年収は100万も違う?准看護師と正看護師の資格と仕事内容の違いを比較

准看護師と正看護師の違い
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同じ「看護師」という職業でありながら、正看護師と准看護師では何かと扱われ方が違います。中でももっとも気になるのが、収入面での差です。看護師は社会的には高い給料がもらえる職業というイメージがありますが、准看護師はどうなのでしょうか。

ここでは准看護師と正看護師の給与の差と、准看護師が収入アップできる可能性について考えていきます。

准看護師と正看護師はどう違うの?

看護師制度が生まれた背景

准看護師と正看護師の大きな違いは免許交付の機関です。正看護師は国家資格として厚生労働大臣が免許の交付を行いますが、准看護師は都道府県知事免許です。

1948年の看護師制度改革により、看護職はAとBの2つが設けられました。現在の正看護師、准看護師という呼称になったのは1951年からで、看護職Aが正看護師、看護職Bが准看護師となりました。

看護制度改革により戦前は医師のアシスタント的役割に過ぎなかった看護職は、プロフェッショナルの職業と見なされるようになります。

そのため看護師になるためには高い教育が必要となり、看護職の明らかな不足が予想されました。こうした背景を受け、義務教育後に短期間で看護職に従事することが可能となる、准看護師制度が設けられたのです。

看護師になるための教育

正看護師になるための受験資格を得るには、高校卒業後、看護学校や大学に進学することが必要です。一般大学であれば4年、看護短期大学か看護専門学校であれば3年必要となるため、最短でも正看護師になれるのは21歳です。

一方の准看護師は中学卒業後、高校の衛生看護科で3年間学ぶことで受験資格を得られます。准看護師養成所であれば2年で受験が可能となるため、最短では17歳で准看護師になることができます。

正看護師よりも若い年齢で医療の現場に立つことが可能な准看護師ですが、わずかな教育期間の違いが後に収入の面で大きな格差を生むことになります。

准看護師と正看護師の年収差

准看護師の年収と月収

正社員で常勤の准看護師の平均月収は約28万円です。手取り額では23~24万円前後と考えて良いでしょう。

ボーナスの有無は勤務先によっても異なりますが、平均月収から換算すると年収は平均で約402万円になります。准看護師の年収相場は過去10年間を見ても、一定して400万円前後です。

ただ、男女別では男性の准看護師の方が幾分高めで、平均427万円となっています。国税庁が毎年発表している全職種の女性正社員の年収は、平均で270万~280万円を推移しています。これと比較すると、准看護師の収入は決して低いとはいえないようです。

准看護師と正看護師の収入

一般的な職業の女性と比較すると高めといえる准看護師の収入ですが、同じ看護職の正看護師と比較するとかなり見劣りします。

正看護師の平均月収は約33万円、平均年収は475万円前後です。年単位では70万円~100万円ほどの差があるため、生涯賃金に換算した場合には相当の違いとなります。

最近では時間単位や短期的に働く派遣看護師の仕事も多くなっていますが、正看護師の時給が2,000~2,500円のところ、准看護師の時給相場は1,800円どまりです。

給与体系は病院の規模によって大きくことなりますが、基本給が高めの大学病院や総合病院の場合、最初から正看護師のみの採用というところも多く見られます。准看護師、正看護師という職域の違いに加え、働く場所によっても全体ではその差が大きくなると考えられます。

准看護師と正看護師の仕事内容の違い

指示命令順が決まっている

准看護師と正看護師の間には、明確な収入格差があります。それはどうしてなのでしょうか。冒頭にあったように、准看護師と正看護師では資格が授与される際の、免許の交付元が異なります。

教育期間にも差異があり、正看護師は准看護師と比べると高等教育を受けていることになります。正看護師は医師からの指示があれば医療行為を行うことができますが、准看護師は正看護師のサポート役として、さらに正看護師からの指示が必要です。

もちろん場合によっては、医師から直接的に指示されるケースもあります。しかし、基本的には医師、正看護師、准看護師の流れで指示された業務を行うと考えて間違いないでしょう。

看護師として行う医療行為に違いはない

それでは採血や挿管、点滴などの医療行為について、何か違いがあるのでしょうか。実は看護師としての業務で、准看護師だからできないという医療行為はありません。

正看護師も准看護師も行える行為については同じレベルです。だからこそ、准看護師であっても夜間勤務などで同等に働くことができるわけです。

採血が下手な正看護師がいる一方で、卓越した技術の准看護師がいても不思議はありません。立場的には正看護師と准看護師に明確な違いがありますが、業務的にはほぼ同じ仕事をすることができます。

まったく同じ働きをしながら、給与面で大きな差があるというのは矛盾を感じますが、看護師制度が敷かれたときの状況を見ればやむを得ない話なのでしょう。

准看護師の昇給事情

准看護師でも役職は付く?

