[ 記事作成日時 : 2018年11月19日 ]
[ 最終更新日 : 2020年2月14日 ]

1年目の看護師の転職はあり?なし?新人の不安やクリニックへの転職も解説

1年目の新人看護師の転職

今の職場がつらくて毎日眠れない…

1年目の転職は無理?辞めるしかないかな…

と悩んでいる新人看護師の方は多いのではないでしょうか。

この記事を読むうちに、選択を決断する際のヒントが見つかるかもしれません。1年目の看護師の転職について一緒に考えていきましょう。

看護師辞めたい…1年目の転職はさすがに無理?

看護師1年目の転職って可能なの?

一般的な社会人であれば、1年目の新人が会社を辞めて転職するのはリスクは大きすぎると考えられますが、看護師の場合は難しくはあるが転職は可能と言えるでしょう。

日本看護協会の調べによると、2017年の離職率は正規雇用10.9%、新卒7.6%となっています。

他の年次と比べると確かに低い数字ですが、極端に少ないというわけではなく、離職した多くの看護師は無事に次の転職先を見つけて働いている人が多いといえます。

慢性的な看護師不足の日本社会では、まだ経験の少ない看護師であっても働く場所はたくさんあります。看護師の資格さえあれば、1年目で転職することも可能でしょう。

看護師としてのこれからの経歴に傷はつく?

先にもありましたが、新人看護師の離職はそこまで珍しいことではありません。そのため、1年目の転職で看護師の経歴に傷がつくということはありません

その理由として、「リアリティショック」があります。

新人看護師がこれまで受けてきた教育と現実の差に、衝撃を受けたり苦悩したりするのはある意味当然と言えます。そこに指導力不足や過重な労働環境が重なれば、転職を考えるのも理解できます。

転職の際に前職を辞めた理由を聞かれることがあっても、そこまで重視されるわけではありません。そもそも経歴に問題があると考える応募先であれば、採用面接には至りません。

むしろ中途半端な状態の転職より1年目の看護師であれば十分なやり直しがきくと考えられます。

でも…初期指導を行ってくれる病院はある?

現在は、中途採用に対してもプリセプター制度を置くなど、教育プログラムを充実している病院が増えてきています。特に中規模以上の病院であれば、その多くが何らかの教育制度を整えていると考えてよいでしょう。

こうした教育プログラムでは、対象者となる看護師の経験やスキルに合わせた指導が行われるため、1年目の看護師であれば初期指導に見合う内容と考えられます。

その背景となっているのは、離職率への改善策です。看護師に対しての教育制度がある病院では、整備が進んでいない病院と比較して離職が抑制されているというデータがあります。

看護師の離職を避けたい病院側は、ただ中途採用を受け入れるだけではなく、看護師のスキルを高め、自信を持って働けるよう教育を提供しています。

転職できたとしても、その後上手くやっていける?

1年目の看護師は、まだ看護師としてスタートラインに立ったばかりです。

ある程度の経験を積んだ看護師の転職とは違い、職場を変えることがゴールではなく、転職先で新たなスタートをし直すことがゴールとなります。

大切なのは、新しい職場で看護師としてのキャリアを着実に積んでいけるかということです。

もちろん1年目の看護師でも、理想的な働き方を転職先で実現することはできます。しかしまずは自分に合った職場を選び、転職を成功させなければなりません。

転職後もうまくやっていくことは可能ですが、すべては次の職場をどう選んでいくのかにかかっています

1年目で転職をした人と転職しなかった人の体験談

転職をして自分に合った病院で働けるようになった!

