[ 記事作成日時 : 2013年11月10日 ]
[ 最終更新日 : 2020年2月3日 ]

49%が否定?看護師の出戻り転職の失敗を回避する3つのポイント

看護師の出戻り転職

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転職に失敗した。もしかして前の職場に戻った方がマシ?

でも看護師の出戻りってありなの?病院は受け入れてくれる?気を付けるべきことは?

出戻りによって新たな悩みが発生する、なんてことは避けたいですよね。

もう転職に失敗したくない看護師さんへ、「出戻り」について一緒に考えてみましょう。

      
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看護師の出戻り転職はあり?なし?

今の職場よりも前の職場の方がよかったのでは? と思っても、出戻りはそう簡単に決意できることではないですよね。実際、出戻りってどうなの?と不安を抱える方はたくさんいます。

前の職場に戻りたい!と自分が思っていても、病院側は受け入れてくれるのでしょうか?

そもそも出戻りは世間的にありなのでしょうか?まずは一般社員の出戻りの現状を見てみましょう。

一般社員の出戻りの現状のグラフ

エンジャパンの実態調査によると、約7割の企業が再雇用をしたことがあり、社員の出戻りを受け入れていることがわかりました。そう、出戻りは決して珍しいことではありません。世間的にありなのです。では、看護師について見てみましょう。

退職した病院への出戻りグラフ

ナース専科の看護師に向けた調査によると、「戻るのはありえない」と出戻りを否定的にとらえる意見も意外と多いことがわかりました。約半数の人が「元の職場には戻りたくない」と考えているのですね。

看護師の出戻り転職の結果

一方で、実際に出戻りをした経験のある看護師さんへアンケートをとってみると、「出戻りをしてよかった」「どちらかといえばよかった」と思っている看護師さんは75%にもなることがわかりました。25%の看護師さんが「どちらともいえない」と回答し、出戻りは失敗だったと思っている看護師さんはいませんでした。

では、本当に出戻りには良いことばかりなのでしょうか?まず、メリットとデメリットについて考えてみましょう。

看護師が出戻りをするメリット

出戻りは看護師だけではなく、病院側にもメリットがあります。どちらにとっても嬉しいポイントがあるのです。

看護師のメリット

  • 職場の雰囲気などにある程度の理解があるため、ミスマッチがない。
  • 他の職場を経験しているため、その職場の良さや改善すべき点に気付きやすい。
  • 1から覚える必要がなく職場への慣れが早いため、即戦力になることができる。

しかし、ここで注意すべきなのが、必ずしも前にあなたが働いていたとき同じ状況ではないということです。備品の移動やルールの変更など、さまざまな変化がある可能性があります。出戻りであっても、新しい環境に慣れようとする努力が必要になるのです。

病院のメリット

  • 採用コストがかからないため、貴重な人材確保となる
  • 出戻り看護師の存在は、職場環境が良いことへのアピールになり、職場の評価につながる。

看護師が出戻りをするデメリット

デメリットに関しては、病院側ではなく看護師側への負担が大きく、そのことに転職後にやっと気付くというケースが多いため、転職前にしっかり確認しておきましょう。

希望の配属先に入ることができない

経験のない配属先で働くということは、自分が想像しづらい環境で働くことでもあります。また同じ病院であっても配属先によって全く違ったルールがあるかもしれません。これではせっかくの出戻りのメリットが台無しになってしまう可能性があります。

温かく受け入れてもらえるかわからない

転職期間があまりに短い場合や、退職理由によっては、他の看護師などから「よく戻ってこれたね」という冷たい目で見られてしまい、温かく受け入れてもらえない可能性があります。つらいことだとは思いますが、その可能性があることを把握しておくだけでも心構えが変わってくるでしょう。

人間関係が変化している

以前は後輩だった看護師が転職後に上司になっていたり、転職期間の出来事によって以前はよかった人間関係が悪くなっていたりすることが考えられます。想像できなかった環境の変化によって、新たな悩みを抱えてしまうことになるのです。

職場環境が変化している

転職期間があまりに長い場合、仕事上のルールや器具の置き場などの職場環境の変化が随所にある可能性があります。「わかっている」と思って出戻りしたはずなのに、想像していた環境と現状とは全然違うとなると、そのギャップに苦しんでしまうかもしれないのです。

出戻りのデメリットは、全てあくまで「可能性」ではあります。しかし、転職前にこの可能性を想像するのとしないのでは、心構えが大きく変わってくるため、これらのデメリットを把握することはとても大切になってくるのです。

出戻り経験看護師の体験談

実際に出戻り経験のある看護師さんたちは、何を不安に感じ、どういった判断基準で出戻りを決めたのでしょうか?そして出戻りをしてみてどうだったのでしょうか?生の声を聞いてみました。

