[ 記事作成日時 : 2018年9月13日 ]
[ 最終更新日 : 2019年12月25日 ]

横浜市立大学附属病院で働く看護師の実態は?評判や年収を調べてみた

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横浜市立大学附属病院は、横浜市唯一の特定機能病院。看護師であれば、誰もが知っているのではないでしょうか。

今回は、そんな横浜市立大学附属病院で働く看護師の勤務体制や離職率、収入面などを調査してみました。

      
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看護師からみた横浜市立大学附属病院の特徴・評判は?

横浜市立大学附属病院はいくつあるの?それぞれに特徴があるの?

横浜市立大学には、附属病院が2つあります。それぞれの病院について、まずはご紹介しましょう。

横浜市立大学附属病院

横浜市立大学附属病院は、病床数612床のうち、精神と結核専門病床を備えた、横浜市内で唯一の特定機能病院です。

市民が心から頼れる病院を目指し、「高度・先進医療の提供」「地域医療への貢献」「医療関係者の育成」を3つの基本方針としています。

横浜市立大学附属市民総合医療センター

横浜市立大学附属市民総合医療センターは、横浜市立大学附属病院よりも多い、726床を備えています。

高度救命救急センターや総合周産期母子医療センターをはじめとして、「市民の皆様に信頼され、愛される病院を想像します」というスローガンの元、より高度な医療を提供しています。

今回は主に横浜市立大学附属病院の情報を中心にお届けします!

ほかの病院とくらべて教育制度は整っている?

横浜市という全国に知られた大都市において、唯一の特定機能病院である横浜市立大学附属病院では、どのような教育制度を整えているのでしょうか。まずは教育制度について、ご紹介しましょう。

プリセプター制度

横浜市立大学附属病院では、一人の新人看護師と一人の先輩看護師がペアとなり、1年間を通して教育、指導を行うプリセプター制度を導入しています。

また、プリセプター以外の先輩も全員が「サポーター」となって、新人看護師を支援しています。

綿密な研修プログラム

新人として過ごす1年は、看護師として活躍していく上で最も重要だといっても過言ではありません。

そこで横浜市立大学附属病院では、新人看護職員研修ガイドラインを作成し、「安全管理」「情報管理」「業務管理」「薬剤管理」「災害・防災管理」「物品管理」「コスト管理」という7つの側面から、看護実践についての抗議や演習、習熟度別指導がプログラムされています。

HP上において「新人看護師の教育」として研修プログラムの詳細を紹介していることからも、研修プログラムに対して自信をもたれていることがうかがえます。

スキルアップできる環境が整っている?

大学病院での教育体制を調べる中で、多くの病院がまず「新人指導」について紹介する中、横浜市立大学附属病院ではまっさきに「キャリア開発について」をあげています。

では、具体的にどのようなキャリア開発を支援しているのでしょうか?

キャリアパスの導入

横浜市立大学附属病院では、看護師としてのの臨床実践や経験を重ね、キャリアを蓄積し能力やスキルを高めていくことを「キャリア・パス」と呼んでいます。

そして、看護師のキャリア開発を行う専門機関が主導して、「看護サービス実践能力」「マネジメント能力」「人間関係能力」「教育・研究脳録」」の4つの臨床実践能力に基づく評価ツールを活用し、能力を見極め、キャリア開発に自主的に取り組めるような教育研修計画が組まれています。

また、「担当看護師」「受け持ち看護師」「リーダー看護師」「チーフリーダー」「副看護師長」という役割毎に、先ほどご紹介した4つの臨床実践能力を高めるための研修が細かく組まれており、看護師として成長できる体制を整えています。

ジェネラリスト、スペシャリストの育成

横浜市立大学附属病院看護部の方針として、まずは看護師全員が先ほどご紹介したキャリアパスを通して、ジェネラリストを目指します。そしてその先として導入しているのが、スペシャリストの育成です。

キャリアパスの評価以外にも、看護研究に取り組み、複数の発表実績などがある職員を対象として、認定看護師や専門看護師の資格取得を支援する制度を整えており、現在も複数の認定、専門および特定行為看護師が活動しています。

力を入れている診療科目はある?