指導が厳しいばかりで、質問しても叱られてばかりいました。急性期病院だったこともあり、みんな忙しくて雰囲気は最悪でした。次第に追い込まれていき、心身ともに潰れかけたので思い切って退職しました。

転職先は療養型病院で、第二新卒歓迎で教育体制も整っていました。最先端の現場でバリバリ働くというところではありませんが、人間関係も穏やかで長く働けそうです。考えてみればのんびりした性格の自分には、最初の病院が合っていなかったのかなと思います。

ずるずると転職できないまま…早めに決断すべきだった

中規模の病院に新卒で入りましたが、希望した部署ではありませんでした。人間関係もあまり良くない上に満足な指導も受けられず、身体がきついばかりでした。思い余って師長に相談しましたが、「1年目はできなくて当たり前」「3年は我慢しないと看護師として不利」と引き留められました。

結局反論できないままずるずると同じ職場にいます。引き留められた時は、2年目に希望部署に異動できるようなことを言われましたが、それもありませんでした。今また、転職をしようかと迷っています。

もう少し考えてから転職を決めればよかった…

激務に耐えきれず辞めること以外考えられなくなり、一年目で辞めました。その時は辞めて心底ほっとしたのですが、ちょっと考えが甘かったと思います。転職先でも仕事はきつく、給料も下がってしまいました。

最初の病院勤務が短いことはやはり付いて回る気がしています。どこへ行っても「1年目で辞めた人」という評価で、本当のことなので何も言えません。1年目で辞めたことは後悔していませんが、もう少し頑張っていたら違う自分になれたのだろうかと考えてしまいます。

何とか1年目を我慢して続けてよかった!

1年目で希望通りに配属されましたが、自己評価の低さから「自分は看護師に向いていないのでは」と思い詰めていました。夜勤やシフト体制についての体調管理も上手くできず、病棟勤務は難しいと考えよるうになりました。

それでも何とか1年は過ごし、2年目に外来へ異動できました。採血・点滴・処置がとにかく多いですが、1年目で培った技術が役に立っており、ハードな外来の勤務も人間関係に救われています。結局どこの仕事も大変ですが、一つでもやり甲斐や楽しみを持つことができれば、仕事は続けられるのかなと思います。

看護師1年目でも転職した方がいい場合は?

今自分が抱えている悩みが、転職をすることで解決できるのか、それとも転職しても解決できないのかを知る必要があります。

その時に考えてほしいのが「今の職場がつらいのか、それとも1年目という状態がつらいのか」ということです。

今の職場環境に悩みがある場合

転職で解決できる悩み
  • 先輩や同期、プリセプターとの人間関係
  • 残業が多い
  • 病院の規模が大きく多忙
  • 病院の立地が悪く通勤に不便

今の職場環境に悩みの原因があり、自分の力ではどうにもならないものであるならば、確かに転職は解決方法となります

病院の規模や立地は転職による解決しかできませんが、業務内容については転科という方法もあります。

1年目という状態に悩みの原因がある場合

転職しても解決できない悩み
  • 研修が多い
  • 命に関わるプレッシャーに耐えられない

研修が多いことや、看護師という職業自体のプレッシャーに耐えられないというのは新人のうちはどうしようもありません。

問題を切り分けて見ると、原因は勤務先にあるのか、1年目という立場にあるのかがわかってきます。

1年目という状態が原因の場合は、今転職をしたところで解決するものではありません。どこの職場でも同様の立場であることは変わらず、転職を後悔する結果となってしまいます。

転職に踏み切る前に原因を見極めて、今後の行動を十分に検討しなければなりません。

1年目の看護師が転職するメリットとデメリット

看護師1年目の転職のメリット

看護師が1年目で転職するメリットには、心身の負担となっている直接的な原因を転職により解決できることが挙げられます。

問題が病院の人間関係や労働環境、勤務体制にある場合には、より良い環境に移ることでそうした状況から抜け出し、楽に働けるようになります。

また看護師のキャリア自体は、病院が変わっても継続されます。例えばつらい状態のまま我慢して働き続け、身体や精神を傷めてしまうと、看護師という職業を辞めざるを得なくなる可能性もあります。

苦労して取得した国家資格をそのまま生かして看護師を続けられるという点では、1年目での転職を選択することに大きな意味があります。

看護師1年目の転職のデメリット

体験談の中にもありましたが、事情に関係なく「1年目で辞めた人」という見方をされる可能性があります。前職場を辞めた背景や職場環境には、それなりの大きな理由があったはずです。

