病棟によって業務内容が違う?知っておきたい病棟看護師の仕事内容を詳しく解説

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夜勤がある、交代勤務で働く…そうした一般的なイメージは、主に病棟勤務の看護師のものです。

そう考えると看護師の代表的な姿であるともいえますが、病棟の看護師とひと口にいっても、大きく分けて3種類があります。

違いを知っておかないと、転職などの際に選択を誤ってしまう可能性もあります。

ここでは病棟看護師の仕事内容や病棟の種類とその特徴、病棟看護師として働くメリット・デメリットについて紹介していきます。

病棟看護師の具体的な仕事内容

病院の種類

病棟がある病院とない病院の違いとは、どのようなものなのでしょうか。

まず、病院は一般病院と、高度の医療を提供する特定機能病院、地域医療をになうかかりつけ医など地域医療支援病院、精神病床のみを有する精神病院、結核病床のみを有する結核病院の5つに分類されます。

さらに医療施設としては、病床が20床以上の「病院」、0~19床の「診療所」があります。

ひとくくりに病院と呼ばれることが多いのですが、一般的なクリニックや医院は、ほとんどが診療所に含まれます。

現在は入院についての規制管理も厳しくなり、昔は良く見られた中小規模の入院施設のある病院が少なくなりました。

病棟看護師として働く場合には、一部の特殊な病院をのぞいては総合病院や大学病院など、比較的規模の大きな医療施設で勤務することになります。

病棟看護師の具体的な仕事内容

病棟看護師の具体的な仕事内容としては、診療科や病棟の種類によっても多少の違いはありますが、一般的には次のような業務を行います。

  • バイタルサインチェック(血圧、体温、脈拍の測定、顔色の観察など)
  • ラウンド(巡回)
  • 注射、点滴、採血
  • 患者の移送
  • 入院患者の食事、入浴、排泄の補助
  • 入院患者の体位交換
  • 入院患者のベッドメーキングなど身のまわりのケア
  • 担当患者のカルテ記録
  • 看護師同士のミーティング
  • 他職種とのカンファレンス
  • 夜間のナースコール対応

病棟看護師の仕事の流れ

病棟看護師の一日の仕事の流れを見ていきましょう。ここでは2交代制を例にしています。

日勤の場合

8:30:出勤後に夜勤担当者からの申し送りを受ける

9:00:データのチェックおよび情報収集

9:30:ラウンド、バイタルサインチェック

11:30:配膳、配薬など

12:30:食事介助、下膳、内服の確認

13:30:カンファレンス

14:00:ラウンド、バイタルサインチェック

15:00:カルテ記録

16:45:夜勤担当者への申し送り

17:15:終業

昼休憩は11時30頃から45分から1時間程度、交代で取ります。

このほか手術を控えている患者がいる場合にはその準備をしたり、また手術後のケアを行ったりします。

その他にも要観察の患者への体制決めなど、日々の中で随時対応していきます。

夜勤の場合

16:30:出勤後、データチェックおよび情報収集

16:45:日勤担当者からの申し送り、ショートカンファレンス

17:00:ラウンド、バイタルサインチェック

17:30:配膳、配薬など

18:30:食事介助、下膳、内服確認

19:00:バイタルサインチェック、必要に応じて点滴などの処置

20:30:配薬、トイレ介助など就寝前の準備

21:00:ラウンド

23:00:情報交換、看護記録の整理

1:00、3:00、5:00にラウンド

6:30:ラウンド、バイタルサインチェック、モーニングケア

7:15:配膳、配薬

7:30:カルテの記録

8:20:食事介助、下膳、内服確認

8:30~9:00:日勤看護師への申し送り後に終業

休憩は11時から1時頃と、朝方にかけて2回程度取るところが多いようです。後半の休憩は少し長めで、仮眠に当てられます。

病棟の種類別メリット・デメリット

慢性期病院の病棟で働くメリット・デメリット

慢性期病棟では病状が比較的安定しており、長期的な治療や療養が必要とされる患者のケアを行います。

急変することは少ないものの、定期的な巡回と観察により病状の回復状況を観察する必要があります。

生活習慣病などにより入退院をくり返す患者も見られ、社会生活への復帰を第一の目標とした治療が行われます。

慢性期病院の役割としては、退院後の生活を視野に入れた、地域医療や福祉など他の医療関係者と連携も重要です。

長く続く治療に疲労感を覚え、後ろ向きになる患者や家族の気持ちを含めたケアが求められます。

慢性期病院の病棟で働くメリットには、次のようなものがあります。

  • 患者ひとりひとりと向き合う時間がある
  • 患者や家族と親密な関係を築くことができる
  • 急務が少なく精神的なゆとりがもてる
  • 子育てと両立しやすい

