[ 記事作成日時 : 2013年7月30日 ]
[ 最終更新日 : 2023年3月6日 ]

ブランクがあり復職する看護師の履歴書、志望動機の書き方

ブランク看護師の志望動機

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「看護師としてまた働きたい。」

そう思って就職活動に励んでみたものの、良い返事をもらえず「どうして?」と落ち込んでしまう方は少なくありません。このページでは就職を成功させるための履歴書のつくり方、志望動機の書き方を紹介しています。

      
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ブランク看護師の履歴書「採用担当者はどこを見ている?」

採用されるか、されないか。それは履歴書が左右するといっても過言ではありません。では、ブランクのある看護師を採用する際、採用担当者は履歴書のどんなところを見ているのでしょうか。

履歴書のポイント1:看護師の経験

目の前にいる人物が、看護師としてどのようなスキルを身に付けているのか。採用担当者にとっては特に知りたい情報のひとつです。

どの病院のどの科に何年いたのか、外来か病棟か、救急や手術室の経験があるのか、マネージャー的立場も経験しているかなど、明確に履歴書へ記載することで、求める側・求められる側のミスマッチを未然に防ぐことができます。

「大学病院の小児科病棟で4年勤務していました」

「総合病院で消化器内科の外来看護師として3年従事していました」

「国立病院の手術室に7年従事してきました」

など、「〇〇病院〇〇科に〇年間勤務し、〇〇などの業務を担当していました」となるべく具体的に記載するほか、免許・資格を複数取得している場合は「助産師免許 取得」「専門看護師(〇〇)認定」など、取得年月の古い順に記入しておきましょう。

履歴書のポイント2:志望動機

面接はほとんどの場合、1回きりです。看護師長あるいは看護部長が行うことが多いですが、この1回のチャンスをつかむために大切なのが「志望動機」です。志望動機は「長く勤めてくれそうかどうか」を判断する材料となるので、とても重要です。また学歴や職歴だけではわからない、仕事に対する前向きな姿勢を知ってもらうための項目となることも覚えておきましょう。

詳しい志望動機の書き方については後述します。

また、「なぜブランクがあるのか?」といった理由も必ず記載しましょう。就職のマイナス要素になるかもしれないことは、誰しも書きにくいものですよね。ただ、看護師歴に空白期間があると、担当者は「どうしてブランクがあるのだろう?」「入局してもすぐやめてしまうかもしれない」といった疑問や不安を抱くかもしれません。

転職活動が長引いてしまっている、自身や家族に病気があり就職活動ができなかった、子育てが一段落してからと考えていた…など、きちんとした理由や事情をあらかじめ志望動機の中に記載することで、ポジティブに受け取ってもらいやすくなるでしょう。

履歴書のポイント3:勤務可能日数・時間

実際に仕事をするとなったら、どのくらい働けるのか?といった希望を記載しておくことで、採用する側も雇ったあとのイメージがつかみやすくなります。

日勤だけで働きたいのか、夜勤にも入れるのか、パートなのかフルタイムでなのかなど、雇用形態の希望についても記載しておきましょう。

例えば、24時間体制の病棟がある病院の場合は基本、2交代制(日勤・夜勤)・3交代制(日勤・準夜勤・深夜勤)のシフトとなります。応募する病院に合わせ「私は〇〇の時間帯で週に〇回働けます」など、より具体的に伝えるようにしましょう。

ただ最初からこちら側に都合のいい条件ばかりを掲示してしまうと「採用したい部署・時間帯に合わない」「この人はちょっと扱いにくいかも…」という印象を与えてしまうかもしれません。

希望条件がある場合は、面接の際に相談して条件をすり合わせるという方法もあることを覚えておきましょう。

ブランク看護師「ダメな志望動機」をキャリアカウンセラーが添削!

履歴書で採用担当者が「見ているポイント」についてお伝えしてきましたが、その中で一番重要なのは「志望動機」。どんな志望動機がNGで、どんな志望動機がOKなのでしょうか?

