順天堂大学医学部附属病院で働く看護師の実態は？評判や年収を調べてみた

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看護師からみた順天堂大学医学部附属病院の特徴・評判は？

順天堂大学医学部附属病院はいくつある？それぞれの特徴は？

病院にそれぞれの特徴があります。それでは、6ヶ所それぞれの特徴についてご紹介しましょう。

順天堂大学医学部附属順天堂医院

順天堂医院の歴史は古く、その起源は1873年（明治6年）までさかのぼります。

順天堂医院を開設した佐藤尚中が「病院は病人を泊めておく場所を意味し、治療の意味はない。醫院に改めるべきだ」と提言したことから、開院当初より「順天堂医院」としています。

ちなみに醫院の「醫」という文字には、外科、内科、薬の意味があり、治療を表す言葉であることから、この文字を用いたとされています。（出典：順天堂医院の今昔)　

順天堂医は、順天堂大学附属病院の中で唯一「特定機能病院」の指定を受けている病院であり、全6ヶ所ある順天堂大学医学部附属病院の中心となっている病院です。

同じ文京区内に多くの大学病院が存在している中、病床数も1,020床と大規模な大学病院となっています。

静岡病院

昭和42年に開設された、醫院に続く2つ目の病院です。開院当初より救急医療に力を入れており、昭和57年に未熟児医療を専門に扱う新生児センターを発足させている他、平成16年からはドクターヘリも導入しています。

病床数も577床と静岡県東部では最大規模の病院となっており、大学病院としての役割と、地域医療へ貢献するという役割も担っています。

浦安病院

昭和59年に開設された、3つ目の病院です。病床数は785床となっており、小規模な病院では切り捨てられがちな高齢者医療・小児医療・高度な救急医療に力を入れています。

大学病院しての役割の他に、地域の基幹病院、そして医育医療機関としての3つの役割を担っています。

順天堂越谷病院

順天堂越谷病院は、他の5つの病院とは異なり、精神科を中心とした病院です。診療科は精神科の他にも内科・皮膚科・神経内科がありますが、病床は精神科急性期治療病棟で48床、精神科一般病棟で178床と精神科のみとなっています。

順天堂東京江東高齢者医療センター

順天堂東京江東高齢者医療センター（以下医療センター）は、平成16年に東京都から運営を移管された病院です。医療センターの特徴としては認知症を専門に扱う病棟があり、治療や研究が進められているという点です。また、高齢者医療センターという名前ですが受診を希望する人はすべて受診可能な病院です。

練馬病院

病床数が不足していた練馬に平成17年に開設された、順天堂系列病院としては最も新しい病院です。

病床数は400床であり、最新の医療設備と医療技術による高度な医療を提供するとともに、練馬区の基幹病院として地域医療機関と連携を取りながら、練馬区の医療環境改善に取り組んでいます。

他の病院とくらべて教育制度は整っている？

大学病院へ就職するにあたり、まず注目したいのが「教育制度」です。順天堂大学医学部附属病院では、以下の2つの教育制度を導入しています。

プリセプター制度

新人（プリセプティ）につき1人の指導役（プリセプター）がつき、マンツーマンで指導を行う、プリセプター制度が採用されています。

新人が極力一貫した指導が受けられるよう、配属後しばらくは同じ勤務になるよう調整が行われている病院もあります。

ラダーの採用

順天堂医院では「キャリアラダー」他の5つの病院では「クリニカルラダー」が採用されています。

各病院が設定したラダーに従ったカリキュラムが組まれており、ラダーは新卒・中途採用に関わらず全ての看護職員を対象としています。

細かい内容は病院毎に異なりますが、研修について口コミ等を調べてみると、6つ全ての病院にて「大学病院ということもあり、しっかりした研修を受けられた」という意見が多く、教育制度については概ね満足度が高いことがうかがえます。

