[ 記事作成日時 : 2018年8月27日 ]
[ 最終更新日 : 2019年12月25日 ]

日本医科大学付属病院で働く看護師の実態は?評判や年収を調べてみた

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ほかの病院と比べて「継続教育」に力を入れている日本医科大学付属病院。看護管理研修を始め、臨時実習指導者講習会、ハワイやタイでの海外研修など様々な取り組みを行なっています。

今回は、そんな日本医科大学付属病院で働く看護師の気になる職場環境や年収などを調査してみました。

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看護師からみた日本医科大学付属病院の特徴・評判は?

日本医科大学付属病院はいくつあるの?それぞれに特徴があるの?

日本医科大学には、全部で4つの付属病院があります。それぞれの病院の特徴について、ご紹介します。

日本医科大学付属病院

日本医科大学付属病院は、東京都文京区千駄木にあります。平成30年1月に新病院が完全に開業し、病床数は897床と旧病院に比べて若干減ったものの、日本屈指の特定機能病院となっています。

日本医科大学武蔵小杉病院

日本医科大学武蔵小杉病院は、川崎市中原区にあります。

武蔵小杉といえば、近年再開発が進み人気の町の一つとなっていますが、平成30年7月現在、平成33年11月に新病院が開設予定となっており、地域の中核病院としての役割のほかに、大学付属病院として、安全で質の高い医療を提供しています。

日本医科大学多摩永山病院

日本医科大学多摩永山病院は、多摩市永山にあります。401床の当病院は南多摩地域における基幹病院として、特にがん医療では南多摩エリアの拠点病院としての役割を担っています。

日本医科大学千葉北総病院

日本医科大学千葉北総病院は、千葉県印西市にあります。この病院の特徴といえば、ドクターヘリを最大限に活用した救命救急です。人気ドラマである「コード・ブルー」のロケ地、および医療監修している病院としても有名です。

病床数は600床あり、救命救急以外にも、産婦人科から緩和ケアまで、地域住民の医療全体をになっています。

このように日本医科大学付属病院は、それぞれの地域の中核病院として、そして大学付属病院として、質の高い医療を地域住民に提供しています。

今回は4つの中でも一番病床数が多く、中心的役割を果たしている「日本医科大学付属病院」について、ご紹介します。

ほかの病院とくらべて教育制度は整っている?

日本医科大学付属病院をはじめとして、日本医科大学病院では「継続教育」に力を入れています。そして、継続した教育が受けられるよう、以下のような教育制度を採用しています。

4病院看護研究プログラム

日本医科大学では、4病院での看護教育が標準化されています。

各病院から選出されたメンバーによって委員会が組織されており、継続教育の企画・運営が行われているため、「大学系列病院だけど、付属病院に比べて規模が小さいから、教育制度も違う」ということがなく、どの病院に就職したとしても、大学付属病院としての質の高い教育を受けることが可能となっています。

看護実践能力評価表(クリニカルラダー)の導入

クリニカルラダーを用いて、到達度を評価することで、個人の到達度や臨床経験に合わせた教育を行っています。

特に新人に対しては、一日も早く看護師として自信をもって働けるよう、系統的な教育計画の元、看護師個々の能力を最大限に引き出す継続教育が推進されています。

このように、4つの病院が一体となって、教育制度を整えています。

スキルアップできる環境が整っている?

日本医科大学付属病院では、教育制度のほかにも以下のようなスキルアップできる環境を整えています。中途採用にて日本医科大学へ入職した方の中には、ご自身の看護業務に不安を持っている方もいます。

そこで日本医科大学病院では、それぞれのスキルに見合った研修を整えており、希望に応じては新人研修に参加することも可能となっています。

看護管理研修

新たに昇任した主任看護師が、各自の立場を理解し役割行動がとれるようにするための知識・スキルを学習することができます。

臨地実習指導者講習会

臨地実習の充実と向上を図るために、3年以上業務に従事した保健師・助産師・看護師のうち、施設長の推薦を受けた方が受講します。

病院の中には、主任や実習指導者へある日突然任命されてしまい、専門的な知識や経験もないまま業務を行わなくてはいけないところもあります。

日本医科大学病院では、看護管理や実習指導者に対して、事前にきちんとこうした研修や講習会が行われているので、自信をもって新たな役職や仕事へ取り組める環境が整っているといえます。

海外研修

日本医科大学では、海外の看護を学びたいという方へ、2週間の予定でハワイの大学にて学ぶハワイ研修や、タイのチェンマイへ看護師交換研修に行き、看護管理の実際を学ぶ「タイ・チェンマイ大学看護師交換研修」があります。

日本医科大学付属病院にて働く方からは、「学びたいと思っていることは、すべて学ぶことができる」という情報もありました。

それだけ日本医科大学病院では、教育体制およびスキルアップできる環境が整っているということがいえます。

力を入れている診療科目はある?

