看護のお仕事 キャリアコンサルタントインタビュー2 求人票の正しい見方

今回は『看護のお仕事』運営会社のコンサルタント 竹森さんに最近の看護師の転職の動向や転職に失敗しないための求人票の正しい見方や、面接で聞いていいこと・悪いことについてお聞きしました。転職先を決めるときに気を付ける点など詳しく教えていただいたのでご紹介します。

急性期の総合病院が転職先人気NO.1!

―― こんにちは。本日はお忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

こちらこそ、よろしくお願いいたします。

―― まず、転職される方に人気がある転職先を教えていただけますか?

人気がある転職先は「総合病院」「クリニック」「一般病院」ですね。なかでも急性期の総合病院を希望される方が最も多くなっています。新卒で大学病院や300床以上の総合病院に入職された方が、2~5年経験を積んだのち、少し規模の小さい200床前後の総合病院を希望されることが多いんです。クリニックと比較すると病院の方が人手不足のところが多くなっています。

―― クリニックの中では、やはり美容系のクリニックを希望される方も多いのでしょうか?。

美容クリニックのニーズももちろん高いのですが、美容系に限らずクリニック全般が転職先として人気があります。夜勤がないので子供さんがいる方も働きやすいからだと思いますが、クリニックは総合病院に比べると1件当たりの募集人数が少なくなっているので競争率が高くなります。

―― では、クリニックへの転職は難しいんですか?

クリニックで働いている方は、3年ぐらいで別のクリニックに転職される方が多いんです。頻繁に看護師募集が行われるので求人はたくさんありますが、非公開の求人が多くなりますので登録している方に優先的にご紹介しています。クリニックを希望される方は、希望の条件を登録しておいていただければ求人募集があった時にすぐ連絡させていただきます。

―― 3年ぐらいで別のクリニックに移る方が多いのは人間関係が難しいからですか?

いえ、必ずしもそうではありません。結婚や出産・育児など生活環境の変化に合わせて、勤務先を変えていく方が多くいらっしゃる印象です。人間関係がうまくいかない場合はもっと短い期間で転職しています。

転職時に科目を変更する看護師は50%

―― 転職先を選ぶ場合に今まで経験したことがない科目を希望する方も多いんですか?

経験がない科目に転職される方と今まで勤務していた科目と同じところに転職される方の割合は50:50なんですよ。

―― 意外と別の科に転職される看護師の方が多いんですね。もっと少ないと思っていました。

様々な科を経験したいという看護師の方と今までの経験を活かして同じ科でスペシャリストを目指す方がいらっしゃいますね。科目を変更する看護師さんの中には、転職を機に科を変更したいという方と、違う科で働くつもりはなかったけれど、病院の条件や設備などに魅力を感じ、その病院で働くために経験がない科を選ぶ方がいらっしゃいます。

単科の病院と総合病院のメリット・デメリット

―― 転職先を考えるときに総合病院にするか単科の病院にするか、どちらがいいだろうと悩む方もいらっしゃると思うのですがそれぞれのメリットとデメリットはどんな点ですか?

まず、総合病院のメリットは、配属部署のローテーション(定期異動)がありますから様々な科に携わる事ができるので経験を積むことができます。また、医師により技術や得意分野が違いますし、対応も違いますから勉強になる部分がたくさんあると思います。

総合病院のデメリットをあげるとすれば、来院する患者さんの病状や疾患も様々です。そのため特定の症例だけを学びたい場合は難しいという点でしょうか。

単科の病院のメリットは、専門性を磨ける・高められることです。一つの科目に特化している為その科の情報が入ってきやすい点もメリットの一つです。

単科の病院のデメリットは、同じ病院で違う科の経験ができないため違う科を経験したくなった場合は、病院を変わる以外に選択肢がないという点です。

今後、需要が増える転職先は訪問看護

―― 今後需要が増えそうな分野はどういったところでしょうか?

訪問看護ですね。急性期の総合病院で経験を積んだ方も、転職先として訪問看護を希望される方が増えています。総合病院では忙しくて患者様とじっくり向き合うことができないので、もっと一人一人の患者様としっかり関わりたいという理由で訪問看護を希望されるケースが多いです。

―― 訪問看護に転職を希望される方はやはりベテランナースが多いのですか?

