看護師ならば必ず知っておきたいグリーフケアの基礎知識

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看護師という人の命と向き合う仕事をしている以上、患者の死に立ち会うことは避けられません。

そこには必ず数多くの悲しみや苦しみが存在します。そうしたさまざまな感情に対するケアを行うのが、グリーフケアの考え方です。

グリーフケアは単なる慰め方という意味ではありません。人間の複雑な感情に対処するために、看護師として知っておきたいグリーフケアの基礎知識と、関連資格について解説していきます。

グリーフケアとは「悲嘆」に対する心身のケア

大切な人を失ったことにより沸き起こる悲嘆

心から大切に思っている人を失うと、人は深い感情の谷間へと落ちてしまいます。グリーフケアのグリーフとは、英語のGriefであり日本語では「悲嘆」と訳されます。

悲嘆にくれ、正常の精神状態を失っている患者の家族などの心に寄り添い、世話をしながら立ち直りへのサポートをするのが看護師のグリーフケアです。

「グリーフケア」ということばを聞くと何かとても専門的で難しいことに思えますが、看護師やそのほか死の場面に立ち会う職種では、何かしらの形で遺族に対するグリーフケアを日常的に行っています。

また、特別な職業についていなくても友人や知人、親族などが深い悲しみにある人をなぐさめ、支えようとする姿勢もグリーフケアです。

看護師のグリーフケアはそうした一般の人々の行動に対して、さらに高度で専門的なものであることが望ましいといえます。

グリーフ=悲嘆は複雑な感情

「グリーフ=悲嘆」は単なる悲しみということばでは、表しきれないものです。家族や親しい人を失ったとき、人は悲しみとともに数多くの感情に襲われます。

それは「もっと何かしてあげられたのではないか」という後悔であったり、「自分たちを残して逝ってしまった」ことに対しての怒りであったりするかもしれません。

また、ときには医師や看護師などの医療関係者に対する不満の感情ということもあります。

悲しみや怒りや苦しみ、切なさ、後悔といった感情が、入り混じり、交互に現れては高ぶり、消沈するのをくり返します。

亡くなった人に近しい人ほど死という決して引き返すことのない冷徹で、大きな喪失感を前にして、感情の波に揺さぶられ平静ではいられなくなっています。

看護師が扱うグリーフケアでは、そうした複雑な感情の揺れを十分に理解し、表面的ではない心のケアをしていかなければなりません。

グリーフ=悲嘆は心身に現れる

悲嘆は一般的に感情面だけのものと思われていますが、さらに身体的な症状へと発展する可能性もあります。

感情的なものとしては、悲しみや怒り以外に不安や恐怖、無力感、罪悪感、孤独感、また現実のものとして受け止められない非現実感などがあります。さらに記憶力や集中力の低下といった現象を引き起こす場合も見られます。

身体的なものとしては泣き続ける、動揺する、怒るといった反応のほか、食欲不振、不眠、疲労感などがあり、これがきっかけとなって持病が悪化したり引きこもりがちになったりすることもあります。

また大きな感情の揺れによって、逆にじっとしていることができずに過活動の症状が見られるケースもあるようです。

グリーフケアは精神面を支えると同時に、相手の状態を見極めながら生活全体をも見守っていかなければなりません。

看護師のグリーフケア

看護師のグリーフケアの目的は、悲嘆からの立ち直りを促し、日常の生活が穏やかに送れるように支援することです。

大切な家族を失った人には、その悲しみを忘れ去ることはできません。しかし、いつかは前を向き、自分自身の人生を歩み始めなければならないのです。

看護師はグリーフケアにより、死を現実のものと受け止め、それを乗り越えられる活力を取り戻させる手助けを行います。

看護師のグリーフケアは、看取りの後から開始するのではありません。

その職業的な特徴から、患者が療養生活を送り、終末期を迎え、臨終、看取りという一連の流れの中で実施されるものです。

グリーフケアを行う立場にあるものとしては、医療関係者のほかにも例えば葬儀関係者や宗教家、また精神科医やカウンセラーなどの専門家、公的機関の支援部門、傾聴ボランティアがあります。

しかしこれらはいずれも、故人が去った後からのケアとなります。

療養中の故人を知り、ともに見守り、見送ることができるのは看護師だけです。看護師はそうした自身の職業的な立場を理解し、グリーフケアに関わる必要があります。

グリーフケアに当たる際の基本的姿勢

グリーフケアを行うときには、心得ておくべきポイントがあります。これは看護師に限らず、悲嘆にくれる人を前にしたときに基本となる姿勢です。

悲しみを否定しない

日本人は海外の人に比べて、感情を表に出すことに抵抗感をもちます。アジア圏では泣き声が大きいほど故人の人徳も高まるとされており、葬儀に「泣き女」を雇って盛大に泣く風習をもつところがあるほどです。

