復職が不安…ブランク看護師の求人選びで重要な3点と復職成功のコツ

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「復職したいけど、ブランクがあると最新の技術や知識についていけるか不安…」
「10年もブランクがある私を看護師として採用してくれる職場はあるのかな…」
看護師の仕事を離職してから2年、5年、10年と時間が経ってしまったという人はたくさんいます。ブランクが長くなってしまうと、転職先が見つかるか不安になりますよね。
長いブランクを克服して復職した看護師さんは、どうやって不安を解消し行動を取ったのか?実際の体験談をまじえながら復職のコツをお教えします。
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この記事の目次
ブランクのある看護師の悩みと不安
看護師の資格は持っていても、3年、5年、10年とブランクが空いてしまうと「復帰してもやっていけるんだろうか…?」と不安が先立ってしまって、なかなか一歩を踏み出せないですよね。
まずはブランクのある看護師が復職に向けて感じる不安を見ていきましょう。
前のように働けるか自信がない
医療の現場は日々進歩しています。現役で働いていた頃とは医療技術や制度などいろいろなものが変化しており、看護師もその変化についていかなければなりません。
ブランク後の復職を想像すると、「ついていけるかな」と不安を抱いている方もいるでしょう。
最新技術どころか、「採血や注射の仕方も忘れてしまった…」という声もよく聞きます。実際、治療法や薬の服薬方法などにつまずく看護師は多いです。
しかし、潜在看護師に対するニーズの高まりもあり、技術力に不安のある復職看護師をフォローしようとする流れは高まっています。
技術力や仕事の勘を取り戻すためには、そうした現場に身を置くことが一番の近道。フォロー制度を上手に利用しながら、無理なく復帰するためのアドバイスをこのページでお伝えしていきます。
ブランク何年なら復職可能?
自分のブランク年数と照らし合わせて、「何年までのブランクなら復職しやすいのか?」が気になるという看護師の方は多いです。
看護師資格を持っているとはいえ、やはり仕事していければ勘も技術も鈍ってしまうもの。現場も即戦力を求めるだろうという思いから、ブランクの長さに不安になるのは当然のことです。
日本医師会の調査によれば、離職した看護師の平均的なブランク期間は5年5ヶ月で、10年以上ブランクのある看護師も16%います。(※1)
一般的に、ブランクの期間が3年~5年であれば仕事の感覚を取り戻すのにもそれほど時間はかかりませんし、大きなブランクは感じないという方が多いです。
また、10年程度ブランクがある看護師でも、復職支援が整った医療機関であればそこまで不安に思うことはありませんし、実際に10年以上のブランクを経て復帰した方もいます。
復職してもまた辞めてしまうかも…
せっかく復職しても、前職の職場とのギャップに苦しむ看護師は多いです。
特に、大学病院や大手法人しか勤務したことがなかったり、1ヶ所しか勤務したことがない看護師の場合、他の職場がどのような雰囲気かどうかということが分からず、条件だけで転職先を決めてしまう傾向があります。
復職歓迎の職場の場合、何かしら人材不足の理由を抱えていることが多く、そこに前職とのギャップを感じてしまうと、「復職したけど辛い、辞めたい」と感じてしまいがちです。
前職と比較せずに、目の前の職場の現状を受け入れながら、「その中で自分は何ができるのか」ということを考えていくことが復職成功のポイントです。
ブランクのある看護師が復職するなら今

看護師の仕事は離職率が高く、10人に1人が退職しています(※2)。また、離職して看護師の仕事をしていない「潜在看護師」は全国で約71万人いるといわれています(※3)。
一方で、離職した看護師のうち70%が復職を希望しているという調査(※1)もあり、高齢化が進む日本において、こうした「潜在看護師」に対する職場復帰のニーズはますます高まっていくことが予想されます。
厚労省によると平成25年度の看護師の有効求人倍率は2.77倍(ナースセンター)と非常に高く、看護師の需要見通しも平成23年の140万4千人から平成27年には6.9%伸びて140万人と増えており(※1)、今も引き続き増加傾向にあります。
実際、どの医療機関も人材不足のため、ブランクがあっても歓迎されやすく、非常に復職しやすい状況にあると言えます。
※1:日本医師会 『潜在看護職員再就業支援モデル事業報告書』
※2:公益社団法人 日本看護協会「2016 年 病院看護実態調査」常勤看護職員離職率
※3:第1回 看護職員需給見通しに関する検討会(資料) 『看護職員の現状と推移』
復職看護師の体験談
数年の空白期間の後の復帰は、誰でも怖いと思うものですが、そんな不安を払拭して復帰した看護師さんも多くいます。
