[ 記事作成日時 : 2019年10月31日 ]
[ 最終更新日 : 2020年2月14日 ]

看護師の人間関係はストレスだらけ!悩みのない職場へ転職する方法

看護師の人間関係の悩み

※本記事は、提携する企業のPR情報が含まれます。掲載するサービス及び掲載位置に広告収益が影響を与える可能性はありますが、サービスの評価や内容等は当サイトが独自に記載しています。

人間関係の悩みは、転職の理由でも常に上位にある問題です。看護師の仕事では職場の人間関係が、業務の適切な遂行を妨げます。

人間関係の良し悪しを見分けるポイントが分かっていれば、理想とする転職先を見つけることもできます。
ここでは人間関係で悩みを持たないための職場選びと、留意点について解説していきます。

      
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※当サイトは口コミの一部を掲載しています。

人間関係が良い職場の特徴

全体的な第一印象が明るい

人間関係は職場のベースを作っています。そのため人間関係が良好な職場は、全体的な雰囲気が良く明るい印象を受けます。

スタッフどうしのコミュニケーションが活発で、表情も穏やかです。

病院という緊張感にあふれた仕事場であっても、お互いに意思の疎通を図ろうとしていれば、ギスギスした関係にはなりません。緊張感と人間関係の悪さはまったく別のものです。

たとえ言葉の数が少ない場面であっても、信頼関係があればチームとしての連携は確かなものとなるでしょう。誰もが暗い表情で足早に歩き回っているような職場は、要注意です。

年長者が威圧的でない

人間関係の中でも特に離職にからみやすいのが、上司と部下の関係です。看護師であれば年次による先輩・後輩の関係も、トラブルの原因として多く見られます。

年長者の目下に対する言葉遣いが威圧的な職場は、不満をため込みやすくなります。指示の出し方やそれに対する受け答えから、上下関係の良好さがわかります。

年長者や上の立場にいる人が個人を尊重し、公正な態度で接している職場であれば、周囲にも良い影響を及ぼしている可能性が高くなります。

年齢層が幅広い

見学などでもすぐにわかるのが、スタッフの年齢層です。人間関係が良好な職場は人材の出入りが少なく、年齢層に偏りがありません。

若手が少ない、中間層がすっぽり抜けている、逆に若い人ばかりという職場は、何らかの理由から長く働けない環境であることを示しています。

合理的な理由がない場合には、人間関係の悪さが原因となっている可能性があります。

勤続年数が4~5年以上のスタッフが多ければ、人間関係が比較的良好であり雰囲気が良いと思われます。

関係を問わず挨拶がある

患者や外部からの来客に対して挨拶があるのは、社会人として基本中の基本です。

さらにスタッフどうしでもひんぱんに挨拶や目礼を交わしているようであれば、人間関係を築く土台がしっかりとしています。

コミュニケーションの基本として挨拶はとても重要です。ためらいなく誰もが挨拶できている環境であれば、人間関係にも期待がもてます。

会話の量が多い

活発な意見の交換がなされている職場は、立場に関係なく業務への提案ができていると考えられます。見学の際にナースステーションなどをのぞいてみれば、その状況を垣間見ることができるかもしれません。

もちろん私的な会話はNGですが、患者に関することなどをこまめに話し合っているようであれば、きめ細かな看護ケアへの姿勢が徹底されている職場です。

仕事に対しての意識共有がなされていれば、人間関係にも良い影響があるでしょう。

廊下ですれ違ったときに、不明点についてすぐに声をかけられるような職場でなければ、入職後が思いやられます。

施設規模

施設の規模が必ずしも、その職場の人間関係を決めるというわけではありません。大規模な病院で統率がとれているところもあれば、小規模でも個人の能力に任せられるところもあります。