スキルアップできる環境が整っている？

順天堂大学医学部附属病院では、看護師一人一人がよりスキルアップするために、以下のような環境を整えています。

順天堂学内認定看護師制度

順天堂学内認定看護師は、平成22年に創設された制度で、静脈注射・リンパ浮腫ケア・メンタルケア・救急院内急変時対応看護など、様々な分野があります。

順天堂大学医療看護学部および全国6ヶ所の附属病院にて教育研修を受けることができ、この資格を持った看護師が臨床の場でリーダーシップをとることが期待されています。

オンライン研修の導入

院内で行われている各研修に加え、「ナーススキル」というオンライン研修を採用しています。 このオンライン研修は自宅にいながら正しい看護技術を学ぶことができます。

資格取得へのフォロー

認定看護師や専門看護師など資格取得に対しても、病院側が様々な支援を行っています。資格の種類によっては研修期間も出張扱いとなり、基本給などが支払われるという補助がある他、大学院への推薦も行っています。

特に専門看護師は大学院への進学が必須となる中、大学院への推薦も行われているのはとても嬉しい制度といえるのではないでしょうか。

力を入れている診療科目はある？

順天堂大学医学部附属病院は、「他を慈しみ思いやる心」である「仁」を大切にしています。

この考えのもと、順天堂医院・静岡病院・練馬病院・浦安病院の4つでは、他の医療機関では切り捨てられがちな、「小児・高齢者・救急」の3つの分野について、特に力を入れています。

また、病院ごとで見てみると、特に東京江東高齢者医療センターでは認知症治療に力を入れており、認知症病棟がある他、最先端の治療と研究が進められています。

一方、順天堂越谷病院では2018年現在は精神科をメインに診療を行っていますが、2020年度に浦和美園へ総合病院として移転することが決定しています。

現段階で精神科を学ぶために越谷病院を検討している場合には、移転＆精神科以外の領域へ今後配属される可能性もあることを考慮した上で就職を検討することをおすすめします。

順天堂大学医学部附属で働く看護師の働き方は？離職率は？

日勤のみ、残業なしといった働き方は可能か？

順天堂大学医学部附属病院は、言わずと知れた国内有数の大きな病院です。よって就職を希望する看護師は多く、2018年4月現在、病院HPに採用情報を掲載しているのは、6か所中2か所のみ（順天堂医院・練馬病院）でした。

多くの病院が看護師不足より随時採用情報を出している中、採用情報自体を出していないということは、それだけ希望する看護師が多い＝病院側が看護師を選んで採用することができることを表しています。

特に静岡病院は希望者が多いため、中途採用はほとんど行っていない他、奨学金をもらっていた学生でも就職試験に落とされることもあるなど、就職すること自体が難しい病院の一つとされています。

このように、病院側が採用する看護師を選べる環境下であることから、看護師側から「日勤のみ」「残業なし」などの条件を提示した上で病院から採用されることは、他の病院に比べて厳しいといえます。

子供がいるママナースにも働きやすい環境？

順天堂大学医学部附属病院で働いている、あるいは働いていた方々の多くが口をそろえていうのは、「ママナースが少ない」という点です。

順天堂大学医学部附属病院の多くは残業がとても多く、定時で帰れることは非常に少なくなっています。そのため、育児と仕事の両立が難しく、産休・育休取得後に一時的に復帰しても辞めてしまうナースは少なくありません。

また、募集要項を見ても「保育所」と記載はありますが、具体的にどういった保育所なのかの記載はないため、ママナースにとってはかなり厳しい環境であるといえます。

そのため、子どもがいるママナースが順天堂大学医学部附属病院で働くことを考えている場合には、事前に民間サービスや両親にどこまで手伝ってもらえるか等をチェックし、たとえ残業や休日出勤となっても育児をサポートしてもらえるように環境を整えた上で、就職を検討されることをおすすめします。

休みが取りやすい雰囲気？

順天堂大学医学部附属の各病院では、休日を4週6休としています。

これは、計算上28日中6日の休みがある、つまり4.6日に1日休みがある、という計算になります。4週8休としている病院も多い中、この休日数は病院としてかなり少ないといえます。

また、実際に働いていたor働いている方々の意見を見てみると、勤務表を作成する師長にもよりますが、希望休が希望通りに取得できない職場も少なくない、ということがわかりました。

