[ 記事作成日時 : 2013年6月12日 ]
[ 最終更新日 : 2020年1月25日 ]

健診センターは日勤のみなのに給料が多い?仕事内容も徹底解説!

健診センターの看護師

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患者さんの回復を見ることは看護師としての喜びですが、一方で命に関わる場面に立ち会うなどのつらさもあります。

病院や医療施設で行われる、一般的な業務に疲れ切った看護師におすすめなのが、健診の仕事です。基本的にはまだ病気と診断されていない人たちを対象とし、健康生活へのサポート役を務めます。定時勤務で夜勤がないわりに、収入が高いのも魅力的です。

健診で働く看護師の、役割と仕事の詳細を解説していきます。

      
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看護師が健診の仕事で働く場所

健診の仕事ができる職場

健診の仕事がしたい、と考えたときにはどの職場を選択すればよいのでしょうか。

健診が行われている仕事場としては、次のようなものが挙げられます。

  • 健診センター
  • 健診専門クリニック
  • 人間ドック専門施設
  • がんセンター
  • 献血ルーム
  • 企業内の健診センター
  • ホテルなどの人間ドッククリニック
  • 移動健診

いずれの場所でも病気を早期に発見することを目的とし、健康診断または健康診査といった名称で行われます。学校や職場といった属性が決められた人を対象にする場合と、不特定多数の一般に向けた健診があります。

自治体の健診の多くは一般的なクリニックや病院でも実施されますが、特定の部位については、都道府県の健診センターで行っていることが多いようです。

健診・検診・人間ドックの違いは?

健診や検診、人間ドックといった言葉は、およそ同じように使われていますが、厳密には多少の違いがあります。

健診は特定の病気を対象とせず、現在の身体の状態を確認し、病気の発見と生活習慣病の予防に役立てるためのものです。

職場や地域で行われる「職場健診」や「特定健診」「成人病健診」などがこれに当たります。

人間ドックは健診の検査数を多くしたものですが、特に定義はされていません。大企業では数年に一度、人間ドックを社員に受けさせるように制度化しているところもあります。

これに対して検診は特定の病気を対象としており、代表的なものとしては「乳がん検診」や「胃がん検診」などがあります。自治体の健診は毎年実施されていますが、検診については対象となる年齢が設定されています。

健診で働く看護師の業務内容

健診現場での看護師の業務

健診を行う職場での看護師の業務には、おもに以下のようなものがあります。

  • 健診前の問診
  • 身長・体重・視力・聴力・血圧・肺活量などの測定
  • 採血
  • 尿検査
  • 眼底写真・眼圧測定
  • 心電図
  • 検査介助
  • 婦人科診察補助
  • エコー介助
  • PET
  • 胃透視検査前の筋肉注射
  • 電子カルテの入力

勤め先が一般的な健康診断を実施する健診センターなのか、特定部位まで詳細に検査をする機関なのかによっても看護師の業務内容は異なります。

また移動健診をしている機関であれば、出張健診に参加して現地で健診業務を行うことになります。

特定部位の健診は介助がメイン

健診ではバリウム検査や胃カメラ、エコー検査など特定部位についての詳細な検査も行われますが、特殊な機器を使う検査では専門の技師が操作します。

そのため看護師が直接扱うことは少なく、おもに介助や検査場所への誘導、検査後の注意点の説明などをする役目を果たします。

大きなクリニックでは心電図や聴力検査、眼底検査なども技師が担当する場合が多いようです。そうした専門技師がいない小規模なクリニックでは、さまざまな検査を看護師が行います。

看護師の役割

健診を行う職場でもっとも看護師に必要とされるスキルとしては、採血があります。健診センターなどでは、一般の病院のような治療行為はありませんが、血液の採取はどの健診でも行われます。

他の作業については、その施設ごとに覚えていくことがありますが、健診の現場で働くならば採血の技術は確実に身につけておかなければなりません。

多くの人が訪れる健診センターなどでは、スムーズに検査が進められるよう、看護師は誘導をしたり補助を行ったりします。迅速に人をさばきながらの、ていねいな対応が求められます。

