看護師7年目の転職事情!メリットやその市場価値まであわせて解説

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看護師の7年目といえば職場の中核となり、中堅と呼ばれる立場にかかる時期です。

責任はどんどん重くなるばかり、自分のことだけを考えた仕事では立ち行かなくなっているはずです。

これまで必死に働いてきてふと自分を振り返り、そろそろ転職をと考える看護師も多いのではないでしょうか。

ここでは看護師としてのスキルやその市場価値、転職についての課題を含め、さまざまな角度から7年目の看護師の転職を考えていきます。

7年目の看護師の転職事情

看護師の7年目というと、学歴にもよりますが20代後半から30歳くらいという時期になります。

熟練度にも磨きがかかって毎日の業務にはほぼ困ることがない程度の技能と知識が身に付き、指導者やリーダーなどの役割を担っている人も多いのではないでしょうか。

そうした状況の中、転職という新たな道を選ぶ人もいます。7年目の看護師の転職事情を見ていきましょう。

中堅看護師の転職割合は意外に多い?

2018年5月に日本看護協会が発表した「2017年 病院看護実態調査」によると、看護師全体の離職率は正規雇用で10.9%、新卒では7.6%という結果でした。

2018年の労働者全体の離職率は14.9%なので、ここだけ見ると看護師の離職率がそれほど高い方ではないことがわかります。

ただデータは少し古くなりますが、2014年の「看護職員の労働実態調査報告書」では、「5~10年」の勤続年数の看護師の離職率が20%と、全年代を通じてもっとも高い割合となっています。

卒者の早期離職が社会的な問題となっていますが、看護師についていえば、中堅看護師の離職率の方が高い傾向にあります。

7年目の看護師はまさにその年代の真ん中の位置にあります。

職場の中では頼りにされて大事な役割を与えられているはずの7年目の看護師ですが、その重要性とは裏腹に、転職を選ぶ看護師も少なくありません。

ライフステージの大きな変化を迎える年齢

看護師全体にいえることですが、女性が9割を占める職業という特性上、ライフイベントが仕事に大きな影響を与えることは避けられません。

結婚や出産、配偶者の転勤などが、離職・転職のきっかけとなっているケースは数多く見られます。

また、7年目の看護師として自身が重要なポストに就いたり、転勤を命じられたりして、家庭生活との両立が難しくなることもあります。

将来的な人生設計を含め、転職によって、より自分の生きやすい方向性を探ろうとする人も増えてくる年代です。

20代後半から30歳にかけての、女性としても社会人としても充実しているときを迎え、転職によって新たなステージを目指す気持ちが大きくなります。

7年目の看護師が転職を考える理由

7年目の看護師はどのような理由がきっかけで、転職を考えるようになるのでしょうか。一般的な例から、より深い要因まで探っていきましょう。

一般的にあげられる離職の理由

一般的によく聞かれる離職の理由としては、以下のようなものがあります。

  • 結婚や出産による生活の変化
  • 上下の人間関係
  • 部署異動によるストレス
  • 待遇への不満
  • 慢性的な疲労

先にもあったように7年目というと、20代の後半から30歳前後と、女性としてもっともライフイベントの起こりやすい年代です。

生活の変化に合わせて、働きやすい職場へと転職をする人も多くなります。

また中堅として、新人や若手スタッフとベテラン看護師や上司との板挟みになりやすく、人間関係でも難しい立場にあります。

部署異動を命じられる年次でもあり、気の進まない職場に変わってストレスを感じることも考えられます。

またスキルや技術が充実する7年目の看護師には、通常の業務に加え、リーダーや新人指導などさまざまな責務が負わされることが増えてきます。

多忙と重責に苛まれる毎日を送り、その割に待遇があまり変わらないと雇用状態に不満を抱えるようになるでしょう。

7年目に限ったわけではありませんが、看護師の離職理由の大きな部分を占めるのが、慢性的な疲労です。

夜勤や長時間労働など、看護師不足の背景を受けて、日常生活が正常に送れないほどの心身の疲れを感じているという声も少なくありません。

キャリアを積んできたものの、一度ゆっくり休みたいと考える看護師も多くなる年代です。

7年目は仕事でさらに深い悩みをもつ

仕事についての悩みは、看護師として働く全世代で共通するものもありますが、特に7年目では新人や若い年次以上に感じる点が多いようです。

7年目の看護師が抱く、仕事上での深い悩みには以下のようなものがあります。

  • マンネリ化・やりがい不足
  • キャリアプランとの不一致
  • 労働環境の悪化
  • 能力の自信喪失
  • 他者からの肯定感が得られない
  • 働き続ける理由がない

