[ 記事作成日時 : 2016年9月24日 ]
[ 最終更新日 : 2020年6月21日 ]

看護師2年目でクリニックへ転職できる?2年目ならではの特徴や悩みを解説

2年目看護師の悩み

看護師として2年目に入ったのに、まだ仕事に自信がもてない!うまくいかないことがたくさん!もうイヤ~!と思っている人はいませんか。「3年勤めて一人前」といわれることが多い看護師ですが、2年目は転職への気持ちが揺らぐ時期でもあるようです。

今転職してもよいのか、我慢すべきなのかと迷っている人と一緒に、メリットとデメリットなども含めて2年目の転職について考えていきます。

2年目の看護師の悩みと転職理由

看護師も2年目になると、職場の人間関係やコミュニケーション、ワークライフバランスの問題などいろいろ考え始める人が出てくるようです。職場ではプリセプターの指導の手が離れ、不安を抱えながら日々業務をこなしている人もいることでしょう。

ココナスには2~3年目看護師からそれぞれの悩みが寄せられています。そこには悩みだけでなく、転職した理由もありました。どんなことに悩み、どのような経緯で転職を決意したのかを紹介します。

人間関係がストレス

看護師の退職理由を調査したデータでは、1位は人間関係のトラブルやストレスでした。この結果が示すように、人間関係に関する悩みがたくさんあります。

  • 看護師の悪い口コミ
    総合病院→大学病院へ転職/2年目看護師
    人間関係の悪さが転職の大きな要因です。私が実際に受けたわけではありませんが、裏でこそこそと看護師同士のケンカやいじめ、争いがあって見ているとこちらも精神を毒されるような気分になっていました。たくさん仕事場があるのに、何もこんな嫌悪感のある場所にいなくてもよいと思い…転職しました
  • 看護師の悪い口コミ
    総合病院→クリニックへ転職/2年目看護師
    プリセプターは優しかったのですが、それ以外の先輩との関係が良くなかった。失敗ばかりしてよく怒られた。怒る人もいれば無視する人もいた。どちらかというと、無視される方が辛かったです。普段はよく喋るのに、私といると喋ってくれないということも。私が働いていた病棟(ユニット)は、とても閉鎖的な環境でした。日勤も夜勤も看護師は3人体制だったので、いつも2対1みたいになるのも嫌でした
  • 看護師の悪い口コミ
    総合病院→総合病院へ転職/2年目看護師
    人間関係が陰湿な職場でした。ナースステーションで先輩が他人の悪口を言っているのを聞いていると、私も他人の評価を気にする癖がついてしまい、自分のやりたいことが何なのかを見失っていました。そんなある日、ふと気づくと円形脱毛症になっていて…。転職を決意しました

2年目が過ぎても仕事ができない

看護師として2年目になっても、思ったほど仕事ができないことに悩み、自信を失ったり、失敗に対する恐怖心を覚えてしまったりする人もいるようです。

  • 看護師の悪い口コミ
    総合病院→認知症介護のグループホームへ転職/3年目看護師
    常に失敗してはいけないというプレッシャーの中で、日々の業務を行っていました。あるとき、受け持ちの患者を転倒させてしまい、上司にも叱責されたことがありました。それをきっかけに、自分の行うことに自信がもてなくなり、失敗に対する恐怖心を抱えながら仕事をしています。

業務量が多い!夜勤が多い!

同時に複数のタスクをこなさなければならない環境に耐えられなくなり、業務量や夜勤の多さに悩ら、転職を決める人も少なくないようです。

  • 看護師の悪い口コミ
    大学病院→個人病院へ転職/2年目看護師
    私が勤めていた大学病院は、とても仕事が忙しく大変でした。毎日ストレスを感じていて、仕事が終了すると、家に帰り寝るだけみたいな生活をしていました。看護師をしている大学時代の友人は、会うたびに、とても生き生きしていました。そんな姿と自分を比べてしまい、なんだか虚しくなり、転職をすることにしました
  • 看護師の悪い口コミ
    大学病院→クリニックへ転職/2年目看護師
    夜には強かったのですが、16時間勤務で、普段は起きている21~24時に無理矢理に仮眠し、24時以降起きているのが、とてもしんどかったです。長くは続けられないなあと思っていました。いつインシデントを起こしてもおかしくないぐらい、眠たかったです