10年のブランクを経て復帰した看護師さんの体験談をご紹介します。
10年間別の仕事をしていたため、看護師としての感覚を失っており、復帰を考えた際にはまったく自信が持てませんでした。
そこで、研修が充実していること、ブランクを前向きに見てくれること、家庭との両立がしやすいことを重視して転職先の病院を選びました。
実際に転職してみると自分の希望どおりの病院で、おおむね満足しています。(30代、クリニック勤務)
看護師にとって本当に必要なこと
本当に看護師にとって大切なことは、患者と向き合う心です。新しい技術や知識は、新たに学べば済む話です。実際に長い空白期間を経て、職場復帰を果たした看護師はたくさんいます。
結婚や妊娠をきっかけに離職することは不利かもしれない、と考える方もいるかもしれません。
しかしよくよく考えてみれば、出産や育児の経験は、看護師という仕事にとって大いにプラスになるのです。
妊娠・出産時の苦労や母としての喜び、子どもを想う母の気持ちなどを理解しているからこそ、患者や家族の心に寄り添うことができるわけです。
復帰できるか悩んでいる方は、ブランクを前向きにとらえて、職場復帰に向けて一歩踏み出してみましょう。
ブランク後の復職に成功する看護師とは

復職する看護師はどんなに準備をしても慣れるまでは時間がかかりますし、ギャップを感じることは避けられません。
それでも、ブランクの長さに関わらず、復職に成功する看護師と失敗する看護師がいます。
その明暗を分けるポイントは何なのでしょうか?
転職目的や自己分析をしっかりする
復職に失敗してしまう(早期退職してしまう)看護師は「復職理由があいまい」、「条件だけで転職場所を決める」傾向があります。
反対に、成功する看護師は、「問題解決を意識して転職先を決めている(転職の目的がしっかりしている)」、「自己分析・今後のキャリアビジョンを持っている」という点が共通しています。
この2点を押さえて転職する看護師は、条件で職場を選んだわけではないため転職後のギャップに左右されることがなく、早期退職にはつながりにくいです。
初心に帰る
ブランクがある場合、それまでの実務経験が長く実績がある方でも、新人になったつもりで一から勉強するという心づもりでいることが大切です。
変に過去の実績にあぐらをかいていると、現実とのギャップに混乱することも多く、また、プライドが邪魔して自分より年齢や経験値が低い看護師に質問しにくくなります。
新人のつもりで業務へ謙虚に臨むことが、結局はブランクを埋める近道につながります。
ブランク明けの復職に向けて準備したいこと

自信をもって転職活動に臨むため、またなるべく早く技術力や勘を取り戻すためにも、復職に向けて準備をしておくことは非常に大切です。
ここでは、看護師復帰準備に適した方法をご紹介します。
復職支援セミナー・研修
各医療機関や各自治体では、ブランクのある看護師を支援する「復職支援研修」などをおこなっています。
このセミナーで学ぶことができるのは、復職後に問題なく業務をおこなえるような、基礎的な知識や技術です。
各都道府県のナースセンターやナースプラザ、医療施設がブランク看護師の復職を促すために講習を開催しています。
例として、東京都ナースプラザでは、「手厚くしっかり体験コース 」「気軽にさくっと体験コース」「 学校に戻って体験コース」と3つのコースで復職研修を行っています。手厚くしっかり体験コースの標準研修プログラムは、1日コース、5日コース、7日コースの中から必要に応じて選ぶことができます。
兵庫県看護協会では、年2回5日間開催している再就業支援研修会、看護基礎技術研修、技術の再確認をしたい方を対象にした一時救命処置研修、病院実習などの取り組みを行っています。
こうしたセミナーに参加することで最新の医療や看護についての知識を学ぶことができますし、実際に医療機器を使った演習や病棟での実習なども受けることができます。
自治体主催のものなどは基本的に無料です。気軽に参加できるので、各自治体や看護協会、ナースプラザの研修を積極的に活用してみましょう。
研修を通じて、手を動かしてみると、「意外と体が覚えている」ことに気が付き、少し自信が持てるかもしれません。
基礎看護技術の本・学習アプリ
基礎的な看護技術についての復習には、書籍を1冊購入して一通り読んでみることをおすすめします。
看護学校時代の参考書や教科書が残っていれば、それでも構いません。
基本的な技術が体系的に書かれているので全体像を把握しやすく、また、手元においていつでも参照できるので、復帰後も心強い味方になってくれるはずです。
さらに看護技術を学ぶための学習アプリも便利です。通勤中や少し手が空いた時間など、ちょっとした隙間時間も有効に活用しましょう。
ブランクのある看護師:復帰しやすい職場選びの3つのポイント