マンネリ化・やりがい不足

年次が若いうちは、何を見ても新鮮で覚えることも多く、必死で過ごすうちに時間が経っていきます。

辛さや喜びの波も強烈で、感情の揺れも数多く経験します。

しかし、7年も経つと仕事上の大方のことは経験済みで、技術が安定して叱られるような場面も少なくなるかわりに、刺激もなくなっていきます。

日常がマンネリ化してしまい、何をしていてもルーティンの一環にしか思えなくなります。

それとともに、リーダー業務など本筋とは異なる業務が増え、ただただ忙しい状況に空虚感をもつ看護師もいるようです。

実際に自分の本当にやりたい看護が出来ていない、看護に満足感がもてない、リーダー業務で間接的なケアしかできなくなっているといった中堅看護師の声もあります。

こうした状況が続くと、仕事への不満足感が募り、転職へと心が動いていきます。

キャリアプランとの不一致

7年目ともなると、看護師を目指すきっかけとなった理想的な看護師像との大きなギャップが明確に感じられるようになってきます。

また自分なりのキャリアプランを具体的に立てられるようになり、現状との不一致に気付くこともあります。

看護師としてキャリアアップを望んでいても、現在の職場では叶えられないと確信すれば、転職の強い動機となります。

また、自身が望んでいた看護師像からかけ離れていると感じれば、より良い環境を求めるのも当然といえます。

一人前の看護師となるためにただ前を目指していた頃からひとつ上の段階に達し、今後の自分を考えたとき、「ここにいてはダメだ」と感じる看護師は少なくありません。

自己研鑽のため、また他の看護職や他分野への興味から、転職に至るということもあるでしょう。

現状からいったん距離を置き、働き方を見つめなおしたいという気持ちから退職する看護師もいるようです。

労働環境の悪化

一般的な転職理由ともからんできますが、年次が進んで労働環境がこれまで以上に悪化したことがきっかけとなるケースはかなりあります。

7年目となっても相変わらず勤務への希望が通りにくく、課せられる役割負担ばかりが上積みされていくのでは、誰でもイヤになります。

責任が重すぎていくら時間があっても足りず、オーバーワークから過労を引き起こします。

通常の業務に加えられる仕事をこなしているだけの日々に、バーンアウトに陥ったり看護師としての目標を失ってしまったりすることもあります。

ここには人員不足という現代の医療現場が抱える根本的な問題がありますが、特に技量にも年齢的にも恵まれた「脂ののった」7年目という年次に寄せられるしわ寄せは相当なものとなります。

交代勤務が負担となり、仕事と家庭の両立が困難になってきたと感じる看護師もいます。

ただでさえなかなか休みが取れない状況なのに、新人指導や委員会などに求められる役割が多くなるといった背景から、辞めてしまいたいと感じる中堅看護師が増えていきます。

能力の自信喪失

次第に上に立つことが多くなる中で、能力不足を痛感するというケースもあります。それまでは普通に感じていた看護師という職業に対し、突如「自分に向いていないのではないか」と悩み始めます。