経験を積んだベテランの方が多いのですが、若い看護師の方で訪問看護を希望する方もいらっしゃいます。訪問看護の場合は一人で訪問することが多いので、ある程度経験を積んでいる方でないと難しいのですが、事業所によって希望される経験年数は違います。若い看護師の方で訪問看護への転職を検討中の方は是非ご相談ください。

―― 他の分野でたとえば回復期リハビリも新しい分野かと思いますがいかがですか?

回復期リハビリはここ1~2年、新規開設や増床するところが多かったのですが、今は少し新設が減って募集も落ち着いてきています。回復期病棟への転職を希望される方は訪問看護ほど多くはありませんが、一定数はいらっしゃいます。将来、施設での勤務を考えている方が経験を活かせるからと回復期を希望されることもあります。

求人票に載っているのはモデルケース?!

―― 求人票を見て転職先を決める方が多いと思いますが、求人票を見るときはどのような点に気をつけるといいでしょう?

求人票に書かれている内容は一般的な情報だということをまず知っておいていただきたいと思います。求人票に書かれているのはほとんどが条件面のことです。給与や条件面は転職先を決めるうえではとても重要な情報の一つですが、それだけでは病院の良し悪しはわかりません。

求人票を見ただけで自分に合っている病院なのか、そうではないのかを判断することは難しいと思います。

―― お給料も求人票だけで判断しない方がいいのでしょうか?

そうですね。給与はモデルケースを掲載しているだけなので、求人票に記載している給与だけを見て判断するのはもったいないと思います。お一人おひとりの経験年数や今までの職歴により実際に受け取れる給与は違ってきます。

また、給与を見るときの注意点としては、提示されている金額が手当を含んでいるのか、含んでいるとしたらどの手当を含んでいるかをよく見ておく必要がありますね。給与は4~5回分の夜勤手当を含んだものを掲載しているところが多いので。。。

―― 給与以外の項目の中にも確認しておいたほうがいいことがありますか?

シフトの種類や勤務時間などもそうですね。医療機関によってはとても細かくシフトが分かれていることがありますが、すべてを求人票にのせているわけではないんです。求人票にかいていない働き方や勤務時間も交渉できる部分がありますので、求人票だけを見てあきらめずにご相談していただければと思います。

求人票ではわからない職場の雰囲気や患者さんの様子

―― 求人票からは得られない情報で確認しておくといいことを教えていただけますか?

職場の雰囲気や環境などは病院が公表しているものと実際の職場環境が違っていることがあります。私たちコンサルタントは病院側から得た情報だけでなく、現在働いている看護師さんや以前勤務していた方から独自の情報を集め、実際の職場環境を隠さずお伝えしています。

―― 実際に働いている方から聞いた情報なら安心ですね。

職場のスタッフの様子や人間関係・有給の取りやすさだけでなく、どんな患者様が多く入院されているかなど患者様の様子もあわせてお伝えするようにしています。経験がある方に患者さんの様子を伝えれば病院の様子がよくわかるようです。

―― 確かにそうですね。職場の雰囲気を知るためには見学もきちんとしたほうがいいんでしょうか?

そうですね。転職を決める前に必ず病院(病棟)見学をしてご自身で雰囲気を感じ取ることも大切ですね。弊社ではいつも複数の候補の中から転職先を選んでいただくのですが、実際に病院を見学して希望が変わることも多いんですよ。

個人病院の給与は院長次第で大きく変わる?

―― 求人票だけで判断すると失敗しやすい転職先があれば教えていただけますか??

