[ 記事作成日時 : 2016年8月8日 ]
[ 最終更新日 : 2020年6月1日 ]

ママ看護師の保活「院内保育所はいつでも空いてる?」利用できる条件と費用

院内保育設備がある職場

子育てをしながら看護師の仕事を続けるのはとても大変なことです。しかし、院内に保育施設を用意している病院は少なく、一般の保育所も数は足りていないのが現実です。

出産を控えた護師や、育休復帰の看護師が一番頭を悩ませるのが、子どもの預け先探し。

「院内保育所があるところに転職したほうがいいの?」

「看護師として勤務すれば必ず入所できるの?」

「院内と外部、どちらの保育所がいいの?」

そういった院内保育に関するまま看護師の疑問やお悩みにお答えしましょう。

院内保育「病院の保育所に子どもを預けられる条件」は?

院内保育所に子どもを預けられる条件

小さいお子さんがいらっしゃるママ看護師にとって、強い味方となるのが「院内託児所」です。

待機児童問題が深刻化し、出産・育児をきっかけに離職する看護師が多いことから、2002年「病院内保育所運営費補助事業実施要項」が施行され、院内保育所が増加。2017年には、病院全体の43.8%が院内保育を実施しています(厚生労働省「病院の職員のための院内保育サービスの状況」)。

院内に子どもを預けられる保育施設があれば、保育所探しの問題に頭を悩ませることなく、仕事へ復帰できますね。

ただし、院内保育所を利用するにあたっては、多くの職場が「常勤であること」を条件としています。

24時間保育を行っている場合は「夜勤に一定回数以上入っていること」、「土日祝日も勤務していること」などが条件となっている場合が多いため、利用を検討する際には条件をしっかり確認する必要があります。

院内保育はパートや派遣でも利用できる?

パートや派遣として働きながら院内保育所を利用できないかと考えている方も多いかと思いますが、残念ながら非常勤の職員の場合は、ほとんど利用できないのが実態です。

院内保育所は福利厚生の一環として職場が用意していることがほとんどであるため、常勤の職員のみを対象としていることが多く、非正規雇用でも利用できるのは非常にまれなケースだと考えてよいでしょう。

院内保育「夜勤や残業の対応」と「空き状況」

夜勤や残業の時の保育はどうする?

院内保育所を利用するにあたり、要チェックなのが「24時間保育」なのか、そうではないのかという点です。

24時間保育を実施しているのであれば、残業時や夜勤に対しても柔軟に対応してもらえるでしょう。

しかし、厚生労働省「病院の職員のための院内保育サービスの状況」によると、2017年の時点で院内保育のある病院のうち、夜間保育を実施しているのは52.8%。院内保育所があっても、約半分は夜間の保育には対応していないのです。

24時間保育を行っていない場合には、閉園時間が決まっているため、その時間までに仕事を終わらせてお迎えにいかなくてはいけません。

同じ院内にあるため、外部の保育所に比べて残業時は、保育時間延長などの融通を利いてくれやすい環境ですが、閉園時間までにお迎えに行くというのが大原則となっています。

院内保育に必ず預けられるとは限らない?

院内保育所は、「ママ看護師に心置きなく働いてもらう」ための施設です。そのため、ママ看護師の転職・復職支援のために、どこの職場でも一定数の空きは確保したいという事情があります。

しかし、昨今の待機児童問題から院内保育を希望するママ看護師は増えており、特に都市部や待機児童が多い地域での院内保育所は慢性的に定員いっぱいで、新規の利用はできないケースもあります。

院内保育の利用を希望して入職する場合には、事前に必ず空きがあるか、入職したらすぐ利用できるかどうかを確認しておくことをお忘れなく。

「院内保育・託児あり」の看護師求人を出すのはどんな病院?

同じ敷地内で子どもの保育をお願いできる、院内保育所。まだ子どもが卒乳前なら、休憩時間に保育所を訪れて授乳することもできます。

また、急な残業や夜勤となってしまった場合でも、外部の保育所に比べてお迎えの時間に融通を利かせてくれたり、夜間保育に柔軟に対応してもらえたりと、院内保育は子育て中のママ看護師にとってさまざまなメリットがあります。

では、実際にどういった病院が院内保育・託児ありの看護師求人を出しているのでしょうか?

院内保育・託児ありの求人を出すのはどんな病院?