特に企業を顧客としている健診センターでは、看護師の対応いかんでは契約打ち切りなどの大きな問題にもなりかねません。ある意味では病院で働く以上の、コミュニケーション能力が必要とされる可能性があります。

健診センターでは病院のように、医師が受診者に説明するような時間はありません。健康についての質問や検査データの数値の正常値について尋ねられた際には、正確に答えられるよう、基礎知識を身につけておく必要があります。

健診で働く看護師の収入

日勤・半日などのパート・アルバイトもアリ

健診センターでは常勤の正職員だけでなく、派遣やアルバイト、パートの看護師も多く働いています。

健診センターのアルバイトの場合、時給の相場としては1,500~2,000円といったところです。日給制の場合では、8時間で12,000〜16,000円が一般的です。

午前中で終わる健診もあるので、子育て中などフルタイムで働けない場合には、割の良い仕事といえます。

健康診断が集中する特に忙しい時期(5月や9月頃)には、看護師求人・転職サイトでも短期のアルバイトが数多く紹介されており、中には1日だけの求人もあるようです。一度引き受けると、定期的に仕事がもらえるケースが多いようです。

労働条件に対して割高

健診センターの規模などによっても違いがありますが、健診センターで働く看護師の平均年収は350万~450万円程度です。

看護師の平均年収はおよそ470万~480万円といったところなので、健診センターで働く看護師の方がかなり低めといえます。しかし、健診センターの仕事には夜勤がありません。

残業もなく、時間外労働がほとんど発生しないことを考えれば、比較的待遇が良い職場であるといえるでしょう。常勤の正職員になれば賞与の支給や、年1回の定期昇給もあります。

病院勤務の肉体的、精神的なつらさに比べれば、かなり楽でありながら割高な収入が得られる職場です。

高収入を狙うなら高級人間ドック

同種の職務内容でありながら、健診センターよりも高い収入が欲しいと考えるのであれば、民間の人間ドック専門施設を探すという方法があります。会員制の高級健診施設では、一流企業の経営者などが顧客となっています。

そこで働く看護師にもビジネスマナーや接遇が求められますが、その分、健診施設としては、破格の給与が期待できます。都心の高層ビルの中や、リゾートホテル内に開業していることも多く、楽しく通勤できそうです。

ある求人情報の例では、勤務時間が8:45~17:15で休日は4週8休制となっており、給与は月額30万円、この他に通勤手当、住宅手当、扶養手当が別途支給されます。

もちろん健康保険、厚生年金などの社会保険も完備されています。公的な健診施設よりも高い収入を狙いたいときには、こうした求人を探してみるのがおすすめです。

健診で働く看護師の仕事環境

残業なしの定時退社が基本

健診センターは収入面だけではなく、福利厚生などの面においても比較的高い水準にあり、家庭と仕事の両立を考えている看護師の方にとっても非常に働きやすい環境が整っています。

働く時間帯は基本的には、平日の日勤です。例えば東京都港区にある健診センターでは常勤看護師の場合勤務時間が8時~17時までで、パートは8時30分~12時までです。

健診センターは出勤時間が7時、7時30分など、早朝であることが多いですが、終業も早めです。中には15時で業務が終わるという職場もあり、後片付けを含めても16時には退社できるようです。

比較的穏やかな人間関係

多忙を極める病院勤務と比べると、職場環境にはゆとりがあります。利用者が多い繁忙期の午前中などは、それなりにタイトなスケジュールになりますが、昼食も食べる暇がないということはごくわずかです。

比較的穏やかな雰囲気があり、人間関係もそこまで難しくない場合が多いようです。

採血があまり得意でない新人の方には、慣れるまでやや厳しい面もありますが、病院ほどの上下関係はありません。ただ、医師が非常勤で日替わりであったりするため、円滑なコミュニケーションをとるのに苦労する場合もあります。

