【看護師転職】履歴書の志望動機の例文11選と目指す看護師像の書き方
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志望動機は履歴書の中でも特に作成に悩む部分だと言います。
文字通り「なぜ入りたいのか」を書くだけなのに、何を書けば良いのかわからず適当に文字で埋めてしまっている人も多いのではないでしょうか。
しかし志望動機は、採用担当者が履歴書の中でも特に注目している項目です。
看護師が希望通りに就職するためには、どのような志望動機が望まれているのでしょうか。看護師の転職に欠かせない志望動機の書き方について、解説していきましょう。
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この記事に書いてあること
採用担当者が考える志望動機
どうしてこの施設なのか?何がしたいのか?
志望動機は単に履歴書の欄を埋めれば良いというものではありません。志望動機の目的は、応募先の施設に対して「採用して欲しい」という熱意を伝えるためのものです。
志望動機の内容が薄いと、履歴書自体の価値が下がります。
なぜなら「この看護師はとりあえずどこでも良いから就職したいと考えているのだろう」あるいは「条件のみに引かれて応募したのだろう」といったように、ワンランク下げて見られる恐れがあるからです。
採用担当者側は志望動機から、数ある医療施設の中でその看護師がなぜ応募したのか、その理由を知ろうとします。
「何が気に入ったのか」「具体的には何がしたいのか、何ができるのか」「どのような働き方をしたいのか」こうした問いに対して志望動機から見える答えによって、採用ニーズと一致しているのかどうかを見極めていきます。
つまり採用担当者が求める志望動機とするためには、これらの要素がしっかり盛り込まれている必要があります。
もちろん、応募先が求める人材とのずれがあっては、採用に結びつけられません。看護師としての強みや興味を伝えつつ、相手側が求める人材像に近付ける工夫が大切です。
どこでも通用する志望動機はNG
志望動機がしっかりとしている履歴書は、採用に向けた熱意が伝えられます。どこからか文章をコピーしてきたような、明らかな手抜きの文章は絶対に見破られます。
文字数があまりにも少ない場合も、熱意のなさが見抜かれるでしょう。もちろん書くことがない、わからないといって空欄にするのは問題外です。
ありがちな失敗が「貴院の診療理念に感銘を受けた」というような、どこに対しても通用するようなフレーズです。
診療や経営ついての理念を開示していない施設はほぼないため、応募先名を変えても通ってしまいます。
履歴書を使いまわししているタイプに多く見られる志望動機です。採用担当者はこれまでにも数多くの求職者を相手にしてきています。
表面的な履歴書でごまかそうとしている人物を、入職後にしっかりと働いてくれる看護師とは認めてはくれません。
真実、応募先の施設の方針について感動したのであれば、いったいどの部分にどのように心を動かされたのかを示さなければなりません。
さらにそこから自分の看護師としての働きに、どうつながるのかを語る必要があります。
重要なのはそこで働く自分の将来的なキャリアビジョンであり、応募先に対して実現できることや貢献できることです。
「素晴らしいところだと思ったから働きたい」では、説得力がありません。
条件的な面には言及しないこと
志望動機で条件に触れるのはまずいやり方です。
「給料の高い病院で働きたかった」「休みが多そうだから」と書く看護師はまさかいないにしても、「通勤に便利」「定時に帰れる」などについて書く看護師はいるかもしれません。
条件面を志望動機に入れると、もっと良い条件があれば移っていくかもしれないと受け取られる恐れがあります。
就労条件が応募する際の大きなポイントであることは、相手側も十分に承知しています。
条件面については面接に進んだ際に、尋ねられたら答えれば良いことで、履歴書に書くべきではありません。
採用される「強い」志望動機とするためには、実利的な部分ではなく、働くことへの精神的な意欲が伝わるような書き方をしていくのがポイントと言えます。
理想的な志望動機を作成するための戦略
徹底した情報収集がカギ
志望動機は自分のことだけ書いていては、内容としては不足です。ただ「自分はここで働きたいのだ」と強調するばかりでは、ほかの応募者との差別化ができません。
仕事への強いモチベーションが伝わる、骨太の志望動機とするためには、徹底した応募先についての情報収集が重要です。