夜勤や休日出勤の時でも、ママ看護師の代わりに子どもを預かってくれるのが院内保育所。そのため、そういった保育サービスを提供しているのは、入院施設を持つ病院となるでしょう。

2017年厚生労働省「病院の職員のための院内保育サービスの状況」によると、病床数100床以上の規模から院内保育を実施している病院は急激に増え、150床以上で半数、600床以上はほぼ9割となります。

総合病院や大学病院など規模の大きな医療施設ほど、院内保育の実施率は高いのです。

特に、救命救急センターや高度救命救急センターなど三次救急を取り扱っている病院などでは、24時間保育を実施し、より多くの看護師が夜勤に入れるようなバックアップ体制を整えています。

たいていの場合、院内保育所の運営は病院が直接行っているのではなく、外部の保育サービス業者に委託する形となります。

裏を返せば、外部に院内保育の運営を委託できるほど、病院そのものの経営状況が良好であるともいえます。

院内保育・託児ありの求人を探す場合は、ある程度規模の大きな病院への転職が必要である、ということを覚えておきましょう。

院内保育がある病院の勤務形態は?

院内保育がある病院とひとくくりに言っても、病院によって、子どもを預けられる日にちや時間にはかなりのばらつきがあります。

24時間保育を行っている病院では、ママ看護師といえど一定回数以上は夜勤に入ることが大前提となるでしょう。

しかし、いつでも夜間保育に子どもを預けられる場合もあれば、保育士の配置人数の関係で事前に「この日とこの日しか夜間に子どもを預かれません」とする場合もあります。

特に土日や祝日、お盆や年末年始など、世間一般のお休み期間は保育スタッフの確保が難しいために、院内保育所も閉めている、ということも珍しくありません。

院内保育があることで、子どもが小さくても積極的な夜勤へのシフト参加や休日出勤を求められるので、「院内保育はどれくらい開所しているのか」「院内保育があることで、勤務時間の要望を聞いてもらえないということはないか」という点についても必ずチェックしておきましょう。

院内保育にかかる料金は? 外部保育サービスとの料金格差

令和元年10月1日より幼児教育・保育の無償化がスタートしました。ただし、これは3~5歳までの子どもが対象。0~2歳の子どもがいて住民税を納めている家庭は対象となりません。

ここでは、ママ看護師が一番利用したいけれど、まだ無償化となっていない0~2歳児の保育料で比較してみましょう。

院内保育所・託児所の保育料

院内保育所の保育料は、施設によってさまざま。その病院の正職員なら無料で利用できるところもあれば、施設や教育プログラムが充実しているところは外部の幼稚園や保育所と同じくらいの料金がかかるところもあります。

一般的には、月額おおよそ2万円ほどが相場となっています。単発で利用の場合は、一日おおよそ3,000円前後が保育料の相場のようです。

これらは、病院からの補助金に加え、定員や広さなどの条件を満たせば国からの助成が受けられる場合もあるため、外部の保育サービスに比べると格段に安いといえるでしょう。

認可保育所と無認可保育所の料金比較

認可保育所の場合、世帯の所得によって保育料が変わります。

共働きの場合は一世帯あたりの所得が多くなるため、必然的に保育料も高くなってしまいます。

そのため、月で換算すると基本的な保育料だけで4~5万ほどかかってしまうことが多いようです。それとは別に、延長料金や給食代、おやつ代などが加算されます。

ただし、院内保育では子どもの年齢による保育料の差はほとんどありませんが、認可保育所の場合、子どもの年齢が上がるにつれて保育料も下がります。

無認可保育所の場合は、施設それぞれの判断で保育料を決めているため、一般的には1ヶ月おおよそ5~6万円、高いところでは10万円ほどの保育料がかかるところもあります。

さらに、延長料金や夜間保育なども高額になる傾向があるので、院内保育や認可保育所に比べ、金額の面での負担が大きいといえるでしょう。

病児保育が可能な施設の料金は?

子どもが風邪をひいてしまった場合、頼りになるのが病児保育です。

ただし、院内保育だからといって必ず病児保育をやっているとは限りません。また、感染症が流行している時期は、定員いっぱいで受け入れてもらえないことも。入所を決める前に細かく確認するといいでしょう。

病児保育の場合、行政から補助金が出ている場合もあるので、1日あたり1,000~2,000円しかかからないところもあれば、6,000円と高額となってしまう場合もあります。施設やサービスによっても料金差が大きく生じます。

仕事復帰するにあたっては、病気の際には院内保育の病児保育を利用するのか、外部の病児保育にも登録しておくのか、それ以外の方法なども事前によく確認しておいたほうがよいでしょう。

