[ 記事作成日時 : 2014年7月30日 ]
[ 最終更新日 : 2020年2月6日 ]

【日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士】資格と役割

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日本摂食・嚥下リハビリテーション学会と認定資格

1994年に設立された日本摂食・嚥下リハビリテーション学会は、毎年会員数も増え続けており、安全で豊かな食事を取り戻す摂食・嚥下リハビリテーションの発展と普及を促進している学会です。

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士は、摂食嚥下リハビリテーションの基本的な事項と必要な技能を明確化し、それらの知識を修得していなければなりません。摂食嚥下訓練を実施すると共に、その経過や結果を指示した方へ報告する能力、リスクを回避するための知識・技能なども修得することが必要になります。

摂食嚥下のリハビリは、医療者ひとりで成しとげることは難しいことから、医師・歯科医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・歯科衛生士・栄養士・介護福祉士などさまざまな医療・介護スタッフなどと連携しながら、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士もその一員として患者さんへのケア・サポートに取り組んでいます。

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士の取得方法

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士試験は、まず、学会ホームページのeラーニングを受講する必要がありますが、このeラーニングとは、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会インターネット学習プログラムのことで、試験の範囲もeラーニングからということになります。

eラーニングのコンテンツは、認定委員会(旧資格制度委員会)が 推薦し、理事会で承認された嚥下リハ学会認定士76名によって作られたものです。78コンテンツのすべてを受講すると認定試験受験資格に必要な修了証が発行されることになります。

受験のアドバイスとして、eラーニングおよびその対応本をベースに、いろいろな摂食・嚥下関係の文献に広く目を通し置くことも必要で、例えば栄養も範囲に入っているので、栄養関係の本などもチェックしておくことをおすすめします。

また、日頃の摂食・嚥下の臨床も大事にしていくことや日頃の仕事の経験も大切になります。

受験するには日本摂食・嚥下リハビリテーション学会会員であることも必要です。入会に際しては、職種・年齢・性別は問いませんのでどなたでも入会できます。入会手続きは「入会申込」と「学会費振込」をすれば完了になります。

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士の仕事内容

摂食・嚥下障害看護認定看護師としての仕事は、主に急性期病院に入院している摂食・嚥下障害患者さんや脳血管障害や神経難病による摂食・嚥下障害の患者さんにも関わっていく仕事です。

具体的な仕事内容は、全身状態の確認から問診、視診、触診、聴診、反復唾液嚥下テスト、改訂水飲みテスト、フードテストを行い摂食・嚥下機能を評価し、医師と相談したうえで、最初は食べられるゼリーから、摂食・嚥下リハビリテーションのアプローチをしていきます。

口の周りのトレーニングや姿勢調整を行い、スムーズな口腔ケア、嚥下運動ができるように環境づくりをしていきます。

日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士は、現場の看護師、介護福祉士、看護補助者とともに摂食・嚥下障害看護を実践することが一番大きな役割とも言えます。

この記事を監修した人
はる
地方の公立大学病院小児科病棟で2年勤務したのち看護師をやめ都内のIT企業に転職。結婚を機にUターンし専業主婦となる。10年のブランクを経て訪問看護師として復職。その後、急性期病院の外来・救急外来勤務を経て、療養型病院の病棟師長として勤務。家族の都合により上京後は回復期リハビリ病棟に勤務。看護師として通算15年以上の臨床経験がある。現在はココナスにて記事の企画、監修をはじめメディア運営を行う。
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