看護師の申し送りに必要な10項目とスムーズに伝える6つのポイント

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交代勤務を行う看護師にとって欠かせない業務のひとつとして、シフトチェンジの際に行われる申し送りがあります。

特に新人看護師さんをはじめとして看護師さんの中には、この申し送り業務に対して苦手と感じている方も少なからずいるようです。

この記事ではそのような申し送りを苦手としている看護師の方の参考になるよう、申し送りを行う目的にはじまり、その項目、留意点などについて説明するとともに、スムーズな申し送り業務を行うためのコツを伝授します。

またこのところ申し送り業務の時間を短縮したり、廃止したりしているところもありますが、その背景や今後の見通しについて解説をしていきます。

申し送りの目的は?

病院では、看護師の交代制勤務(2交代や3交代など)を取り入れていますが、申し送りは日勤から夜勤、夜勤から日勤とシフトチェンジをする際に行われます。

次のシフトの看護師に患者に関する情報や医師からの指示内容などを正しく伝達し、情報の共有化を図るのが申し送りです。

申し送りを行う目的は、患者の状態や注意すべき点、また医師から受けた指示内容(処置方法など)を伝えることで、継続的な看護ケア、スムーズな看護ケアを行えるようにすることです。

伝達事項の中には、患者からの要望も含まれます。

これらの情報によってより詳細な患者の状況を把握することができますし、しいては正しいケアを行うための判断材料にもなります。

申し送り項目

申し送りは、各シフト間の看護師の情報の共有化を図ることだと述べましたが、では申し送りする項目にはどのようなものがあるでしょうか。

ここでは、主な申し送り項目について紹介します。

申し送り項目
  • 患者の状態・様子、変化の有無
  • 患者への処置内容とその結果
  • 患者からの依頼事項
  • 医師などからの指示内容
  • 指示変更があった際の内容
  • 投薬(点滴含む)の量や時間
  • 臨時薬(解熱剤、鎮痛剤など)の情報
  • 医師による患者への説明調整、家族・患者からの要望
  • 医師への報告事項
  • 他部署(検査部など)との連携状況

申し送り事項でまず大切なのが患者の状態・様子です。急な発熱など何か異変がなかったか、また異変があった際どのような処置を行い、効果はあったのかについて報告します。

医師からの指示では、指示内容や変更内容、追加指示あればそれもしっかりと伝えるようにします。

投薬に関しては、その量や時間、解熱剤や鎮痛剤などの薬の追加・変更などを、酸素吸入などをはじめとする医療機器の導入に関しても申し送り事項となります。

他部署との連携では、例えば入院患者がMRIなどの検査を必要とする場合、検査時間の報告、検査部門との連携状況の報告なども行います。

このように申し送り事項は、とても多岐にわたっていますので、その項目と内容をしっかりと理解しておくことが大切です。

申し送り時の留意点

申し送りを行う際に留意しなけない点はいくつかありますが、ここでは主な留意点についてご紹介します。

申し送り時の留意点
  • 申し送りでは簡潔に、はっきりと話す
  • 必要な情報のみをわかりやすく伝える
  • 伝えるべき情報は整理し、同じ内容を繰り返さないようにする

申し送りの目的は情報を共有することで、必要な情報を必要なだけ伝えることが肝心です。

申し送りには時間に限りがありますからダラダラと説明するのは厳禁で、情報を過不足なく伝えるよう心がけましょう。

申し送りをする際には、業務の時系列ではなく、情報を種類別(患者の状態、医師からの指示、投薬、処置とその経過、患者の要望など)に分けて話すようにするとより分かりやすくなります。

スムーズな申し送りの6つのポイント

申し送りがなかなかうまくできず、苦手意識を持っている看護師の方も少なくないようですが、ここではスムーズに申し送りができるためのポイントを紹介します。

申し送りをスムーズに行う6つのポイント
  • 申し送り項目についてしっかり情報を収集する
  • 収集した情報を精査する
  • 申し送り事項をメモするなどして事前に整理する
  • 申し送りのシミュレーション、練習を行う
  • 申し送りの上手な先輩看護師から学ぶ
  • 数をこなして申し送りに慣れる

申し送りをスムーズに行うためには、まず情報収集による事前の準備が肝心です。収集した情報を整理するとともに、優先順位を考えるなど情報を精査します。ここで伝えるべき情報、不要な情報の区分なども行います。

申し送りをする情報が決まれば、メモするなどして発表する申し送り項目を整理します。

この整理した申し送り項目をもとに、話す順番を考えながらシミュレーションをしたり、練習したりします。ぶっつけ本番で行うより自信をもって申し送りができるようになるはずです。

職場には必ず申し送りが上手な先輩看護師がいるはずです。その先輩看護師の申し送り方法を学び、いい点を積極的に取り入れるとともに自分の申し送りの欠点の見直しを行うようにします。

最後に数をこなして申し送りに慣れることです。申し送りは緊張するという新人看護師の方もいるようですが、経験を重ねることで緊張感も薄れてくるでしょう。

またこれらのコツを実践すれば、スムーズな申し送りができるようになりますし、苦手意識の解消につながるはずです。

申し送りは廃止の方向?

これまで申し送り業務は、看護ケアを継続的に行うため、また各シフトの看護師が情報を共有する手段として不可欠で最も有効的な業務として考えられてきました。

実際にほとんどの病院でこの業務を実施しています。病院の中には15~30分ほどの時間をかけているところがあれば、1時間ほど申し送りを行っているところもあるようです。

ただ時間をかけて申し送り業務をすればするほど、肝心のベッドサイドで行わなければならない看護ケアの時間が少なくなってしまうという弊害も生じてしまいます。

また申し送りを行うことで、申し送りを受ける看護師の自主性が阻害されるという意見も見受けられました。

病院には不可欠と思われていた申し送り業務を見直しし、時間の短縮を図ったり、業務自体を廃止したりしているところがあります。

申し送り業務の廃止といっても、全て廃止しているところ、部分的な廃止(一部のシフト間のみ実施)を行っているとこどあります。また申し送り業務を5分程度とかなり短い時間で実施している病院もあります。

では、申し送り業務を廃止した病院ではどのように情報の共有化を図っているのでしょうか。

その答えは電子カルテやカーデックス、申し送り用紙の活用です。電子カルテでは、特記事項を設けて必要な情報を入力・閲覧できるように、カーデックスや申し送り用紙では情報を記載し、だれでも閲覧できるようにしています。

これにショートカンファレンスを併用して、申し送り業務がなくても情報の伝達・共有化を図れるようにしています。

看護師の方は始業前にこれらをチェックすれば、必要な情報が得られることになります。

ただ交代間近の指示など、入力や記載ができなかった情報、重要な情報に関しては口頭での申し送りも行われているようです。

申し送り業務を廃止している病院、また廃止を検討している病院が徐々に増えてきているようですが、まだまだ申し送り業務を実施している病院が主流で、今後もこの傾向は変わらないでしょう。

この記事を監修した人
ココナス編集部
はる
地方の公立大学病院小児科病棟で2年勤務したのち看護師をやめ都内のIT企業に転職。結婚を機にUターンし専業主婦となる。10年のブランクを経て訪問看護師として復職。その後、急性期病院の外来・救急外来勤務を経て、療養型病院の病棟師長として勤務。家族の都合により上京後は回復期リハビリ病棟に勤務。看護師として通算15年以上の臨床経験がある。現在はココナスにて記事の企画、監修をはじめメディア運営を行う。管理人プロフィールはこちら>>

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