院内保育のメリットとデメリット

院内保育のメリット4つ

メリット1:外部保育施設より入りやすい

利用できるのが病院の正職員のみに限られていたり、優先的に入所できるため、競争率の激しい外部の保育所よりも入りやすく、保活で苦労しないでしょう。

メリット2:保育料が安い

院内保育所の運営体制にもよりますが、従業員向け福利厚生サービスの一環として開所しているため、一般的には認可保育所の2分の1、認可外保育所の3分の1の保育料で子どもを預かってもらえる場合が多いようです。

メリット3:送り迎えが楽

院内保育所は、職場である病院内や敷地内の隣接した場所に設置されています。そのため、メリットは出勤・退勤時の送迎がとても楽なことです。また休み時間に子どもの顔を見に行ったり、授乳をしたりすることもできます。

メリット4:保育時間の融通か利く

夜勤のある看護師や医療従事者に対応しているため、24時間体制で保育を行っている施設も多く、病児保育にも対応していることも。シフト制で勤務するママ看護師が、安心して子どもを預けて働くことができます。

院内保育のデメリット3つ

デメリット1:職場の人間関係が保育にも影響する

職場と近いことによる一番のデメリットは、職場の人間関係が院内保育所にも持ち込まれ「子どもの情報が職場にも筒抜けになる」「苦手な同僚ともママ友付き合いをしなくてはいけない」「医師や上長の子どもとわが子との関係に悩む」といったデメリットを感じるママ看護師は少なくありません。

ママだけの問題ではなく、子ども同士の関係にも影響を及ぼすこともあるようです。

デメリット2:残業や夜勤が断りにくくなる

子どもを院内保育所に預けていると、お迎えの時間に融通が利く、夜間保育も頼めるということで、残業や夜勤を断りにくくなるようです。子どもを理由にできないというのは、予想外のデメリットかもしれません。

デメリット3:子どもの年齢に合った保育が期待できない

院内保育所では、子どもの人数が少なく年齢もさまざまなため、同年齢の子どもと遊ばせる機会が少なくなることもあります。

また、広い園庭での遊びや子どもそれぞれの保育カリキュラムを取り入れている院内保育所はまだ少ないため、年齢に合った遊びや学習ができないことも。

また保育所は日曜を除いて預けられますが、院内託児所では母親の勤務のない日は利用できないというルールをもつところもあります。

子どもにとっては、親のシフトに従い通園したりしなかったりという状態となり、中途半端に感じることもありそうです。

また院内託児所の方針によっては、0~3歳までしか預からないというところもあります。年齢制限によって再度預け先を探さなくてはならなくなると、再度手間がかかります。

院内託児所は親子が近くにいられるので、安心です。送り迎えの時間に頭を悩ませることもなく理想的な環境に思えます。

しかし院内託児所にも、それなりに不都合な部分があることは利用前に理解しておく必要があります。

もし院内保育に入れなかったら? 外部の保育サービスを知っておこう

デメリットがあるとはいえ、料金や保育時間、融通の利く対応など、院内保育にはそれを上回るメリットがあります。

ただし、正職員の常勤看護師だからといって、必ず預けられるわけではありません。設備や職員・定員数の関係で、入所できないことも。

そういった場合のために、院内保育所以外の預け先も知っておきましょう。

1.認可保育所

保護者が働いているなどの理由で、代わりに乳幼児を預かって保育をするのが保育所。その成り立ちから厚生労働省の管轄となります。

保育所には、認可、認可外の2種類があり、認可保育所は国が定める次の基準をすべて満たすものです。

定員 60人以上(2歳未満1割以上、3歳未満2割以上)
対象年齢 0歳~小学校入学前(0歳児枠がない場合もあり)
職員数 0歳児:3人につき1人以上
2歳児:6人につき1人以上
3歳児:20人につき1人以上
4歳以上児:30人につき1人以上
職員の資格 保育士(1名まで保健師または看護師の特例あり)
給食 あり(自園調理もしくは委託)
開園時間 11時間が基本(利用時間は8時間が基本)

基準面積は各部屋の用途により違います。乳児室またはほふく室とは乳児が自由に動き回れる部屋のことです。

用途 必要面積
乳児室またはほふく室 0歳児および1歳児1人当たり3.3㎡
保育室等 2歳児以上1人当たり1.98㎡
屋外遊戯場 2歳児以上1人当たり3.3㎡以上(保育所外の公園等を含む)

