[ 記事作成日時 : 2018年7月31日 ]
[ 最終更新日 : 2019年12月25日 ]

大阪医科大学附属病院で働く看護師の実態は?評判や年収を調べてみた

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大阪医科大学附属病院は、JR高槻駅から徒歩5分の場所に位置する、大阪を代表する大学附属病院の1つです。手厚い教育制度が看護師からも人気の同院ですが、実際のところはどうなのでしょうか。

このページでは、それらの疑問に答えるべく、大阪医科大学附属病院の実態に鋭く迫っていきます。転職先として大阪医科大学附属病院を考えている方はもちろん「なんとなく」気になっている方もぜひお読みください。

      
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看護師からみたた大阪医科大学附属病院の特徴・評判は?

ほかの病院とくらべて教育制度は整っている?

大学病院は、ほかの病院に比べ教育制度が整っている病院が多くなっています。

そのなかでも大阪医科大学附属病院では、以下のような充実した教育制度となっています。

2年目のエルダーと5~6年目のプリセプターを新人教育

大阪医科大学附属病院での特徴として、エルダーとプリセプターの2人による新人教育があります。

プリセプターはPNSのパートナーとしておもに看護技術の面や仕事全般の指導を担う一方、エルダーは2年目という年齢・経験年数の近さから、新人看護師の悩みを聞き、相談に乗る役割を担っています。

看護技術は看護師として経験を積んだ中堅の先輩に指導してもらうことができ、相談毎は悩みを理解してもらいやすいエルダーへすることができる。

この新人教育環境の良さは、既卒の看護師から見ると「うらやましい」と思ってしまうほど充実しているといえます。

24時間利用可能な「医療技能シミュレーション室」

採血や導尿など、比較的行う回数が多い医療技術だけでなく、気管内挿管や救急対応といった、行う回数こそ少ないものの看護師としてぜひ身に付けておきたい様々な看護技術を、最新のシミュレーターを使ってトレーニングできるのが、「医療技能シミュレーション室」です。

ここは24時間いつでも利用することができるので、不安のある看護技術をいつでも、好きな時に、好きなだけ練習することができます。 よく「大学病院では看護技術が劣る」という意見がありますが、大阪医科大学附属病院では、むしろ高い看護技術を身に付けることができるといえるでしょう。

スキルアップできる環境が整っている?

大阪医科大学附属病院では、一人ひとりがスキルアップするために、クリニカルラダー制度を導入しています。

認定・専門看護師による専門的な研修や、ラダーに合わせた全体研修など、さまざまな研修が企画されているほか、よりスキルアップを目指す看護職員に対して、以下のような環境を整えています。

専門or認定看護師資格取得サポート

クリニカルラダーⅣを取得した上で、さらなるキャリアアップを目指す方を対象として、認定看護師や専門看護師の資格取得支援の制度があります。

認定看護師に関しては、詳細こそHPには記載されていませんが、全面的な経済的支援を行っています。

一方、専門看護師に関しては、看護職員として働きながら、あるいは休職して奨学金制度を活用して大学院に進学することも可能です。

特に専門看護師は2年間学生として大学院への進学が資格取得条件となっているため、看護職員として働きながら、あるいは奨学金制度を活用して進学できるというのは、とてもありがたい制度といえます。

医療・看護英会話研修

国際化が進み、医療現場においても英語力が求められている昨今。

大阪医科大学附属病院では、自主参加での医療・看護英会話研修(自主参加)を実施しています。

コースはビギナーコースとシニアコースがあり、海外の看護協会から訪れた方の通訳を行うなど、実践を通してスキルアップに励んでいます。

力を入れている診療科目はある?

大阪医科大学附属病院の大きな特徴、それは看護専門外来の多さにあります。

その数はなんと19

私立大学病院の平均看護専門外来数は7であることから、大阪医科大学附属病院がいかに看護専門外来に力を入れているかが、お分かりいただけるかと思います。

また、大阪医科大学附属病院には、これまで附属の看護専門学校がありました。

この専門学校が平成22年に廃止され、代わりに大阪医科大学看護学部が新設されました。

そして平成26年4月には、大阪医科大学大学院看護学研究科が開設されたことで、看護部と看護学部が連携し、より看護に対して高度な教育・研究が行われるようになりました。

大阪医科大学附属病院は看護専門外来が多く、また看護部・大学院と連携していることで、より高度な看護を学ぶことができる環境であるといえるでしょう。

大阪医科大学附属病院で働く看護師の働き方は?離職率は?