そのため一概に「大規模な病院ほど人間関係が良い」とは言えません。ただ傾向としては、施設規模が大きいほど人間関係に一定の距離を保つことが可能となります。

小規模なほどスタッフの人数が少ないため関係性は濃厚になり、うまくいっているときには心強く思われる一方、少しでもひびが入れば働きづらくなります。

どちらの方が自分の性格に合っているのかを考え、職場選びの判断材料としていくことが大切です。

人間関係が悪い職場の特徴

全体の雰囲気が荒れている

不思議なもので清掃業者が入り、どれほどひんぱんに掃除が行き届いていても、その職場の人間関係が悪ければ何となく荒れた雰囲気が漂うものです。

例えば廊下の隅に置かれた物品が少し乱れている、ボールペンが転がっている、ナースステーションの内部が雑然としているといったところは、人間関係が良くない場合が多いです。

人は精神的に穏やかでないときには、細かなところに注意がいかなくなります。

また何かに気付いても「自分がやらなくても誰かがやるだろう」という気持ちが行動を妨げます。心に余裕がないと自分の業務外までは手を出したいと思わなくなります。

逆に多少古い病院であっても人間関係が良い職場ではみんなが清潔・整頓を心がけ、気づいた人が即座に片づけているため、乱れが感じられません。

明らかな人手不足

スタッフの表情に余裕を感じられず、声をかけるのもためらわれるほど走り回っている病院は人間関係も悪化しがちです。疲労感から他人に対して思いやる気持ちが薄れ、お互いに寛容性がなくなります。

人手不足になるのには雇用条件やその他の労働環境が大きな原因とも考えられますが、いずれにしても良好な関係の中で働くのは難しそうです。

求人がひんぱんにある

上記の理由と関連していますが、求人がいつも掲載されている病院や施設の場合、それだけ人材が定着していないことを表します。

一見条件が良さそうに感じても、求人が一定期間以上出されているのであれば、人間関係が原因となっている可能性もあります。

問題のある人物が存在していたり、古いスタッフどうしが組んで新人にいづらい思いをさせたりしているのかもしれません。

スタッフがどんどん変わる職場では、人間関係がいびつである場合も多く、なかなか輪の中に入っていけないものです。

求人がなぜ多く出されているのか、きちんとした理由がないのであれば避けた方が賢明です。

コミュニケーションが薄い

スタッフどうしの声の掛け合いが見られない、多少のコンタクトがあっても生返事だったり反応が薄かったりというのであれば、コミュニケーションがうまくいっていません。

チームワークが必要とされる現場においてそうした状況が見られるのであれば、人間関係が良好であるわけもありません。

挨拶や声かけは職場の基本です。自身が入職した後のことをイメージすれば、コミュニケーションの取れない職場に入りたいとは思えないはずです。

スタッフどうしが目を合わせない

あえてコミュニケーションを避けたいときには、人は目を合わそうとはしません。口頭で申し送りをしている際にも、相手の顔を見ようとしないスタッフがいる場合は要注意です。

人間関係が良好な職場であれば、目を合わせて確認をしたり笑顔を交わしたりしている様子が見られます。

全体の雰囲気が殺伐としているのは、アイコンタクトがないからです。目を合わせるのは相手の意思確認に必要な行為です。

スタッフどうしで顔を上げて話している様子がない職場は、人間関係に期待できません。

指示の出し方が乱暴

上司、先輩、同僚どうしでも指示出しに相手への配慮がない職場は、人間関係にキズが入りがちです。自分に対する不当な扱いは不満を生み出します。そのような状況の中で、相手に対する尊敬が生まれるはずもありません。

不満を抱えていれば応答も自然にそっけなくなります。相乗作用が悪い方向へ働き、職場全体の雰囲気を低下させていきます。

端的な言葉遣いであっても、的確な指示出しはできます。それがなされていない職場環境では、新人として働くことは困難です。

人間関係が良好な職場を見極めるコツ

人間関係の悪さに、入職してしまってから気づいたのでは遅すぎます。

職場の人間関係を外部から垣間見ることはなかなか難しいものですが、できる限りの手を尽くして察知しておけば、リスクを回避できる可能性が高くなります。

先に挙げた人間関係についての職場の特徴を踏まえ、わかる範囲でチェックしておくようにしてください。

例えば面接や病院見学の機会があれば、各ポイントについて確認すれば雰囲気の良し悪しがわかることも多いものです。

また転職先として応募する前に、一度自分自身が患者となり、利用してみるという手もあります。希望する診療科の受診は無理であっても、内部の様子を間近に感じることができます。