要求される仕事が増えることで、本来の看護師業務以上のことが強いられ、オーバーワークが心身の疲れを生み出します。弱気になり、能力を疑うようになっていきます。

またこれまで以上にチームワークが求められたり、それを率いる立場となったりすることで「向いていない」と感じてしまう場面もあるようです。

重大な局面での責任を負うことが増えると、医療ミスへの不安も増大します。「すべてを把握しきれない」という怖さが、転職のひきがねとなる可能性もあります。

他者からの肯定が得られない

自分では精一杯の努力をしているつもりなのに、それが上司から認められないと自己肯定感も低くなります。

いくらやっても自分はダメなのだという気持ちになり、仕事へのモチベーションが下がります。

評価が低いと感じると、給与に反映されないなど労働条件に不満をもつようになります。

また「自分の代わりなどはいくらでもいる」「職場で必要とされていない」といったネガティブな感情に支配され、何もかもイヤになっていきます。

周囲から認められていないという気持ちが、自信を失わせ、離職につながっていきます。

働き続ける理由がない

看護師として7年もの間働き続けると、現実世界の厳しさや虚しさも知ってしまい、職場自体に期待がもてなくなることもあります。

看護師が社会的に意義のある仕事であることはわかっていても、それは必ずしも現在の職場である必要がなくなります。

評価が適正でない、人間関係がこじれがち、重責ばかりが増大していく、モチベーションとなるものが与えられないなど、労働環境のマイナス点が積み重なっていくうちに「働き続ける理由」が失われます。

給料や待遇の良さなど、何らかのプラス点がない場合には、あえて「ここで働く理由がない」と考え、タイミングさえあえばいつでも転職したいと思うようになるでしょう。

意外な要因と離職の相関関係

2015年に発表された「看護師の職務満足への影響要因に関する研究」では、看護師の離職に関連する意外な要因のあることが紹介されています。

その中でも特に注目したいのが、リーダーシップと離職の関係です。

この研究結果では、“リーダーシップが低下すると離職率が上昇し、離職率が上昇するとリーダーシップが低下する。”とされています。

このリーダーシップの内容には、“看護部の方針や目標の理解、上司からの適切な指導・監督、教育の機会の提供、職場の人間関係等”が含まれるとなっています。

7年目の看護師には、自らがリーダーシップを求められる場面が多くなります。方針がきちんと示されないままにこうした大役を任せられれば、どれほどの負担となるでしょうか。

また下についた若手看護師の離職が続けば、リーダーの責任を問われかねません。

先の解説にもあったように、上司からの肯定も非常に重要なポイントであることがわかります。リーダーシップの取れない上司の下では、中堅の看護師が能力を発揮するのが難しくなります。

もうひとつ転職のキーワードとなるのが、所属意識です。

研究の中では“所属意識が低下すると離職率が上昇し、離職率が上昇すると所属意識が低下する。”とされています。

所属意識は、「ここで働き続ける理由」に直結します。7年目の看護師に課せられた多くの責任や業務をひとりで抱え込まずに済み、周囲のサポートが得られるのであればそれが「働き続ける理由」となります。

所属意識をもてず、孤立感と無力感に苛まれれば、離職への気持ちがふくらんでいくでしょう。

新人や若手のうちは学ぶべき人の背中を追い、先輩方からの指導を受けることで、それなりの所属感が自然に得られます。

しかし完全に「独り立ち」しており、なおかつ自分のもの以外の業務も多くなる7年目の看護師は逆に孤立感を深める場合もあります。

どのような場所でも求められる看護師という職業だけに、所属感を失ってしまうと、「特にここじゃなくても良いのかも」という気持ちへとつながっていきます。

7年目の看護師のスキル

7年目の看護師の実力とは具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここではクリニカルラダーをもとにした到達目標から、一般的な7年目の看護師に求められるスキルについて見ていきます。

日常業務におけるリーダーシップ

7年目では自身の看護理論も確立しており、また経験値も十分にあります。例えば明確にリーダーなどの名称がなくても、グループでの作業では自然と率先する立場になる場合が多くなります。

リーダーシップとはトップダウンで考えを押し付けることではありません。みんなの意見をまとめて、より良い方向へと促していくことが賢いリーダーの在り方です。

7年目の看護師は豊富な体験をもちながらも、まだ若い看護師の意見にも理解を示せる柔軟性があります。導いてくれる存在として、頼りにされる位置づけです。

状況変化に合わせた実践的な看護

7年目もの間、臨床にあたっていれば数多くの症例を目にしてきているはずです。また場数を踏むとともに、あらゆる状況に冷静に対応できる姿勢がつちかわれていきます。

新人がどうして良いのかわからなくなっていたりパニックに陥っていたりするときでも、周囲に声をかけながら適正な看護ケアを実践していくことができます。

座学ではなく経験から得た知識は、自然と身体を動かし、患者をより楽にするための根拠となるでしょう。

対人関係の調整

年次の若い看護師に対して教育的役割を、年長者に対しては若いスタッフの思いをわかりやすく伝える役割を担います。

周囲との調和をとりながら、自分の対人関係を良好に保つ姿勢が身についてきている年代です。医療現場におけるチームワークの重要性を理解し、経験不足のチームメイトを無意識でフォローできます。