体験談①「聞いていたより忙しかった...」

女性・20代
結婚と出産のために1度退職をしましたが、半年後くらいに子供の養育費や家賃など家計の足しにするため、また働きたいと思うようになりました。子育てと仕事を両立させることに不安はあったのですが、元の部署の先輩や後輩に職場の状況を聞いてみたところ、戻っても大丈夫そうなので出戻りを決めました。しかし、実際に働き始めてみると、聞いていたよりも忙しい状況で、少し残念でした。

体験談②「新しいスタッフとうまくいかなかった」

女性・30代
結婚と引っ越しのために1度退職しましたが、1年後くらいに職場の人に声をかけてもらい、出戻りを考え始めました。体を壊して一時的に実家に戻ってきていて自信をなくしていた時期だったので、再び仕事をすることで元気になれるのではないかと思いました。以前と変わったことを覚えられるかどうか、新しく入ったスタッフとうまくやっていけるかなど不安な点はありましたが、かつての上司や同僚に背中をおされ、働き始めることにしました。実際、入職時よりも出戻りの方が人間関係もすんなりと入っていけたので、わからないことも躊躇なく聞くことができました。体調に合わせた働き方もさせてもらいました。しかし、出戻り後1年後位に新しく入ってきたスタッフと上手くいかなくなり、私は再びその職場を辞めることになってしまいました。

体験談③「歓迎してくれた人は少なかった」

女性・50代
仲良しグループに入れないと居づらい雰囲気があり人間関係がうまくいかず、また休みも少なくて休憩がとりずらいことから体力的に辛かったので、転職することにしました。しかし、隣の芝は青く見えると言うように、他の職場も同じような状況でむしろ前よりもハードに感じました。そんななか以前の同僚から人手不足で困っていると聞いたこと、苦手だった同僚が辞めたと聞いたことから、出戻りをすることを決めました。人間関係でまた失敗してしまうのは嫌だったので不安もありましたが、以前の職場の方が規模が大きく教育体制もしっかりしていたため、長い目で見てやりがいを感じられる職場であると考えました。出戻りしてみると、歓迎してくれた人は少なく、冷たい目でみてくる同僚もいました。配属先も希望通りではなく、ルール変更もありましたが、1から始める感覚で努力をしました。

体験談④「自分の捉え方を変えてみた」

女性・30代
自分の考えに反する方針を取っていたため、退職しました。しかしその後いろんな所で働いていくうちに、自分の考え方・捉え方を変えれば何とかなるのではないか、と思えるようになり、もう一度働いてみようと思いました。実際自分の考えを変えられるのかという不安はありましたが、給料が良かったので出戻りを決めました。再び働きだしてみて、納得できないことはありましたが、「お金のため」と思うと割り切ることができました。

体験談⑤「勝手がわかって働きやすかった」

女性・20代
結婚・出産のために退職をしました。育児を2,3年していると、今までバリバリ働いていた分何か物足りなくて、育児も楽しめない状況になってしまったため、また働こうと決めました。辞めるときに看護師長にいつでも戻っておいでと声をかけていただいたことも大きな後押しになりました。知っているスタッフと一緒に、勝手がわかる職場で働けたので、とても働きやすかったです。

体験談⑥「希望する配属先に入れた」

女性・20代
もともとは、残業が予想以上に多く、それに見合った報酬が得られてないと感じ、疲れてしまったため退職を決めました。その後ほかの職場で働いてみたら給料が少なかったため、前の職場が恵まれていたことに気付きました。残業多くても「働ける」ことに有難さを感じました。受け入れてもらえるか不安でしたが、転職サイトにも相談した結果、出戻りすることにしました。一度辞めていたので、ちゃんと続けようという覚悟がありました。人間関係はあまり良いとは言えませんが、希望する配属先に入ることができ、恵まれている方だと思います。

看護師が出戻り先でうまくやっていく3つのポイント

出戻り先でうまくいくためには、どういった点に気を付ければよいのでしょうか?大事なポイントを3点ご紹介します。

配属先を確認しよう

転職の手続きをする前に、職場にあなたの配属先をしっかり確認しましょう。配属先は今後の働き方に大きく関わってくる大切な要素です。

自分で聞きにいくのは勇気がいるという方は、その職場の知り合いの看護師や、内部事情をよくわかっている人に話を聞くなどの手段を使うのもいいかもしれません。

謙虚さを持とう

人間関係は難しいものです。人が相手のことなので一概には言えませんが、ある意味新人のような謙虚さや心構えが必要でしょう。謙虚な人を見て、気を悪くする人は少ないのではないでしょうか。

今の職場を肯定的にとらえよう

出戻りしたあなたは、前回の職場の経験があるので今の職場の良い点や欠点に気付きやすい立場にいます。もちろん改善点を発信できることはメリットではあります。しかしあまりに「前の職場は○○だったのに~」などと言ってしまうと、周りの看護師の気持ち・プライドを傷つけてしまう可能性があります。