それに対して日本では葬儀の場であっても、感情を抑え、静かに故人を見送るのが良しとされています。特に男性は悲しみがどれほど深くても、無理やり感情を抑え込もうとする傾向があります。

悲嘆感情を表に出さないことで、逆に悲しみは強く長く、心に停滞します。

グリーフケアではまず、悲しみを否定せず、悲嘆感情を表現するのはごく自然であることを相手に伝えていかなければなりません。

悲しむべきときにきちんと悲しめないでいると、心には大きなストレスがかかります。

悲しみや憤り、後悔など、どのような感情に対しても否定的にならず、ストレートな感情をあらわにすることを肯定的に考えられるように促していきます。

悲嘆感情の発露を促す

グリーフケアでは、悲嘆をさまざまな形で表現させることが、心の回復に大きな効果をもたらします。

ひとり胸の中にしまい込んでいる感情は、いつまでも消化されることはありません。やがて外的な症状となって表れる恐れもあります。

悲嘆感情を薄める方法は、人それぞれです。

例えば震災の後に、故人に向けた手紙を受け入れるポストができたり、多数の傾聴ボランティアが被災者の話を聞きに回ったりし、悲嘆を受け止める役割を果たしました。

失った人についてとめどもない思い出話をしたり、故人宛の手紙を書いたりすることは、悲しみを表現する方法として広く知られています。

大きな喪失感を持つ人の中には、あえて故人の写真すら避けようとする傾向も見られます。

最初はぽつりぽつりと引き出しながら、やがて遺品などを前にスムーズに話ができるように仕向けていくなど、無理をせずに順を追って感情表現を促すことが大切です。

儀式で区切りをつける

お葬式は亡くなった人のためではなく、残された人たちのためにあるという考えも聞かれます。故人はこの世を去った瞬間から、別の次元に向かうという人もいます。

そうした意味では、お葬式やお別れ会、偲ぶ会といったさまざまな別れの儀式は、死を現実のものと受け止めて、残された人たちが区切りをつけるためにあるのかもしれません。

大勢の人が集まり、故人のために祈り、別れを告げる様子を見るのは、グリーフケアの一環となります。

そうした機会に対しては、参加を促し、気持ちの切り替えのきっかけを与えることも大切です。

専門家の活用も視野に入れる

個人的な支援や、仲間内だけでは精神状態の改善がうまくいかないときもあります。そうした場合には、グリーフケアの専門的な知識をもつ人への相談を進めます。

今は病気や障害による死別経験者が語り合うグループやネットワークも数多くあります。

誰にも理解されないという気持ちがあっても、同じ境遇の人たちと語り合えば気持ちが楽になり、新たな人間関係も生まれます。

また遺族の不安感の中には、一家の大黒柱を失ったことへの経済的な課題が潜んでいることもあります。行政が開設している機関や生活支援機関には、専門知識をもった相談員が在籍しえちるケースも多いようです。

長期的な支援が必要と思われる場合には、そうした専門的な援助の活用を促すことも大切です。

看護師として行うグリーフケアの流れ

病棟の看護師が死を迎える患者の家族と関わるときには、どのようなグリーフケアを考えていけば良いのでしょうか。一連の流れとして見ていきましょう。

患者との信頼関係の構築

先にもあったように看護師の場合のグリーフケアは看取り後に行うものではなく、病棟で療養しているときから患者とその家族との関係から開始しています。ここがほかの職業的なグリーフケアとの、大きな差といえるでしょう。

患者と看護師との関係、また患者の家族との関係の中に強い信頼があれば、その看護師が行うグリーフケアはより効果的なものとなります。

病気の進行により終末期へと移行するにつれ、家族は切ない思いを強くしていきます。一方で、患者にどうかかわっていけば良いかわからず、悩むことが多くなります。

看護師はそこをよく理解し、できる限り家族と患者の最期のときが良いものとなるように介入していく必要があります。

看護師が職業人としてだけではなく、ひとりの人間として患者と積極的に関わってくれたという思いが、故人なきあとの家族に対するグリーフケアに役立ってくれます。

後悔の念も否定せずに受け止める

冒頭にもありましたが、患者が亡くなった後で家族が「まだ何かできたのではないか」「自分たちの決断が家族を早く死なせてしまったのではないか」など、たくさんの思いを抱えてしまうのはよくあることです。

