【看護師さん1000人に聞いた】希望転職時期は1か月以内！?希望年収や希望条件を徹底調査

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Q1.看護師の希望の転職先は？(複数回答)

希望する転職先で一般病院・総合病院といった比較的規模の大きな「病院」が選ばれる理由としては、次のようなことが考えられます。

エリアの差はあるにしても、一定以上の大きさの病院であれば給与のレベルは周囲と比較しても高く設定されています。

介護施設のような施設ごとの違いが大きい医療施設よりも、安定した収入が保証されているといえるでしょう。

夜勤手当など、頑張りようによって高い年収を目指せるのは大病院ならではのメリットです。

多くの看護師が働く病院では福利厚生が整っており、寮や託児所など設備面でも充実しています。そうした病院では教育や指導体制も整備されているため、専門技術や最新の医療知識を学ぶ機会が得られます。

最近では院外や海外研修に、力を入れている病院もあるようです。診療科が多く、働きながら多彩なスキルを身に付けられるので、看護師としてのレベルアップにつながるのも希望が多い要因といえるでしょう。

加えて地域で名の通った病院で働けるという意識の部分でも、大きめの病院が好まれると考えられます。

その一方クリニックを希望する理由として、ワークライフバランスの重視が挙げられます。特に結婚後は家庭との両立を考慮し、夜勤や変則勤務のないクリニックを希望する傾向があります。

大きな病院と比較すると給与面では劣るものの、重症患者がおらず精神的にも肉体的にも負担が少ないクリニックは、長く働き続けられる好ましい職場として受け止められているようです。

Q2.看護師の希望の年収額は？

厚生労働省発表の平成28年賃金構造基本統計調査によると、男女合わせた看護師の平均年収は約487万円となっています。希望する年収でもっとも多い回答は「401万～500万」となっているため妥当なラインといえるかもしれません。

しかし都市部と地方ではかなりの賃金格差があり、年収ベースで100万円近い違いが見られる場合もあります。このため実際には公表されている平均年収に及ばない看護師も多く、それを反映して「400万円以上」を希望していると考えられます。

年収500万円前後を希望額としている方の希望転職先の多くに病院が挙げられていました。年収500万以上を求める場合は、病院で夜勤をしなければ難しいと考えている方が多いということでしょう。

また130万までという回答については、夫の扶養範囲内で働いているケースと推測されます。

年収130万円以下で働きたい方の多くの希望勤務先として挙がっていたのがクリニックでした。夜勤がなく、日勤のみで家事や育児と両立できる環境として、ママさんナースに人気があります。

その他、訪問看護やデイサービスなど日勤で働ける職場が希望年収額130万円以下の方の希望転職先として人気のようです。

働く現場の声としては、給与が仕事の厳しさに見合っていないと感じている看護師が圧倒的です。平均年収、もしくはそれ以上の収入を目指す方法として、転職という答えを出す看護師も少なくありません。

Q3.看護師の希望の転職時期は？

看護師が転職を希望している場合、転職までの期間が他の職種に比べて非常に短いことがわかります。その背景としては転職に至る理由が激務であったりシフトがきつかったりと、体力面で切迫しているケースが多いことが挙げられます。

最も多かった希望転職時期は１ヶ月以内でした。とにかく早く転職したいと思っている方が多数いらっしゃるようです。

2ヶ月以内となるとグッと数は落ち込みます。そして、半年～１年以内という回答も、1ヶ月以内という回答に次いで、やや多くなっています。しかしながら、一番多い1ヶ月以内という回答の約半数程度です。いかに多くの方が早期の転職を希望しているかが判明する結果になりました。

疲労が蓄積している状態でメンタル面でも辛さが募ると、業務を適切にこなすのが難しくなっていきます。

また看護師に対する求人が常にたくさんあるため、それほど悩まずに転職が実行できるという点も理由として挙げられそうです。

逆に半年から1年かけて転職をしていこうとする場合には、確実なキャリアアップや年収アップを踏まえ、納得のいく職場選びへのこだわりを感じます。看護師は他の職業と比べて年齢が与える転職への影響は少ないといえますが、年次が上がるほどじっくりと腰を据えて次の職場を探す傾向にあるようです。

Q4.看護師の転職理由は？

転職理由については人間関係、スキルアップ、環境の変化がトップ3でした。

看護師の世界は女性メインの職場であるため、人間関係を良好に保つのが難しいという側面があります。転職を希望する理由の中でも、「人間関係」は群を抜いています。

実は一般社会での転職理由でも、人間関係は常に上位を占めています。一度こじれてしまった感情は、転職によってリセットするより他に方法はないようです。

年代によっても転職理由の割合は変わりますが、同僚・上司・部下とそれぞれの立場で人間関係に抱える悩みは尽きないようです。

看護師にとっても、一緒に働く人はとても重要で、折り合いの悪い人とは働きにくいです。業務以外の負担を抱えながら看護に集中できずに過ごすのは、本当に大変ですよね。

看護師の転職では意外なことに「給料の不満」は理由の順位としてそれほど高くありません。「人間関係」に続く「スキルアップ」や「環境の変化」といった理由を見ても、置かれている状況から一歩踏み出していきたいという意欲が転職へのモチベーションとなるようです。

「ルーチンワークが嫌だ」「自分の専門をもっと磨きたい」という看護師さんは多く、特に若い方は積極的に転職して新しい分野にチャレンジしているようです。

全体的に見ると人間関係・スキル・給与といった職場への不満からの転職と、進学・結婚・育児などライフステージの変化による転職の大きく2つに分けられます。

Q5.看護師が転職先を決めるとき1番重視することは？

転職先を決める際に重視する項目のトップは、2位以下を大きく引き離し、転職理由と同じ「人間関係」となっています。転職先では元の職場のような、居心地の悪さの中で働きたくないという強い気持ちが表れた結果といえるでしょう。

続いて「勤務時間」や「給与」、「福利厚生」といった条件が並んでいます。

転職理由の2番目である「スキルアップ」については中ほどとなっていますが、転職時の具体的な目安とすることが難しい項目であるともいえます。

時間や収入面で条件が整わなければ、スキルアップするための余裕も生まれないのが現実であることから、よりわかりやすい項目を重視していると考えられます。

転職の理由に比べ、重視する項目は細分化されています。それだけ人によって重視するポイントが異なり、転職後の仕事や生活が好転することへの期待を感じます。

転職で何を変えていきたいのかをそれぞれが真剣に考え、的確な職場選びを切望していることが伺われます。

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