手術室看護師を辞めたいときに考えておきたいキャリアのこと

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適性に疑問を感じたり将来に不安をもったりして、手術室看護師を辞めたいと考える看護師も多いようです。

手術室看護師を辞めてしまっても、看護師としてやっていけるのでしょうか。違う職場に転職をするとしたら、どのような点に注意していけば良いのでしょう。

ここでは手術室看護師を辞めたくなったときに、考えておくべきポイントを解説していきます。

手術室看護師が辞めたくなる理由とは

手術室看護師の悩み

日本医療労働組合連合会の看護職員労働実態調査では、7割を超える看護師が「辞めたい」と考えているという衝撃的な報告がされています。

その理由として挙げられているのは、「慢性疲労」74%、「健康に不安」60%、「強いストレス」67%といった内容で、疲れが常態化している様子が伺えます。

このように辞めたいと考える看護師は手術室勤務に限ったことではありませんが、離職率の高さから見ると、手術室看護師が特に目立ちます。

手術室看護師が抱える悩みには、次のようなものがあります。

  • 業務の大変さ
  • 残業やオンコールの多さ
  • 人間関係
  • 仕事の割に合わない給料の安さ
  • 体調不良
  • キャリアへの不安

業務の重さ

手術室での作業は、ひとつのミスも許されない張り詰めた状態の中で行われます。

手術室看護師にはルーティーンワークの完璧さと、突発的な状況に素早く反応する瞬発力とが求められます。

長時間にわたる手術があれば、その間ずっと立っていなければならず、わずかな休憩も許されません。

加えて慢性的な人手不足があります。日本社会の高齢化に従って、手術件数は増加傾向にあります。

結果的に手術室看護師にかかる負担は増加し、過重労働につながっています。残業やオンコール回数が多いという悩みには、そうした背景が反映されていると言えるでしょう。

人間関係

手術室では外科医、麻酔医と看護師のほかにも、臨床工学士などさまざまな役割を持つスタッフがチームとして業務にあたります。

それぞれがその道のエキスパートとしての自負をもっているため、手術室スタッフの個性が強いという話はよく聞かれます。

現場の特性として、看護師もまた気が強いタイプやクールなタイプが多くなり、反目し合うことも珍しくありません。

また手術中に医師のイライラを、直接ぶつけられるという経験をする看護師も少なくありません。特に経験が浅いうちは、医師との連携プレーの難しさに戸惑いを感じ、能力不足に悩みます。

疲労と不安

また、常に空調が回り、無影灯の下で熟視するという、手術室独特の環境により、身体の様々な部位に過度な負担が強いられています。

看護師のキャリアへの不安として、仕事への「つぶしが効かないのではないか」という疑念があります。

一般的な看護ケアのスキル向上が期待できないため、汎用性の低い看護師になってしまうのではないかと考えてしまうようです。

手術室看護師はストレスが強い

手術室看護師へのストレス調査では、年代別にそれぞれの不安要素が浮かび上がります。

経験年数が浅い世代では、「心理的な仕事の負担」や「精神的な疲労感」「不安感」といった答えが多く上がっています。

35~39 歳の熟練世代では「イライラ感」「抑うつ感」「身体愁訴」が多いです。

さらに年代が上の40~47 歳は「心理的な仕事の質への負担」と「自覚的な身体的負担度」からのストレスを訴えています。

全体的な意見として多かったのは、「立ちっぱなしの辛さ」「医師のイライラ」「スタッフのイライラ」「責任の重さ」「特殊な手術のサポート」など、辞めたい理由と重なる結果が見られました。

一般の看護師では、夜勤やシフトによる不規則な生活に対する悩みが多くあがりますが、手術室看護師では、特殊な労働環境からのストレスが離職の引き金となっているようです。

ストレスで心身が完全に疲れ切ってしまう前に、自分なりの対策を考えなければなりません。

手術室看護師の経験で身につけられるスキル

専門性と特殊環境で鍛えられる感覚

手術室看護師の経験で身につくスキルとしては、以下のようなものが考えられます。

  • 外科や手術介助技術
  • 患者へのカウンセリング・検査技術
  • 手術器械・器材の知識
  • 臨機応変な対応力
  • 冷静な判断力

手術室看護師になれば外科、手術介助という専門的な知識、技術が飛躍的に身につきます。そういう意味では特殊なスキルをもっているということになります。

手術看護師は病棟の看護師ほど患者と関わりをもつわけではありませんが、手術前に行われるカウンセリングや適性検査も担当します。

患者の状態の把握や、観察力は手術看護師という立場でこそ培われるスキルです。

手早い処置、緊急時の対応などは、どこの医療現場でも歓迎されます。大量の血液や人体内部を目の当たりにしてきた手術看護師は、多少の光景には動じなくなります。

どのような状況でも、常に冷静でいられる看護師を欲しがらない病院はまずありません。

手術室看護師の経験しかないからといって、それほど悲観的になる必要はないと言えます。

手術室看護師のスキルは転職で活かせる?

