかなり大変なようです。

ツアーナースとして働くメリット

ツアーナースの仕事のメリットには、次のようなことがあります。

  • 仕事から自由な雰囲気が味わえる
  • 交通費や宿泊費をかけずに旅行できる
  • さまざまな出会いがある
  • 副業として働くことができる

ツアーナースのメリットは何といっても、旅行をしながら仕事ができる自由な雰囲気です。

ふだん同じ職場で働き続けているとどうしても鬱屈した気分になりがちですが、ツアーナースは毎回違う参加者や引率者と出会います。

自分のお金をかけずにさまざまな景勝地や名所に行くことができるので、旅行が好きな人にはぴったりの仕事といえるでしょう。

また単発の仕事も多いため常勤の合間を縫って働くといったことも可能です。

普段の仕事から気分を一新したいという看護師の副業としては、最適の仕事であるといえます。

ツアーナースとして働くデメリット

一方でツアーナースの仕事にもデメリットはあります。

  • 責任が大きい
  • 収入が安定しない
  • 体力が必要

ツアーナースは医療設備が整っていない中で、一人で対応しなくてはならないので病院で勤務しているときとは全く状況が違います。

旅行の参加者の体調管理だけでなく、旅行につきものの乗り物酔いや怪我の対応以外にも、血圧上昇や持病の発作などの突発的な事態にも臨機応変に対処できるスキルが必要です。

ツアーナースの大きなデメリットは、具合の悪い人や怪我人などがでた場合にすべての判断や応急処置を自分一人で行わなければならないということです。

医師もいないため、急患が複数でたときなどは、対応に追われます。

団体客に同行する場合がほとんどであり、ときには高齢者の多いツアーに付き添うこともあります。

そのため、複数の急患が発生するかもしれないという心構えが、旅行中には必要となるでしょう。

観光客気分でいるようでは、務まらない仕事です。

さらに海外旅行の添乗の場合には、現地の医療に合わせて対応する必要があったり、語学力が求められたりすることもあります。

簡単に周りに助けを求めることができない環境のため、より責任が大きくなります。

ツアーナースの仕事は、基本的に単発です。

繁忙期と閑散期もはっきりとしているため、収入を安定させるのは難しいと言えます。

派遣看護師であるため、正職員のような昇給や昇任システムはありません。

常に同じ日給で働き続けるので、年齢が上がると不安を感じるようになるかもしれません。

もちろん、正職員とは違い、賞与や手厚い福利厚生も期待できません。

ツアーナースの日給は一般的な職種から見れば、それほど低くはありませんが、実質的には24時間勤務に近い体制です。

時給換算するとかなり安い給与になるとも言えます。

ツアーナースは集団で旅行する際に、その参加者の健康を管理する仕事です。

当然自分が病弱であっては、旅程の間の業務を遂行することはできません。

その仕事を受けるかどうかは本人次第ですが、中には極寒の地に行くツアーや強行スケジュールの旅行もあります。

また修学旅行では通常ではさばききれないほどの人数を、一気に管理しなければなりません。

自分の体調管理はツアーナースの基本です。

どれほど疲れていても、傷病者が出れば最優先して対応する責任を担います。

精神的、身体的にも丈夫で健康的でなければならず、人一倍の体力が求められます。

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