教育(研修)が不充分

思っていたほど、きちんと教育してもらえない…、できて当たり前の環境に疲れてしまう人もいます。

  • 看護師の悪い口コミ
    総合病院→総合病院へ転職/3年目看護師
    手術室所属で、緊張感があり、手術に携われることを誇りに思っていました。しかし、それは医師からのプレッシャーがのしかかる仕事でもありました。医師へ違う器械を渡したときには怒鳴られるなら、まだよいほうです。器械が無言で飛んでくることも日常的でした。怒られるのではないか、間違っていたらどうしようという気持ちで、変な汗をかいていたのを覚えています。経験を積んでいくうちに慣れることもありますが、不得意な分野というのは、ついて回ります。このくらいできて当たり前といったような職場の雰囲気にプレッシャーを感じて退職に至りました

興味のある分野を追求したい

1年間看護師の仕事をしてみて、やりたいことや身につけたいことが新たに見つかったり、今の職場では学べることが少ないと悩み、転職を決意する人もいます。

  • 看護師の悪い口コミ
    大学病院→大学病院へ転職/3年目看護師
    私が学びたかったのは現代医療に特化した技術と知識でした。しかし、働き始めた大学病院は新しいものもありましたが、病院全体の設備が古いこともあり、古い知識を利用せざる得ない状況でした。そこにギャップを感じ退職しました
  • 看護師の悪い口コミ
    地方精神科単科病院→精神科救急病院へ転職/3年目看護師
    地方精神科単科病院で、慢性期や亜急性期の患者への精神看護をしていました。次第に精神科救急をやりたくなったので、精神科救急を算定している病院へ転職することにしました。慢性期から亜急性期の精神看護の実践を活かすことができました

結婚や妊娠・転勤などによる環境変化

転居や妊娠・出産などの環境変化に悩み、転職を決意した人もいます。家庭や育児との両立をどうするのか、どんな看護師になりたいかなどを考えてのことのようです。

  • 看護師の悪い口コミ
    大学病院→小規模病院へ転職/3年目看護師
    結婚を機に県外へ引越ししたため転職しました。それまでは3交代で月10回前後の夜勤がありましたが、体力的にもつらく、家庭のことも考えて、残業が少なくゆとりをもって働ける小規模病院へ転職しました。

2年目でも転職できる?

看護師は2年目でも転職は可能です。看護師という職種は、常に需要があるため、2年目でも採用してくれる医療機関はあります。採用する側は、社会人として一から教育する必要がなく、これからも成長が期待でき、新しい環境へも柔軟に対応してくれると捉えているところが多いようです。

自分自身を振り返ってみても、看護師1年目の新人時代は、「看護師としてやっていけるかな?」と悩んでいたのが、2年目になると「看護師としてやっていけるかも」という思いが強くなっていませんか?すでに社会経験を積んだ看護師として期待されているのです。

次は、2年目の看護師が担う役割についてみてみましょう。2年目での転職を考えるうえで、参考にしてください。

出典:日本看護協会広報部 2017年度 「ナースセンター登録データに基づく 看護職の求職・求人に関する分析

2年目の看護師の役割

看護師2年目は、知識は着いたけれど、まだ経験していない看護技術もあり、看護師としてはまだまだ成長途中。しかし、新人看護師が入職すると、先輩や上司の指導の手は離れ、新人を教育する立場になります。2年目看護師の置かれている状況や役割についてみていきましょう。

後輩の指導

看護師2年目になると、後輩となる新人看護師を指導する側の一員となります。先輩として質問される立場になり、ときには新人に向けた勉強会を開くこともあります。どのように指導したらよいのかに悩んだり、教え方や気遣いの難しさに直面したりすることも。負担感や緊張感が増していると感じる人も出てきます。