知り合いにその病院にかかっていたり、入院経験があったりする人がいれば積極的に話を聞きに行ってください。利用していた期間が長いほど、気づいている点も多くなります。

実際に中で働いてみることができない以上、可能な手段を使って情報を集める必要があります。

外部的な意見は、医療機関の口コミサイトからも見ることができます。患者の目は意外に細かなところまで行き届いています。

医師や上司から看護スタッフが叱られている声が待合室まで聞こえていたり、患者でさえ看護師に声をかけづらい雰囲気があったりという指摘は、利用者ならではのものです。

最近はローカルな口コミサイトも増え、比較的小規模な病院についても話題となっていることもあります。こまめにチェックをすれば思わぬ情報が見つかるかもしれません。

ときにスタッフからの書き込みが見つかるケースもありますが、こちらについては少し注意が必要です。中には自身の問題から解雇に至り、悪意のある書き込みをしている場合もあります。

元より内部の人間が事情を公表している時点で、やや問題があります。スタッフからの投稿については鵜呑みにせず、割り引いて考えるようにしましょう。

転職サイトの利用で内部情報を知る!

自身の目や知人、利用者の感想から内部事情を探るという方法以外で、最も効果の高いのが転職サイトの利用です。

転職サイトのコンサルタントは、その職場の上下関係や離職率について、かなりの内部情報を把握しています。実際に入職した看護師からの、生の声を収集している場合も多く見られます。

一般的に転職サイトでは転職を勧めるあまり、あまり芳しくない情報を隠す傾向にあるという声も聞かれますが、決してそうではありません。

転職サイトでは就職した転職者がすぐに辞めてしまうと、実績として認められないため、本人の希望を詳細に聞きます。

前職で人間関係に悩み、それが理由で転職しているという人に対しては、特にその点を重視して慎重に職場を選ぶはずです。

ほかの条件が良くても、人間関係が難しいと思われる職場であれば、率直に伝えてくれるでしょう。

各病院や施設の事情に精通した実績のあるコンサルタントであれば、転職者がどのような人間関係を危惧しているのかに配慮してくれます。

上司との関係、同僚との関係、後輩との関係など、病院側の運営体制によって良好な人間関係が築けるような工夫がなされている職場もたくさんあります。

自分が避けたいと考える人間関係のパターンを明確にし、それをコンサルタントに伝えることで、より自分に合った職場を紹介してもらえるようになります。

どうしても不安であれば、先に挙げた自身で確認する方法と併用し、矛盾点がないかを確かめながら転職活動を進めていけば、より確信がもてる職場を探すことができます。

人間関係の悩みを転職で解決!看護師の体験談

人間関係が悪い職場で、悩みをもったまま我慢して働き続けていても、決して状況は良くなりません。それどころか心身に悪影響を及ぼし、人生そのものが悪化する事態となります。

人間関係により、追い詰められてしまったという看護師の体験談もかなり多いようです。

ベテラン看護による理不尽な圧力

常に監視されていて、ちょっとしたことでも大げさに周囲に言い立てられました。最初は自分の至らなさだと我慢していましたが、次第にエスカレートしていきました。他の先輩のミスを押し付けられたり、わざと仕事をし残してあたかも業務に手を抜いているかのように言いつけられたりしました。仕事自体は好きでしたが、次第に業務への集中力がなくなり朝起きるのがつらくなっていきました。

先輩看護師に振り回される日々

何をやっても認めてもらえず、落ち度ばかり責められました。先輩を手伝おうとすると「余計なことをするな」と言われ、見ていると「気が利かない」と叱られました。気分の良い日は声をかけてくれますが、そうでない日はろくに口もきいてももらえず、業務の確認ができなくて医師にまで怒られました。看護師に対してのイメージが砕かれて、人間不信に陥りました。