日勤のみ、残業なしといった働き方は可能か?

大阪医科大学附属病院のHPでは、平成30年5月現在、来年度である平成31年度の採用情報のみが記載されています。

採用情報について情報を集めましたが、やはり平成31年度採用の情報しかなく、掲載されている雇用は全て常勤のみとなっていることから、日勤のみや残業なしといった働き方はできないと推測されます。

子供がいるママナースにも働きやすい環境?

大阪医科大学附属病院では、子育てしながら仕事も両立できるよう、平成26年より院内保育所を完備し、産休明けとなる3ヶ月から3歳まで利用できるようになりました。

また、感染症を除く病児保育も実施するなど、ママナースへの支援を進めています。

しかし、職員の口コミでは「院内保育は延長保育が事前申請なので、いざという時に使えない」「病児保育は感染症は使えないので、使う機会がほとんどない」など、支援内容に対しての不満が多く聞かれました。

また、大学病院であることから残業が多く、研修もあることからママナースが働きやすい環境であるとは言い難い状況のようです。

休みが取りやすい雰囲気?

職員の口コミでは、配属先によって若干の違いはあるものの、おおよそ「休み申請はしやすい」という意見が多数寄せられていました。

また、「夜勤明けに加えて週2回のお休みがあったので、プライベートを充実させやすかった」という意見もあります。

大学病院=忙しい、休みが少ないという病院が多いなかで、こういった声が職員側から自然に上がるということは、休みがとても取りやすい環境であるといえるのではないでしょうか。

気になる大阪医科大学附属病院の「離職率」は?

大阪医科大学附属病院の離職率は、病院側から公表されていないため、正確な数値は分かりません。

一方、職員の口コミでは「毎年ある程度経験がある方が辞めていき、その分を新卒採用によって人数を補っている」という意見が多くあがっていることから、新卒での離職率は、先ほどお伝えしたような充実した支援制度から少ないですが、年数を重ねることで離職率は上昇する傾向にあるようです。

大阪医科大学附属病院の看護師寮について知りたい

大阪医科大学附属病院の看護師寮はどこにある?通勤時間は?

大阪医科大学附属病院の看護師寮は、平成30年5月31現在4棟あります。

すべて駅や職場へ5~15分という良い場所に位置し、大阪や京都などへのアクセスも良いため、とても住みやすい環境といえます。

子供がいる、新卒…入寮できる条件は?

入寮についての条件について、HP上では記載していませんが、新人の約半数が入寮していること、そして入寮期間が1年11ヶ月と決まっていることから、新卒から2年目までしか入寮できない、と推測されます。

1年11ヶ月しか入寮できないという条件は、これまでさまざまな病院の寮について調べた経験のある筆者でも初めて見る条件であり、ほかの病院に比べるとかなり厳しいといえるのではないでしょうか。

寮にかかる費用は?住宅手当をもらうのとどっちがお得?

病院のHPによると、寮にかかる費用は個人負担 約3.8~4.7万円となっています。

住宅手当も支給されているようですが、詳細な金額については提示されていないため不明です。

不動産大手のライフルホームによると、病院所在地である高槻市の平均賃料はワンルームでも約6万円と高めな地域であることから、新卒であれば入寮を検討されたほうが良いのではないでしょうか。

大阪医科大学附属病院看護師の収入事情は?

新人看護師の収入は、ほかの病院とくらべて高い、低い?

大阪医科大学附属病院の良さとして多くの職員があげているのが「お給料の良さ」です。

HP上での金額は、基本給に夜勤手当4回、住宅手当(独居独身)を加えた合計で、大卒29万5,970円、3年過程28万9,490円、専攻科卒で27万9,180円となっています。

職員の口コミでは「初任給でも25万円を超えたので、大満足です!」という声も寄せられているほど、新人看護師としての収入は、ほかの病院と比べて高いといえます。

ボーナス額はどれくらい?認定看護師ならアップする?