「ダメな志望動機と、良い志望動機の違いがよくわからない」という人のために、実際の例をピックアップし、どんなふうに改善すれば良いかを説明していきましょう。

例1:例文をコピペしたような志望動機

<NG例>

「私はこれまで7年間、〇〇病院で看護師として勤務してきました。ブランクはありますが貴院では長年の看護師としての経験を生かし、再び医療面から多くの患者さんをサポートできればと思っております」
NG例では、どこでどのくらい看護師として働いてきたか、がわかるところはいいですね!ただ「これまでの経験を生かして働ける」というのは、ブランクのある看護師であれば、みな同じです。当たり障りのない内容では、ほかの応募者との差別化が難しくなるため、ワンパターンにならないよう工夫してみましょう。

<OK例>

「前職を退職してから7年のブランクがあり、現役の方より劣る点はあるかもしれません。ただ貴院ではそうした人材の教育に力を入れていらっしゃることを知りました。こちらで一から学び直し、1日でも早く貴院に貢献できる看護師になれるよう努めてまいりたいと思います」

例2:看護師になりたかったときの志望動機と同じ

<NG例>

「私はひとりっこで、小さいころから祖父母といる時間が長くありました。そのため、自然と高齢者の方の役に立ちたい、看護師として医療面から人を支えたいと思うようになりました」 看護師になる前の志望動機と同じでは、新卒の看護師と変わりありません。これまでに積んできた経験や身に付いたスキルは強力な武器となるため、必ず記載しましょう。また、自分の中の「働く意義」を見つめ直し、経験とともにアピールする必要があります。

<OK例>

「4年間、〇〇施設で看護師として勤務してきました。結婚と出産を機に仕事を離れていましたが、またあらためて看護師として働きたいという気持ちになりました。私はもともと高齢者と関わることが好きなのですが、貴施設の理念にたいへん共感しました。こちらで高齢者看護の知識をさらに深めていけると感じたことから、貴施設を志望させていただきました」

例3:志望理由が明確ではない

<NG例>

「6年間、〇〇病院で看護師として勤務してきました。結婚・出産を機に仕事から離れていましたが、看護の仕事にはおもしろさを感じております。これまでの看護師としての経験が貴院ならば生かせるはずと思い、志望させていただきました」
例1と同様に、当たり障りのない内容となっています。面接官の立場に立つと「なぜ、うちを選んだのだろう?」という疑問が生まれてしまうので「その職場で働きたいと思った理由」を記載する必要があります。

<OK例>

「6年間、〇〇病院で看護師として勤務してきました。結婚・出産を機に退職しましたが、看護師という仕事はブランクを経ても興味深く、今後は仕事と家庭を両立できる環境でもう一度チャレンジしたいと思っております。子どもの成長に合わせて勤務形態を柔軟に変更できたり、院内保育所があったりと育児のサポート体制が整っている貴院ならば長く働けると思い、志望させていただきました」

例4:どんなふうに働きたいか、どんな看護師になりたいか将来の展望が書かれていない

<NG例>

「総合病院の外科病棟で4年働いてまいりましたが、夫の転勤を機に退職いたしました。今後も看護師の仕事をやってみたいと感じております。ブランクはありますが1日でも早く仕事を覚え、貴院の戦力になりたいと考えております」
総合病院の外科病棟で働いた経験を踏まえ、今後はどのように働きたいのか。どのような看護師を目指していきたいのか、を添えると「前向きな姿勢」や「仕事への熱い気持ち」が伝わりやすくなります。

<OK例>

「総合病院の外科病棟で4年働いてまいりましたが、患者さまの手術や病気に対する不安をとりのぞく精神的なケアの難しさと大切さを感じました。子育て中も患者さまへのアプローチ法について勉強を続け、復職して学び直したい気持ちがあります。心のケアを大切にする貴院で働きたいと思い、志望させていただきました」

