[ 記事作成日時 : 2016年12月4日 ]
[ 最終更新日 : 2020年6月21日 ]

新人看護師の悩みは、同期よりできない、ミスが多い、そして不安

同期と合わない新人看護師

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人と関わることが好きだから看護師になったのに、思っていたより現実は厳しかった。周りの同期が自分より優れているようにみえて焦り落ち込むばかり。

よき相談相手でもあり、よきライバルでもある同期や先輩、患者との人間関係の作り方や、今自分に何ができるのか、新人看護師としての心のもちようを一緒に考えていきましょう。

      
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新人看護師は悩みが多い

新人看護師たちが陥りがちな悩みとは、どんなことなのでしょうか。

責任の重さに戸惑い

看護師は常に命と隣り合わせ。仕事を始めて、改めてミスが許されないという責任の重さを痛感していませんか。また、1人の患者だけをみていればよかった実習とは違い、多くの患者を担当しなければならないため、そのプレッシャーに苦しんでいる新人看護師も多いのではないでしょうか。

新人看護師がそのプレッシャーに押しつぶされず仕事を続けていくために、病院ではさまざまな対応がとられています。プリセプター制度の導入や新人教育係といった教育専門の看護師をつけることで、技術面だけでなく精神面もサポート(リアリティショックの緩和)できる体制をとっていたり、研修会を開催して、悩みや不安を共有できる場を設けたりしているところもあります。

この機会を利用して自分が感じていることを吐き出し、同僚の話も聞くことで、プレッシャーが少し軽くなるかもしれません。また、自分で考え判断できるようになれば自信がつき、戸惑いは少しずつ解消されていきます。

ミスが多い。仕事ができない

先輩看護師や患者の質問に答えられなかったり、手技に失敗したりしたときは「何でこんなに仕事ができないのだろう」と落ち込んで自分を責めてしまうことはありませんか。看護師が起こしやすいミスは、誤薬や転落・転倒など命にも関わることばかりです。だから余計に緊張してミスをするという負のスパイラルに陥ることもあります。

ミス(ヒューマンエラー)は、知識や技術の不足だけでなく、睡眠不足などの体調不良やチームのコミュニケーション不足などさまざまな要因(※1)が絡み合って起きるといわれています。新人看護師は経験が浅いため知識や技術は未熟です。自分は何ができないかを自覚し、同僚や先輩に相談、確認してコミュニケーションを図っていきましょう。

そして、体調管理も社会人の大事な仕事です。健康でなければ良い仕事はできません。勉強に遊びに忙しい新人看護師。交代勤務が始まれば不規則な生活になります。質の良い睡眠で疲れをとり、栄養バランスのとれた食事を意識して、いつも元気な心と体で仕事に取り組みましょう。

 出典:愛知学院大学大学院 加藤淳「看護師のヒューマンエラーによる医療事故に関する事例研究」(2018年)※1

人間関係が苦手

厚生労働省の調査(※2)によると、仕事や職業生活において強い不安や悩み、ストレスを感じる内容として「人間関係」が女性の1位に挙がっています。看護師は、同僚の看護師の他、医師やコメディカルスタッフ、患者などたくさんの人たちと接します。学生と違って自分と年が離れた人とも関わらなければなりません。

人間関係を円滑にするためには「信頼関係」の構築が大切です。患者に対しては不安な態度を見せず、わからないことを質問されたら「わからないので確認してきます」とはっきり伝え、あいまいな回答はしないようにしましょう。馴れ馴れしい言葉遣い(いわゆるため口)や命令口調は言語道断です。医師や同僚に対しては、報告・連絡・相談(ほうれんそう)を徹底し、はっきりした言葉で要点をできるだけ簡潔に伝えましょう。

先輩や同僚は“友だち”ではありません。仕事だけの付き合いと思って、距離をとってもよいのです。

出典:厚生労働省「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの内容別労働者割合」※2

新人看護師の悩み!同期との差が一目瞭然

悩みや愚痴を聞いてくれる頼もしい存在であるはずの同期。なのに「あの子に比べて私は…」などとライバル視をしてしまうことも。同期と比較してしまうのはどんな瞬間なのでしょうか。

技術チェックリストは残酷

技術の習熟度が客観的にわかるツールが技術チェックリストです。同時に、同期との差が一目瞭然。新人研修会などで定期的に共有するところも多いかもしれませんね。

自分のレベルを見せつけられる残酷なチェックリストかもしれませんが、逆に自信をつける一つのツールとして考えてみてはいかがでしょうか。経験を積んでいけば自分でできるようになる技術は増えていきます。それを自覚することで仕事に対するモチベーションも上がります。

そうはいっても同期の進み具合が気になるのは当然です。差を感じたら、くやしいと思うだけでなく、その人の工夫や技を探ってみましょう。また、配属の診療科によって身につく知識や技術は異なります。自分がいる科ではどういうことを求められているのかをプリセプターや先輩に相談、課題をフィックスさせて、正しい知識や技術を着実に身につけてください。

みんなより余裕がない私!