患者に対するコミュニケーションの取り方、適切な間合いの取り方を体得しています。

現状の把握と問題解決

すでに職場での業務について精通していることで、現状起こっている出来事を正確に把握できるようになります。

業務上に難点があれば、状況の分析から解決法を探そうとします。若手の看護師から吸い上げられる課題を、誰に伝えれば良いのかも判断できるでしょう。

個人の問題なのか、業務全体に関わる問題なのかを切り分け、解決に向けた対策が実施されます。

後輩の育成

7年目の看護師には、指導者として後輩を育てる役割を与えられる機会が多くなります。教育場面でもリーダーシップをとりながら、これまでの自分の成長を参考にし、指導に活かします。

指導能力が認められ、指導育成カリキュラムの作成に関わるケースも珍しくありません。

院内外での研究発表

看護経験から考察される事柄をもとに、研究論文の作成を命じられることもあります。中堅看護師として、今後の看護ケアに役立つ理念や実践案などを提供しなければなりません。

施設内だけではなく、院外での活動を行う必要も出てきます。

管理的な視点からの目標設定

自身の経験に基づき、教育、管理的な視点から若い看護師の目標設定を指導できるようになります。またその評価やフィードバックの役割も担います。

7年目の看護師は自分の成長はもちろんですが、職場全体の業務向上のため、また後進の育成のために行動することを期待されることが多くなります。

人間的な厚みを増し、安定的な技術力を提供しながら、さらに円熟味を増していく時期であると見なされています。

7年目の看護師の市場価値

看護師の7年目にあたる20代後半から30歳にかけては、一般企業であれば早い人で係長程度の役職についている時期です。しかし、転職後にはそうした部分が評価されない場合もあります。

一方看護師の場合、転職にあたっては一般的な仕事よりも年次によるキャリアが明確で、有利に転職活動が進められるという傾向があります。

7年目の看護師の転職における、市場価値について見ていきましょう。

求人枠は多いが幅はやや狭くなる

7年目は経験値、技術、知識、スキルが充実し、まだ体力も十分にあります。急性期や救急医療を行う施設であっても、対応は可能です。

また対人スキル、コミュニケーションスキルにも期待できるため、介護系や訪問看護ステーションなどでも需要があります。

ただすでに若手というイメージからは抜けつつあるため、専門系の仕事をいちから覚えるのはやや厳しくなります。

これまでの沿線上にある分野であれば、採用の可能性が高いですが、まったく異なる分野に挑戦するとなるとかなりの覚悟が必要です。

職場の規模としても、大規模な病院から小規模な施設への転職であれば容易ですが、例えば個人病院から大学病院への転職は狭き門となります。

即戦力としての魅力は大きい

看護師としてほぼひと通りの技能が身に付いた7年目の看護師は、採用側からは即戦力として歓迎されます。

もちろん施設により業務手順に違いは多々ありますが、初期教育の必要がなく、経験豊かな看護師はどこでも欲しい人材です。

よほど専門性が高い、これまでの知識が通用しないなどの問題がなければ、応募に際してのハードルは厳しくはないと考えられます。

柔軟性のなさがネック

7年目ともなると、それなりの看護理念やこれまでの手法が身に沁み込んでいます。ときにはそれが、新しい職場でネックとなることもあります。

気持ちの切り替えができにくいタイプや、信念があり過ぎるタイプの場合、柔軟性がないと見られて不利になります。

技術は高く、気持ちは新人でという構えがなければ、なかなか新しい職場になじめずに苦労するかもしれません。

7年目の看護師の収入と転職後

転職にあたってやはり気になるのは、転職後の生活です。特に給料が大幅ダウンすると、働くモチベーションも下がります。転職の目的は決して収入アップばかりではありませんが、「こんなはずではなかった」ということにならないように、およその心づもりはしておきたいものです。