応募先の施設の歴史や過去の業績、将来に向けての取り組みの中から、自身の希望やスキルにつながるような点を見つけ出せば、そこから説得力のある志望動機を作成していくことができます。
相手先について具体的で詳細な情報であるほど、真実味が増します。「そこまで調べたのか」と採用担当者から感心してもらえるかもしれません。
応募先への強い興味と執着を示すことで、印象的な志望動機を作り上げることができます。
自己PRとの連動を考える
履歴書の中で志望動機と並んで悩むことが多いのが、自己PRです。自己PRと志望動機は常に連動させて考えていかなければなりません。
関係性としては、自己PRが過去・現在を語っているのに対し、志望動機はそれを踏まえた未来を示します。
その流れがなめらかになるように、齟齬のないように作成する必要があります。
極端な例でいえば、自己PRで「子どもの扱いが得意」「活気のある職場が好き」と言っているのに、介護施設を希望するのはちぐはぐな印象となります。
たとえばこれまでの経験やスキルとはまったく異なる業務の応募先を志望する場合でも、そこに何らかのつながりがなければなりません。
過去の向学心や新しいことを理解する努力にスポットをあてながら、「貴院の充実した教育プログラムにより、さらに看護師として可能性が開くのを期待しています」といったように、言い回しを工夫していくと良いでしょう。
病院名を入れ替えてみる
志望動機を書き上げたら、ほかの同じような業態や診療を行う病院名と入れ替えてみてください。
それでも意味が通じるようであれば、応募先だけに向けた志望動機とはいえなくなります。さらに推敲を重ねる必要がありそうです。
その施設でのみ行われている診療や、オリジナルの制度、取り組みをもう一度探してみましょう。
ほんのひとこと付け加えただけで、劇的に効果の高い志望動機となることもあります。
本当にその応募先に採用してほしいのであれば、あきらめずに志望動機の精度を高めていってください。
参考にしたいケース別志望動機の例
どうしても自分の志望動機がうまく書けないときには、参考となる例を探してアレンジしていくという手があります。
丸写しにせず、上手にエッセンスだけを活用するようにしましょう。
第二新卒での転職の例
「学生時代より、患者さん一人ひとりとじっくり向き合った看護を提供したいと考えていました。
前職では仕事量が膨大であり、患者さんの元へ行くことすら困難なことも多く、自分の看護観とは違うことに戸惑いを感じていました。
その中で、貴院は第二新卒に対してもプリセプター制度を導入されており、積極的に採用されていること、 そして『一人ひとりと向き合った看護』を掲げていることを知り、ぜひ貴院で私の看護観にあった看護を提供していきたいと考え、今回志望しました」
家庭と仕事の両立を目指す転職の例11選
「子どもができた後も何とか頑張って働いてきましたが、前職では残業が多く、無理をして家庭にも仕事にも支障が出るようになり、やむなく退職の道を選びました。
終業時間に制限のある身ではありますが、絶対に看護師としてのレベルは落としたくないと考えております。
しかし子供を保育園に預けて就業しているため、預けられない土曜日は勤務することができず、前職ではパートという立場で勤務するよりほかはありませんでした。
貴院は完全予約制で土日祝日が休診であり、常勤の看護師として家庭との両立を図りながら、納得のいく業務の遂行ができると考えております。
看護師としてますますキャリアを積みつつ、過去に培ったスキルが貢献できるのではないかと思います」
大規模な病院への転職の例
「前職では一定の症例についてのみ扱う部署であったため、看護師としての経験も知識も十分ではないと感じ、転職を決めました。
貴院のような多様な診療科目や多数の症例を扱う現場であれば、看護師としてのキャリアアップにつながると確信しております。
将来的には前職で多少の経験値を得ているより高度で専門性の高い脳外科などの分野で働くのが目標です。
貴院には脳関連の専門施設や部門があると聞いております。偏りのある看護師としてのキャリアに幅を持たせ、お役に立ちながら、さらなる向上を望んでいます」
専門性の高いクリニックへの転職
「前職の総合病院ではさまざまな症例の患者を受け持ちましたが、中でも○○という点から○○に関心をもちました。
貴院は○○の専門性が高く、全国から○○に特化した患者が集まるとお聞きしております。
自分の専門的な看護ケアは未熟ではありますが、それでも自主的に研究会に参加し、研さんを積んできたつもりです。