休みの数が少なく、希望休も通りにくいという2点から、休みがとりにくい雰囲気であると考えられます。

一方で、夏休みは事前に取得予定を申請しておくことで、比較的まとまった連休を取得できている、という意見も多くありました。

よって、月々の希望休は取りにくい一方で、夏休みは比較的取得しやすいということがいえるのではないでしょうか。

気になる順天堂大学医学部附属の「離職率」は？

順天堂大学医学部附属病院の離職率として、具体的な数字は資料としてないものの、働いているor働いていた職員の多くが、「中堅の看護師が少ない」という意見でした。

実際に順天堂大学医学部附属病院では、在籍している看護師は経験5年未満と看護師歴10年以上の方で構成されており、「若手」と「ベテラン」の二部構造になっていました。

これは「新人として入職する看護師は多いけれど、数年で他の病院へ転職してしまっている」ことを示しており、「安定して長く勤務している看護師が少ない」つまり離職率が高いと考えられます。

一方で静岡病院に限っては、「一度静岡病院を離れると二度と戻れない」と表現している職員の方がいるほど看護師が長く勤務し、離職率が低い病院となっています。

よって、順天堂大学医学部附属病院はみんな離職率が高いとはいえません。

順天堂大学医学部附属病院の看護師寮について知りたい

順天堂大学医学部附属病院の看護師寮はどこ？通勤時間は？

順天堂大学医学部附属の各6病院ともに看護師寮を所持しています。HP上の記載は病院直近の寮のみですが、実際にはそれ以外にも複数の寮を所持しているようです。

直近以外の寮が公表されていない背景には、看護師寮だと周囲の方に気づかれないようにする防犯の意味もあります。

順天堂大学の2つの附属病院に勤務する看護師が合同で使っている寮で、通勤にはバスと電車を利用しなくてはいけないほど、離れた場所にある看護師寮もありました。

また、静岡病院では看護師寮が足りなくなると病院側が新たに寮を建設しているため、寮が年を追うごとに増えているという情報もあります。そのため、実際にどの場所に寮があり、通勤時間がどれくらいかかるかについては、説明会等で直接質問することをおすすめします。

子供がいても、新卒でも、入寮できる条件はあるの？

順天堂大学医学部附属病院が提供している寮は、いずれも独身寮です。そのため、子どもがいる方の場合は、入寮することができません。また、入寮期間は5年としているため、5年以上入寮することはできません。

ほとんどの方が新卒で入職と同時に入寮しており、ほぼ全員が20代と若い方々という寮もあります。2018年現在は、家電等を備え付けにした最新設備の寮も多数用意されているので、就職をきっかけに一人暮らしを始めたい方にとっては、とても良い環境であるといえます。

寮にかかる費用は？住宅手当をもらうのとどっちがお得？

寮の費用は、病院の所在地によって差があるものの、おおむね3万円代で収まっているようです。

住宅手当について、詳細の記載が各病院の採用欄に掲載されていないため詳細は不明ですが、働いていた方より「住宅手当は寮費とほぼ変わらなかった」という情報があり、住宅手当もおおよそ3万円であることが推測されます。

各病院の所在地によって家賃には差があるため一概には言えませんが、特に東京都内の場合はアパートを借りるだけで最低でも6万円以上はかかります。

また、家電等もそろえなくてはいけないことを考えると、備え付けの家電などが事前に用意されている寮へ入寮したほうが、独身でこれからひとりくらしをはじめたいという方にはお得であるといえるでしょう。

順天堂大学医学部附属病院看護師の収入事情は？

新人看護師の収入は他の病院とくらべて高い、低い？

順天堂大学病院医学部附属病院での収入は、他の病院に比べて高くなっています。それは新人看護師も同様です。

東京江東高齢者医療センターが提示している金額は、大卒で合計 26万8,900円(基本給 20万2,100円 諸手当 6万6,800円)、短大卒で合計 26万2,900円(基本給 19万5,500円 諸手当 6万7,400円)となっています。 また、経験年数10年の場合は、基本給：27万2,800円＋諸手当：万6,600円で、合計：32万9,400円となっています。

この諸手当には看護職手当、夜勤手当、看護職調整手当の合計金額であり、住宅手当や通勤手当等を含めると、この金額よりもさらに多くの収入となります。この金額に加え、年2回支給されるボーナスも加えることから、新卒であっても年収は400万円代後半となります。