多くの後悔に苛まれ、それが長く続くと家族がうつ状態になってしまいかねません。

しかし、それを当たり前のように「そんなことはない」と言っても、悲しみに押しつぶされている家族の耳には届きません。

気休めのようなことばは、本当に辛いときには通用しないものです。看護師は患者が亡くなった後にはただひたすら家族の声に耳を傾けていく必要があります。

たとえネガティブなことばであっても、それを否定せずにその時点で家族が感じている思いを受け止めてあげる役割に徹することが大切です。

信頼していた看護師に自分のことばを否定されると、その後は率直な気持ちを打ち明けてくれなくなるかもしれません。

悲しみにくれているときには、どのようなことばであっても「発していること」が重要です。誰にも打ち明けずに気持ちを閉じ込めてしまうと、家族の心は重荷に耐え切れなくなります。

徐々に状態を良くしていくためには、まずはその時の感情を柔らかく受け止めてあげることがもっとも効果的です。

故人のエピソードを共有する

亡くなった人についての気持ちを受け止めていくうちに、次第に家族の気持ちが落ち着いていくはずです。

こちらからのことばが聞けるようになってきたと感じたら、故人とのエピソードなどを語っていきます。思い出が共有できる相手がいることで、家族は一層安心感を得られるでしょう。

「ご家族のお顔を見るのを心待ちにされていましたね」「ご家族が手を握ってくださると、よく眠れたようでした」「具合の良いときにはお子様の小さな頃のお話を嬉しそうにお話されていました」そうしたささいな出来事を伝えていくだけでも、家族の心を温かくできます。

家族がいたことが患者の支えになっていたことを話していけば、「何もできなかった」と自分を責める気持ちが薄らいでいきます。

喪失感は消せませんが、家族としていられたことに喜びを感じられるように促す方法はあります。家族の気持ちの混乱を少しずつときほぐし整理していく手助けをするのがグリーフケアとなります。

少し順序は戻りますがエンゼルケアに家族が参加することも、ひとつの区切りとしては有効です。可能であれば家族と一緒に行い、故人へ最後にしたあげられたこととして心に残すという方法もあります。

看護師として大切なのは家族の気持ちに寄り添いながら、故人との別れを現実のものとして受け止められるように導いていく意識です。

看護師自身に積み重なる?プロフェッショナルグリーフとは

家族の嘆きを目の当たりにして支える側でなければならない看護師ですが、看護師自身の心にも深い悲しみがあるのは当然です。

人の死に立ち会う職業人に起こる、プロフェッショナルグリーフについて考えていきましょう。

プロフェッショナルグリーフとは

グリーフケアは大切な人を失って悲嘆にくれる家族などをサポートすることですが、看護師自身も死に立ち会うたびに心が傷ついていきます。

人間としては当然ともいえる感情ですが、積み重なると看護師自身の精神を崩壊させる恐れもあります。こうした職業的な悲嘆を、プロフェッショナルグリーフと呼びます。

医師や看護師などの医療従事者は、常にプロフェッショナルであることを求められています。そのため、自分の感情を表に出すことは許されないというのが一般常識となっています。

毎日数多くの患者を扱う現場で働く看護師は、ひとりひとりの患者の死を個人的なものと捉えないように訓練されています。

しかしどれほど表面上は職業的にとりつくろっていても、人の心は無感情ではいられません。自分自身が気付かないうちに、悲しみが積み重なって心を疲れさせていきます。

プロフェッショナルグリーフは、患者の家族のグリーフとはまた別のタイプの悲嘆です。はっきりと悲しみを表立って出さないうちに、それが大きなストレスとなっていきます。

ある日突然仕事へのやる気を失ってしまう「燃え尽き症候群」のような症状が出たり、何に対しても興味がもてないうつ症状となったりすることもあります。

プロフェッショナルグリーフは、看護師としての責任感と常に背中合わせにあるものといえるでしょう。

プロフェッショナルグリーフの具体的な症状

プロフェッショナルグリーフは、直接的に故人と密接なつながりをもった家族の悲嘆と同じではありませんが、心に与える影響はとても強いものです。

看護師だからといって、人の死に鈍感になることはいつまでたってもありません。

よく「人の死が日常的に感じられる自分がいやだ」という声を聞きますが、それはあえて自分自身がグリーフから逃れようとして無理やり心を閉じている状態であるといえます。

本当に何も感じていないのであれば、自分を責める気持ちが出てくるわけはありません。

プロフェッショナルグリーフでは閉じ込められた感情が、さまざまな症状を引き起こします。

プロフェッショナルグリーフの例としては、下記のような症状が挙げられます。

  • 身体が重い、だるい、疲れやすい
  • 何もやる気がおこらない
  • 食欲がない
  • 突然涙が出る
  • わけもなくイライラする
  • 夜眠れない
  • 何も感じない
  • 物忘れをする
  • 休日になっても何もしない
  • 自分への怒りがある
  • 周囲に対しての怒りがある
  • 罪悪感に苛まれる
  • 生きることがむなしい
  • 予定がないと不安になる