いざ、復職に向けての転職活動を始める際、ブランクがある看護師がなるべくスムーズに復帰するためには職場選びが非常に大事です。
ブランクを経ても復帰しやすい職場選びのポイントとしては次の3点が挙げられます。
1.研修やフォロー制度がある
復帰したばかりで仕事を一人で任されるのは非常に不安が大きいですよね。
そこで、転職先を探す際にはプリセプター制度や復職研修などのフォロー制度がある施設を選ぶことをおすすめします。
プリセプター制度は見習い新人を熟達者が現場で指導する制度で、通常は新人看護師を対象にした制度ですが、復職後の看護師をサポートするプリセプター制度を用意している医療機関も多くあります。
プリセプター制度があれば細かくプリセプターに指導してもらうことができますし、現場で実践的な指導を受けることで、現役の頃の感覚を取り戻すスピードも速まるはずです。また、研修があれば学びながら実践を重ねていくことで自信をつけていくことができます。
これらの研修や制度は、すべての医療機関でおこなわれているわけではありません。プリセプター制度を受けたい場合には、求人情報を見て、どのような研修や制度が整っているのか確かめておく必要があります。
調べてみても実態がわからない場合には、転職サイトのコンサルタントに聞いてみるのがオススメです。
2.ブランクを理解し復職を歓迎してくれる
ブランク後に復職することを歓迎してくれる職場(看護部長、人事、同僚)であるということは非常に大事なポイントです。
そのような職場であれば、ブランクが長かったとしても「できること」にフォーカスして仕事を振ってくれたり、プリセプティーを付けてくれるなど配慮してくれるので、無理のないペースで働き続けることができます。
実際に15年のブランクの後に通所リハビリテーション併設のクリニックで看護師として復職した方の体験談を紹介します。
その方は家庭に入って15年。最初は働くこと自体に不安があったため、まずは通所リハビリテーションの入浴スタッフとして週3日4時間から始めました。入浴介助を行いながら、利用者の身体状況を確認し、塗布やガーゼの張替えなど、簡単な処置を現職の看護師の指示のもと行う仕事です。
慣れてきた頃からルーティンの処置は独り立ちし、利用者の身体状況の変化にも敏感になってきたため、入職後半年頃から勤務日数を週5日に増やしました。
その後、通所リハビリテーションの介護スタッフとなって全体的な業務を覚え、入職してからちょうど1年が経った頃に看護師として勤務することになりました。
仕事をすることへの不安、ブランクがあることへの不安の両面を考慮し、限定的な業務から徐々に幅を広げ、時間をかけながらも無事に看護師として復職することにつながった好例です。
また、出産を機に看護師を辞め、入園や入学を機に復職するママ看護師も多いため、ママ看護師が多い職場であるかどうかも重要です。
ママ看護師が周りにいれば、園からの呼び出しや学校行事があってもお互いカバーし合うことができますし、気軽に育児の相談ができる先輩ママの存在は、新米ママ看護師さんにとってはとても心強く思えるはずです。
また、大きな病院であれば24時間保育所があるような施設もあります。こうした施設は概して働くママ看護師に理解があり、比較的働きやすいことが多いのです。
3.自分が貢献できる職場を選ぶ

3つ目のポイントは、転職先を選ぶ際に「自分がどれだけ貢献できるだろうか?」ということを考えてみることです。
例えば、休職前にどの診療科目で勤めていたか、複数あればその中でどの診療科目が得意だったか、自信があるかを考えてみましょう。
これは「自分が即戦力として働けるか?」ということでもあります。
ブランクがあるとはいえ、新卒看護師とは違って求められているのは即戦力です。
どんなにブランクのある看護師に理解がある職場でも、一から十まで細かく教えてくれることはありません。
そこを理解して、自分の今までの経験や知識をどう生かすことができるか?という視点で職場を選ぶことはとても大切です。
自信がないのであればなおのこと、未経験よりも経験のある科目を、不得意分野よりも得意分野を選んだ方が採用されやすい上、ブランク明けのハンディがある期間でも貢献している実感を持ちながら、生き生きと働くことができるでしょう。
ブランクのある看護師の方におすすめの転職サイトはこちら
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ブランク明けで働くなら?各医療機関のメリット&デメリット
医療機関はどこも人材不足に悩んでいるため、ブランクの年数はあまり問わないというところが多いです。
しかし、中にはブランク年数が長いと採用されづらい職場もあるので注意が必要です。
復職先に人気の医療機関のメリットとデメリットを併せてご紹介します。
ブランク明け看護師に人気の医療機関
- 一般病院・療養病院