日本医科大学は、国内初の救命救急センターを設置した病院でもあります。

そのため、救命医療については日本屈指の病院であり、病院の立て替えに伴い、どの病院もヘリポートを導入し、より早く、高度医療を受けられる環境を整えています。

特に日本医科大学千葉北総病院は、日本で初めてドクターヘリの運営を開始した病院として、全国的にも有名です。よって日本医科大学病院には、救急救命を学ぶため、全国から医師・看護師が集まっています。

日本医科大学付属病院で働く看護師の働き方は?離職率は?

日勤のみ、残業なしといった働き方は可能か?

日本医科大学病院では、平成30年7月現在、HP上にて中途採用は行っていません。

新卒採用でも、常勤のみの採用となっていることから、はじめから日勤のみ、残業なしといった働き方を希望して入職することは難しいと推測されます。

子供がいるママナースにも働きやすい環境?

日本医科大学付属病院には、すべての病院に託児施設があるほか、出産後も継続して働くために託児施設を利用する場合、生後3カ年以内の間、託児に要する費用のうち半額を補助してくれます。

こういった補助が出る病院は全国的にも珍しく、手厚い福利厚生といえます。

また、希望すれば時短勤務も可能となっていますが、職員の方からは「福利厚生は充実しているけれど、それでも両立は大変だと思う」「妊娠すると、休職か退職か悩む職員は多い」という意見が多く寄せられていたことから、制度こそ充実しているものの、働きやすい環境であるとは言いがたいようです。

休みが取りやすい雰囲気?

日本医科大学付属病院は、週休2日制度を採用しているため、大学病院として休日数としてはまずまずといえます。

一方で、人手不足から休み希望をしづらいという意見が多く聞かれており、休みが取りやすい雰囲気である、とはいえないようです。

気になる日本医科大学付属病院の「離職率」は?

様々な制度がある日本医科大学病院ですが、職員の方々からは「人手不足が深刻」「忙しすぎる」といった声が多く聞かれています。特に家庭や子育てとの両立については厳しいという考えの元、妊娠や結婚をきっかけにやめる方は多いようです。

これらの情報から、日本医科大学付属病院では離職率を公表していないものの、その数字は決して低くない、と推測されます。

日本医科大学付属病院の看護師寮について知りたい

日本医科大学付属病院の看護師寮はどこにある?通勤時間は?

日本医科大学付属病院には4病院すべてに寮があります。

看護師寮について、詳細はHP上に記載されておらず、詳しい内容はすべて直接問い合わせを、となっており、職員の方々からも詳しい情報は聞かれなかったことから、通勤時間や場所などについては、非公開となっているようです。

子供がいる、新卒…入寮できる条件は?

日本医科大学病院のHPでは、特定の寮を、という希望でなければ、基本的に希望者は入寮できるとしています。ただし、家が勤務先から非常に近いなど、病院側が「入寮の必要性が低い」と判断した場合は入寮できない場合もある、としています。

よって、寮から近い場所へすでに住んでいる場合には、入寮できなかったことも想定したほうが良さそうです。

寮にかかる費用は?住宅手当をもらうのとどっちがお得?

寮にかかる費用は2万円から6万2千円と非常に幅広くなっています。これは、4病院がそれぞれ都心から地方まで幅広く、それに伴って賃料にも大きな差があるためと推測されます。

一方で、賃貸住宅契約者は月額1万9千円から2万円の住宅手当が支給されるため、特に千葉北総病院や多摩永山病院は都市部に比べて賃料は安いため、実際の寮費と賃料を比較した上で、検討したほうが良さそうです。

日本医科大学付属病院看護師の収入事情は?

新人看護師の収入は、ほかの病院とくらべて多い、少ない?