自分では異常に気付かず、周囲から指摘されるということもあるようです。グリーフの症状は多岐にわたり、その人によって異なるため必ずこうなるというものはありません。

しかし、根底にあるのが、人としての深い悲しみであるのは間違いありません。

プロフェッショナルグリーフの特徴

プロフェッショナルグリーフは、遺族のグリーフとは違う特徴があります。職業人として表に出すことがないため、個人の心の奥に潜んでしまいます。

そのため通常のグリーフとは違い、わかりにくいのが大きな特徴となります。また、喪失がくり返しおこり、それが積み重なるため、グリーフが慢性化していきます。

遺族が故人を思って嘆き悲しむのとは違い、グリーフはわけのわからない怒りや不安、生きることへの罪悪感、無力感、他人への非難などの感情として現れがちです。

また、一般的なグリーフはひとりの人の死がきっかけであるのに対し、プロフェッショナルグリーフは喪失から時間が空く場合があり、何がきっかけとなっているのかが明確ではありません。

プロフェッショナルグリーフが重症化すると、仕事に対する意欲を失ったり嫌悪感をもったりするなどして、燃え尽き症候群へとつながります。

プロフェッショナルグリーフにならないために

看護師であるからには、人の死を避けることはできません。プロフェッショナルグリーフを回避したり癒したりするためには何ができるのでしょうか。

看護師がプロフェッショナルグリーフを重症化させないためには、自分のグリーフを意識することが重要です。

特徴として挙げたように、プロフェッショナルグリーフはその本人がその悲しみに気づかずにいたり、時間を置いてグリーフが表面化したりするといったことがあります。

悲しい・辛いなどの気持ちを蓄積させないためには、自分自身の心をよく見つめることが必要です。

また看護師であることにより、必要以上に感情を抑えようとするのは危険です。

看護師であっても悲しくて当然と考えれば、自分がショックを受けていることを素直に認められます。

泣きたいときには涙を流し、悲しみを表面に出すようにします。泣きながら業務にあたっても、誰も責めたりはしません。家族も故人も看護師が泣いてくれるのを、むしろ嬉しいと感じるはずです。

看護師という職業柄、死に慣れなければいけないと思い込む人もいるようですが、決してそうではありません。

仕事が手につかないというのは問題がありますが、だからといって慣れる必要はありません。死は慣れるものではなく、それを受け入れるものです。命が消えるのは自然の摂理でもあります。

悲しみは悲しみとしてとらえ、患者の死を受け入れられるように考えてください。

プロフェッショナルグリーフへの具体的対処法

プロフェッショナルグリーフについての具体的な対処法を見ていきましょう。

  • 日記や覚書をつける
  • 楽器をひく
  • 絵を描く
  • 自分だけの時間をつくる
  • 信頼できる相手と話をする
  • 健康的な生活を心がける
  • 定期的にカウンセリングを受ける

セルフグリーフケアをするためには、感情や心の中のものを表現することが有効です。

日記などの文章で表現する、楽器やアートを通じて表現するなど、どのような方法でも構いません。気持ちを発散する時間を持つことが大切です。

自分が思う存分好きなことをする時間を持つのも、心を癒すためには必要です。映画を見に行ったり、山登りをしたり、ジムでトレーニングに打ち込んだりするのも良いでしょう。

心に積もったものを吐き出したくなったら、信頼のできる友人や先輩と話をするのが最適です。黙って聞いてくれる相手がいれば、心を穏やかに保つことができます。

心と体はバラバラのものではありません。どちらかが健康を損なえば、もう片方も必ず影響を受けます。心を強くするためには、健康な体が必要です。

食事内容に気を付け、よく眠り、適度な運動をすることは、自分を守るために最低限の心がけといえます。

心が元気ではないと感じるのであれば、専門家の助けを借りるのが一番です。気持ちの整理が自分でつけられない、鬱屈した精神状態から抜け出せないといったときには、ためらわずに心療内科などを受診しましょう。

たいしたことではないなどと思わずに、定期的に心のケアに通って重症化するのを防いでください。

プロフェショナルグリーフは自分でもわかりにくいものですが、日頃から自分の心の「常態」を知っておくことで、異変を察知しやすくなります。

朝目覚めたら、理由のない不安感がないかを確認する習慣をつけてみてください。何も思い当たることがないのに、妙に気が滅入るときや心に重しがあるような気がするときには要注意です。