認可保育所には、市区町村が運営する公立保育所と、社会福祉法人などが運営する民間保育所があります。

公立保育所の保育士は、各自治体が行っている保育士採用試験に合格した公務員。そのため、ほかの保育所や児童福祉施設への人事異動や転勤の可能性があります。

2.小規模認可保育所

2015年からスタートした「子ども・子育て支援制度」によって、定員数が少ない、園庭など屋外施設がないなど認可外だった小規模の保育所でも、一定の基準を満たせば、認可保育所として運営できるようになりました。

この小規模認可保育所は、設備や面積、保育士の資格保有者の割合、職員数によってA~Cの3タイプに分かれ、いずれも2歳児までの保育となります。

認可保育所となることで国や自治体が公費で支援するため、幼児教育無償化対象とはならない0~2歳児を持つ家庭にとって、利用価値の大きい保育サービスといえるでしょう。

詳しくは、厚生労働省「保育所等について」をご参照ください。

3.認証保育所 ※東京都限定

東京都が一定の認証基準を設け、スタートさせた「認証保育所」。

大都市特有のニーズに合わせた保育サービスの提供を目指し、駅前の設置を基本とするA型と、小規模で家庭的な保育のB型があります。A型とB型の定員や対象年齢の違いは以下の通りです。

定員・対象年齢
A型 20人~120人
(うち0歳~2歳を2分の1以上)
B型 6人~29人
(0歳~2歳)

認証保育所の特色は以下の通りです。

特色 詳細
0歳児保育 0歳児保育を必ず実施
基準面積 0歳児・1歳児一人当たり基準面積2.5㎡まで緩和
保育料 保育料は認証保育所が自由に設定可能(上限あり)
利用の申し込み 認証保育所と保護者の直接契約
開園時間 13時間以上の開所が義務づけられている

定員数や児童1人当たりの面積など東京都が一定の基準を設け、駅前設置といった利便性や、0歳児保育の設置義務、13時間以上の開園など、勤務時間の長く忙しいママ看護師は利用しやすいでしょう。

ただし、上限はあるものの事業者が保育料を自由に設定できることから、認可保育所より高めになりがちです。

詳しくは、東京都福祉保健財団「認証保育所制度について」をご参照ください。

4.認可外保育(所)

国が定めた設置基準を満たしていない保育所・託児所はすべて「認可外」となります。

そのため運営費の補助などが国や自治体から受けられず、保育料の設定も事業者に任されているため、保育料が高額になる可能性があります。

認可外保育所には、24時間開園している託児所、宿泊や一時保育にも対応するベビーホテル、夜間保育所、ベビーシッターなども含まれます。

ただし、認可外保育所・託児所であっても6人以上の子どもを保育する施設は届け出が必要。また、すべての保育施設は、都道府県の行う指導監督の対象となっており、報告の義務や立入調査の受け入れなどがあります。

認可外だからといって、大切な子どもを預かる以上、いい加減な運営が許されているわけではありません。

ママ看護師「託児所選び」に大切な9つのチェックポイント

大切な我が子の預け先を選ぶ際、どういう点をチェックすればいいのでしょうか?

ママが便利な保育所ならば、どこでもいいというわけではないでしょう。忙しくもやりがいのある看護師という仕事を続けるためには、子どもを安心して預けられる保育施設・サービス選びは重要です。

ママ看護師がおさえるべき、保育所・託児所選びの10のチェックポイントをご紹介しましょう。

チェック1.送迎のしやすさ

子どもの送り迎えは毎日のことなので、無理のない距離範囲であるかを確認する必要があります。

自宅・職場からの距離、誰がいつどうやって送迎するのか、雨や雪の時はどう送迎するのか、車は使えるのか、自転車か徒歩のみなのか、ベビーカーは預けられるのかどうかなど、具体的なシチュエーションを想定してチェックしておきましょう。

チェック2.融通がきくかどうか

保育園によっては、四角四面のマニュアル通りの対応しかしてくれないところもあります。しかし、看護師という職業柄、急に残業が生じたり、予定外の土曜日保育をお願いすることもあるでしょう。

そんな時、急な延長保育や土曜保育を快く対応してくれるような保育園のちょっとした「融通」でママ看護師は救われます。

チェック3.預けられる曜日・時間

託児施設の利用日や時間が、自分の働き方と合っているかは、看護師を続けるうえでとても重要です。

外来であればそれほど苦労はせずに済みますが、病棟勤務の場合は土日祝日の勤務もあるため、それに対応している託児施設を選ばなければなりません。

また、夜勤があるときには、さらに夜間の保育手段の確保が必要となるので、保育曜日・時間は要チェックポイントです。

チェック4.子どもが病気になったとき

施設によっては病児保育に対応しているところもありますが、多くの保育園では、体調が悪かったり熱が出ている子どもを預けることはできません。

そのため、保育中に体調が悪くなった時も「すぐ来てください」のお迎えコールがあります。

しかし職業柄、すぐに行けないときもあるでしょう。例えば、看護師が常駐している保育園なら別室で様子を見守ってくれる、病院や病児保育施設と連携がとれるなど、どんな対応が可能かなどよく調べておきましょう。