つぶしが効かない、などと言われがちな手術室看護師ですが、逆に考えれば特殊な環境で働いたことで、普通の看護師ではもてない経験値があります。

例えば地方の病院で、手術の症例を数多く見てきた看護師はそれほどいません。手術室のない病院であっても、緊急時に頼りにできる存在として活躍できる可能性は高いでしょう。

全国の7割の医療機関が看護師不足を訴える状況の中で、手術室看護師だったからといって敬遠されるわけはありません。

例え採血や点滴の経験が乏しくても、トレーニングできる環境さえあれば転職の障害とはならないはずです。

機材や薬剤、術式といった多彩な知識を身につけ、厳しい職場で働いてきた経験は、必ずどこかで活かされます。

またそうした学びができた看護師であれば、新しい看護分野であっても対応できることは間違いありません。

手術室看護師のキャリアへの考え方

手術室看護師としてワンランクアップを目指す

手術室看護師として働き続けるか、病棟などほかの分野に移るか迷っているという場合には、手術室看護師という仕事自体を自分がどう考えているのかに注目してみましょう。

業務自体には面白さややりがいを感じているのであれば、職場を変えるか、自分自身の立ち位置を変えていくという手段があります。

手術室看護師のスペシャリストとなり、ポジションをより強化すれば手術室はずっと働きやすい環境に変わるかもしれません。

院内での発言力や情報の発信力も高まり、手術室看護師への理解を広げられる可能性もあります。

手術室看護師のキャリアアップ資格としては、手術看護認定看護師があります。

手術看護認定看護師は、日本看護協会による認定資格です。手術前、手術中、手術後の手術看護について、熟練したスキルと知識を有すると認められる看護師に授与されます。

認定看護師教育機関での半年間の研修後に、審査を通過すれば手術看護認定看護師となります。

スペシャリストの資格を得ることで手術室看護師という経験を活かし続けられ、自信をもって業務に取り組むことができるようになります。

他科の看護師として働く

手術室看護師としてのスキルを役立たせながら、他科の看護師の道を選ぶ方法もあります。手術室看護師は、つぶしが効かないなどは、思い込みに過ぎません。

例えばICU集中治療は手術室から引き継がれる部門です。手術室での介助の経験が十分生かせ、手術室と隣接しているため、業務内容にもなじみがあります。

手術室からの転属ならば、受け入れてもらいやすいのではないでしょうか。

もうひとつ勧めたいのがペイクリニックの看護師求人です。

同診療科の対象は実に幅広く、片頭痛、椎間板ヘルニア、がん性疼痛、そして術後痛など、あるとあらゆる痛みがその対象になります。

麻酔科医のサポート役としての経験をあますところ発揮でき、ペイクリニックの需要はうなぎ上りに増えているため、手術看護師からの転職先としてはニーズにぴったりと合います。

ほかにも外科など、手術室看護師の経験を前向きに捉えてもらえる病院は、探すほどに見つけられます。

注射や点滴といった医療行為について不安があるのであれば、介護系の施設を選ぶ方法もあります。訪問看護ステーションなどでは、看護師を常時募集しています。

厳しい職場環境はもうたくさんだという気持ちであれば、病院を選ばずにそうした施設に転職するのもひとつの選択です。

手術室看護師からの転職を成功させるために

手術室看護師をなぜ辞めたいかを見極める

手術室看護師からの転職を成功させるためには、自分が本当の求める職場について、よく突き詰める必要があります。

手術室勤務の何がもっとも嫌なのかのリストを作り、可視化していきます。その後に、もっとも転職先で重視する順番を決めていきましょう。

  • 患者とのふれあいが欲しい・回復を見届けたい
  • 殺伐とした現場ではない職場で働きたい
  • 人間関係が穏やかな職場で働きたい
  • 休日に呼び出されるのはいやだ
  • 定期的な休憩が取れる職場が良い
  • 一般的な看護師としてのスキルを得たい

こうした希望を絞り込んでいくことで、自動的に転職先にもとめる条件が決まっていきます。それを基にして条件にマッチする転職先を探していけば、成功する確率が高くなります。

手術室看護師からの転職先を選択するときのポイント

手術室看護師から転職するときには、例えば大規模な医療機関を外して考えてみるという方法もあります。

小規模な病院であれば、例え前職の経験を買われて再び手術室に勤務することになっても、同じ状況となることを避けられます。

まったく違う看護分野で働きたいときには、しっかりとした教育体制があり、中途採用者に対してもサポートが提供される病院を選ぶ必要があります。

病棟や外来で必要とされる看護師業務の基礎をきっちりと身に着けられる場が提供されていれば、未経験の分野であっても不安なく就業できます。

穏やかな雰囲気の中で働きたいのであれば、先にも挙げたような福祉施設という選択もあります。

ハードワークを避けながら手術室看護師としての経験を活かし、高収入を期待するのならば、美容系のクリニックを狙うというのもひとつの手です。

いずれにしても幅広い選択肢の中から、転職先としてふさわしい医療施設を選ぶのは、ひとりでは荷が重くなります。

スキルにマッチし、活躍できる職場を見つけるためにも、看護師専門の転職サイトを活用するのがおすすめです。

手術室看護師で不安に感じていたことを詳しく伝え、次回の職場ではそれらが解決できるように希望すれば、ふさわしいと思われる応募先を紹介してくれます。

内部事情や教育体制の具体的な内容が事前にわかれば、転職の成功の可能性が広がります。

手術室看護師の経験を踏まえ、自分らしく長く働いていけるような、活躍の場をぜひ手に入れてください。

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条件がいい求人を探している方は、複数の看護師転職サイトに登録して非公開求人情報が手に入りやすい状態にしておくといいですね。

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