赤十字病院(日赤)とほかの病院、看護師の待遇や働き方はどう違う?
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赤十字病院(日赤)は日本全国に病院を展開し、医療従事者のみならずほとんどの国民が知っている病院グループです。
その一方で、看護師にとってはどのように働き、どのような待遇を受けているのかという実態が今ひとつ見えてないという現実もあるようです。
ここでは日赤の看護師の実態と、日赤に転職するコツについて説明します。
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この記事に書いてあること
赤十字病院と他の医療機関は何が違うの?
日赤と他の医療機関との違い
他の医療機関と違う点としては、赤十字社はスイスで設立された人道支援団体であり、日本赤十字社はその日本支社という位置づけとなっている点です。
日赤で働く看護師ならではの業務があります。
災害時の救護活動は赤十字病院の大きな使命です。万が一の災害発生に備えて、医師や看護師を中心に救護班が編成されます。災害発生時には全国の赤十字病院から救護班を被災地に緊急派遣し、迅速な救護活動を行える体制が整えられています。
また国内だけでなく、海外で地震やハリケーンなどのが発生した場合の救護活動や、開発途上国の保健衛生状態の改善などにも取り組んでいます。
赤十字病院(日赤)の理念
日本赤十字社は「人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性」という7つの基本原則にしたがって活動を行っています。
「人間の生命は尊重されなければならないし、苦しんでいる者は、敵味方の別なく救われなければならない」という「人道」こそが赤十字の基本で、他の原則は「人道」の原則を実現するために必要となるものです。
地域に根差した中核病院として、全国で92の医療施設が運営されており、それぞれの病院・施設が基本理念・基本方針を明確に示していることも日赤の大きな特徴だといえます。
赤十字病院で働く看護師のレベル
赤十字病院では三次救急に指定されている病院が多く占めており「日本の最先端の医療を担っている病院系列の一つ」といえます。
よって、看護師として更に高みを目指す向上心や、看護という職業に誇りを持ち、災害時などは奉仕の精神にのっとって活動できる行動力を求められます。
研修システムも充実しており、新人看護師とともに教育に携わる看護師の教育体制の整備にも力を入れています。そのため、看護師としてより成長したい方にはおすすめの病院の一つであるといえます。
赤十字病院(日赤)の看護師の働き方
日赤の看護師は激務って本当?
赤十字病院では、ほとんどが三次救急を担っているため、より高度な知識と経験が求められます。そのため、他の三次救急を担っている大学病院などと同様に勤務は激務であるといってよいでしょう。
また地方の日赤病院では、他に三次救急を担っている病院がないことも多いため、やりがいがある一方で激務であるといえるでしょう。
夜勤や残業は?
募集要項では特別な記載はありませんが、給与計算においては4回にて計算されています。
しかし他の病院同様、常に看護師を募集していますし、中には夜勤専従の方を募集している日赤の病院もあるので、夜勤を行う場合は「最低4回」と考えておいた方がよいでしょう。
また、三次救急を担っている病院では症状が重い方が入院されている場合が多いため、急変や急患が多く残業も多いと考えておいたほうがよいでしょう。
子育てなど家庭との両立はしやすい?
日赤では、福利厚生が充実しており、多くの病院が保育所を併設しています。
また、7週間の産前休暇・8週間の産後休暇・最長3年の育児休暇を取得できます。育休中は1年間基本給の30%が支給されます。
しかし夜勤や残業が多いことを考えると、他の病院に比べて両立がしやすいとはお伝えしにくいのが現状です。
さらに、日赤では他の病院よりも勉強会や研修が多いため、看護師として自分を高めることは可能ですが、一方で家庭との両立は特別な努力が必要であるといえます。
日赤の看護師に転勤はある?
日赤では、おおまかに「首都圏」と「地方」で分けられており、首都圏内で日赤の病院へ就職した場合、転勤もあるとHP上でも明らかにしています。
一方で地方については「各地方に問い合わせ」とあるので、転勤を希望しない場合にはその旨をきちんと伝えることが重要となります。
赤十字病院の看護師の待遇や年収について
日赤の看護師は公務員扱い?