リーダー業務

チームリーダーになる経験をする人も増えてきます。多くは3年目あたりから担当するといわれていますが、実際に2年目であっても、チームリーダーに任命される人もいます。自分の業務をこなしつつ、チーム全体に目を配り、まとめることに責任感と同時に不安を感じることもあるでしょう。

しかし、後輩に教える、行動モデルとなる、チームに目を配るなど、視野も広がり周りとの関りから学ぶことは多く、大きく成長する時期でもあります。

業務内容の変化

看護師2年目になると、重症度の高い患者を受け持ったり、1日の受け持ち患者数が多くなったりする人もいます。さらに自分の業務以外に、チームの指導や後輩のフォローといくつもの業務や役割を同時にこなさなければならないシーンが増えてくるため、1年目よりも業務に負担を感じる人もいます。

仕事は楽になるの?しんどくなるの?

看護師2年目は、1年目よりも仕事に慣れてきて、余裕が出てくるので、仕事がラクになるはず…と思っていませんでしたか?誰もがそう思っていたことでしょう。しかし、順天堂大学保健看護学部の研究報告『2年目看護師の体験から考える成長発達過程』にはこのようにあります。

「2年目看護師は、平坦でまっすぐな道 のりを進んでいるのではなく、幾重にもなる新たな困 難に立ち向かっていた。先輩看護師との人間関係の構 築や同期・1年時の指導看護師、師長・主任からの定 期的なフォローに支えられ、仕事の楽しさややりがい を見出すことは、キャリアを積み重ねていく礎となる 大切な体験」

「2年目も半年を経過すると、<自信を持って行える看護援助が増えた><知識と経験が結びつき、患者を看られるようになった><業務にゆとりができる>と、『やりがいや楽しさの実感』がある」

「卒後2年目看護師は、知識や技術の習得を目指した受動的な学習から、役割を遂行するための自主的な学習、看護の知を探求し始める重要な学習の移行期である」

看護師2年目は困難を感じることが多いけれど、自分の意思や判断での学びが始まる、看護師としての基礎を築く大事な時期であり、大きな成長を遂げる時期なのです。

2年目で転職したほうがよい場合・転職しないほうがよい場合

仕事に対する悩みは誰もがもっていることでしょうが、これを解消させるために、果たして転職をした方がよいのか、転職しないで我慢したほうがよいのか…決断するとなると難しいものです。2年目に転職した人、転職しなかった人の体験談から考えてみましょう。

精神的なプレッシャー

  • 看護師の悪い口コミ
    転職しなかった/総合病院ICU/2年目
    ICUという重症患者への看護を行う中で、スタッフも常に緊迫していた雰囲気が苦手でした。自分のちょっとしたミスでも患者を殺してしまうかもしれないというプレッシャーがある中、先輩看護師や医師からも仕事に関して厳しく指導されることが多く辛かったです。そんな中、忙しさに追われ、小さなミスやほかのスタッフに迷惑をかけてしまうような出来事が続くと逃げ出したくなりました。また、夜勤中は限られた人数のスタッフでコミュニケーションを取りつつ働かなきゃいけないため、そのメンバーの中に苦手な先輩がいたりすると余計にプレッシャーとなりしんどかったです。先輩看護師達も余裕がなく、厳しく当たられ、毎日辞めたい!辞めたい!と思いながら出勤していました。
    それでも、そんな中、同じように辛い思いをしながらも一緒に頑張っている同期がいることで、仕事終わりにグチをこぼしあったりすることでストレス発散させていた。そして何よりも、患者やその家族に感謝された時、頑張ろうと思え、乗り越えられました。急性期の看護は自分の看護によって患者がみるみる回復するなどの変化が大きく、そのような回復を見たときはとても嬉しく思えたため。苦手なスタッフだけでなく同期や信頼できる先輩にも出会うことができ支えてもらえたから。苦しいのは自分だけじゃないと思って仲間を探すことも大事です。

急性期の看護師は、医師や上司、先輩から求められるスピードも看護スキルも高く、重責との戦いの中でプレーシャーを感じる場面も多いことでしょう。そのような環境でも乗り越えられたのは、看護の喜びに気づけたこと、そして同期との共感でストレスが緩和されたことかもしれません。ひとりで悩まずに誰かに相談すること大事です。