派閥に入らず無視される

入職直後に派閥があることを何となく聞いていましたが、興味がなかったので誰に対しても同じように接していました。すると陰で「日和見主義」「どっちつかず」などと言われ、どちらのグループからも無視されるようになりました。医療の現場でそんなことをしていていいのかという疑問があったので、上司に相談しましたが改善されませんでした。業務に差し支えるようなことも多く、次第にやる気がなくなっていきました。

人間関係に悩んでも、自分ではどうしようもない場合があります。良い方向に向くことを期待して努力しても、周囲の環境が劣悪な場合には改善できません。

ひとりで悩みを抱えてしまうと、仕事への意欲をなくしたり、看護師としての向上心が潰えたりしかねません。

人間関係は自分だけの問題ではないため、我慢し続けてもそれが報われるのは難しいと言えるでしょう。

転職で人間関係の悩みが解決した看護師の体験談

新人看護師時代、眠れない・食べられない状態に

新卒1年目。先輩たちの威圧的な指導が怖くて毎日萎縮して失敗続きでした。眠れない日やご飯も食べられない日があり、精神的にも肉体的にも限界すれすれの日々を送りました。このままだと仕事を続けられないと思っており、結婚出産を機に退職することができました。出産後はブランクが長くなることを恐れてパートを希望して転職しました。新しい職場は教育体制などに不満がありましたが、人間関係が良く、楽に働くことができました。

まだ若い年齢の看護師が先輩との人間関係で転職する場合には、同年代の看護師が多く働く職場を選ぶようにすると、環境が変えられます。

職場を見学した際に、指示の口調や言葉遣いに注目し、また指示を出された側の対応を観察すると、先輩・後輩の人間関係が推測できます。

自分が入職した後に、指示を受けることを想像して職場選びの材料にすると良いかもしれません。

病院内の派閥争いに巻き込まれた

人間関係のトラブルで職場を変えました。おそらくどこの職場にもあるような派閥争いに巻き込まれ、仕事どころの精神状態ではなくなったので転職しました。自分は派閥にまったく関心がなくても、周囲から勝手にあれこれ言われてしまいます。派閥に入っていないと業務もうまく進まない環境に嫌気がさして転職を決めました。転職する前は「自分は悪くないのになぜ」と思っていましたが、何度か転職した方がいろいろな現場の経験を積んで視野や経験幅が広がるため、かえって良いのではと思いました。

派閥は大勢の人が関わるだけに、個人的には解決のしようがありません。なるべく距離を置くのが賢明ですが、病院によってはどうしてもどちらかに属さなければならなくなる場合もあります。

自分の意志とまったく異なる行動をしなければならなくなったり、業務自体に差し支えるようになったりするのであれば、やはり転職を考えるのが最良の方法と言えるでしょう。

思い切って転職してみる

人間関係に悩み、思い切って転職したという看護師も少なくありません。どれほど業務に没頭しようとしても、チーム医療が主体の現代の病院では、人間関係の悪さは致命的といえます。

本人が真面目な性格であればあるほど、追い詰められていき、最後には心身が疲れ切って看護師という職業自体に失望することも考えられます。

人間関係が理由で転職をする際には、特に職場を探すときの最優先の条件にあげて、内部事情をよく確認することが必要となります。

派閥の有無などは、なかなか外からはわかりません。転職サイトを上手に使って、転職に成功したという例も見られます。

新しい職場で人間関係に悩まないための6つのポイント

1.最初はなじむ姿勢に徹する

転職先で新たな人間関係をスタートさせる前には、心得ておきたいポイントがあります。

一つ目は、すでに人間関係のある場所に入っていくのだということを、しっかりと意識しておくことです。

必要以上に構えるのではなく、最初はなじむことに徹する姿勢を忘れないようにするという意味です。

様子がわかるまでは、誰に対してもフラットでていねいな対応をしておきましょう。次第に話しやすい相手であることや、少し控えめな態度として置いた方が良い相手など、理解ができるようになります。