7年目の看護師の、転職に関わる収入について見ていきましょう。

7年目の看護師の平均収入

看護師の年代別の平均収入は、25~29歳で年収468万円月収では38.5万円、30~34歳では年収480万円月収では39.8万円程度です。

7年目の看護師はおよそこの年齢層に含まれているため、平均的に考えると手取り額は31万円前後と考えられます。

看護師全体の平均に近く、30歳前後でこの金額を得られる女性の職業はそれほど多くありません。

しかし実際に働く7年目の看護師の声を見ると、地域格差が大きく、すでに年収が500万円以上得ている人いる一方で、300万円台に留まっている人もいます。

また常勤で夜勤あり、日勤のみなどという働き方によっても大きな差が見られます。

7年目の看護師は戦力の中心近くの位置づけであるため、夜勤や時間外が多めという傾向が見られますが、その対価が十分かどうかは働く場所によってかなりの違いがあるのは確かです。

7年目の看護師が転職後に収入アップするために

7年目の看護師が転職した後で、これまで以上の収入を得るためには、2つのポイントがあります。

ひとつは専門性を高め、自分に付加価値を付けることです。

先に専門性の高い分野に初心者スタートするのは難しいという話がありましたが、事前に資格取得をするなど十分な知識を得ることでその問題をクリアできます。

専門看護師や認定看護師などの資格を取得する、助産師・保健師に挑戦するなどの方法により、さらなるエキスパートとして働けるようになります。

もちろんこれらの資格を取得するためには、学習に集中する時間とお金が必要となります。

前職の退職金を充てる、資格取得のサポート体制が整備された病院を探すなどの方法を模索していかなければなりません。

しかし、看護師として確実なステップアップを図ろうとするならば、ときには思い切った決断も大切です。

もうひとつは規模や地域性を十分に考えて、転職先を選択する方法です。また自身のスキルを高く評価してくれる病院であることも、考慮に加える必要があります。

平均収入のところで見たように、同じ7年目の看護師でも地域格差や規模による違いがあります。

リサーチを徹底し、自分の価値を最大限に活用できる職場を探していくことで、大幅な収入アップも期待できます。

7年目の看護師の転職についての課題

7年目の看護師は転職について有利な点を多くもちますが、それでも転職後に失望や後悔をまったく感じないというわけではないようです。

中堅看護師として転職する7年目の看護師には、どのような課題があるのでしょうか。

中堅看護師の転職前の予測

転職先への期待

看護師が転職するときには、当然、転職によって好転する期待や転職先への肯定的なイメージが先行します。

その一方で、看護師の世界をまったく知らない新人や入職して数年の経験しかない若手とは違い、ある程度は過度な期待をしないように抑制する気持ちも働きます。

転職の理由となった要因が改善されることを重視して転職先を選ぶにしても、新しい職場が必ずしも理想郷ではないことを常識的に理解しています。

転職理由

7年目の看護師の転職の理由は先にも挙げたように一般的なもの以外に、仕事上の複雑な要因が加えられます。

現職で「やりたい看護」が思うようにできないと感じていれば、それを追及できるような病院や施設への転職を考えます。

関心のある診療科をもつ病院や、一つの分野に特化した施設への転職を目指す看護師もいるでしょう。

しかし、必ずしも自身の希望が通るわけではないという可能性についても、ある程度は覚悟しているようです。

すぐに希望の配属先に回されなかったり、しばらくは担当看護師のフォローをしなければならかったりという事情は、経験値の高い看護師であれば想像ができます。

また、病院ごとにまったく異なる業務のやり方があることも、十分に考えているでしょう。

座学しか知らない新人とは違い、手技ひとつとっても施設による手順の違いがあるのは、中途採用された看護師やほかの病院の看護師との交流の中で、自然と気づくものです。

しかし中堅と呼ばれる年次であっても、7年目の看護師にはまだ伸びしろがあります。

現職との違いを克服し、新しい環境に早く対応するために、院内教育が充実しているという点を重視して職場選びの基準としている看護師もいます。

病院の雰囲気を知るには

7年目という微妙な立場で、人間関係に悩まされたことが転職理由となっている場合には、病院の雰囲気の良さを重視します。経験値から、採用担当者や管理職の話をうのみにするのではなく、自分の目で確かめるために見学をするなどの対策を取る看護師も多いようです。