横浜市立大学病院では過去、手術を行う患者さんを取り違えるという重大な医療事故が起こったことを教訓に、特に医療事故防止に力を入れています。

実際に職員の方からも「過去の教訓を元に、医療事故を予防するためのガイドラインが厳しい」という意見が多数きかれました。

病院そのものが積極的にこの部分をアピールしているわけではありませんが、こういった事故防止に対しては、特に力を入れているということはぜひ知っておいていただきた項目といえます。

横浜市立大学附属病院で働く看護師の働き方は?離職率は?

日勤のみ、残業なしといった働き方は可能か?

横浜市立大学附属病院のHP上に掲載されている募集要項は、常勤あるいは非常勤のみであり、常勤にプラスしてそういった希望でも良いという記載はありませんでした。

職員の方からは、それまで常勤として働いていた方であっても、「土日祝日は休み」「始業や終業の時間の調整」を希望した場合は、常勤ではなく一度退職し、非常勤扱いになったという情報が寄せられていることから、働き方自体は可能だが、その場合は非常勤となり、超勤手当等はつかないようです。

子供がいるママナースにも働きやすい環境?

横浜市立大学附属病院では、院内保育所、土日・夜間保育、病児・病後児保育施設を併設することで、育児と仕事の両立を支援しています。

また、制度として部分休業や、時短勤務も導入していますが、実際に働いているママナースからは「制度そのものはあるが、実際に使っている人は少ない」「時短であっても、部署による差が激しいので、一概に働きやすいとはいえない」とのことでした。

そのため、働きやすい環境であるとはいえませんが、部署によってはある程度理解は得られる職場であるようです

休みが取りやすい雰囲気?

横浜市立大学附属病院は、完全週休2日制に加え、祝日も休暇としています。これは、週に必ず2日は休みがあることを示しており、休み数そのものは多いといえます。

また、新人であっても夏休みはほぼ5日取得でき、2年目以降は1週間、多い人は10日以上取得できているという情報から、休みは比較的取りやすいといえます。

しかしここで注意したいのが、「横浜市立大学附属病院は、3交代制を導入している」ということです。

3交代制の場合、準夜として深夜0時まで勤務し、次の勤務が深夜勤の場合であっても丸1日休みという扱いになってしまいます。

そのため、休みそのものはとりやすいでしょうが、特にこれまで2交代制で勤務していた方は、3交代による勤務日調整について、事前に確認しておくことをお勧めします。

気になる横浜市立大学医学附属病院の「離職率」は?

横浜市立大学医学部附属病院では、附属2病院共通で、看護職員の募集を行っています。

募集人数は百数十名としているほか、経験者を随時採用していること、大学病院としては珍しく、非常勤募集についても随時掲載していることなどを考慮すると、横浜市立大学附属病院の離職率は低いとは考えにくく、人が足りていない状態であることが推測されます。

横浜市立大学附属病院の看護師寮について知りたい

横浜市立大学附属病院の看護師寮はどこにある?通勤時間は?

横浜市立大学附属病院の寮は、病院から徒歩圏内にあります。

大学病院の看護師寮としては珍しく、「メゾン白ばら」と建物名もHP上で公開してることから、グーグルで検索すると、徒歩12分程度と表示されました。

ワンルームのマンション形式で、全室バス・トイレ付きの個室があるほか、管理人常駐しており、正面玄関は電子ロックがあるなど、セキュリティ面も安心です。

子供がいる、新卒…入寮できる条件は

看護師寮の入寮について、HPにて「原則、入職5年未満の看護職員」と記載されています。独身および単身者が対象であり、男性も入寮可能とのことです。

新卒という条件はないことから、既卒であっても採用から4年11ヶ月までであれば、入寮可能となっています。

寮にかかる費用は?住宅手当をもらうのとどっちがお得?