人間関係がつらい

  • 看護師の悪い口コミ
    転職した/クリニック耳鼻科/2年目
    転職した一番の理由は、職場の人間関係のストレスでした。職場は女性ばかりで、上下関係が厳しい環境でした。同僚のひとりに気分屋の人がいて、機嫌が悪いと周りにも当たり散らすので、すごく気を使いました。機嫌が良いときは、プライベートの話をしたり、ニコニコしたりしているのですが、機嫌が悪いときは、細かいとこまで目をつけて、いちいち言ってきて怒られる。さらには機嫌が悪いと挨拶もしてくれない。そういう人に振り回されているうちに、何度も胃腸炎になり、身体がもたないと思ったので、転職しました。
  • 看護師の悪い口コミ
    転職した/市民病院ICU/2年目
    人間関係がよくありませんでした。救命救急センターということもあり、常に現場は緊張状態です。患者様の急変や重体の患者様が運ばれてくると更にぴりぴりムードになりました。何か上手く行かないと、みんなが誰かのせいにし合っていたので、チームワークが悪くストレスを感じていました。結婚をしても続けようとは思っていましたが、妊娠をするタイミングなども上司から指示され、きつく言われており、自分の人生を無駄にしたくないと思い転職しました。

チームでの協力が不可欠な看護師にとって、チームワークの悪さは大きなストレスとなります。できればみんなで協力しあって楽しく仕事をしたいものです。環境を変えるためには、上司へ相談するのが一番かもしれません。でも、上司に相談できる環境ではない、相談しても変わらないようであれば転職を考えてもよいでしょう。

忙しさから逃れたい

  • 看護師の悪い口コミ
    転職した/クリニック泌尿器科/2年目
    毎日終電まで残業をしていました。年功序列制であり、低学年が病棟の患者さんのケアを全てこなさなければならず、責任だけでなく身体的にも精神的にも限界でした。毎朝5時に起き出勤するも、泣きながら帰る日々でした。とうとう病棟で倒れてしまったこともありました。けれども3年は頑張りたいという思いがあり、辞めずにその後2年働きました。その後、結婚が決まり、家庭を大切にしたかったため寿退社をしました。

看護師として長く働きたいという思いがある場合は、頑張って3年は務めるほうがよいと、一般的にはいわれています。なぜなら、2~3年目は任される仕事も増え、積める経験が多くなる時期だからです。結婚や出産でキャリアを一時中断したとしても、3年以上の経験がある場合は復帰時の評価が高くなります。

給料や手当に不満がある

  • 看護師の悪い口コミ
    転職した/総合病院レディース病棟/看護師2年目
    入職前での説明では車通勤できると言っていたが、入職後に職員駐車場が満車なので個人で月極を契約してほしいと言われました。病院周辺の月極も空きがない。電車とバスで通うことにしたので通勤手当を申請したら、このルートでは支払えないが、こちらから来たら支払えると指示されました。さらには、通えないなら寮に入るか、下宿するようにと人事に言われたので、退職しました。病棟では先輩方が次々と退職していて、人手不足が深刻でした。
    退職後に分かったことだが、夜勤を6回やったのにも関わらず、夜勤手当がなく基本給しか支払われていない病院だったので、退職してよかったと思っています。

入職してみたら入職前に取り決めした条件と違っているという場合があります。まずは、入職前に契約書のやり取りをした人に確認をしましょう。それでも認めてもらえない場合、または、譲れない条件なのだとしたら、転職を考えても良いかもしれません。

退職をすべきか、退職をすべ気じゃないかの見極めは、じつは人それぞれです。ストレスを感じながらも、働く年月の目標を設定したり、働く上での喜びをみつけ、上手にストレスを解消しながら困難を乗り越えた人もいます。とはいえ、心身に支障が出るほどのストレスがある場合は、我慢せずに転職を検討しましょう。他には入職前に確認した条件と違う場合や、職場にパワハラやいじめがある場合なども同じです。