人数が複数人いるため、教えてもらえる環境がありますし、時短等の融通も利きやすいため、ブランクのあるママ看護師も復職しやすい環境です。
復職看護師に対してのフォローアップを行っていることを表に出しながら、人材を募集している病院もあります。
- 介護施設
病院同様、人数が複数人いるため、教えてもらえる環境があります。病院よりも医療行為が少ないため、医療行為にブランクのある看護師も慣らしていきながら働くことが可能です。
たとえば慢性期病棟や特別養護老人ホーム、療養型病院、急性期病院があるケアミックスの病院であれば、ブランク明けは療養型で働き、慣れてきたら急性期に異動させてもらうという方法もあります。
- 保育園
土日祝休み、8時~18時勤務が一般的で、医療行為もほぼないため、医療行為に抵抗はあるが老年看護にはあまり興味が無いという方が復職するにはオススメの環境です。
看護師は基本的に0歳児を担当します。デメリットとしては、一緒に働く看護師の人数が少ない(0〜1名)という点と給与面が低いという点です。
- 訪問看護
法人側の需要が多いため、時短等の融通が利きやすく、給与も他の医療機関よりも高めです。
医療行為に自信がないと抵抗を感じる方も多いですが、教育制度が整っているところも多いので、柔軟に働きたい方にはオススメです。
- デイサービス
医療行為を行いたくないが老年看護に携わりたいという方にオススメです。看護師1名体制が基本です。
仕事内容はバイタルチェック、薬の管理、一部医療行為が必要な方への対応、非常時の対応が基本です。介護スタッフと一緒にレクを行ったりもするので、楽しい時間を過ごしやすいです。
- クリニック(診療所)、個人病院
ドクターがどの程度のレベルを求めるかによって転職の難易度は異なります。
ハイレベルを求めるドクターの場合は復職しにくいとは思いますが、ブランクがあっても構わないというドクターもいるため、ドクターの考えを踏まえた上で判断しましょう。
ブランクが長いと敬遠されやすい医療機関
新卒をメインに採用している大学病院・総合病院・急性期病院に関しては、ブランクの年数を気にするところが多いです。
5年程度のブランクまでは相談可能ですが、5年以上になると敬遠されやすいです。
新卒採用をメインにしている法人は平均年齢が若く、教育に対するスピードも新卒対応のため、復職する看護師のスピード感にギャップを感じる方が多いためです。
医療機関選びの注意点
ブランク明けは仕事についていけるかどうか不安も多いので、できれば忙しい職場は避けたいですよね。
ただ、「仕事がラクそうだから」という視点で選んでしまうことには注意が必要です。
例えば、総合病院に比べてラクなイメージがあるクリニック。
確かに重症な患者さんは少ないですが、看護師一人に対するウエイトは総合病院に比べて大きくなりますし、一人勤務の場合もあります。
そうした状況も考慮すると、フォロー体制がしっかりしていたり、診療科目が限定されている総合病院の方が復職しやすいとも考えられます。
また、ブランクがある看護師は医療機関ではなく介護施設を選ぶケースもあります。
介護施設も医療機関に比べて重症な患者さんが少なく、病院に比べれば緩やかに勤務できるかもしれません。
しかし、多くの介護施設には医師が常駐していないので、医師の指示のもとでの業務ができず、困惑する看護師さんが多いです。
現役看護師でも自ら状況判断し適切に対処することが難しいのが介護施設勤務。単にゆっくり勤務できそうだからという理由で介護施設を選択すると復職に失敗してしまう危険性もあるため注意しましょう。
まずはパートや派遣から始める
仕事に慣れるために、まずはフルタイムではなくパートやアルバイト、派遣などから始めるという方法もあります。
ブランクの期間が長い場合、最初からフルタイムで全力で仕事をするというのは難しいものです。あまりの環境変化に体調を崩してしまうこともあるかもしれません。
そうした状況を想定して、初めは時間の融通がきくパートで様子を見て、感覚を養ってからステップアップ、というように段階を踏むとスムーズに復帰しやすくなります。
パートで働く場合も、「将来的にこういうふうに働きたい」という自分なりのイメージを持って応募すると良いキャリアデザインにつながります。
そうした将来展望に向けてどうしたらいいかということについても、転職サイトのコンサルタントに相談すればよいアドバイスがもらえるはずです。
ブランク18年!復帰した看護師の体験談
ここで、18年もの長いブランクを経て職場復帰を果たしたという看護師の体験談を紹介しましょう。
きっとこのエピソードはブランクのある多くの看護師さんを勇気づけてくれるはずです。
ブランク18年の看護師の復帰
看護師A子さんは、42歳でブランクが18年もありました。実質的な勤務経験は3年ほどで、結婚後は専業主婦をしていました。
そんなA子さんは、思い切って総合病院の外来へ応募しパートとして働き始めることにしたのです!