慢性期の病棟では急性期と比べて慌ただしさがありません。

患者の気持ちを逆なでしないよう、看護師も常に穏やかさを保つことを求められますが、比較的ゆとりをもって、患者さんと向き合いながらのケアができます。

長期入院をする患者が多い慢性期病棟では、患者やその家族と親しくことばを交わし、人間みのある交流をもつことができます。

急務が少なく、容態の急変もあまりないため、命に係わるストレスは持たずにすみます。

夜勤はあっても、予定外の残業が少ないので子育てと両立しやすいというメリットがあります。

一方で慢性期病棟にもデメリットはあります。

  • 患者の入れ替わりが少なく単調になりやすい
  • 新しい技術や急進的な医療の知識を得られない

慢性期病棟では劇的に回復をし、早期退院をするといった傾向の患者はあまり見られません。現状の維持をしながら、少しずつ退院に向けて改善を促します。

そのため、急性期病棟のように短いサイクルでの患者の入れ替わりがなく、毎日が単調に感じられることもあります。

基本的な処置が多いため、新しい技術や知識を得てステップアップしたい看護師の学習の場としては不向きです。

急性期病院の病棟で働くメリット・デメリット

急性期病院は、急性疾患や重症の外傷といった重症患者の治療を24時間体制で行います。

主に大学病院や総合病院、専門病院その役割を担い、多数の病床を有しています。

看護師の数も慢性期や回復期の病棟では10人の患者に対して1名という体制が一般的ですが、急性期病棟では患者7人に対して看護師1人の手厚い看護体制を敷いています。

急性期病院では救急搬送される患者の受入れも行っており、新しい患者が運ばれてくることも多々あります。

急性期病院の病棟とで働くメリットとしては、次のようなものがあります。

  • 高度な知識と技術が身につく
  • 達成感ややりがいを感じられる
  • スキルアップができる
  • 収入アップが期待できる

日々数多くの重症患者と接する機会が多い急性期の病棟では、さまざまな症例と向き合い、対処法を学んでいきます。

急変する患者に対して常に気を配り、医師には的確に状態を伝える必要があります。最新の医療技術や医療機器、薬に関する知識が得られ、医療の最先端の現場にいる実感が持てます。

急性期病棟では症状の重い患者を扱う一方で、目覚ましい回復を目にすることもできます。

慢性疾患の患者の扱いがないため、展開が早く、その分達成感も得られやすいというメリットがあります。

急性期の病棟にいたという実績は、転職の際にも大きな強みとなります。臨床の中でも救急患者にかかわった経験は、確実に自信となって看護師人生の支えとなるでしょう。

ステップアップを目指す看護師にとっては、成長できる最良の環境といえます。

一瞬の判断が命に関わり、また患者から目を離すことのできない急性期病棟は、看護師の職場の中でも多忙を極めます。

看護師が不足する医療業界の中でも、特に人材が渇望されている場といえます。そのため、急性期病院の看護師の求人条件は良く、かなりの高い収入が期待できます。

急性期病棟で働くデメリットには次のようなものがあります。

  • じっくりと患者と向き合う時間がない
  • 医療処置や使用する医療機器が多い
  • 常に迅速であることを求められる
  • 精神的なプレッシャーが強い
  • 臨機応変でなければ務まらない
  • <緊急対応による残業の可能性が多い/li>