2年目の転職のデメリット

看護師は2年目であっても転職することは可能とお伝えしましたが、それに伴ういくつかのデメリットがあることも知っておきましょう。

転職時の選択肢が狭まる

看護師2年目は、看護師としての経験値がまだ少ないため、できないこともあります。最近は新卒の採用も増え、教育制度も整ってきているとはいえ、訪問看護などは高いスキルと経験が求められるため、事業所によっては応募自体が難しい場合があります。また、少人数のクリニックなどでは、育てる余裕がないなどの理由で、若手は採用しないとこもあります。2年目での転職は、転職先の選択肢が狭まる可能性があります。

一からやり直し

2年目に限ったことではありませんが、職場が変われば、新しい職場のルールを覚えたり、新たに人間関係を積み上げたりする必要があります。医療機関の専門が違えば、必要な専門知識やスキルも違ってきますから、実務を一からやり直すことになる人も出てくることでしょう。

仕事ができないと誤解されることも

「看護師のクリニカルラダー」を提唱した看護理論家であり、学者でもあるパトリシア・ベナーは、看護師の一人前を「類似の臨床状況で2~3年働いた看護師」としていることから、「一人前になる前に辞めたのだから、忍耐力がなく長続きしないかも…」「仕事ができなかったのではないか?」といったマイナスな先入観をもたれることがあります。

出典:『新人看護師が臨床現場において一人前の看護師になるまでの学習過程

出典:https://www.nurse.or.jp/nursing/education/jissen/pdf/ladder.pdf

経験者として見られる

逆に一人前の経験者とみなす医療機関もあります。そうなると、看護師としての経験が浅く、自信がもてない場合であっても、持ち合わせていない看護スキルを求められたり、キャパを超えた仕事を任されることがあります。その結果、業務が時間内に終わらない、失敗が増えるなどということもあり得ます。

給料が上がらない場合も

転職先に何を求めるかで、給料は違ってきますし、転職先によっても給与体系は違います。夜勤がない医療機関であれば、夜勤手当がない分、給料が上がらない場合もあります。また、中には昇給がない、手当がないという職場もあり、給料が下がるといったことも起こります。

2年目の転職のメリット

次に転職のメリットについても説明しましょう。

悩みが解消される

職場での悩みは転職をすることで解消できます。人間関係のトラブルや夜勤がつらいなどの悩みは、働く環境を変えることで一新されます。

体調不良が改善される

看護師を辞めようかと考えている人もいるかもしれませんが、看護師という職業を辞めなくても、職場や働き方を変えるだけで、体調不良が改善される場合もあります。悩みや心につかえを抱えていると、気分がふさぎがちになり、ふだんできることができなくなることもあります。心身ともにつらい場合は、無理せず一旦休むことも考えましょう。

希望の職場につける

看護師として1年働いてみて、「こういう分野で働きたい」「もっとこうなりたい」と、将来のビジョンがはっきりしてくる人もいます。挑戦したい分野が明確なのであれば、転職することで専門分野の仕事に就くことができるでしょう。そのためにすべきこと、目標となる職場を転職サイトで調べ、定めていきましょう。早い時期に方向転換をすることができます。

2年目の転職先選びのポイント

たとえ転職できたとしても、そこが自分に合った職場でなければ、また同じ悩みを抱えてしまうことになります。同じことで悩まないために、転職先選びはしっかり行いたいものです。次のようなポイントに注意しながら転職活動をすすめてみましょう。

退職する理由を明確にする

まずは、なぜ退職したいのか退職の理由を、明確にすることが大事です。「なんとなく辞めたい」と理由をあいまいにしたままに転職活動をすると、同じ失敗を繰り返したり、発展のない転職になったりすることがあるからです。

看護師は、人手不足という状況が多いため、採用されやすい環境にあり、自己分析を行わずに希望条件のみで転職先を選んでしまうと、根本的な解決に至らない例もあります。同様の転職を多く繰り返すことになりがちです。自己分析をして退職の理由を明確にします。ちなみに、自己分析をきちんとおこなった人は、その後の離職が低い傾向にあるようです。

