看護師がUターン・Iターンで転職を考えるとき知っておきたいポイント

看護師のUターン転職
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看護師は資格があれば、全国どこででも働ける職種です。ある程度の経験を積み、年齢を重ねて働く場所を変えてみたいと考える看護師もいるでしょう。

就職や転職を考えるときに勤務先の選び方としてUターン、Iターンという選び方があります。

出身地に戻って働くUターン出身地以外の場所で働くIターンのいずれにも魅力があることは確かです。

しかしイメージが先行してしまうと、思いがけないことで後悔してしまう可能性もあります。地方への移動では、都会暮らしにはない面も多いものです。

看護師がUターンやIターンをする際に、考えておきたいポイントや注意点について解説していきます。

社会全体のUターン・Iターン事情

首都圏への人口集中の一極化や、地方の過疎化などは、社会全体で大きな問題となっています。国では地方創生を掲げ、UターンやIターンを推奨しています。

社会人になってUターンする人の割合はどのくらいいるのでしょうか。まずは社会全体の傾向について見ていきましょう。

Uターン傾向は高まっている?

国立社会保障・人口問題研究所が2018年に公表した「人口移動調査」結果によると、“出生都道府県から県外に移動したのち、再び出生都道府県に戻ったUターン者は全体の20.4%”となっています。

割合としては、2016年の際の調査と同程度で大きな変動は見られません。

しかし、同研究所の調査概要によると、地元志向の傾向は年々高まっているとされています。この傾向は特に高卒者で多く見られますが、近年は男性大卒者や女性の専門・短大・高専卒業者においても都市部への進学が鈍くなっているとのことです。

また男性大卒者でも「地方・地元定着」やUターン割合が増加しており、社会全体としては地方への流れが順調であるといえます。

また国土交通省が実施した「国民意識調査」によると、地方の住民について元々住んでいる人の割合は約23%、Uターン者が約55%、Iターン者が約14%となっており、移動を一度もしていない人の割合が意外に低いことがわかります。

Uターンをするのはシニアだけではない

UターンやIターンと聞くと、「退職後、老後を地方でのんびりする人が多いのでは?」とイメージされがちです。

しかし大手広告代理店が2017年に行った調査では、東京を中心とする1都3県から流出した人の平均年齢は37歳、しかも独身者が多いという結果となっています。

「スローライフを期待して特に暖かい地方に老夫婦がUターンする」といったイメージを大きく覆し、働き盛りの身軽な独身者が、スローライフではなく働き方を変えることを目的としてUターンに至ることが明らかにされました。

この調査のまとめによると、ポイントとなっているのは働く経験を積んだからこそ、もう一度地方に目を向ける気持ちが生まれるということです。

東京や大都市への憧れから、上京した人が社会人として暮らすうちに、東京生活への新鮮さが薄れていきます。どこにいようとも仕事は仕事、また私生活も毎日が華やかであるわけではありません。

人間の密度が濃く、他人との距離が近い一方で、人間らしいふれあいが多いとはいえません。ストレスフルな環境の中に居続けると、首都圏がずっと暮らしていける場所ではないと感じ始めるようです。

Uターン経験者の満足度

上記の調査ではUターン後の生活満足度についても、追跡しています。それによると、生活への満足度を10段階評価した場合、若年層を含めたかなりの人が10~8と回答しています。

この調査では同時に状況直後の満足度についても調べて比較していますが、上京後は憧れが実現し満足度が上がるものの、その後急激に低下を見せています。

想像以上にストレスの高い生活に、疲れを覚える人が多いことがわかります。

Uターン後では、上京後と比較してもさらに高い満足度があり、それが継続しているのが特徴的です。

上京することに比べ、Uターンはややイメージが控えめです。昔から「都落ち」ということばがあったように、大都市から地方に戻ることは積極的に見られていませんでした。

しかし個人の生活に関していえば、憧れの東京で暮らすよりも帰郷後のほうが満足感があり、幸せを感じられるようです

Uターン・Iターンのもっとも大きな障害が看護師にはない

看護師という仕事の強みは、どこに行っても需要があることです。

Uターンを考えたとき、不安に思うこととしては以下のようなものが挙げられています。

  • 仕事の種類や幅がない
  • 自分に合う職種がない
  • 自分のスキルを活かせる仕事がない

もちろん給与格差なども厳しい問題ですが、地方への移住を考える人の多くが「そもそも仕事がない」ことに悩むのです。

その点、看護師には都会も地方も変わらないほどの需要があります。収入に関しては首都圏と 地方では大きな差がありますが、その土地の平均的な収入と比較すれば生活ができないほどの給与となることはまずありません。