ブランク看護師のタイプ別「志望動機」成功のポイント

志望動機は「ブランク歴がどのくらいあるのか」といったことや「復職したい理由」「どこに応募するのか」によって変わってきます。ここでは現状を踏まえ、タイプ別に志望動機の内容についてチェックしていきます。

志望動機を書く前の準備

志望動機をいざ書いてみようとすると「何をどう書けばいいか」「どういった志望動機が採用されるのか」がわからずに、筆が進まない人は少なくないでしょう。おいしい料理をつくるときにはまず材料を準備するように、志望動機を書く前にもさまざまな「書く材料」をしっかり準備しておく必要があります。具体的には下記を書き出してみるといいでしょう。

  • 看護師として、これまでどんな経験をしてきたか?
  • 自身のアピールポイントはどこにあるか?
  • なぜ今、看護師の仕事に復帰したいのか?
  • なぜ、その病院(希望勤務先)で働きたいのか?
  • これから、どんなことを身に付けたいのか?
  • どんな看護師を目指しているのか?
  • ブランクがあいてしまった理由は?
  • ブランクの間にやっていたことは?

志望動機を書く前に「書く材料」を用意することで、だんだんと頭の中が整理されていき、「何を書けばいいんだろう」と戸惑うことが少なくなるはずです。

看護師の経験年数別

志望動機は、看護師の経験年数やブランク期間によっても書き方を変える必要があります。ここからは経験年数別、ブランク年数別に志望動機の書き方をアドバイスしていきます。

1.看護師歴が3年未満

3年未満で看護の現場から離れてしまった人は、看護師としてはひとり立ちできていない、ほぼ新人と同じようにみなされるため、さらにブランクがあると復職のハードルは高くなります。それでも、看護師として復職したい、一から学びなおして頑張りたいという熱意を志望動機に盛り込みます。

理由があって離職した場合は、その理由を説明する必要があるでしょう。例えば、「体調を崩してしまった」「家族が病気になってしまって」「出産育児のため」といった離職せざるを得ない理由は好意的に受け止められるので、志望動機に書き加えるといいでしょう。

2.看護師歴が3年以上

看護師歴が3年以上ある人は、看護師としてはほぼ一人前、ひとり立ちできる経験やスキルを積んでいるとみなされます。そのため、数年のブランクであれば、復職にあまり影響はないでしょう。

ブランクを経て、「もっと専門性を磨きたい」「資格取得のために制度が整ったところで頑張りたい」「患者さまと深く関われる医療を提供したい」など、具体的な看護師像、将来の展望を持って復職することを志望動機に盛り込みましょう。

書類審査に合格したいあまり、実力以上のアピールを志望動機に盛り込んでしまうケースがありますがおすすめはできません。医療現場では経歴と同等もしくはそれ以上のパフォーマンスが求められるため、復職後、職場で求められるレベルと自身の実力の差に苦しむかもしれないからです。

自分のスキルや知識を客観的にとらえたうえで志望動機を書くことも大切です。

3.看護師歴が5~7年以上

看護師歴が5~7年以上の場合は、後輩を指導したりまとめる立場にあり、主任など責任ある肩書で仕事をしていた人も多いでしょう。

自身のやってきたこと、学んできたこと、看護という仕事とどう向き合ってきたかを盛り込み、復職先ではマネージメント業務もふまえ「さらに成長したい」という気持ちを伝えましょう。

ブランク年数別

1.ブランク3年未満

3年未満の場合は、産休育休+1~2年程度とブランクが短いので、復帰したばかりはとまどうことも多いかもしれませんが、比較的時間もかからず働いていた時のカンを取り戻すことができるでしょう。そのため、ブランクが3年未満の短期の場合は、復職の際のマイナスにはあまりならないでしょう。

一度離職した理由と、それをふまえてもう一度看護師として復帰したい気持ち、どのように働いていきたいかを素直に志望動機へ盛り込めばいいでしょう。

2、ブランク3~5年未満

ブランク歴が3~5年未満の人は「出産・子育て」「身内の介護」など、ブランクがあいてしまった理由を説明すると同時に、「親の介護を経験し、老年介護の分野に興味がわいた」「子育てを通して地域の人と関わり、地域に根差した医療サービスに貢献したいと思った」など、ブランク期間中の経験から復職したいと感じたエピソードがあれば盛り込みましょう。

