ゲストの笑顔を支えるナースクルーとは?USJで働く看護師の仕事内容
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2001年にオープンして以来、多くの人の心を掴んで離さないユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下:USJ)。2020年には、「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が開設されることでも注目を浴びる、国内有数のアミューズメントパークです。
あなたは、ここ、USJでも看護師が活躍していることを知っていますか? 病院以外の場所で活躍する看護師にスポットを当てるこの企画。今回はUSJで働く看護師、ナースクルーにお話を伺いました。
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この記事に書いてあること
USJで働くキッカケは『USJのファンだった』『英語を生かした仕事がしたい』と人それぞれ
まず、USJで働き始めたキッカケから教えてください。
北原:私はもともUSJが好きでいつか働きたいと思っていました。そこで看護師になると同時に、ナースクルーの求人募集に応募したんです。
しかし、募集要項には『臨床経験2年以上』という項目があったので、やはり採用には至りませんでした(笑)。
そこで一度はUSJ勤務を諦めて、大阪府外の病院に就職して8年間勤務しました。USJでナースクルーになったのは今から2年前。
大阪にUターンするタイミングで再チャレンジして、無事に採用していただくことができました。
長年の夢が叶ったわけですね。七寳さんはいかがでしょうか。
七寳:私の場合は、どうしてもUSJで働きたかったわけではなくて、英語を生かした仕事がしたかったんです。
私は大学を卒業してから4年間、病院で勤務しました。働いているうちに『英語を勉強したい』と強く思うようになり、病院を辞めてワーキングホリデーでカナダに留学したんです。
帰国後に考えたのは、『看護師として英語を生かした仕事がしたい』ということでした。学生時代に少しだけUSJでアルバイトクルーをしていたこともあり、今度はナースクルーとして挑戦してみようと思ったんです。
キッカケは人それぞれというわけですね。
北原:そうですね。もちろん、全クルーが『USJのことが好き』という気持ちは持っていると思いますが、必ずしもコアなファンだったわけではありません。
USJの場合、他の病院と掛け持ちで勤務することもできるので、その自由な働き方に魅力を感じて働き始めたクルーもいます。
ナースクルーの採用基準は、『医療スキル』と『コミュニケーション能力』
なるほど。それではUSJの採用基準を教えてください。
北原:先ほども申し上げた通り、臨床経験が2年以上あること。理由としては、どんなときでも臨機応変に対応しなくてはいけないので、ある程度の知識とスキルは最低限もっている必要があるためです。
あとは、人と接するのが好きで、ちゃんとコミュニケーションが取れることですね。私たちナースクルーは、看護師である以前にテーマパークで働くクルーの一員なんです。なので、ゲストとのコミュニケーションを避けて通ることはできません。
会話をする際に、相手の目をみながら話せるか、笑顔をちゃんと作れるかなど、サービス業としての接客スキルも求められます。
七寳:私たちの発言一つで、USJの世界感を壊してしまう可能性もあるので、ちょっとした言い回しとかにも気を使う必要があるんですよ。
病院では普通に遣っていた言葉も、ここでは適切じゃない場合もあるので、私も気をつけています。
ゲストとのコミュニケーションというのは、ナースクルーだからこそ業務ですよね。病院勤務よりも、サービス業としての接客が求められるのも納得です。
病院勤務との違いは?ナースクルーならではの業務とは
ほかにも、ナースクルーならではの業務があれば教えてください。
北原:まず、私たちの主な業務は、転倒などによる外傷や、乗り物酔い、熱中症などでファーストエイド(救護室)を訪れたゲストに対する応急手当です。
ここでの応急手当ての内容は、普通の病院と大差はありません。病院での経験や知識を活かせると思いますが、医師がいないので、私たちが出来ることは限られています。
七寳:違う点といえば、病院を案内するかどうかの判断を自身でしなければならない点です。休養するだけでは回復が見込めない症状の場合は、周辺の病院への案内を行います。
また、体調を崩したゲストが動けない場合のお迎えへに行く点です。私たちが現地までお迎えに行くのですが、そういったときには、どのルートを使えば急行できるか考える必要があります。
パーク内の情報を把握しておくこともナースクルーには欠かせない業務
北原:USJでは、季節や時間帯によってパレードやイベントが開催される場所が変わります。つまり、どのルートで現場に向かえばスムーズにたどり着けるかは毎回違う。
私たちナースクルーは、パーク内の施設や通路はもちろん、1日のイベントスケジュールも全て把握する必要があるんです。
七寳:ゲストからアトラクションについて質問されることもありますので、パーク内の情報を頭に入れておくことは欠かせません。
看護師である以前にクルーであるということですね。
七寳:そうなんです。あとは、体調を崩されたゲストの気持ちを理解した上で、対応するのも、ナースクルーならではの業務です。
と言いますと?