スタッフ同士は、おおむね和気あいあいと作業が進められるというセンターが多いようです。

健診で働くメリットとデメリット

健診で看護師が働くメリット

健診の現場で看護師が働くメリットとしては、以下のようなものがあります。

  • 生死に関わる現場ではないため精神的に楽
  • 肉体労働がほとんどない
  • 定時に出勤・退勤できる
  • 夜勤がない

健診は基本的には病状がなく、問題なく日常を送る人たちが対象となっています。

そのため、病院のような緊急性の高い場面に遭遇することはなく、人の生死にも関わりません。そうした意味での、精神的なプレッシャーやつらさとは無縁の職場です。

動けない病人を移動させるような肉体労働は必要なく、介助作業があっても軽度です。夜勤も長時間の時間外労働もなく、定時出勤・退勤できるので、プライベートを充実させられます。

健診で看護師が働くデメリット

一方で、健診で働くことのデメリットもあります。

  • 看護師としてのスキルアップが難しい
  • 仕事がマンネリ化しやすい
  • 患者と密に関わることがない
  • 達成感が得られにくい
  • 事務作業が多い

健診の現場では本格的な医療行為といえば、採血程度です。特定部位の検査ではほとんどの場合、他に専門技師がいるため補助的な役割のみ行います。看護師としての医療的スキルの向上は、難しい職場といえるでしょう。

毎日数多くの人と接する仕事ですが、病院の患者対応のような関わりはありません。いつも同じ業務の繰り返しとなるため、マンネリ化しやすく、物足りなさを感じることもあります。

患者の回復を目にしながら、ときに感謝の気持ちを向けられる職場とは違い、看護師としての達成感が得られにくいのが難点です。

健診で働く看護師の業務の中で、3割は事務仕事だといわれます。病院とは違い、事務業務を行うクラークがいないため、すべて看護師の仕事になります。

医師の診断書やカルテの記載内容まで、再チェックする必要がある場合もあります。電子カルテの入力などでパソコンスキルが求められるため、事務作業が苦手なタイプにとってはかなり大変です。

また健診に付帯する情報として、検査結果の数値や保険・医療費の仕組みについても、知っておく必要があります。実際の作業がハードではない分、幅広い知識を身につけていかなければなりません。

健診の看護師求人で転職を成功させる

仕事内容と適性を把握する

健診は夜勤やハードワークがないため、看護師からも人気の高い仕事です。しかし、健診の仕事内容を把握していないと、入職後に苦戦してしまう可能性もあります。

健診センターでは受診者は、患者ではなく「お客様」です。病院の看護師にありがちな指導的な態度のままでは務まりません。健診に訪れる受診者は病人ではないため、クレームも発生します。

コミュニケーション能力が高く、臨機応変に対応できるタイプが重宝されます。

健診で看護師の業務のメインとなる採血に苦手意識をもたず、スタッフと連携しながらの流れ作業が得意であれば健診の業務がスムーズに進められます。

健診センターでは教育制度のないところが多いため、即戦力になる看護師が求められます。採血の経験が少ない新人看護師は、採用へのハードルが高くなります。

狭き門は転職サイトの活用で克服

健診センターは看護師にとっては、家庭と仕事を両立させやすいという好ましい条件がそろっています。そのため一度勤め始めると中途退職をする例が少なく、頻繁には求人情報が出てこない傾向があります。

定期的に採用を行っているところもありますが、ほとんどは欠員があったときに中途採用で人員補充をしています。

そのため個人で良い条件の健診の求人をキャッチするのは、なかなか難しいといえるでしょう。

そこでおすすめなのが、看護師専門の転職サイトの活用です。あらかじめ就職にあたって希望する条件を伝えておけば、マッチする求人情報が出たときに紹介してもらえます。

採血のスキルなどのアピールポイントをうまく伝える方法について、アドバイスがもらえ、採用の確率を高められます。健診センターへの転職を希望しているならば、優良な求人案件を見逃してしまわないようにしなければなりません。

賢く転職活動をスタートするためには、早めに転職サイトに登録するのがもっとも効率的であるといえます。

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※ページ内の求人数は職種別に集計しています。