転職先の必須条件を考える

どんな看護師になりたいのか、そのためにはどんな条件を優先すべきか、転職先に求める条件をまとめておきましょう。そうすることで職場探しに一貫性が生まれ、転職後のギャップも防止できます。条件としては以下のようなものがあります。

  1. 給与
  2. 雇用形態(社員、派遣社員、アルバイトなど)
  3. 勤務地(通勤時間1時間以内など)
  4. 勤務形態(2交代制、3交代制、変則2交代、夜勤なしなど)
  5. 希望診療科(興味関心がある診療科、好きな診療科など)
  6. 働き方(多くの症例と関わりたい、じっくり患者と関わりたい、家庭を優先させたいなど)
  7. 教育制度
  8. 進学支援
  9. 休みが多い
  10. 人間関係や職場の雰囲気

自分のスキルレベルを把握する

転職に成功するのは、自己分析がきちんとできている人です。面接時には何ができて、何が得意なのか?スキルレベルはどれくらいなのかをしっかりと伝える必要があります。

スキルレベルは、日本看護協会の「看護師のクリニカルラダー」のレベルやチェック項目を参考にするとよいでしょう。たとえばケアする力では「助言を得ながら安全な看護を実践することができる」「患者や状況に応じた看護を実践することができる」では自立の度合いが違ってきます。

出典:公益社団法人日本看護協会『看護師のクリニカルラダー

教育制度が整っているか確かめる

経験、興味がある診療科だとしても、看護師2年目で転職をする場合は、教育制度が整っている医療機関を選んだ方がよいかもしれません。新人研修を終え、基本的なスキルを学び経験したことと思いますが、2年目看護師が学ぶべきことは、まだたくさんあります。

医療機関や入職する時期によっては、新人と一緒に研修を受けられるところもありますし、中途入社の教育制度が整っているところもあります。教育体制やキャリア体制をきちんと構築している医療機関は、トラブルが起きにくいようです。

人間関係が良いかどうかを確かめる

人間関係に関しては、入職してみないとわからない点が多いのですが、事前に調べられることもあります。ひとつは看護師の平均年齢と離職率です。看護師の平均年齢が低い場合は、離職率が高いことを示している場合があります。

一般的に、離職率が高くなると、採用基準が低くなるため、さまざまな看護観をもつ看護師が集まり、意見がぶつかりやすくなることがあるため、人間関係のトラブルが起こりやすいともいわれています。一方で、離職率が低い職場では、お互いに助け合い、支え合う環境があり、人間関係でのトラブルが少ない傾向にあるといわれています。

転職先の情報収集を徹底する

気になる転職先を見つけたら、雇用形態、給料、人間関係、教育制度など、気になる点について情報収集を行いましょう。集めた情報は、適切な転職先であるかを判断する材料になります。後悔のない転職をするためには、情報収集をしっかり行ったうえで転職先の候補を選んでいくことが大事です。仕事を続けながら情報収集するのは大変ですから、転職サイトを上手に活用していくとよいでしょう。

転職先を決めてから退職する

在職中に転職活動を始めることをおすすめします。退職してから就職先を探す場合、金銭的にも余裕がなくなって焦ってしまう、決まらなかったら…と不安になり、妥協してしまうことにもなりかねません。

余裕があるうちに、納得のできる転職先を決めておきましょう。また、転職先が決まっても、退職調整ができなければ、転職することができません。簡単に退職を受理してもらえない場合もあります。そのようなことにならないためにこれらのことを確認しましょう。

退職の手順

退職する貯めには、さまざまな手続きや段取りが必要になります。詳しくは「看護師の退職手続きと退職マナー|有給休暇や退職金まで徹底解説!」にあります。

現在の職場の就業規則

職場でのルールを確認します。辞める際はいつまでに、誰に伝えるのか、または退職金や有給休暇の消化方法など、職場によって就業規則は違いますので確認します。

職場に悩み相談を持ち掛けておく

同期や先輩、可能であれば師長などに、悩みを相談してみましょう。ひとりで解決できないことも、相談することで簡単に解決する場合もあります。相談できる人がいない場合は、看護師転職サイトを利用してもよいでしょう。転職サイトは、求人情報の掲載だけでなく、退職に関する相談にも答えてくれます。