看護師であれば、UターンやIターンでも仕事探しに悩むこともなく、水準以下の給与額となる心配もしなくて良いと思われます。

UターンやIターンなどで大都市圏から地方に向かう際には、それなりの課題がありますが、ほかの職種と比べれば看護師の移住のハードルはかなり低いといえるでしょう。

看護師がUターン転職をする理由

総務省がまとめた「田園回帰に関する調査研究報告書」によると、Uターンをした人の理由の第1位は「ふるさと(出身地)で暮らしたいと思ったから 」の71.1%となっています。

看護師でも同様の傾向が見られますが、そのほかの理由としてはどのようなものがあるのでしょうか。

看護師がUターンを決める理由を見ていきましょう。

出身地への思い

まず一番に挙げられるのは、やはり「出身地」への思いからのようです。

出身地で暮らしたい、親や兄弟がいる土地に戻りたい、そうした気持ちが都会での暮らしの中で日々積もっていき、Uターンを決心させます。

他人ばかりの中で生活していると、親身に自分を思ってくれる人の存在が恋しくなります。

家族・親戚、幼い頃からの知り合いや同級生など、気の許せる人たちが近隣に住む環境にもう一度身を置きたいと感じるようになるのかもしれません。

生活環境

生活環境も、Uターンの大きな理由となります。どこを見てもビルに囲まれ、自然の空間が見つからない大都会で、息が詰まる思いをしている人は少なくありません。

帰郷するたびに空気の美味しさや空の広さ、明るさにほっとした経験をもつ人も多いのではないしょうか。

四季のうつろいをはっきりと感じられる環境、またそれを感じ取るゆとりがもてる環境。そうした人間らしい暮らしを求め、Uターンを選ぶ人もいるようです。

働き方や生き方の転機

Uターンを働き方や生き方の転機とする人もいます。

都会の生活は利便性にすぐれ、何もかもが効率的に進められます。時間の流れが速く、人々は数分置きの満員電車に乗り、毎日勤め先と自宅を行き来します。

そうした生活にふと疑問を抱き、このまま人ごみの中で暮らすのが自分にとってベストな選択なのだろうかと思うこともあるでしょう。

毎日膨大な数の患者を扱う大病院で最新の医療現場にあることは、看護師としてのひとつのステイタスなのかもしれませんが、そこで何か満たされない気持ちを抱えている看護師もいます。

働き方をまた生活を変えるために転職を考えたとき、選択肢として首都圏を離れて故郷で再出発を検討する看護師がいても不思議ではありません。

経済面

Uターンを考える看護師の中には、経済面からのメリットを理由にするケースも見られます。親の土地や家があるため、家賃の心配がなく暮らせるといったことは生活する上での大きなポイントとなります。

物価の安い地方であれば多少給与が低くなっても、今よりもゆとりのある生活ができるかもしれません。

物心両面での余裕を期待して、Uターンを決める人はかなり多いのではないでしょうか。

看護師がIターン転職をする理由

それでは同じ地方でも、まったく暮らしたことのない場所へ移住を決めるIターン転職にはどのような理由があるのでしょうか。

Iターンの場合も、「気候や自然環境に恵まれた良い場所で働きたい」という理由から、移住先を選ぶ看護師は少なくありません。

例えば出身地が東京近郊の場合、一度も住んだことのない、伸びやかな地方での生活に憧れを抱く場合もありそうです。

また生まれ育った土地とは異なる気候風土にひかれたり、旅行に行ってその土地にほれこんだりすることもあります。

大都市圏での生活に疲れ、働き方や生き方を見直したいと思ったとき、思い切ってそうした土地を選ぶのはある意味理想的な行動なのかもしれません。

都会暮らしを辞めたいけれど故郷と呼べるところがない、あるいは出身地に戻るのは気が進まないという理由で、Iターンを考える人もいます。

人によっては自分の趣味のアウトドアや自然探索などを極めたい、一生をかけて調べたい文化があるといったこともIターンの理由になります。

都会を離れて少しでものんびりとした空気の中、看護師としての新たな一歩を踏み出したいと考える人の中には、新天地を求めてIターンという選択をすることもありそうです。

看護師は都市部・地方どちらで働くのが幸せ?