さらに、ブランク期間中に医療現場でどういった変化があったか、それを踏まえて復職後にどう働いていきたいかなど、常に情報収集はしていたことなどを志望動機の中でアピールできるといいでしょう。

3、ブランク5年以上

ブランク歴が5年以上の人は、以前と同様もしくはそれ以上の職場に戻るのは難しいといわれています。病院などでは、すぐに適応できて即戦力となる人材を求めている場合が多く、中途採用の場合は教育や研修などが十分ではないケースが多いからです。そのため、就職ではブランクのない看護師のほうが有利であることに間違いはありません。

ただ看護師の採用には「働くモチベーションがあるか?」「戦力になるだけの学ぶ姿勢があるか?」といった要素も大きな判断材料となるはずです。ブランク期間中も、復職するための準備をしていたなどの姿勢が見られると好印象を与えられるでしょう。

例えば、日本看護協会主催や地域の復職支援講習に参加し勉強中であるなど、今現在復職するための努力を行っていること、復帰後も勉強を続けることなどを伝えます。すでに行動に移しているという事実は「一日も早く即戦力になれるよう、努力していく」という言葉に重みを持たせてくれるでしょう。

復職理由別

看護師の主な復職理由として挙げられるのは3つ。「子育てがひと段落したので何かしたい」「今よりも収入を増やしたい」「資格を生かし、やりがいのある仕事がしたい(キャリアアップ)」です。この3つの復職理由別に、志望動機を書くポイントについて紹介していきます。

復職理由1「子育てがひと段落したので何かしたい」

子育てが落ち着いたので看護師としてもう一度働きたい、という人は「子育てがこのような状態だから、このような働き方ができればいいと考え、それが可能な貴院を志望します」という点を伝えます。

子育てしながらの復職には、働き方の制限がある場合が多いでしょう。「子どもがまだ小さいけれど少しでも医療に貢献したいので、平日の日中だけ働きたい」「子どもは小さいが自宅から近い場所なら家族の協力をあおげるので、月に2回ほど夜勤で働ける」など、具体的に提案することで病院側も採用後が思い描きやすくなります。

どのように働きたいか、ということ以外にも「子どもが看護婦という仕事を尊敬していて、私の復職を応援してくれたから」といったお子さんとのエピソードなどを盛り込むのもいいですね。

復職理由2「今よりも収入を増やしたい」

今より収入を増やしたいという理由から、看護師という資格を生かして働きたいという人は、まず「いくら収入を増やしたいのか」を自分の中で決めましょう。

数万円程度の収入を増やしたいなら非常勤パートやツアーナースなどの単発、月に20~30万円程度の収入なら日勤だけの正職員、もっとたくさん稼ぎたいなら夜勤のある病棟勤務などが、復職の選択肢となります。

「収入を増やしたいから」と漠然とした理由では、働く場所や働き方が絞り切れないので、志望動機も漠然としたものになりがちです。自身が得たい収入の額を定め、それに応じた勤務先、働き方を決めたうえで、志望動機を考える必要があるでしょう。

復職理由3「資格を生かして、やりがいのある仕事がしたい」

看護師という資格を生かし、やりがいのある仕事がしたい、という人は「これまでに看護の仕事をして感じてきたやりがい」「看護の仕事への向き合い方」などを志望動機に盛り込みましょう。

一度は離れてしまったものの、また看護の仕事に就きたいと思ったのは、何か理由があったはずです。多くの関係者と連携しながらのチームプレーが好き、地域医療や先進医療への興味、医療面で人を支えたいという思いや、どんな看護師を目指し、どんなことをやっていきたいのかなど、自身の目標やゴールも伝えていきましょう。