大阪医科大学附属病院でのボーナス額は、2017年度実績で年間4.6ヶ月となっています。

実際に大阪医科大学附属病院では基本給がほかの病院に比べて高く設定されているため、支給実績はそこまで高くなくとも、支給額としては多くなっている、という特徴があります。

多くの方がボーナスについて「100万を超えるので、満足している」「お給料についての不満はなかった」と高く評価しています。

なお、認定看護師など資格取得者も多く所属している大阪医科大学附属病院ですが、資格手当の支給はHP上記載がなく、口コミでも情報が出ていないため、存在しない可能性が高いでしょう。

大阪医科大学附属病院の新卒採用事情は?

新卒看護師の採用試験は難易度が高い?倍率は?

大阪医科大学附属病院では、毎年約100名の新卒者を採用しています。

採用希望者は関西を中心に全国各所から集まっており、採用試験を病院のある大阪のほか、福岡でも行っています。

倍率や難易度について、HP上で公開されてはいないものの、看護学生奨学制度を採用していることから、倍率は決して高いとはいえないと推測されます。

一方で、平成29年度の新人看護師の出身校の割合によると、全118名中短大・専門卒は3名と圧倒的に少なくなっています。 就職試験についての資料が少ないため一概にはいえませんが、このデータより大学出身者の方が、短大・専門卒者に比べて採用される可能性は高い可能性があります

附属の学校に通っていれば就職できるの?

大阪医科大学附属病院には、以前は看護専門学校がありましたが、平成22年に看護学部看護学科となりました。

そのため、それまでは「附属学校出身者が多く、縦のつながりがあった」という意見が多く聞かれていましたが、大学になったことで卒業生が附属病院に就職する割合が少なくなり、平成30年現在はそういった縦のつながりはほぼなくなったため、全体的に働きやすくなった、という声が多くあがっていました。

なお、平成29年度の新卒採用者118人中、大阪医科大学看護学部以外の看護師は78人と全体の約66%が外部からの採用となっています。

大阪医科大学附属病院に中途で転職したいなら

大阪医科大学附属病院の中途採用は通年行っている?

平成30年5月現在の大阪医科大学附属病院の募集要項を見てみると採用試験はほぼ新卒者と同じ日に設定されており、それ以外の試験日は設定されていません。

よって中途採用自体は行っていますが、通年で行ってはいないようです。

ママナースでも転職できる?必要なスキルはある?

時代の流れに伴い、大阪医科大学附属病院においても子育て支援のために院内保育などの整備を進めています。

しかし、職員のなかには「出産をきっかけに外来へ異動になった」「ママナースの病棟移動が認められたが、代わりに平日の夜勤を独身が肩代わりするようになったので、職員の負担が増し、かなり厳しい」など、ママナースに対してかなり厳しい意見が多くきかれていました。

よってママナースで大阪医科大学附属病院へ転職する際には、大学病院ということで残業や研修が多く、定時に帰ることは難しく、休日も出勤する可能性があること。

そして、周囲の協力が得られにくい可能性があることを覚悟した上で、それでもなお働きたいという強い意思を持つことが必要となります。

また、病児保育や院内保育はありますが、急な延長保育や感染症罹患時は利用できないことなどを考慮し、事前に「感染症に罹患した時の預け先」や、「突然の残業にも延長保育をお願いできる保育所または学童保育」を探し、登録するなど、事前に子育てをサポートしてもらう環境を整えておくことを強くおすすめします。

本気で大阪医科大学附属病院に転職したいなら!

大阪医科大学附属病院では、大学病院として高度な医療や看護技術を学べるほか、給与面や福利厚生が充実している、魅力の多い病院です。

一方で、既卒の場合は新卒とは違い、就職試験や面接時において押さえておきたいポイントが異なるため、「どういった点に注意すればよいのか」など、転職活動について不安を抱えている方も多いかと思います。

そこでぜひおすすめしたいのが、転職エージェントへ登録することです。

転職エージェントは、あなたの転職をプロの目線から分析し、サポートしてくれます。

本気で大阪医科大学附属病院へ転職したいのなら、まず一度、転職エージェントを利用されることをおすすめします!

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