幸せについての考え方は、個人的なものであるため一概には言えませんが、働く場所によるメリットやデメリットは考えられます。

UターンやIターンを検討する際には、そのメリット・デメリットを把握することが何よりも重要になってきます。Uターン、Iターン、都会での仕事の3通りについて、見ていきましょう。

Uターンのメリット

土地勘がある

Uターンをする場合には、自分が生まれ育った土地についての知見があります。土地柄や文化に親しみがあり、違和感をもつことがありません。

人間は知らない環境に置かれるとストレスが大きくなります。勝手がわからずに戸惑うといったこともなく、スムーズに移住ができます。

知り合いが多い

親を始めとして知人が多いのも、大きなメリットです。引っ越しやさまざまな手続きについても、何かとサポートをしてもらえるでしょう。

新しい職場を紹介してもらえたり、共通の知人がいたりすることも考えられます。人口の多い都会では、偶然知り合いと出会うということはほぼ奇跡に近い感覚ですが、故郷に戻ればどこかしらで人脈がつながっているものです。

急に世間が狭くなったように感じるかもしれませんが、その分心強さもあります。

通勤が楽

東京では1時間2時間かけて通勤する人も珍しくはありませんが、地方ではそれだけ時間があれば他県に抜けてしまいます。地方の通勤時間の感覚は、首都圏よりもずっと短いのが普通です。

自動車通勤が許可されている勤め先も多く、満員電車で背中を押されて乗り込むということはまず考えられません。

通勤ラッシュが精神的な重荷になっている場合には、それだけでもUターンに魅力を感じられるでしょう。

自治体の優遇制度

自治体によってはUターンを歓迎する施策として、サポートを提供していることがあります。Uターンにかかる移住費用を一部負担したり、地元の企業とのマッチングを図ったりしてくれることもあります。

Uターンして、住む場所を探すなどが必要となる場合には、予め自治体の優遇制度について調べておくと良いでしょう。

Uターンのデメリット

働く場所の種類が乏しい

基本的には看護師で働く場所に困ることは、日本全国どこにいってもあまりないと言えます。過疎地域の小さな診療所でも、看護師の資格は歓迎されるはずです。

しかし首都圏のように、看護師資格で働ける職場が多彩であるというわけにはいきません。例えば企業系の仕事はほぼないと考えられます。また保育所や看護学校など教育施設の数も、都会と比較すると限られています。

病院や介護施設での仕事であれば確実といえますが、それ以外で、となるとかなり苦戦しそうです。

収入が減る可能性が高い

看護師全体の平均年収は470~480万円を推移していますが、都道府県によって大きな違いがあります。以下は厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」による看護師の収入に関するデータです。

上位5位と下位5位について比べてみましょう。

都道府県 月収 年間賞与 年収
1位 京都府 376,700円 893,500円 5,413,900円
2位 東京都 370,600円 876,200円 5,323,400円
3位 山梨県 380,700円 672,000円 5,240,400円
4位 千葉県 359,500円 801,000円 5,115,000円
5位 神奈川県 357,900円 779,600円 5,074,400円
43位 滋賀県 306,300円 543,900円 4,219,500円
44位 佐賀県 292,300円 647,300円 4,154,900円
45位 長崎県 285,200円 726,100円 4,148,500円
46位 鹿児島県 285,800円 634,100円 4,063,700円
47位 宮崎県 269,400円 725,900円 3,958,700円

1位の京都府と47位の宮崎県では毎月の給与で約11万円、年収では約140万円もの差があることがわかります。

もちろん地方であっても、病院の規模や公立・私立、業態の違いで給与額は変わります。しかし、基本的には首都圏や大都市ほど収入が高くなるのは事実です。

ただ地方では全体の平均年収もまた低く、例えば最下位の宮崎県の労働者全体の平均年収は365万7,600円です。

このように看護師はどの地方に行っても、周囲と比較すれば収入は決して低いとはいえません。

暮らしやすさと収入を見比べたときに、何を判断基準とするのかは個人的な見解次第となるでしょう。

人付き合いが煩わしい

地方暮らしを嫌う人のもっとも多い理由が、「人付き合いの煩わしさ」です。先にもあったように、大都会とは違い、地方では知り合いとすれ違う確率が格段に高くなります。

顔見知りと見れば、声を必ずかけてくるお年寄りも多くなるでしょう。

「どこの誰が何をした」という他愛のない噂話もよく聞かれます。親戚や同級生の集まりに出ることが、次第に負担になってしまう可能性もあります。

地方に戻れば、多かれ少なかれそうした人間関係の密度は高まることを、覚悟しなければなりません。

車購入と維持の負担

首都圏や大都市圏のように交通網が発達していない地方では、自動車による移動が必要となります。場合によっては、通勤のため新しく車を購入しなければならないということもあるでしょう。購入費用や維持費用は、大きな負担です。