個人病院の場合は、明確な給与規定がなく、給与がテーブル制で決まっていないところがとても多いんです。そのため給与には個人差があります。

求人票に掲載されているのはあくまでも参考給与だと思ったほうがいいですね。病院側から求人票に掲載していた給与の2倍近い金額を提示されることもあります。個人病院の場合は院長に気に入られれば給与が多くなることは珍しいことではありません。逆にあまり気に入られなければ給与は少なくなってしまいます。勤続年数や経験年数は関係ないこともあるんです。

―― そんなに大きく差が出るんですね。。。

そうなんです。ですからクリニックなどの個人病院の場合は院長との相性がとても大切なんです。でも院長との相性までは求人票ではわからないので求人票だけで絞ってしまうのでなく、面接を受けたうえで最終的に判断する事が大切ですね。

採用されない3つの理由

―― 面接を受けて不採用になる割合はどれくらいありますか?

全体の20~30%です。もちろんこの中には希望者が多い求人に応募して不採用になったケースが含まれていますし、「今のスキルでは少し難しいけど受けてみたい」とチャレンジしたケースも含まれます。

―― チャレンジ以外で不採用になるのはどんな理由ですか?

まず、人柄や人間性です。とても性格が悪いとかそういうことではなく、職場のスタッフとうまくやっていけそうにない、なじめないだろうと判断される場合です。

次に多いのは、技術的なレベルの問題です。基本的な技術が身についていない場合もあるのですが、病院側が望んでいる技術がない場合や、習得しようとする姿勢がない場合も不採用になってしまいます。

その次は給与や残業時間など条件面ばかり気にする方です。採用しても他に条件がいいところがあればすぐにやめてしまうだろうと思われてしまいます。病院のために熱心に働いてくれない人という判断をされてしまうんですね。

転職に失敗しないために知っておくべき転職後の悩みトップ3

―― 転職された看護師の方の悩みで多いものはどういったものがありますか?

1番は「条件が違う」という悩みですね。しっかりと確認していなかったために、入職前に聞いていた条件と入職後の条件が違っていたという悩みが多いです。特にご自身で求人を探して転職した方に多いケースです。

2番目が「教育体制が整っていなかった」という悩みです。どういった教育制度・研修制度があるかは皆さん確認されるのですが、形式だけで実際はほとんど機能していないという悩みが多いです。研修制度はあるものの忙しくてまったく参加できないというケースもあります。

3番目が「きちんと教えてもらえない様な雰囲気」という悩みです。未経験の方や全く経験がない診療科に配属されたにもかかわらず、わからないことを聞いても面倒くさそうな対応をされる、できない場合は嫌味を言われるなど、スタッフを育てるという意識が浸透していないケースです。

―― こういった転職の失敗を防ぐためにはどうすればいいのでしょう

やはり、間に第三者を入れて交渉することが大切だと思います。ご自身で確認できないことも代わりに聞いてもらえます。職場の環境も友人や知人が勤務していれば聞くことができますが、そうでなければひとりで情報を集めることは難しい面があります。

「転職で失敗した経験があるので今回は看護師転職サービスを利用した」という看護師の方もいらっしゃいます。弊社のサービスを利用していただく場合は、事前にきちんと条件の確認を行っていますし、もし入職後に条件が違っていた場合は担当のコンサルタントが病院側と交渉します。

―― 転職後も交渉していただけるのは心強いですね。最後に看護師のみなさんに一言お願いいたします。

転職先を選ぶときは、求人票を見ただけではわからないことや、どちらを選べばいいかわからないことがたくさんあると思います。ご相談いただけるとお手伝いできることや、お伝えできることがたくさんあります。無料で使えるサービスなのでもっと多くの方に知っていただき、どんどん活用していただきたいですね。

看護のお仕事 コンサルタントインタビュー2を終えて

「看護のお仕事」のコンサルタントさんからお話を伺うのは今回が2回目です。

前回同様、今回も転職を考えている看護師の方のお役にたてるならと、とても詳しく教えていただきました。医療業界のことや病院のこともよくご存じで、様々な情報をもとに、転職を考えている看護師の方のサポートをされているのだなということがひしひしと伝わってきました。

少しでも多くのことを伝えたいと、一生懸命お話ししてくださり、予定時間を延長してまでご対応いただきました。いつも思うのですが『看護のお仕事』のコンサルタントさんは皆さん笑顔が素敵です。 様々な悩みがあって転職を考えている方は笑顔を見るだけで安心できるだろうな。。と思います。

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