看護師全体の平均年収が400万円代であることを考えると、新人看護師からすでに順天堂大学医学部附属病院の収入は平均以上で推移していることがわかります。

ボーナス額はどれくらい？認定看護師ならアップする？

順天堂大学医学部附属病院の収入が他の病院に比べ高い理由の一つに、ボーナスの高さがあげられます。

2017年での実績は、年2回（年間6.2ヶ月+4万1,000円）となっています。仮に大卒新人看護師でのボーナス金額を試算すると、129万4,020円となり、ボーナスだけで100万円を超えるという試算になります。

年2回にわけられているとは言え、手取りでも一回あたり50万円を超える支給額はとても嬉しいですよね。ボーナスが良いとされている病院でも年間4か月程度であることを考えると、順天堂大学医学部付属病院はボーナス支給額が非常に高いといえます。

一方で、認定看護師等資格によるボーナス額の増額といった情報は調査しましたが、見つかりませんでした。

順天堂大学医学部附属病院の新卒採用事情は？

新卒看護師の採用試験は難易度が高い？倍率は？

順天堂大学は、全国的にも有名です。そのため、全国各地から入職希望者が集まります。

自身の経験およびインターネット上の意見を集約すると、順天堂大学医学部附属病院は、静岡病院を除いて新卒者を積極的に採用しているという印象です。

実際に順天堂医院では新卒者の募集人数を「約130人」と記載しており、いかに多くの新卒者を求めているかがわかります。

よって新卒看護師の採用試験の難易度および倍率としては、決して高くないと推測されます。 大学病院ゆえに仕事自体は決して楽とはいえず、大変なことも多くありますが、この病院でスキルを磨いたことが、後々役立っているという意見が多くみられます。

また、中途採用は行っていない附属病院もあることから、順天堂大学医学部附属病院へ確実に就職したい場合には、新卒であることが一番良い条件であるといえます。

附属の学校に通っていれば就職できるの？

順天堂大学には、浦安キャンパスにある「医療看護学部」と三島キャンパスにある「保健看護学部」の、2つの看護学部があります。

この2つの卒業生のうち、毎年浦安キャンパスの学生の約8割、三島キャンパスの学生の約6割が、順天堂大学医学部附属病院へ就職しています。

しかし各学部の学生が就職試験に対して有利になるという情報はありませんでした。

特に三島キャンパスの保健看護学部の場合は、静岡県内の他の病院へ就職している学生も毎年15％前後いることから、学内で優先的に附属病院への就職を進めている、というわけではないようです。

順天堂大学医学部附属病院に中途で転職したいなら

順天堂大学医学部附属病院の中途採用は通年行っている？

順天堂大学医学部附属病院において、中途採用を行っている病院は限られています。また、一時的に中途採用を募集していても、通年行っているとは限りません。

働いていた方々の情報によると、例年4月はどの病棟にも多くの新卒者が配属されるため、新人対応に追われている状況のようです。そのため、中途採用の場合には、あえて春入職を避けたいという思いから、春の募集を控えている可能性も考えられます。

そのため、中途採用を目指している場合には、情報を随時チェックし、情報が出た時点ですぐに応募することをおすすめめします。

ママナースでも転職できる？必要なスキルはある？

採用時、子どもがいることによって採用に影響を与えたという情報はありません。よって、ママナースであっても転職できるといえます。

一方で考慮したいのが、転職後の生活についてです。順天堂大学医学部附属病院では、残業がとても多い他、休日数も少ないため、子どもに合わせた休暇などは取りにくい環境といえます。

実際に順天堂で働いているママナースは、ほとんどが両親と同居、あるいは両親の協力を得ながら仕事をしています。

よってママナースの場合には、事前に準備を万全に整えた上で転職を検討されるとよいでしょう。

本気で順天堂大学医学部附属病院に転職したいなら！

順天堂大学医学部附属病院への就職を目指す場合、既卒者の場合は募集の有無からまず調べなくてはいけません。

また募集をしていたとしても、どれくらいの人数を採用するのかなどの情報は一切開示されていないため、看護師として働きながら転職対策を行うことは非常に困難です。

そこでお勧めしたいのが、転職エージェントを利用することです。転職エージェントでは、転職にまつわる豊富な知識と経験から、あなたを転職まで全面的にサポートしてくれます。

本気で順天堂大学医学部附属病院へ転職したいなら、ぜひ一度、転職エージェントへ相談してみてくださいね。

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