新人看護師はとにかく時間に追われて余裕がない。清拭(せいしき)をしようと準備していたらナースコールで呼ばれ、採血をしようと思ったら先輩に呼ばれ、モニターのアラームに呼ばれ、自分のペースで仕事がまったくできないと慌てている人も多いでしょう。

余裕がなくなる要因は、業務量が多かったり、スタッフが少なかったりといった物理的なものもありますが、自分に自信がないとあれこれ考えてしまい、気持ちが不安定になることも挙げられます。 余裕がないと患者に優しく接することができなくなります。看護師に向いていないと思いつめてしまう人もいるかもしれません。

しかし、あなたは毎日少しずつ成長しています。うれしかったことを思い浮かべ、がんばっている自分を褒めてあげてください。こうやって自分を肯定することで不安定だった気持ちが緩やかに安定し、心に余裕が生まれてくるでしょう。

先輩にかわいがられる同期

「あの子、プリセプターと仲良さそう。いいな」
「先輩とあんなに笑って話せるなんてすごいな」

同期が先輩と仲良くしているのを見るとうらやましく思いますよね。
でも先輩にかわいがられようと変に意識する必要はありません。挨拶を忘れず、元気にはっきりと受け答えができれば先輩からの印象はだんだん変わってきます。

日頃の心がけとして、先輩に愚痴や悪口は言わない方が良いでしょう。指導されたときに「でも」「だって」など言い訳や否定はせず、言われたことを「わかりました」と受け止めたうえで、自分の考えを述べるようにしましょう。努力している姿を見ると先輩も気にかけてくれるようになりますよ。

叱ってくる怖い先輩もいるでしょう。しかし叱ってくれるうちが花。成長が見込めないと見限られ、叱ってももらえなくなります。これは恐怖です。内容を誠実に受け止め反省し、同じことで叱られないように努力していきましょう。

新人看護師に必要なのは自信

自分に自信がもてない人は少なくありません。特に1年目の新人時代にそう思う人は案外多いもの。でも、そんな思いを克服するためにはどうしたらよいのでしょうか。

結局みんな悩んでいる

同期と話をしていると、みんな同じような悩みをもっていることがわかりますよね。悩みに共感してくれる、同じ経験をしてきた同期の存在は大きいです。 だからこそ、悩んでいるのは自分だけじゃない、みんな同じ道を通る、焦らず進んでいこうと考えましょう。

悩みを解決したいときは経験年数が近い先輩にそれとなく聞いてみるのもよいでしょう。同期と話して答えが出なかったことも、先輩からヒントがもらえるかもしれません。 みんな一緒だと思えば心が楽になりますよ。

不安のもとを断つ

人は常に不安を抱えています。職場の先輩や同期との関係だけでなく、仕事のこと、家族や友だちのこと、お金、健康など。そして自分の不安は相手にも伝わります。それが患者ならば信頼関係を築けず、適切な看護ができません。また、モチベーションを下げ、精神的身体的不調へつながることもあります。

不安には解決できるものと解決できないものがあります。例えば「またミスをするかもしれない」という不安は、何度も確認することで解消できます。不安を誰かに吐露することで解決の糸口がつかめるかもしれません。

反対に解決できない不安は、考えすぎないようにリフレッシュして軽減させましょう。リフレッシュの方法は、お風呂にゆっくりつかる、音楽を聴く、自然に触れるなどいろいろありますが、自分を見つめる時間をつくることが大切です。瞑想(めいそう)やヨガなどもおすすめです。忙しい日々を送る新人看護師だからこそ、こういう時間を意識してつくってほしいと思います。

新人看護師が自信をつけるためにできる3つのこと

1.知識・技術を向上させる

知識や技術が身についていけば、自然に自信をもって患者や同僚と接することができます。それでもわからないことがあったらうやむやにせず、忘れないうちに調べて自分のものにしてください。

自分のペース、経験年数に合った成長があります。焦らず、技術チェックリストの評価が少しずつ良くなり、先輩に聞かれて答えられなかったことを後できちんと答えることができれば良いのです。

同期や先輩に聞いてばかりだと知識は身につきません。自分で納得がいくまでしっかり調べ、それでもわからないところを聞いてクリアにしていきましょう。その姿勢に先輩も「責任感があるな。がんばっているな」と思い、気持ち良く教えてくれるはずです。

2.今自分ができていることを見つける

「同期はこんなにできるのになぜ私はできないの?」と、自分を否定して落ち込んでいませんか。人と比較すると、できないことの方がどうしてもクローズアップされます。そのようなときは、反対に自分ができたことや得意なことを見つけてみましょう。

「患者さんの話を聞くことが好き」「見えづらい血管を探し当てて採血できた」など、どんな小さなことでもいいのです。「患者さんに足浴したら褒められてうれしかった」というように、患者からの喜びや感謝の言葉は何よりも自信につながります。

「自分もこんなにできるようになったんだ」と前向きに考えられるようになると、態度や表情も明るくなり、患者にも積極的に関わることができるようになりますよ。

3.ミスを繰り返さない

経験年数関係なく、どんなに注意していてもミスは起こります。大事なのは同じミスは繰り返さないことです。ミスをしたとき、このように考えてみましょう。

「どうしてミスをしてしまったのだろう。どこか問題があったのだろうか」
「どうすればこのミスを防ぐことができたのだろう」
「同じようなミスをしないためにはどうすればいいのだろう」

わからなければ同期や先輩に聞いてみてください。意外と同じようなミスを経験しているかもしれません。ミスは他人の責任ではなく自分の責任としてとらえ、突き詰めて考えることで同じミスを起こすリスクは減ります。

新人看護師はいつも時間に追われ、ストレスが多くミスを招きやすい状況にあるといえます。深呼吸は交感神経の興奮が抑制され、副交感神経が優位に働くことでストレスを緩和できます。仕事中のストレスを緩和するために深呼吸をして心にゆとりをもつようにしましょう。

職場を変えるという選択肢もあり

人間関係が悪いと自分に余裕がなくなり、重大なミスを起こしたり、ストレスで体調を崩したりすることがあります。仕事だからと割り切って、自ら歩み寄ったり距離をとったりしても、どうしてもうまくいかない場合は異動を考えることも一つの手段です。

すぐにでもこの環境を変えたいと焦る気持ちは理解しますが、こういうときは感情に支配されて冷静な判断力を失っている場合が多いので、避けた方が無難です。一度立ち止まってゆっくり考える時間をつくりましょう。

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