最初は薬品名もわからず、機器類の操作にも戸惑い、叱られてばかりの毎日にくじけそうになることありました。
それでも新人のつもりで仕事と向き合ううちに、過去の勤務経験からの行動が少しずつ呼び起こされるようになっていったのです。
次第に「人の役に立ちたい」という看護師になったときの気持ちと、看護師という仕事に対する責任と誇りがよみがえり、毎日の仕事も充実したものに変化していきました。
45歳となった今、遂に彼女は正社員の看護師として病院に欠かせない存在です。
そして、次第に周囲の信頼も勝ちえるようになっていったのです。
18年ものブランクがあっても、再スタートは切れるのです。
ブランクがあってもまた働きたい…背中を押してくれる存在を味方に
ここまで読んできた方は、ブランクによる不安を持ちつつも、「やっぱり働きたい」という思いを強く持っていると思います。
あと一歩を踏み出す勇気さえあれば、きっと復職できるはずです。
この章では、そんな看護師さんの背中を押してくれる存在について説明します。
家族の協力
夫や子どものいる看護師さんにとっては、復職することで家族が犠牲になるのでは?という不安もありますね。
確かに、仕事を始めたら家事や育児の時間は減ってしまいます。
でも、ママがいきいきと仕事をする姿はきっと家族にもいい影響を与えてくれるはず。
実際、家庭と仕事を両立しながら働き続ける看護師はたくさんいます。
復職に向けては、あらかじめ家事や育児の役割分担について家族と話し合っておくことも大切です。
家事も育児も仕事も100%頑張る必要はないですし、無理して体を壊してしまっては元も子もありません。家族に協力してもらいながら仕事と家庭のバランスを探していくことで、家族の絆が深まることにもつながりますよ。
看護師転職サイトのキャリアコンサルタント
職場を探す際には、看護師専門の転職サイトを利用するのがおススメです。
転職サイトの転職コンサルタントは数多くのブランクのある看護師を復職させた実績を持っています。彼らは、ブランクのある看護師ならではの悩みや不安をよく理解してくれるはずです。
「ブランクありの看護師が働きやすい職場を紹介してほしい」
「とにかく子育てに理解のある職場がいい」
など、人によって様々な要望があるはずです。まずは転職サイトに登録し、コンサルタントに希望を伝えてみてください。できる限り希望に合った職場を紹介してくれるはずですよ。
このほかにもコンサルタントは、職場の人間関係や制度・手当についてのリアルな話を教えてくれたり、志望動機や履歴書、面接での自己PRに関する悩みやアドバイスにも答えてくれます。
久しぶりに職場復帰する看護師にとっては、とても心強い存在となると思います。
転職サイトには、複数登録をして、紹介される求人や担当者を比較できる状態にしておくことをおススメします。
復職が不安…ブランク看護師の求人選びで重要な3点と復職成功のコツの関連記事
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2~3月は新しい求人が増える時期!いい求人は早い者勝ち
転職シーズンに入り転職活動が本格化する時期。4月入職に向けてあたらしい求人がどんどん増える時期になります。
ほぼすべての医療機関や企業が、退職者の補充のため求人募集を始めています。新着求人は早い者勝ちでどんどん決まっていきます。
条件がいい求人は看護師の転職サイトで非公開求人として紹介されています。転職サイトによって扱う求人情報が異なりますし情報が入る時期も違います。
条件がいい求人を探している方は、複数の看護師転職サイトに登録して非公開求人情報が手に入りやすい状態にしておくといいですね。
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