また看護師でも訪問看護などの場合、自動車免許が必須とされる職場もあります。これまで必要性を感じなかった人でも、免許取得を考えなければならなくなる可能性があります。

Iターンのメリット

同じ地方でも、故郷ではない場所で働くIターンにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

環境を大きく変えられる

Iターンのもっとも大きな魅力は、働く場所・生活する場所の環境を完全に変えられることです。これまで暮らしたことのない地方には、故郷とはまた違う風土や文化が息づいています。大都会とは異なる人同士のふれあいを楽しむことができるでしょう。

同じ看護師でも出身地が違えば考え方も違います。可能性としてはかなりの少数派になってしまうことが考えられますが、当然として受け入れられれば、これまでとはまったく違う環境に身を置くことができます。

新しい体験ができる

新しい土地で起こることは、何もかもが新しい体験です。都会の暮らしは均一化され、あまり個性を感じません。

地方の土地はそれぞれの気候の特色があり、食生活にもその地域ならではの個性があります。

海の近くの街で釣りを覚えるかもしれませんし、山菜取りに夢中になるかもしれません。新しい体験とともに、新しい自分を見つけられる可能性も広がります。

人間関係を一から構築できる

地方には都会にはない人間関係がありますが、Iターンの場合には、Uターンのような「昔から」のつながりがありません。

自分のことを誰も知らない土地で暮らすということは、先入観を持たれずにすむということでもあります。

これまでの人間関係を一新したいと希望する場合には、Iターンの職場が最適です。誰からも煩わされずに、新しい仕事に集中できます。

望む土地で働ける

故郷とは違い、Iターンで向かう先は自分の望む場所です。一度住んでみたかった土地、引かれるものがある文化など、これから生活していく場所を自分の心ひとつで決められます。

例えば、過疎地域での医療に貢献したいという志を叶える看護師がいるかもしれません。また幼い頃から海辺で暮らすことを夢見ていたり、休日にはサーフィンをしたいとずっと思っていたりということもあるでしょう。

移住先の選択は自分がどんな暮らしをしたいのか、それだけにかかっているといえます。

自治体の優遇制度

Uターンと同じく、Iターンについても移住者を優遇する制度を設けている自治体は数多くあります。Iターンでは、Uターンのように仕事や住む場所を紹介してくれる知人がいないという場合もあります。

自治体の職業紹介や空き家紹介などを活用して見るのも、後々何かと便利かもしれません。

Iターンのデメリット

Iターンは自由度が高い選択といえますが、安易に考えているとUターン以上に苦労をする場合もあるようです。Iターンのデメリットについて考えてみましょう。

文化や風土になじめない

旅行や仕事で訪れたときにはとても素敵な土地だと感じたけれど、いざ実際に住んでみると思っていたのとは違った、ということはよくあります。

中には住み続けるうちに、なじむどころかどうしても文化や風土を受け入れがたく感じて、早期に撤退というケースもあるようです。

Uターンの場合には多少の問題があっても「故郷だから」で受け流してしまうことでも、自分と関係性が薄い土地では大きな違和感となってしまう可能性もあります。

人間関係が煩わしい

知り合いがいない土地でも、地方ではすぐに人間関係が強まる傾向が見られます。良くいえば「人懐っこい」ということですが、長年都会で暮らしてきた人は戸惑うかもしれません。

また地域によっては参加行事が多いというところもあります。誰にも煩わされないで暮らすはずが、いつのまにかプライベートの時間がなくなっているということもありそうです。

利便性が低い

首都圏ならばどこに行くにも電車があり、また必要なものはいつでも手に入る環境です。しかし地方ではコンビニすら周囲数キロ行かなければない、というところざらにあります。

頭では理解していても、便利な暮らしに慣れているとなかなか大変に思えるかもしれません。

地方では利便性が低いということをしっかりと意識し、実際に生活することをイメージしておかなければ不便さにがっかりしそうです。

刺激がなく退屈

東京は各国から人が訪れる世界的な大都市です。東京や首都圏で暮らしていると、知らず知らずのうちにたくさんの刺激にさらされています。

それがストレスの元ともいえますが、地方に出てまったくそうした刺激がないところに行くと、拍子抜けした気分になることも考えられます。

例えばいつでも人が歩いている街頭や、数日ごとに変わるウィンドウ、店が途切れなく並び、電光掲示板やネオンの色彩であふれています。地方から東京に行くと、イベントでもあるのかと不思議に感じるようです。