日本赤十字病院で働く看護師は「公務員」ではないかと思っている人も多いようですが、実は「団体職員」となります。日赤の職員は、あくまで「日本赤十字社が運営している病院の職員」となり、身分としては他の私立病院の職員と変わりません。
ただ、公務員と同じように福利厚生が充実しており、他の病院と比べて退職金等はしっかりと支給されます。
また、日赤には「日本赤十字社福利厚生制度」というものがあり、積立年金・グループ保険・自動車保険制度などさまざまな制度が設けられています。
日赤の看護師は、このように制度がしっかりしており、給料の面でも安定した収入を得ることができるメリットがあります。
日赤看護師の給料・年収は?
日赤の基本的理念として「奉仕」の精神があります。そのため、他の病院と比べて給料は決して高いとは言いがたくなります。
日本赤十字社において、基本給について規定はありますが、地域によっても差があります。
平均すると大卒の看護師で約26万4,000円、3年卒なら約25万7,000円、2年卒が24万7,000円ほどでこの他に通勤手当や賞与など諸手当が加算されます。平均年収にすると、400~500万円程度のところが多いようです。
首都圏内にある日赤の病院の一例を出すと、新卒の年収は大学卒の場合は約400万円、専門学校卒は約360万円となっています。近隣の病院と大きな差がないことがわかります。
⇒赤十字病院(日赤)で働く看護師の年収・給料は?地域別に詳しく解説
災害現場での看護師の業務内容は?
災害現場においての看護師の仕事は
- 災害によって発生した疾病者の救護
- 被災した方々の健康状態の管理
これら、大きくわけて2つです。災害によって発生した疾病者の救護では、医師の指示のもとトリアージを行い、それぞれの状態に基づいた救急の処置を行います。場合によっては近隣の医療機関への搬送などの手配も行います。
被災した方々の健康状態の管理では、避難した方々が新たな疾患を発症しないよう、血圧を測定したり、話を聞くなどして健康管理を行います。
これらの仕事は看護師だからとすぐにできることではありません。普段から災害時についての研修や訓練を行っている、日赤の災害チームの看護師だからこそできることなのです。
看護師が日赤に転職するには?
赤十字病院に転職するメリット・デメリット
赤十字病院に転職するメリットとしては「看護師としてより成長できる環境が整っていること」です。
赤十字病院では特に職員の教育に力を入れているため、他の病院に比べて研修や勉強会が多いことが知られています。そのため、転職によって看護師として、より成長できます。
一方、デメリットとしては日赤は独自の理念を持ち活動を行っているため、理念が合わないと職場の環境に馴染むことはなかなか難しくなります。
赤十字病院への転職で有利になる資格は?
赤十字病院において「これを持っていれば有利」という資格はありませんが「日赤で働きたい」という明確な理由が何より重要となります。
数ある病院の中で、なぜ赤十字病院なのか。独自の理念を持ち、全国で活動をしている病院だからこそ「なぜ赤十字なのか」という明確な理由を持っていると、転職に有利であるといえるでしょう。
日赤の看護師になるのはどれくらい難しい?
日本赤十字看護大学については、毎年入学希望者が多いために合格するには相当の努力が必要ですが、日赤に勤める場合はその難易度は下がります。
他の医療機関同様、赤十字病院でも看護師は不足しており、常に看護師を募集している状態となっています。そのため「日赤だから特別難しい」という状態ではないといえるでしょう。
赤十字病院の選考を通過するコツ
日赤看護師の試験内容は?
日赤では「筆記試験(一般常識・小論文)」と「面接」を実施している病院がほとんどとなります。
筆記試験の難易度は国家試験よりも若干優しいレベルであるといわれているので、看護師の国家資格を持っている方であればそこまで難しいという内容ではないでしょう。
小論文についても、普段から新聞やニュースなどで自分の見解を述べられるようにしておけば、「何も書けなくて困る」という状態にはならないでしょう。
面接内容に日赤ならではの特徴はある?
面接において、最低限チェックしたいのは「日赤の基本の7つの基本理念」です。これはHPにも掲載されているので、面接時にすらすらこたえられるようにしておくとよいでしょう。
また、日赤では特に教育に力を入れているため、「自分はこういう看護師になりたくて、このような勉強がしたい」というような、今後の看護師としての展望を言えるようになると、良い印象を持たれるはずです。
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