2年目におすすめの転職先

2年目看護師におすすめの転職先とはどんなところなのでしょう。

超過勤務が少ない

新卒採用が多い、急性期病院や大学病院は、患者の急変があることから超過勤務が多くなりがちです。そんな忙しさに疲れてしまった人には、超過勤務が少なく、プライベートの時間が確保しやすい慢性期病院や療養型の病院が向いているかもしれません。

療養型での業務は、褥瘡処置、点滴管理やオタイトルに沿った原稿がムツ交換、入浴介助、清拭、食事介助、など患者のケアが中心になります。患者一人ひとりと真摯に向き合うことが好きな人、日々のケアを通じて患者のよりよい療養環境を作ることに充実感を感じられる方に向いているでしょう。

夜勤がない

夜勤は体力的にキツイという人には、無理をせず自分の体にあった医療機関を探しましょう。総合病院の外来は基本的に夜勤がありません。他には、美容皮膚科、美容外科、不妊治療専門の産婦人科などの自由診療のクリニックも一般的には夜勤がありません。ただ、美容系の場合は看護師スキルより接客スキルが重視される可能性があります。

医療行為が少ない職場

病院以外でも看護師資格を活かせる職場はあります。例えば介護福祉施設、保育園、一般企業の健康管理室、医務室など。これらの職場では医療行為が少ないことが特徴です。

介護福祉施設では高齢者、保育園では園児、企業では従業員の健康管理をするのが主な仕事になります。もし薬の開発に携わることに興味があれば、治験関連企業への道もあります。治験に参加する患者への対応とサポートが主な仕事になります。

スキルアップできる職場

2年目看護師の転職理由として案外多いのが「スキルアップが望めない」というものです。キャリアアドバイザーに聞いたところ、新人~2年目看護師の約半分がこれを理由に転職を希望しているといいます。

たとえば、大学病院の場合、採血やルートは研修医の担当で看護師には任せてもらえないところもありますから、そのような経験をしたい看護師には、一般病院がよいかもしれません。逆に多くの症例に関わりたい人は大学病院へ、希望の診療科でスキルを習得したい人は、専門性が高い医療機関へ転職することでスキルを獲得できるかもしれません。

2年目の転職は看護師転職サイトを活用

看護師2年目で転職する場合は、転職サイトを活用するとよいでしょう。サイトに登録することで、キャリアアドバイザー(転職コンサルタント)が相談に乗ってくれますし、希望に合った求人をピックアップしてくれます。履歴書の書き方や面接のアドバイスといったサポートも受けられます。

キャリアアドバイザーに相談できる

キャリアアドバイザーは、あなたの悩みに寄り添い、ヒアリングから今後のキャリアプランまで、さまざまなアドバイスをしてくれます。転職そのものに迷っている、転職活動の最適な時期を知りたい、といった相談にも答えてくれます。

転職先の詳しい内部情報を教えてもらえる

募集記事ではわからない職場の雰囲気や医療機関の内部情報を、キャリアアドバイザーは把握しています。看護師の定着の傾向や、休みのとりやすさなど、大事なことは募集記事内には記載されてないことが多く、非公開の求人情報もありますから、問い合わせて確認しましょう。

スキルやキャリアプランに合った求人を紹介

キャリアアドバイザーは、現状スキルや目標、優先条件などを考慮して、仕事内容だけでなく給料や通勤時間なども含め、希望に合った求人を探し提案してくれます。

入職まで徹底サポート

医療機関への応募の手続きや紹介、自分では難しい、給与や条件、休み、入職時期の交渉なども代わりに行ってくれます。また、転職先の内定が出た後にスムーズに入職できるよう、退職のアドバイスや入職のための手続きもサポートしてくれます。入職した後もフォローしてくれるところもあります。

現役看護師の経験談を交えながら看護師2年目での転職について一緒に考えてみました。まずは、何に悩んでいるのか?なぜ転職をしたいのか?今後どうなりたいのか?を考えるところから始めてみてはどうでしょうか。