看護師の経験は普通でないと自覚する

大切な人を失うという経験は、誰にでも起こり得ることです。その際のグリーフもごく当たり前といえます。グリーフ自体は普通のことなのです。

ただし、看護師が経験する喪失のくり返しは、普通ではありません。

他人のものであっても、一生のうちに死をひんぱんに目にし、またそれに深く関わるという経験は、非常に特殊であることを自覚しなければなりません。

人間にとって当たり前でない経験に幾度もさらされて、傷つかない人はいません。そうした職業を選んだ以上は仕方のないことではありますが、だからといって平気でいろ、という方が無理なのです。

自分の心がとても厳しい環境にあるのを理解しておかなければ、自分自身を思いやり、気持ちに目を向けることができません。

プロフェッショナルグリーフに陥らないためにも、常に心の状態に注意してあげてください。

グリーフケアの資格

グリーフケア自体は看護師の仕事を通じて、日々行われています。

亡くなった患者の担当をしていた看護師は、ごく当たり前に残された家族を慰め、自分たちの生活に対して前向きになれるよう声をかけているはずです。

しかし中には、どうケアしていけば良いのかわからずに悩んでいる看護師も少なくありません。

グリーフケアの研修を積極的に行っている病院も増えてきましたが、自分なりに体系的な勉強をしたいという場合には、グリーフケアに関する資格を取得する方法もあります。

国家資格のように定められたものではありませんが、専門的な知識が身に付き、効果の高いケアができるようになります。

グリーフケア・アドバイザー

一般社団法人日本グリーフケア協会の「グリーフケア・アドバイザー」は、悲嘆についての専門的な知識や支援方法が身に付く資格です。

認定講座は2級・1級・特級に分かれており、順次高位の資格を取得していく形となります。そのため1級を受けるためには2級の、特級を受けるためには1級の資格が求められます。

2級

グリーフケア・アドバイザーの2級講座では、グリーフケアの基本や悲嘆のプロセスについて座学で学びます。

受講資格は申請時に18歳以上であれば、誰でも受講可能です。特に職業などの資格は必要ありません。講習は1日間で済むため、グリーフケアの第一歩を学びたいという人も気軽に参加できます。

1級

1級の受講資格として、申請時に2級講座の修了認定を受けている必要があります。1級ではさらに複雑な悲嘆に関する知識やケアの実践方法について学びます。

協会講師による講義のほか、ゲスト講師の講話や演習などが受けられます。グループワークを通してグリーフケアの実践を理解していきます。こちらは2日間で取得可能です。

特級

グリーフケア・アドバイザー特級では、より深いケアに伴う実践力やグリーフケアの技能を高めたい人、また自身でグリーフケアのワークショップや講座の開催を目指す人のための資格です。

指導的立場でグリーフケアを広めたい、病院内で勉強会を開きたいという看護師ならば取得しておくと役に立ちます。

特級も2日間での受講によって取得可能ですが、受講資格としては1級の終了認定のほかに、協会からの推薦が必要です。

グリーフケア・アドバイザーの指導者としてふさわしい人物であると認められた人のみが、受講できます。

グリーフ・カウンセラー

グリーフカウンセリングセンターが認定する、グリーフに特化したカウンセラー資格です。講座には入門編、基礎編、上級編、トレーニング・コースなどがあります。

入門編はグリーフケアへのアプローチとして、興味があれば誰でも参加できます。基礎編からがグリーフ・カウンセラー養成講座となり、それぞれ12回程度開催されます。

上級編を受けるためには基礎編を修了し、審査の上有資格と認められなければなりません。基礎編では座学が主体となり、上級編では個別カウンセリングも行われます。

トレーニング・コースは、グリーフ・カウンセラー資格取得を目指す受講生の最終コースとなっており、最終回にはグリーフ・カウンセラー資格審査試験があります。

看護師にとってグリーフケアに関する資格取得は絶対必要というわけではありません。また取得により、業務内容が変わったり資格手当など待遇面での影響があったりするわけでもありません。

しかし、終末期への患者とその家族への関わりかたや、グリーフケアへの理解と実践力が身に付き、自分自身がプロフェッショナルグリーフに陥らないための考え方ができるようになります。

遺族へのケアの質を高め、心の安らぎを与え、また自らもそれを得るためには非常に効果の高い学びであることは間違いありません。

興味があれば、ぜひ受講を検討してみてはいかがでしょうか。

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