次々と運び込まれる患者や、様態の急変に対し迅速に対応していかなければならない現場であるため、じっくりとひとりの患者と向き合う暇がありません。

また技術や使用する機器などに関し、新しく覚えることが多くなります。死に瀕した患者に対しても、冷静に処置を行う精神的な強さが求められる場所です。

迷わずに臨機応変に対処できなければ、足手まといにすらなりかねません。

精神科病棟で働くメリット・デメリット

心の病によって社会生活が困難となった患者に対し、精神の安定と快方のための処方を提供するのが、精神科病棟です。

看護師はおもに統合失調症や躁うつ病、人格障害、神経症、脳血管性認知症、アルツハイマーなどの患者のケアを行います。

どちらかというと慢性期病棟にも似たところがありますが、基本的に身体の機能には異常がない患者が多く、投薬以外の医療行為はほとんどありません。

従って、日常生活の外的なケアではなく、心に寄り添う内面的なケアが重視されます。

精神病棟で働くメリットとしては、次のようなものが挙げられます。

  • 残業が少ない
  • 肉体労働的な要素が少ない
  • 夜勤時の負担が少ない
  • 比較的年齢に関係なく働くことができる
  • 人間関係が良好な職場が多い

病院の性格にもよりますが、一般的な精神科病棟では残業が少なく、移送や体位交換のような労働的な業務もありません。

夜勤があっても、容体が急変する患者が少ないので、負担がありません。全体の雰囲気がゆったりとしているため、人間関係が良好な職場が多いようです。

一方で医療行為を行う機会が少ないため、次第に看護技術の低下やスキルアップしづらいといったデメリットがあります。

病棟看護師への転職をする前に

求人選びの5つのポイント

病棟勤務を希望して転職をする際には、求人の内容を良く確認してから応募する必要があります。

  1. 急性期・慢性期などの病棟の種類
  2. 求人をしている診療科の種類
  3. 夜勤やシフト体制と人員配置
  4. 病棟の看護方式と詳細な業務内容
  5. 病棟の忙しさ・雰囲気など

「病棟看護師募集」と記載されているだけでは、どの種類の病棟かがわかりません。

慢性期をイメージしていたら、いきなり急性期病棟に配属され、大きなプレッシャーとなる可能性もあります。

また病棟での勤務経験があっても、急性期と慢性期ではまったく仕事の状況が異なります。

安易に考えず、事前に十分なリサーチを行い、対応できそうかどうかを判断してから応募することが大切です。

病棟に適応できる看護師のタイプ

それぞれの種類の病棟により、適応できる看護師のタイプも変わってきます。

急性期病院の看護師は、体力・精神力ともにタフさが一番に求められます。死に直面しても自身の動揺よりも、患者の家族に対する精神的なケアを優先できなければなりません。

また、緊急時のとっさの判断力も大切な資質です。

スキルアップや、上位資格の取得を目指す意欲のある看護師ならば、急性期病棟でもやりがいを感じながら働くことができるでしょう。

一方で慢性期や精神病棟では、長期入院をしている患者の心に寄り添い、回復への希望を維持しながら心身のケアをしていくことが求められます。

忍耐強く、穏やかさを保つことができるタイプの看護師であれば、気長に患者に付き合っていけます。

緩やかな回復を見つめながら、社会復帰のサポートをすることにやりがいを見出せます。

転職サイトの利用で内情を事前に把握する

病棟勤務の内情は、なかなか外部には伝わってきません。大病院で設備が整っていても、人員配置やオペレーションの整備が遅れていて、働きづらい場合もあります。

病棟勤務ではチームワークが第一です。職場の雰囲気がわかれば、人間関係についての不安も軽減できます。

病棟での勤務を希望して転職をする際には、そうした内部の情報を提供してもらえる転職サイトの活用がおすすめです。

病院と付き合いの長い転職エージェントであれば、求職者が適応しやすい環境であるかどうかも、事前に予測して応募先を紹介してくれます。

病棟看護師として長く働くつもりであれば、転職活動中にしっかりと業務内容を確認する必要があります。

入職した後であれこれと後悔するよりも、プロフェッショナルのサポートを受け、吟味を重ねて自身のスキルや希望にマッチした病棟を探し当てて下さい。

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条件がいい求人を探している方は、複数の看護師転職サイトに登録して非公開求人情報が手に入りやすい状態にしておくといいですね。

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