初めから個性を出し過ぎると、即座に敵味方を作ってしまいかねません。

ずっと自分を抑えたままでは窮屈になりますが、初めのひと月程度は我慢をして、「情報」を集める気持ちでいるとその後の対応の仕方がわかってくるはずです。

2.積極的なコミュニケーションをとる

二つ目は、自分から積極的にコミュニケーションをしかけていくことです。挨拶は相手にかかわらず、先に行うようにしましょう。

なるべく話題の中に入るようにし、分からない話でもだまって聞いているようにしてください。人間関係のベースとなるのは、さまざまな接触です。

コミュニケーションを通じてしか、相手から理解してもらう方法はありません。

わからないことがあったらそのままにせず、相手の業務の邪魔をしないタイミングで聞くようにします。仕事に関する疑問は必ず解決しておいてください。

ただし、個人的なことについては相手が自発的に話してくれるようになるまでは、深追いしないことがマナーです。

また少人数で話している内容については、どのような些細なことでも、ほかの人には話さないように気を付けます。トラブルのもととなるのは、いつも小さなものです。誤解を招くような行動は、極力避けていきます。

コミュニケーションをとるというのは、誰かれ構わずおしゃべりをするのとは違います。発言に気を付けていけば、人間関係のトラブルに巻き込まれる可能性を小さくできます。

3.メモを必ず取りながら話を聞く

わからないことを聞く姿勢は大切ですが、それを消化することはもっと重要です。同じ質問をしてばかりいると、学ぶ気がないと見られる上、相手に対してとても失礼です。

必ずメモをとり、一度でしっかりと覚えていくようにしてください。場面によってはメモをとる状況ではないこともあります。失念しないように記憶し、あとからノートに整理するようにしておきましょう。

業務に対していつまでも受け身の姿勢でいられると、周囲はいら立ちます。体験談でも、メモを取ることを心がけたという声は多く聞かれます。

質問に答えてもらうことを当たり前と思わず、相手を思いやる気持ちをもっていれば、何度も同じことを聞いたりはできないはずです。

4.良い「聞き役」になる

看護師は女性が多いだけに「聞き役」は好かれる存在です。新人のうちは、「自分が」ではなく相手の言うことを聞く姿勢を優先させてください。

特に年長者が多い職場の場合では、この方法は非常に効果が期待できます。

家庭の愚痴や内輪話でも、嫌な顔を見せずに相槌を打っていれば自然に「とても良い子」という印象をもってもらえます。

人間関係でトラブルが多い人は、口数の多い人が圧倒的です。業務以外の会話では、あえて自分のことは話さずに相手のおしゃべりを聞いてあげるようにすると、うまくいきます。

5.「報告・連絡・相談」を忘れずに

黙って聞いていれば比較的問題が起こりにくいのは間違いありませんが、業務上などで話すべきことはきちんと伝えることも重要です。

社会人の基本である「報連相」は、医療現場でこれを怠ると取り返しのつかない事態を招きます。

同時に、自分の希望する部署や目指している資格などがあれば、上司などに折を見て相談しておくことが大切です。

仕事に対しての意欲や方針をしっかりと持っている人と見られれば、信頼につながります。自分を持つ人間に対して、人は尊敬を感じます。

6.第一印象は重要

人の第一印象は数秒で決まり、それをくつがえすのは難しいといわれます。

最初にあまり良い印象を持たれなかった場合、後から何かしても「意外な面がある」といった具合に、加えられるだけで「上書き」はされません。

逆にミスをおかすと「やっぱり」といったように、最初の印象の念押しにされてしまいます。

これを考えると、転職先での第一印象がどれだけ重要なのかわかります。

転職活動をしている間に、印象を変えられるという講座に通い、新しい職場の人間関係が良好に保てたという話もあります。

第一印象で失敗したという自覚がある場合には、口角を上げる練習をしたり、誤解されるような話し方をしていないかを確認したりするなどして、自分でもできる努力を重ねていきましょう。

いつも笑顔でいる看護師は、患者からも好かれます。柔らかな表情ができないのは、顔の筋肉が凝り固まっているからです。今はインターネットからも、そうした表情を改善する方法がいくらでも見つかります。