寮にかかる費用は、ユニットバスタイプのお部屋で月1万2,000円、トイレ・バス別対応は月1万8,000円となっています。

住宅手当についてHP上では記載されていませんが、職員の方より「月9,000円程度」という情報が寄せられていたことから、入寮条件を満たしているのならば、入寮されたほうが金額的にはお得といえます。

ただ、実際に入寮された職員の方からは「横浜市立大学附属病院および寮近辺は工業地帯なので、スーパーなどの生活環境があまり整っておらず、住みやすいとはいえない」とのことでした。

そのため、住みやすさを追求されるのならば、寮に住む方がお得とはいえないというのが実情のようです。

横浜市立大学附属病院看護師の収入事情は?

新人看護師の収入は、ほかの病院とくらべて多い、少ない?

採用情報において提示している、給与金額は月23万2,691円でした。

この金額は看護師の初任給として平均的な値であり、実際に職員の方からは「近隣病院とほとんど変わらない」とのことでした。

また、職員の中には30代前半で年収500万程度であるとの情報もあり、これらを総合すると、他の病院と比べて平均的な金額にて推移する病院であるといえます。

ボーナス額はどれくらい?認定看護師ならアップする?

平成28年度実績での賞与は年2回4.35ヶ月分と、こちらも年収同様平均的な値といえます。

しかし職員の方からは、「初任給としてはまずまずだけど、基本給の上がりが悪いため、経験を重ねれば重ねるほど、少しずつ他病院に比べて賞与額に差が出てくる」という情報も寄せられていることから、賞与額としては決して高いとはいえないようです。

また、諸手当を確認しても資格手当は記載されていないことから、認定看護師など特別な資格があったとしても、それらが給与に反映はされていないようです。

横浜市立大学附属病院の新卒採用事情は?

新卒看護師の採用試験は難易度が高い?倍率は?

横浜市立大学附属病院では、新卒看護師を対象として、学校推薦試験、そして修学資金貸与選考を実施しています。

こういった採用を行っている大学病院は珍しく、既卒の看護師を対象にした随時募集および非常勤募集も行っていることから、これらの状況を考慮すると、新卒看護師の採用試験としての難易度は高くないと推測されます。

附属の学校に通っていれば就職できるの?

横浜市立大学附属病院は、その名の通り横浜市立大学が附属の学校となります。

横浜市立大学医学部看護学科の卒業生88名のうち、附属病院へ就職したのは2病院併せて54名と半数を超えていますが、横浜市立大学は公立学校であり、入試を突破することはかなり大変だと言わざるを得ません。

新卒看護師の採用試験状況を考慮すると、就職を目的として横浜市立大学への入学を目指すというのは、現実的ではないといえます。

横浜市立大学附属病院に中途で転職したいなら

横浜市立大学附属病院の中途採用は通年行っている?

これまでも何回かご紹介しているように、横浜市立大学附属病院では、随時経験者を採用しています。

随時採用の場合は、面接後まずは非常勤として3ヶ月ほど勤務した後、勤務実績に基づいた採用選考を受け、合格した場合に初めて、正規職員として採用されるという流れになっています。

一方、4月入職の場合は非常勤としての勤務はなく、はじめから正職員として勤務できるため、確実に正職員を目指すのならば4月入職をおすすめします。

ママナースでも転職できる?必要なスキルはある?

ママナースとして働く場合、病児保育など制度が充実しているという点はとても魅力的ですが、一方で残業が多いという点は考慮しなくてはいけません。

また、原則3交代勤務であることから、夜間の帰宅または出勤も考えられ、家族の協力は必須となっています。

そのため、横浜市立大学附属病院への転職を希望する場合は、3交代や残業、休日出勤に対して家族の理解と協力体制を整えることをおすすめします。

特に横浜市立大学附属病院は埋め立て地に立地しており、主な交通手段はモノレールしかないため、近隣に住む、あるいは車など移動手段をあらかじめ用意しておくことをおすすめします。

本気で横浜市立大学附属病院に転職したいなら!

横浜市立大学附属病院へ本気で転職したいと考えれば考えるほど、転職活動がうまくいくか不安になってしまいますよね。そこで利用をお勧めしたいのが、転職エージェントです。

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