准看護師は正看護師の指示の下で業務を行わなければならない、というのは保健師助産師看護師法に定められた規定です。それでは准看護師は、正看護師の上に立つような役職に就任することができないのでしょうか。

これは施設ごとでそれぞれの違いがあるようです。院長や経営者が許可し、総師長や福施設長などを務める准看護師もいます。一般的には看護師長や看護部長にはなれないまでも、看護副師長や看護副部長、主任、副主任といった役付きの准看護師はかなり存在します。

中には年功序列で正・准関係なく、役職が与えられているケースもありますが、基本的に上司に医師や正看護師がいれば、法令違反にはあたりません。准看護師であっても、長く誠実に勤めあげれば昇格のチャンスは十分にあります。

准看護師はどこまで昇給できる?

准看護師の給与も、正看護師と同じく勤続年数に従って昇給していきます。しかし、准看護師の場合、そもそも初任給から正看護師とはかなりの差があります。

正看護師の初任給は手取りで23万円前後ですが、准看護師の場合には17万円前後です。スタートから5万円もの差があるため、その後の昇給で追いつくことはまずありません。

役職に関しては、准看護師にもチャンスがあるため、順調に昇格できれば役職手当が期待できます。とはいっても、正看護師と比較すると施設ごとに天井があるのは事実です。病院によっては、准看護師は副主任以上の昇格が難しいところもあるようです。

年次によって基本給を上げることは可能ですが、初任給の低さと昇格の困難さがネックであることは間違いありません。

准看護師は収入を上げられる?

資格取得で収入アップ

正看護師の場合にはさらに保健師や助産師、専門看護師、認定看護師、各種指導看護師などの資格取得により、大幅な収入アップの方法があります。

しかし国家資格ではない准看護師のままでは、何らかの資格取得をしても、それほど収入の足しになるとは限りません。

確実に収入を上げるためには、正看護師資格の取得を目指すのがもっとも近道です。准看護師から正看護師になる場合、一から資格を取得するよりも短期間で受験資格が得られます。

キャリアアップのサポートを行う施設も多く、通学に便宜を図ったり、資格取得までのバックアップをしたりするところも少なくありません。また通信制という手段でも、正看護師への道は開けます。

生涯年収を大幅に引き上げるためには、正看護師資格の取得がもっとも現実的といえるでしょう。

職場やエリアによる収入格差

准看護師のままで収入をアップさせようとするならば、働く職場やエリアの格差について調べる必要があります。基本的には地方よりも大都市圏の方が、給与水準が高く設定されています。

例えばもっとも給与の高い東京都と最も低い佐賀県では、年収にして200万円以上の差が生じます。地方でも人手不足の病院では、正看護師と同等の条件で准看護師を採用している例が見られます。

大学病院や総合病院では准看護師の採用をしていないケースがありますが、逆に看護師が不足する介護施設やクリニックなどでは准看護師でも好待遇で募集しています。

正看護師、准看護師の区別をつけず、とにかく看護職スタッフが欲しいという緊急性の高い場所であれば、准看護師のままでも給与を上げることができるでしょう。

美容外科や整形外科、皮膚科といった緊急性が低く、高い医療技術を看護師に対して求めていない系統の病院や、医療行為が少ない介護施設・訪問看護施設などがねらい目となりそうです。

確実に収入を上げるための転職

情報収集を十分に行う

准看護師に需要がないのか、というと決してそんなことはありません。慢性的に看護師不足に悩む医療施設は全国にいくらでもあります。

もしも現在の仕事で准看護師として働いていることに不満があるのであれば、周囲の状況を見直す必要があります。現在の職場だけが、准看護師の仕事すべてを代表しているわけではありません。

先にもあったように、働く施設やエリアによって、収入はいくらでも変えられます。大切なのは、自分が望むような働き方ができる施設が実際にあるのかを調べることです。

情報収集を十分に行い、転職の価値があるのならば転職を検討してみましょう。場合によっては転職にともない、住む場所を変える必要があるかもしれません。

また、現在の職場でもう少しキャリアを積む方が、次の転職には有利になる可能性もあります。長い人生を見据えて確実に収入を上げるためには、現在の自分のスキルや看護師としての経験がどのくらいの給与に見合うのかを見極めることです。

准看護師でも収入をアップさせる転職のチャンスが必ずあります。

看護師専門転職サイトを活用する

准看護師が転職によってキャリアアップを図るのならば、専門の転職サイトを活用するのがもっとも近道です。

同じような悩みをもった多くの准看護師に対しての転職サポートの実績がある転職エージェントが見つかれば、あとは安心して転職活動に臨むことができます。

良い求人情報や転職条件にマッチする職場の情報は、個人ではなかなか探しきれません。ハローワークなどで公開されている情報は、「正看護師に限る」といったものが多く、准看護師の働く場がないように感じられます。

転職サイトは都市圏、地方に関わらず、大小さまざまな規模の施設からの求人情報を網羅し、准看護師採用の可能性が高い案件を多数紹介してくれるでしょう。

転職に関わるさまざまな不安や悩みについても、就職のプロが的確なアドバイスを与えてくれます。「自分は准看護師だから」といった姿勢からは、転職の成功への道が開けません。

現在の立場のままで看護師を続けようと決めているのであれば、転職サイトをおおいに活用して、准看護師に有利な転職を実現していきましょう。

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条件がいい求人を探している方は、複数の看護師転職サイトに登録して非公開求人情報が手に入りやすい状態にしておくといいですね。

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