七寳:ゲストの大半は遠方から来られているので、「少し体調が悪くても、無理をして遊びたい」と考えている方が多いんです。
私たち看護師から見たら、すぐに病院にいった方が良いと思う症状でも、「少し休憩すればら大丈夫」と休んでからアトラクションへ向かおうとしてしまう。
北原:ゲストにとっては、日常的に来れる場所ではないので、「せっかく来たなら遊びたい」という気持ちも痛いほどわかります。でも、やっぱり健康が一番大切なんですよね。
七寳:以前、転倒されてファーストエイドにいらしたゲストがいました。本人は、『まだ遊びたいので、固定だけしてください』と言うのですが、見るからに骨折しているんです。
ゲストには、『検査した方がいいので病院へいきましょう』と提案するのですが、ご本人は、どうしてもいきたくないというわけです。
北原:看護師から見ると絶対に病院へ行った方がいいような症例であっても、ゲストがご希望されなかったら、私たちからは強く勧められません。
ここは医療に携わるものとしてのジレンマを感じる部分でもあるのですが……。
七寳:さすがに重症の場合は病院へ搬送することになりますが、そうでない場合は、体に負担の少ないアトラクションやパレードなどをご紹介するなどして対応します。
北原:今日がゲストにとって、一生の思い出になるような日にしたい、そのために私たちは何ができるのか、こういった気持ちで業務にあたるのはナースクルーだからこそだと思います。
常にゲストがどうすれば楽しく過ごせるのかを考えているわけですね。
やりがいを感じる瞬間は「ゲストが笑顔でパークに戻れたとき」
次にナースクルーとしてやりがいを感じる瞬間を教えてください。
北原:やっぱり、ツラそうにファーストエイドを訪れたゲストが、応対後に笑顔でパークへ戻れたときにやりがいを感じます。
七寳:私も同じですね。ちょっと休まれたあとに、「楽になったよ。ありがとう」と笑顔で戻られるときは、やっててよかったと心の底から思います。
なるほど。では、ナースクルーをしていて印象に残っている業務はありますか?
北原:USJで働き始めてまもない頃に、救急対応をしたお子さんをよく覚えています。ちょうどイベント開催時で、パーク内もドタバタしていたタイミングだったんです。
そういったなかでも、ちゃんと対応することができて、ご両親の方から「本当にありがとうございました」とお礼を言っていただいたときは「やりきった!」と思えて本当に嬉しかったですね。
ありがとうございます。逆にナースクルーをしていて大変だと感じることはなんでしょうか?
七寳:ハロウィンイベントのときに、ゾンビにコスプレしたお客様のなかから、本当に怪我をされている方を見つけ出すときは、苦労しますね(笑)。
北原:そうそう(笑)。今の傷メイクは本当にクオリティが高いので、どれが本物の傷なのかパッと見ではわからないんですよね。
それは大変ですね(笑)。では最後に、ナースクルーになるにあたり、経験しておいた方がいい部署があれば教えてください。
北原:やっぱり救急を経験している看護師は、急なトラブルにも冷静に対応できるし判断も早くて良いと思います。あとは小児科ですかね。やっぱり小さなお子さんも多くいらっしゃいますから。
七寳:とはいえUSJには、老若男女問わず、さまざまなゲストが遊びに来られるので、どんな部署の経験も活きるとは思いますよ。
北原:病院勤務では、なかなか経験できないこともあります。もし興味がある方は、気軽に登録選考会に参加してみてください。私たちと一緒にゲストに笑顔を届けてみませんか?
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