しかしそうしたことを考慮されず、「辛抱の足りない看護師」「我慢ができず続かないタイプ」という誤解が生まれることもあります。

こうした見方に対しては説明が通用しないため、転職がいたし方なかったことを、その後の勤務態度によって身をもって証明していくしかありません。

また1年目の転職は不可能ではないですが、経験不足・教育不足という点が不利になります。キャリアも経験も重ねた3年目以降の看護師と比べると、応募先の幅は狭く、転職へのハードルが上がります。

新人看護師のクリニックへの転職はあり?

看護師1年目はクリニックへ転職できる?

クリニックでは夜勤もなく、残業が少ないなど看護師に好まれる条件を満たしているように思われます。1年目で転職する看護師が、こうしたクリニックで働くことは可能なのでしょうか。

確かに大規模な病院に比べ、重症患者や急変する患者の対応をすることのないクリニックの仕事は楽に見えます。

しかし一方で、クリニックは個人経営がほとんどで育制度が整備されていません。基本的な看護技術がしっかりと身についていない教新人看護師にとっては厳しいものがあります。

スタッフ人数が少なくこなす業務が多いことも、場慣れしていない新人看護師にはつらく感じられるかもしれません。

クリニックに転職するとこれからのキャリアに影響する?

例えば、なんとかクリニックに転職を果たし、それなりに仕事ができたとしても、専門の看護技術や病院では当たり前に使われる特定分野の知識の習得ができません。

そのため、十分な病院勤務経験を持たずにクリニックで働いた場合、その後再び転職する際には病院勤務をするのが難しくなります。

入院設備のないクリニックは夜勤をせずに済む一方で、看護ケアの知識と経験がつかず、覚えられる手技が限られてしまうことを考慮しなければなりません。

新人看護師でも転職できるクリニック

1年目のクリニックへの転職はなにかと障害がありますが、それでも希望するのであれば不可能ではありません。看護師の中には新卒でクリニックに就職している方もいます。

看護師1年目で転職するのであれば、おすすめは内科系のクリニックです。注射や点滴をする機会が多く、看護師の基本的な技術を学びながら勤務ができます。

将来的に病棟勤務をすることになっても、最低限の知識やスキルとしては困らないでしょう。クリニックといっても、指導熱心な院長や先輩スタッフがいるところもあります。

看護師としての技術に自信がない場合には、そうしたクリニック内の環境をポイントとして転職先を探すようにしていきましょう。

初めての転職!どうやってするの?

転職の流れ

初めての転職はどのように進めていけばよいのでしょうか。ベーシックな転職の流れを見ていきましょう。

  • 転職する時期を決める
  • 求める条件を決めて、求人をチェック
  • 退職の手続きの準備
  • 求人情報を選択し応募
  • 面接対策を立てる
  • 面接
  • 内定受諾と入職日・退職日の決定
  • 退職・入職

転職すると決めたら転職に向けて、おおまかなスケジュールを決め、最終的に転職する期限を定めます。

そうすることでずるずると現職に留まることを避けられ、転職活動に取り組む意欲が高まります。

応募先の選定と同時に、退職にあたって必要となる手続きやその日取りについても確認しておきましょう。応募先が決まったら、その施設に合わせた応募書類の作成や面接戦略を立てていきます。

確実に採用されるためには、応募先の病院の情報を可能な限り収集し、求められる人材像を探ります。

1年目の転職ということで多少ハードルは高くなりますが、雇用に値する人材であること認めてもらえれば採用にこぎつけます。

辞めたことをマイナスに捉えず、自分を振り返った上で、仕事に対するやる気・自ら学ぶ意欲をもって前向きな姿勢を示すことが重要です。

せっかく次の職場が決まっても、退職手続きがきちんとされていないと入職までに間に合わないといった事態になりかねません。

提出書類、返却物、各種手続きについては、事前に準備をし、期日に遅れずに処理できるよう注意してください。