現在の職場の医療体制に疑問を感じる看護師は、病院の規模などから組織力の高さや現場へのサポート力を判断基準とします。社会的な評判や知名度の高さ、病床数・職員数、また診療科の数などから予測し、安定性や信頼性を計ります。

7年目の看護師の転職では本や教師からの知識ではなく、経験を通して得られた知見によって、予測をしながら良い環境を選ぼうとしている傾向が見られます。

表面上の条件だけではなく、いかに本質を見抜くかに重きをおこうとするのが、中堅の位置にある看護師の転職への姿勢であると考えられます。

経験値があっても「期待外れ」はある

しかし、過度な期待をもたず、実質的な点に注目して転職活動を進めて厳選したはずの職場が期待外れだったという声は、中堅の看護師からも聞かれます。

7年目の看護師が転職するときにもつ転職後への期待は、新卒で現実を知らずに看護師の世界をイメージしているときとは違っています。

転職の理由が自分で明確になっているため目的があり、より具体的です。

看護師として業務してきた経験を通し、現実とかけ離れた過大な期待はもっていないはずであっても、転職が「期待外れ」の結果となるのは、どうしてなのでしょうか。

そこには、予測を超えた現実という大きな壁があります。

この壁にぶつかる原因となるのが、情報不足です。

中堅看護師の転職後の「期待外れ」は、新人看護師が受けるリアリティショックとは少し違いますが、どちらも想像外の現実に打ちのめされるという意味では一致しています。

新人看護師のリアリティショックは、習ってきた学習内容をもとに、自分の中で作ったイメージが実は現実とまったく違っていたという、「現場を知らない」ことが原因となっています。

それに対して中堅看護師の「リアリティショック」は、転職前に収集できる情報の限界が大きな要因となります。

転職に臨む際の情報の重要性は看護師自身も良く知っているはずですが、それでも個人ができる情報収集活動には限界があります。

基本的には病院が公開している情報や、ネットの口コミ、近隣の噂、見学といった、新人看護師の就職活動と似たような方法しかありません。

病院側も悪意があって情報を隠蔽しているのではないにしても、提供できる情報の質や内容には限りがあり、看護師の転職にとってはやはり不十分なのです。

中堅の看護師にとっても「予測を超える現実」があるのは変わりありません。しかも7年目の看護師の場合には、転職に求める条件や希望が、新卒などよりもよほど深く、複雑なものとなります。

転職への期待や転職先への肯定的なイメージが、マイナス方向に働いてしまうことで、現実に失望し期待外れという結果を生み出します。

中堅看護師でも転職では「新人」?

7年目は臨床経験を積み、看護師しての充実度が増している年齢です。病院の業務という点では、新人とは天と地ほどの違いがあるでしょう。

しかし転職において素人であるという点から、実はそこまでの違いはないと考えてもいい過ぎではありません。

看護師としてのスキルがどれほど高くても、転職に関して得られる情報の種類は限られています。看護師の経験値から転職先についての綿密な予測ができても、情報が不足していれば結局は想像に過ぎないのです。

そういう意味では、中堅看護師であっても転職については「新人並み」であるといえます。看護師業務に精通していても、転職で成功するための情報が不足していれば、満足のできる就業先が見つからない可能性があります。

数多くの求人の中から希望を満たせる職場を見つけ出すのは、中堅の看護師であっても並大抵のことではありません。

転職サイトの活用がおすすめの理由

7年目の看護師がそのスキルや知識をムダにせず、これまでの課題が克服できるような希望に沿う職場に出会うためには、プロのサポートが必要です。

7年目の看護師の転職は、とにかく経験を積みたいという新人とは違います。30歳前後という脂ののった時期に、より効率的に条件にマッチする職場を選ばなければ、貴重な人生の時間が失われてしまいます。

7年目の経験値を歓迎する施設が多いからこそ、慎重に転職先を選定していく必要があります。

転職活動を成功されるためには看護師に特化した転職サイトを活用し、自分の仕事への思いや働く環境への希望をしっかりと理解してくれるエージェントを選ぶことが先決です。

失敗の原因となる情報の不足を補うためには、転職のプロであり、病院の内情に通じたエージェントの力を借りるのがもっとも有効策です。

「期待外れ」を回避するためにも、情報収集能力に優れ、「7年目」という条件を最大限に生かしてもらえるエージェントに任せることをおすすめします。

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