チェック5.食事について

託児施設で食事を出してもらえるのかどうかで、母親の負担が大きく変わります。

ママ看護師からは、とても毎日のお弁当作りまで手が回らないという声も数多く聞かれます。栄養士がついて自園で給食を作っている、バランスのとれたお弁当が出るなどの施設であれば安心ですね。

子どもがアレルギーを持っている場合や、離乳の時期にさしかかって食事の固さなどに配慮がいる場合など、どういった対応をしてもらえるか確認しておきましょう。

チェック6.保育施設や周辺環境

子どもの人数と教室、園庭の広さのバランスなども、のびのびと過ごすためには大切です。また教室、廊下、トイレ、手洗い場など施設内の衛 生環境も気になるところです。

天気の良い日は散歩などにも出かけるので、施設内の設備だけではなく、近くに公園がある、野菜を育てられる畑を借りているなどもポイントが高くなります。大きな道路や繁華街が近くにないかといった点についても、チェックしておくと良いでしょう。

チェック7.親子で参加する行事の頻度

託児所や保育園では、運動会や学芸会、クリスマス、お餅つき、夏祭り、ハロウィンなど、年間通してさまざまなイベントが開催されています。

親子で参加できる行事はうれしいものですが、その頻度が多すぎるところは負担に感じるかもしれません。仕事の都合で行けない場合、子どもは1人でイベントに参加することになるので、かわいそうな思いをさせてしまうこともあるかもしれません。

また、イベントごとに親が衣装や小道具を用意しなければいけない場合も。あらかじめ年中行事の内容や回数について、チェックしておいたほうがいいでしょう。

チェック8.保育士・保育スタッフの数

看護師不足と同様、保育士の不足は社会的な問題としてニュースでもよく耳にします。保育サービスの質は、優秀な保育士をどれくらい確保しているかに左右されるのではないでしょうか。

認可保育園や認証保育園など、施設の種別によって保育資格を持っている職員の数などは定められています。ただし、保育施設によって、ギリギリの職員数で回しているところもあれば、余裕を持たせた人員配置をしているところもあります。

保育士の数に余裕がないところは、急な延長保育や土曜保育に対応できなかったり、目が行き届かないところで事故やケガが起こりやすくなります。

施設を見学する際には、子どもの数と保育士の数を確認し、余裕のある人員配置がされているかどうかなども確認しましょう。

チェック9.子どもの年齢制限

院内保育所などでは預かる子どもの年齢制限があり、ある一定の年齢になると外部の保育所へ預けなければいけなくなるケースが多いようです。

例えば、乳児から3歳までしか受け入れてもらえない場合、それ以降から就学までの保育環境がなくなります。いくつまで保育してもらえるか、入所時にチェックしましょう。

もし、院内保育に年齢制限があるようなら、同じ保育所に預けていた先輩ママから情報を仕入れるなどして、いつ頃から次の保育所を探せば良いかを計画しておきます。

院内保育と外部保育「良いとこ取り」の使い方

院内保育所は、屋内の一室で子ども数人だけを預かり、ほとんど外遊びをしないところもあれば、認可保育所と同じくらいの設備をととのえ、幼児教育に力を入れているところもあります。

もし、勤務している病院の院内保育が前者のようなところであれば、子どもが成長するにつれ保育内容に不満が募っていくことでしょう。そこで、先輩ママ達は以下のように使い分けて、乗り切っているようです。

先輩ママ看護師に聞いたポイント
  • ひとまず院内保育に預け、認可保育所や認証保育所などの空きが出るのを待って転園
  • 室内保育中心で十分な2歳までは院内保育、認可保育所に入りやすくなる3歳の年中のタイミングで転園
  • 日中は認可保育所や認証保育所で、夜勤や休日出勤の時だけ院内保育をスポット利用

保育所を選ぶ際、まず優先すべきは、子どもが楽しく幸せに毎日を過ごせるかという点。そして、ママがストレスなく看護師の仕事に従事できることでしょう。

院内保育のメリット・デメリットをふまえたうえで、うまく活用していきましょう。