応募先別

看護師の資格を生かして働くことのできる職場はたくさんあります。ここからは復職先別に、志望動機の書き方を紹介していきます。

1.病院の外来勤務へ復職

病院の外来勤務は、病院を訪れた患者を医師が診察する際の補助的な役割を担います。問診表に基づいて患者に質問し、それを医師に伝えたり、医師からの指示で患者への説明や処置をしたり、スムーズな診察ができるよう医師と患者をつなぐサポート的立場にあります。

「出産、育児でいったんは離職しましたが、育児を通して人とのコミュニケーション、必要なことを見極めるポイントなどを知ることができました。その経験から、たくさんの患者さんとコミュニケーションを取りながらも、ポイントをおさえた対応で円滑にものごとを進める力が求められる外来勤務を希望しています」など、ブランクの理由を説明しつつ復職先に感じている魅力を盛り込むのもよいでしょう。

2.病院の病棟勤務へ復職

病院の病棟勤務は、急性期なのか、慢性期・回復期の病棟なのかで異なりますが、患者への観察力や対応力など身に付くものが多い職場です。

例えば、復職先に急性期病棟を考えている人は「以前の病棟勤務経験を生かし、先進的な医療の知識を一から学びながら頑張りたいと思います」「離職中のブランクを埋めるべく、貴院で看護師としてのスキルアップを目指したいと思います」「「フォローアップ体制の整った貴院で学びながら務め、これまで以上に人に貢献していきたいと考えています」など「ブランクはあるが、前向きに取り組みたい」という強い意思があることを、志望動機に盛り込んでいきましょう。

また、慢性期・回復期病棟での経験があり、ブランクを経てまた同じ科に復職したい場合は「看護の仕事から離れていましたが、復職するなら人とのつながりを意識でき、一人ひとりと向き合える慢性期・回復期病棟で始めたいと思い志望しました」といった、ブランクがあったからこそ気付いた仕事への「やりがい」などを盛り込むのもひとつの方法です。

3.クリニックへ復職

クリニック勤務は開業医と呼ばれる医師が開いた規模の小さな医院が多いため、地域に密着した外来診療が主になります。医療器の洗浄や備品の発注、診察室の清掃など一人で幅広い仕事をこなすため「なんでもこなせる」ことにやりがいを感じる点を志望動機に盛り込みます。

また、自分自身や家族、知り合いがクリニックを利用しているが評判がいい、患者ベースに考える医療方針に共感する、地域に根差したサービスを提供していることに魅力を感じるといった点もアピール材料になるでしょう。

4.介護施設へ復職

老人ホーム、デイサービス、デイケアなど介護施設での勤務に共通しているのは「より良い生活が送れるよう援助する」ことです。利用者が快適に、より楽しく過ごしてもらうことを目指しているため、志望動機には「利用者や家族との関係づくりを大切にしていきたいと思っています」「一人ひとりと長く付き合い、信頼関係を築いていきたいと願っています」などの思いを伝えるようにしましょう。

ブランク期間中の経験から、志望動機に絡めて伝えられるような出来事がないかどうかも思い出してみます。「数年間、家族の介護を経験し、老年介護の分野に興味を持つようになりました」「高齢の方から『本当にかわいいわね』と子どもに声をかけてもらうことが育児の励みになったので、今度は復職して恩返ししたいと思っています」といった経験は志望動機に積極的に盛り込みましょう。

過去に介護施設への勤務経験がある場合は「利用者の方に名前を覚えてもらったり『ありがとう』と感謝されたりしたことが仕事へのエネルギー源となっていたので、もう一度そういったやりがいを感じていきたいと入職を志望しました」などの経験を盛り込んでいくのもよいでしょう。

5.訪問看護へ復職

最近は在宅療養者が増え、国が2025年を目途に進める「地域包括ケアシステム」の構築も後押しし、訪問看護の利用者は増え続けています。そのため、訪問看護師の需要も多く、基本は日勤のみで土日祝日はお休み、パート勤務も可能という勤務形態で、ブランク看護師が復職しやすい応募先の一つです。