日本医科大学病院HPでは、大卒の初任給は約27万3千円、3年課程は約26万7千円となっています。この金額には、月30時間分の夜勤手当および夜間看護手当が含まれているため、実際の手取り金額はもう少し低くなります。

この金額をみると、大学病院としては平均的かやや低めの給与額のように見えますが、実際に働いている方からは「毎年しっかり昇給しているので、手取り金額としては年々増えているという実感がある」とのことでした。

実際に30代前半の方が、年収約600万円としているため、長く働けば働くほど、確実に給与を上げることができるようです。

ボーナス額はどれくらい?認定看護師ならアップする?

HP上では、平成29年度実績で5.45ヶ月分となっています。初年度は約3.15ヶ月分となっているものの、支給額としては多い病院といえます。

一方で、職員の方からは「ボーナスは年々微妙に減っている」という気になる情報も。よって「ボーナスが高いから、転職したい!」と考えている方は、注意した方が良さそうです。

また、各種手当てを確認してみても、資格手当というものはないことから、認定看護師などの資格があったとしても、それが給与に反映されるということはないようです。

日本医科大学付属病院の新卒採用事情は?

新卒看護師の採用試験は難易度が高い?倍率は?

日本医科大学付属病院では、4病院で合計300名の看護師および助産師を募集しており、採用試験は都内では5月から11月までの全12回、地方では札幌で1回、福岡で3回行われています。

こうしてみると、「仮に1回落ちてしまっても、何回もチャレンジできそうだ」と思ってしまいがちです。

HP上のQ&Aにて、「各採用試験において、内定者の定員枠は設けていないため、都内・地方による有利、不利はない」としながらも、「年度後半に実施される採用試験は、倍率が高くなることが予想される」「1度不合格の判定をされた方は、その後の採用試験は受験できません」としていることから、採用枠が多いからといって、倍率が低いというわけではない、ということが推測されます。

特に小論文については「毎日、新聞に目を通していれば、特段難しい内容ではない」としていることから、日本医科大学付属病院へ新卒として入職を希望している場合には、まず毎日新聞に目を通す習慣をつけられることをおすすめします。

付属の学校に通っていれば就職できるの?

日本医科大学には、千葉県印西市に日本医科大学付属看護学校があります。

看護学校の卒業生約80名のうち70名以上、つまり毎年9割近くの人数が日本医科大学付属の4病院へ就職していることから、日本医科大学付属病院への就職を見越して、日本医科大学付属看護学校へ入学するというのも、一つの選択肢となります。

日本医科大学付属病院に中途で転職したいなら

日本医科大学付属病院の中途採用は通年行っている?

平成30年7月現在、日本医科大学付属病院では中途採用の募集は行っていません。しかし、中途採用を募集するページそのものは存在していることから、一時的に募集を再開する可能性も十分あります。

そのため、中途採用を希望している場合には随時情報をチェックされることをおすすめします。

ママナースでも転職できる?必要なスキルはある?

日本医科大学付属病院は、特に救急救命に力を入れており、特に忙しい病院といえます。ママナースが少しでも働きやすいよう、託児所や補助金などの制度は充実しているものの、実際に子育てと仕事を両立させるのは大変なことです。

そのため、ママナースとして日本医科大学病院へ転職する場合には、こういった制度をフルに利用するだけでなく、子育てや家庭のことを手伝ってもらえるよう、環境を整えることが大切です。

独身時代に日本医科大学病院で働いていた人ですら、妊娠・出産を機にやめてしまう方が多いということを念頭においた上で、「働きたい」という思いを強くもち、「働き続けるために、どういった準備が必要なのか」を考え、実行できること。

それが、転職にあたって必要なスキルだと考えます。

本気で日本医科大学付属病院に転職したいなら!

日本医科大学付属病院は、4病院ともに最新の医療を学びたいと考えている看護師が全国から集まる、人気の高い病院の一つです。また、採用試験は1回しか受けることができないため、本気で転職を考えれば考えるほど、不安も大きいかと思います。

そうした時、ぜひ活用したいのが転職エージェントです。転職エージェントから履歴書の書き方から採用試験での注意点を直接聞くことで、採用試験に対して自信を持って受けることができます。

本気で日本医科大学付属病院へ転職したい方はぜひ、看護師の転職について専門的な知識を持つ担当者を利用し自信を持って転職試験を受けてみてくださいね!

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