それらが一切ないような土地に行ったとき、あまりの刺激の無さが逆にストレスとなるタイプの人もいるようです。

イメージと違っていた

田舎にいれば都会が、都会にいれば田舎が良く見えてくるものです。これまで地方で暮らした経験がない場合、思い描いていたイメージとのギャップが明らかになるにつれて失望感ばかりが募るかもしれません。

希望に燃えているときには、あえて悪い面を見ないようにしているのかもしれません。

土地に対しても、仕事に対してもシビアな目をもちたいものです。

都会で働くメリット

都会で働くことのデメリットについては、UターンやIターンを考えた時点で、良くわかっていることでしょう。経験を通して、都会ならではの辛さや厳しさを十分に感じているはずです。

一方、都会で働いているうちに当たり前になりすぎて、メリットとは思わなくなっている面があるかもしれません。

UターンやIターンを決心する前に、再度、都会で看護師として働くことのメリットも見ておきましょう。

方向性の多さ・職種の多様性

地方に行ってしまえば、都会のように多彩な方向性に進むことが難しくなります。大都会には田舎には見かけない診療科や専門分野、医療機関も数多くあります。

看護の資格で働くことができる職種についても多様多彩で、特に企業関連や研究関連は地方にはほとんどない職種です。

何か特別な仕事がしたいと思っても、地方ではある程度あきらめる必要があります。

さまざまな出会い

首都圏のような都会には、日本だけでなく世界中から人が集まってきています。仕事でもプライベートでも、さまざまな出会いの機会が得られます。

都会には流動性があり、自分とはまったく違う世界にいる人とでも出会える可能性に満ちています。

地方ではそうしたダイナミックさが、なかなか期待できないと考えて間違いないでしょう。

学習の機会

看護師のためのセミナーや勉強会、医療関係者の集まりなど、学習の場を探そうとすればいくらでも見つかるのが都会の良さです。海外の著名な医学者の講演なども、こまめにチェックしていれば情報が入ります。

地方でも学習はできますが、講習会や試験を受けるために上京しなければならないということも多いはずです。

変化

もちろん時代とともに地方も大きく変化していますが、都会ほどの目まぐるしさはありません。世界的なトレンドも、まず中央から浸透していきます。

わずかの間に激変する街並みに慣れていると、地方は平和ですがその分変化に乏しく感じられるでしょう。

可能性の大きさ

職種や仕事の方向性が豊富だということは、それだけ自分自身の可能性も広げられるということになります。

海外派遣のチャンスや、より高度な看護師技術の習得による昇格など、キャリアアップについてはやはり都会にいた方が容易です。

看護師のUターン事例から成功のポイントを探る

実際にUターン転職した例から、成功のためのポイントを考えていきましょう。

Uターンで自分自身と親のための時間を確保

首都圏の大規模な急性期病院に勤めていました。福山で暮らす両親はまだ元気ですが、ひとり娘ということもあり、将来的な介護を視野にいれて少し前からUターンを検討していました。大病院ではやりがいがあったものの、シフト勤務の合間に看護研究・委員会活動などで、生活の大半の時間がとられていました。

生き方を見直したとき、今はキャリアを考えるよりも親と過ごす時間や、自分の趣味にあてる時間を大事にしていきたいと考え、Uターンを決意しました。しかし25年以上の空白期間があり、地元の医療機関の様子がわからないため、転職先を選ぶ方法に悩みました。

そこで活用したのが、看護師専門の転職サイトです。年齢と帰郷する目的を考慮し、夜勤がないことや定時に帰りやすくワークライフバランスが実現できることを第一の条件と決めました。これまで一度も転職経験がないこともあり、不安が大きかったですが、エージェントのサポートを受けて満足のいく転職ができました。

東京から広島へ 自身に合った医療機関への転職に成功

実家は広島にありますが、これまでは東京の大きな病院で、少し特殊な診療科に所属していました。ずっと故郷に戻りたいとは考えていましたが、自分の希望に合う職場が見つかるのかが懸念材料となっていました。地元には戻りますが実家に同居するつもりはなかったので、給与面でも極端には落としたくないということもありました。