訪問看護での復職を目指すなら、病棟勤務、特に緩和ケアやターミナルケア勤務の経験があるなら、それを志望動機に盛り込みましょう。

例えば「緩和ケア病棟の勤務を通して、退院したらそれで終わりではなく、患者さんの生活の場でも看護を続けられたらと考えていました。復職を機に、訪問看護という形で患者さんに寄り添っていければと考えています」など、在宅での看護に意欲を持っていることなどを伝えられたらいいでしょう。

参考サイト:日本看護協会、日本訪問看護財団、全国訪問看護事業協会「訪問看護アクションプラン2025」

6.保育園・幼稚園などへ復職

保育園の勤務では0歳児~年長まで幅広く園児の健康管理を担います。アレルギーがある子への服薬管理や応急処置、健康診断や歯科検診の補助、保護者への健康アドバイスだけでなく園児の外遊びにも参加するなど、業務は多岐にわたります。

こうした業務をたいていは1人で行うことになるため、自分自身でどう対処し指示を出すかなどの「判断力」や「リーダーシップ」が必要となります。そのため、小児科での勤務経験がある人は即戦力とみなされ、復職に有利といえるでしょう。

志望動機には、「自身の育児経験を通して、より子どもの健康管理やケア、不測の自体などへの対応力が身に付きました。離職期間はありますが、小児科での勤務経験を生かし、子どもたちが心から楽しめる保育園作りの一翼を担わせていただければと考えています」など、育児によるブランクがあったからこそ得られた対応力・予測力などをアピールするとよいでしょう。

また、保育園・幼稚園の仕事は保護者との関係性にも心を砕く必要があります。「育児生活の中で子どもを持つママ同士でも考え方に違いがあることを知りました。保護者との協力体制にもそうした経験を生かしたいと思っています」といった内容を志望動機に盛り込むのもよいでしょう。

ブランク看護師「それでも志望動機が書けない」ときの強い味方は?

「いろいろ考えてみたけれど、どうしても志望動機が書けない!」という人は、転職サイトのページを参考にしてみましょう。履歴書の書き方が具体的に記載されているので、イメージがわかない人には役立ちます。

ただし前述したように、お手本の例文をコピペしたような志望動機とならないように気を付けましょう。あくまでも参考程度にして、自分らしい文章を書くことを心がけましょう。

看護roo!

「看護roo!」は無料で利用できる転職サポートサービスです。「履歴者の書き方ページ」は履歴書の画像を参照しながら1~11までのポイントを詳しく説明しています。「日付」の項目には「書いた日ではなく提出する日付」「郵送する場合はポストへの投函日」といった細かい説明があるため、いざ書くぞ!と思ったときに頭に浮かぶ疑問を解消しながら履歴書作成を進めていくことができます。また看護師の求人検索ができる以外に、ネットにない情報や実際に働いている人の声が聞けたり、履歴書の添削、面接の練習などのサポートを受けたりすることができます。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

「レバウェル看護(旧 看護のお仕事)」は、経験豊富なキャリアアドバイザーがカウンセリングをおこない、自分にぴったりな求人を探してくれる無料の転職支援サービスです。履歴者の画像を参照しながら1~9までのポイントを詳しく説明しています。氏名の項目では「文字には性格が表れます」という説明があったり、証明写真の項目では「笑顔ではなく、唇の端が気持ちあがる程度のやわらかな表情が好印象です」などの説明があり、どのような気持ちで取り組めばいいのかが分かります。またレバウェル看護(旧 看護のお仕事)はキャリアアドバイザーが直接施設へ出向き、リアルな情報収集をしている点も特徴的です。

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まとめ

ブランクはあるけれど、また看護師として働きたい!

そう思ったなら、まずは「これまでの経験」「仕事をするうえで大切にしていること」「これからやりたいこと」などを洗い出していく作業からスタートしましょう。ポイントをしっかりおさえれば、自信をもって就職活動できるようになるはずです。

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※ページ内の求人数は職種別に集計しています。