人間関係を少しでも良く保ちたいと考えるのであれば、自分を再度見つめ直しておくことが必要です。

転職以外で人間関係の悩みを解決する方法

部署異動するメリット

現在勤めている病院の就業条件が良かったり、環境を気に入っていたりするためあえて転職はしたくないという場合もあります。

また近隣に適当な転職先がない場合には、そのために引っ越しをしなければならないなどの事情も考えられます。

狭い範囲の人間関係の問題なのであれば、他の診療科に異動をすることで直接的な関係を断つことが可能です。病院自体を変えるわけではないため、勤務先にとっても本人にとっても負担が少なくて済みます。

子どもを預けて働いているときには、保育所などの時間を変えずに済むといった生活環境の及ぼす影響も少なく済ませられるでしょう。

病院側でも希少な看護師を失うよりは、当人の希望を聞き入れる方を選ぶことが多いと考えられます。

異動するときの注意点

一方で同じ病院であれば、いつ該当する人物に遭遇するかわかりません。病院内の人間関係がすべてリセットされるわけではないことに、注意が必要です。

また規模が大きな病院であれば、関係性はかなり薄れますが、そうでない場合には業務上で付き合わなければならないこともあります。

同じ病院内で働く以上は、関わらざるを得ないリスクも考えておかなければなりません。

加えて、相手が悪感情を抱いているときには、悪い噂を流すなどの嫌がらせをされる恐れもあります。

同病院の異動で対処できるのは、そこまで関係がこじれていないか、相手があまり意識していないとき、性格的に折り合わないといった場合に限られます。

完全にターゲットにされている場合は、部署を変えても執拗な嫌がらせを受けるという恐れがあることを忘れてはなりません。

看護師を辞めるメリット

医療現場はほかの職種と比較しても、病院という閉鎖的な環境です。そうした意味においても、人間関係が難しくなりがちであることは否定できません。

人間関係の辛さのあまり、看護師という職種から離れたいと考える人がいても不思議はありません。

看護師はさまざまな仕事の中でも、高度な専門職です。看護師としての資格を活かしたり、看護師として働いた経験を生かしたりしてほかの職業に就くという選択は十分に現実的です。

看護師資格を活かせる仕事としては、企業や大学の医務室、幼稚園や保育所、介護施設関連などが一般的です。そのほかにも治験コーディネーターや臨床開発モニターといった、医療関連の企業内で専門職として働く方法もあります。

また現在の資格からさらに上を目指すのであれば、保健師資格やカウンセラー資格を取得する方法もあります。

いずれも病院とは違い、社会の中でより多くの人たちと関わる職場であるため、看護師ばかりの人間関係の中とは異なる環境で働けるようになります。

看護師は医療施設でしか働く場がないというのは、思い込みに過ぎません。看護師資格があることで、仕事選びはさらに広がります。

例えば看護師という肩書で募集していなくても、応募先で重宝がられたり、資格手当が上乗せされたりするということもあり得ます。看護師としての経験はどのような場所にあっても、胸を張れるものであることは間違いないでしょう。

看護師を辞めるときの注意点

一方で、看護師を辞めてしまうということでのデメリットもあります。

女性の仕事の中では、看護師は収入で上位に入る職種です。

それまであまり意識していなくても、一般企業で働いてみればその違いがよく理解できます。

また収入面だけではなく、看護師の仕事ほどやりがいに満ちた職業が見つからない可能性は高いと言えます。看護師は何を言っても人の健康と命にたずさわり、患者やその家族から絶対的に頼られる立場にあります。

人間としての根源的部分といつも向き合い、感謝のことばをもらえたり、患者の回復に感動したりするという体験はほかでは絶対に味わえないでしょう。

看護師という仕事から離れて、そうした精神的な落差を深く感じる可能性も捨てきれません。

人間関係は看護師を辞めても、程度の差こそあれまったくなくなることはありません。また看護師を続けていても、人間関係が良好な職場に巡り合うことは可能です。

どちらを選ぶかは自分次第ですが、いずれにしても看護師を辞めて後悔しないように十分検討して決めることが大切です。

※ランキング評価の詳細は看護師転職サイトおすすめランキングの記事で紹介しています。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。