肯定的なポイントをまじえながら改善点を伝えたり、言い方に少し気を付けてみたりすることで、あなたの存在・発言が周りを喜ばせ、よりよい職場にするために不可欠なものになるかもしれないのです。

出戻り転職を決める条件

メリットとデメリットを考えてみたら、自分が出戻りするべきかわからなくなっちゃった!そんなあなたに、決断の材料となる「出戻りの条件」をお伝えしたいと思います。

  • 前回の退職時に円満退職できた人
  • その職場環境に対する不満が特にない人

この条件に当てはまる人は、出戻りを前向きに考えてもいいかもしれません。しかし職場状況が変化している可能性が大いにあるので、情報収集をしてから決断する必要はあります。

この条件に当てはまらない人は、出戻りだけでなく新しい職場探しを考えてみてはいかかでしょうか?ベストなのはあなたの価値観や働き方にあった職場を選ぶことです。

では、自分の価値観や働き方にあった職場を選ぶ、とはどういうことなのでしょう?次の章で説明させてもらいます。

自分にあった転職先を探すコツ

自分に合った職場に転職したい!転職を考えるとき、誰もが考えることでしょう。「自分に合った職場」を探すとき大切なのは、職場を知る前に自分を知ることです。自分を知ることこそが転職失敗を回避するための大きなカギとなるのです。

自分が看護師として働くときに何にやりがいを感じて、どんな価値観をもっているのか、どんな働き方が理想なのか。「自分を知る」とは、こうした「自分の軸」を明確にすることです。

自分を知ると良い転職先が見つかりやすくなる

自分の軸が明確であれば、その軸に沿って転職先を探すことができるため、職場の候補が絞られ、あなたに合う転職先が見つかりやすくなります。出戻りをする方も、新しい職場に転職する方も、複数の職場を経験している点では共通だと思います。そんなあなただからこそ、働くうちにその職場の嫌な点が見えてきやすいのです。自分の軸が明確であることで、職場環境に対する多少の嫌なことはあまり気にならずに働くことができるでしょう。

譲れない条件を明確にしよう

現在の職場・今までの職場での嫌だったポイントは何なのか、逆に良かったと思えたポイントは何なのかを整理してみましょう。あなたが看護師として大切にしている価値観・譲れないポイントが少しずつ見えてくるはずです。

また、今までの職場での経験をもとに自分について考えることで、今までの転職も自分を知るためには無駄ではなかったと思えるかもしれません。

ここで、ある看護師さんの体験談をみてみましょう。

「一番大切なことは育児との両立」

私は、転職先を考える際に「人間関係の良さ」と「育児との両立」という条件をもとに職場を探し、新しい職場を決めました。

育児との両立をしたい私にとって必要な、定時での帰宅や急な休みにも対応してくれる制度の整った職場です。また、仕事において他の看護師さんとのチームワークもよく働きやすい職場だなと感じていました。

しかし、育児を理由に退勤しようとすると他の看護師さんからすごく冷たい目で見られてしまい、毎回気まずい雰囲気になってしまいました。

職場の制度的には許されているのですが、育児への理解がなかったのです。

でも私にとって本当に大切な要素は「育児と両立できること」だと、1つに軸を絞れてからは多少冷たい目で見られてしまってもあまり気にならなくなりました。

この体験談から、譲れないポイントを考えるとき、条件を1つに絞ることが大切であることがわかります。次にもう少し詳しく説明します。

条件を1つに絞ろう

自分の価値観をもとに条件をたった1つに絞ることで、表面的でなく本質的にあなたが大切にしていること、絶対に譲れないことがはっきりしてきます。その1つの価値観を頼りにして強い気持ちで働けるのです。他の少しの嫌なことは、気にならなくなるはずです。

このように、あなたにとっての「1番」を決めてみてほしいと思います。そうすることで、あなた自身が少し楽な気持ちで働けるようになるのではないでしょうか。

働くうえで大切にしたい要素は複数あると思います。あなたは、その中で何を1番大切にしたいですか?

一人で抱え込まず他人に相談することも大切

もし一人で整理しきることが難しいと感じたら他の人に相談してみることも大切です。人と話すと少し楽になるだけでなく、自分ひとりでは見えてこなかった考え方や軸が見えてくるかもしれません。

具体的には、看護師さんに限らず、他の職種で働いている知り合いや友達に話を聞いてみるのは1つの方法です。また、看護師専門の転職サイトに登録して話を聞いてもらうのもおすすめの方法です。

転職サイトでは、今まで多くの看護師さんと向き合ってきた経験があるだけでなく、病院の内部事情もよく知っています。あなたが知りたいこと、不安なことをぶつけてみてはいかかでしょうか?

※ランキング評価の詳細は看護師転職サイトおすすめランキングの記事で紹介しています。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。