スキルや経験を活かしながらUターン転職をするためにはどうしたら良いのか悩んでいたところ、転職サイトのコンサルタントから急性期一般病院を提案されました。詳細を確認していくうちに、ここであれば時間や給与などの条件がクリアできると思い、就職先を決めるポイントとなりました。地元の医療状況もわからず初めのうちは漠然としていたのが、エージェントから情報を得て、何度も相談に乗ってもらううちに明確な方向が見えてきました。

初めての転職であったために、病院以外の医療機関の情報はあまりつかんでいませんでした。しかし、広島の医療業界についての情報や、クリニックや介護施設までをもうらした求人情報など、キャリアプランに合わせた多彩な提案をしてくれました。多岐にわたる支援を受け、納得するまでしっかりと話を聞いてもらったことで、個人の転職活動ではかなわなかったであろう満足度の高い転職ができました。

首都圏の急性期病院から介護施設へUターン転職

首都圏の急性期病院から、新潟の介護施設へとUターン転職しました。急性期病棟での勤務は目まぐるしく、また夜勤も制限いっぱいまで毎月こなしていました。充実感がある一方で、疲労感が抜けなくなっていくことに不安があり、どうせ転職するならば地元で貢献したいと考え始めました。

条件は実家近くで、夜勤をせずに無理なく働ける職場。いくつかのクリニックなどを考えましたが、何かしっくりときませんでした。転職エージェントから提案されたのが、介護施設でした。イメージでは夜勤があるように感じていましたが、紹介されたデイサービスは休みも多く取れて、日勤のみで働けるとのこと。実際に現地を訪れて非常に気に入り、また地元への貢献度も高いと考えるようになりました。自宅からは少し距離がありましたが、朝晩の送迎があったことも決め手となりました。

なかなかこれと思える求人に出会えず、途中でUターン転職をあきらめかけたこともありました。根気よく付き合ってしっかりと話を聞いてくれたコンサルタントには、非常に感謝しています。介護施設は新しいチャレンジとなりますが、事前に業務内容なども綿密に確認したことで、不安なく入職できました。

給与額を保ったままUターンに成功

離婚という人生の重い選択がともなうUターン転職でした。孫のためにも地元に戻ってほしいという親のたっての希望と、自身が親元近くに暮らして安心したいという理由からUターンに踏み切りました。ネックとなったのは東京と実家のある青森との給料格差でした。

元の勤務先は手取りの給与が25万円でしたが、今後母子家庭となる上で、どうしても収入を落としたくないと考えていました。親からは援助をしても良いという声もありましたが、長い人生を思うと甘えているわけにもいきません。第一の条件に挙げたのは、これまでの経験を給与に加算してくれることや、24時間の託児施設があることです。

転職コンサルタントに相談したところ、地元の総合病院の求人が条件に適合しました。これまで通りの病棟勤務で、夜勤回数も変えずに済みました。必要であれば母子寮も提供してもらえることや、病児保育にも対応していることなど、シングルマザーに手厚い環境が決め手となりました。もちろん最大の懸念であった給与面でも、元の水準を維持できるため、Uターン転職の条件が整いました。

実際にUターン転職を成功させた例から、優先する条件の明確化がとても大切であることがわかります。

同エリアの転職であっても、もちろん最重要事項であることに変わりはありませんが、遠方に就職をするというときには、極力失敗を回避しなければなりません。

そのためにはより丹念に自分の気持ちを追いながら、条件や希望を定めていきます。

どのような生き方や働き方を望むのか、移住をともなう転職の場合には、未来に向けた生活設計までを視野に入れ、良く考えて答えを出していくことが求められます。

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11月は年内の退職希望者や4月入職希望者の転職活動が本格的になる時期!

11月は年内の転職を考えている方が求人を探し始める時期です。「冬のボーナスを貰ってから、転職先を探せばいい」と考えていると準備ができず年内の転職は難しくなってしまいます。

1月以降は看護師転職サイトへの申し込みが増えてきます。3月末をめどに転職しようと思っている方も、早めに登録してキャリア相談や希望条件のヒアリングをすませておくといいですね。

新着の条件がいい求人は看護師の転職サイトに登録済の方に優先的に紹介されています。転職サイトによって扱う求人情報が異なりますし情報が入る時期も違います。

条件がいい求人を探している方は、複数の看護師転職サイトに登録して非公開の求人情報が手に入りやすい状態にしておくといいですね。

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