貴院であれば○○の実践的な経験を積むことができ、やりがいをもって業務にあたることができるのではないかと感じております」
慢性期病院への転職
「前の急性期度病院では、非常に多忙で患者の入れ替わりも激しく、ひとりでも数多くの患者をさばくというイメージで働いておりました。
自身の目指す看護師像とは、しっかりと患者さんひとりひとりに向き合い、看護ケアを行う姿です。
貴院では一般的な慢性期病院とは一線を画し、独自の視点から新たな試みを実施していると聞き、非常に心を動かされました。
ひとりひとりの患者の生活の質向上に務めながら、看護師としてしっかり向き合けると確信し、応募させていただきました」
高齢者施設への転職
「幼い頃より高齢者に囲まれた家族で、祖父の介護の様子も見てきました。看護師としても高齢者看護に関心があり、専門的な立場でたずさわるのが長年の夢でした。
貴院では高齢者の入居者を多数もちながら、リハビリや機能回復に目覚ましい成果を上げておられることを知りました。
ここであれば自分のやりたい高齢者看護が実践できるのではないかと、期待をふくらませています。
高齢者に対する看護ケアの経験は少ないのですが、高齢者とのコミュニケーションには自信があります。
今後の人生をかけて高齢者の看護ケアに取り組んでいけたらと考えております」
地方の中小規模の病院への転職
「総合的なスキルを持つ看護師を目指し、新卒後は500床以上の急性期病院に従事し、さまざまな経験を積んできました。
急性期で得た技術やチーム医療は、看護師としての大きな自信となっています。
一方で個々の患者さんとしっかり向き合えることができないもどかしさに、常に悩んできました。そのようなとき、ふと目にした医療雑誌で貴院のことを知りました。
地方にありながら先進的な考えのもと、地域医療を進めておられることに非常な興味を感じました。
これまでの経験を活かし、次は地域に貢献できる看護師を目指したく、このたび応募させていただきました」
精神科への転職
「病棟にて統合失調症を併発されている患者さんを受け持ちました。
薬によって症状はある程度抑えられていましたが、自分の対応によって患者さんがひどく混乱してしまった経験からもっと精神科看護について学び、看護師として成長したいと考えるようになりました。
貴院では精神救急も受け入れられていることから、急性期から慢性期まで幅広く精神科の患者さんを受け入れているため貴院ならばより深く精神科看護について学べるのではないかと考え、今回志望いたしました」
整形外科への転職
「外科の混合病棟で勤務していた際、整形外科の患者さんも受け持つ機会が何回かありました。
その中で、疾病ではなく受傷に対しての術後管理について看護師として患者さんの苦痛除去が適切に行えていないと感じ、整形外科を更に専門的に勉強したいと思うようになりました。
貴院では整形外科の年間手術件数も多く、よりさまざまな整形外科の症例を学べると考え、志望しました」
産婦人科への転職
「学生時代から婦人科疾患があり、婦人科へ通院をしていました。
女性として妊娠・出産を経験する中で、学生時代から通院し、適切な処置を受けることの大切さを痛感しました。
私もその大切さを患者さんに伝えられる看護師になりたいと強く感じたため、今回産婦人科である貴院を志望いたしました。
看護師として、そして婦人科、産科に通院歴がある患者として、来院される患者さん一人ひとりに寄り添った看護を学び、提供できたらと考えています」
救急への転職
「新卒でICU配属となり、5年間急性期看護に従事してきました。
その中で『患者さんを救うために、より早い段階の看護を経験したい』と思うようになりました。
貴院は地域の2次救急指定病院であるとともに『断らない救急』を掲げているところから私が目標とする『領域にとらわれずさまざまな患者さんの命を救う』という看護師になるための経験がより多く積めると考えました。
貴院で経験を積み、最終的には救急認定看護師を取得したいと思っています」
看護師の転職で知っておくべき履歴書の書き方
どれだけ志望動機を完璧に書いたとしても、そもそも履歴書の正しい書き方やマナーが守られていなければ、書類選考で落ちてしまう可能性があります。
履歴書の書き方に悩んでいる方は『看護師の履歴書の書き方や提出時のマナー【志望動機・自己PR例文付き】』を参考にしてみてください。
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