[ 記事作成日時 : 2016年8月12日 ]
[ 最終更新日 : 2020年1月30日 ]

看護師の三交代勤務の時間|二交代のシフトと比較してどっちがきつい?

看護師の2交代と3交代

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三交代勤務と二交代勤務のどちらも「夜勤」がある勤務形態です。しかし、そ勤務の拘束時間や睡眠環境は、三交代と二交代では大きく違っています。

夜勤ありの勤務で働く場合、どちらが自分に向いているかを知るためには、二交代と三交代ではどのような違いがあり、それぞれどのような人に向いているかを知っておく必要があります。

今回は、二交代と三交代の違いがよりわかるよう、二交代と三交代を比較してみました。

      
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看護師の二交代勤務とは?

二交代の勤務時間・シフト例

日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」によると、二交代勤務とは「1日24時間を長さの等しい2つのシフト(各12時間)に分ける交代制勤務の形態」となっています。

簡単に言うと、1つの日勤シフトと1つの夜勤シフトの設定を基本とする勤務形態が二交代勤務です。

日勤と夜勤の勤務時間は病院ごとに違っていますが大きく2パターンに分けられます。

一つ目は朝から夕方までの日勤が8時間、夕方から朝まで夜勤が16時間、二つ目は日勤12時間、夜勤12時間という勤務時間に設定しているところが多いようです。

日勤 夜勤
パターン1 8:30~17:30 17:00~9:00
パターン2 8:30~20:30 20:30~8:30

次に紹介するシフト例は、朝から夕方までの日勤が8時間、夕方から朝まで夜勤が16時間の日勤8:30~17:30、夜勤17:00~9:00を勤務時間としている医療機関のものです。

1日目 休日 -
2日目 日勤 8:30~17:30
3日目 日勤 8:30~17:30
4日目 夜勤 17:00~翌日9:00
5日目 夜勤明け -
6日目 休日 -
7日目 日勤 8:30~17:30
8日目 日勤 8:30~17:30

夜勤明けの翌日を休日にしているところがほとんどです。このシフト例だと5日目の夜勤明けから翌日の6日目が休日になります。

そして9日目に再び夜勤があるというシフトになります。5日に1回のペースで夜勤があることになりますから、月の夜勤回数は平均6回という計算になります。

二交代で働くメリット

二交代制勤務で働くメリットはいろいろとありますが、次のようなことが主なメリットといえるでしょう。

二交代勤務のメリット
  • 三交代制勤務と比較すると夜勤の回数が少ない
  • 三交代制勤務と比べれば生活のリズムが整えやすい
  • 休日が多くなりやすく、夜勤明けの休日が長めにとれる
  • 夜勤勤務中の休憩時間、仮眠時間が長くとることができる
  • 通勤しやすい時間帯にシフトチェンジが行われる

二交代制勤務は、三交代制勤務と比べて夜勤の回数が少なく、休みが取りやすいことから、プライベートの時間をしっかり確保できますし、生活リズムが整えやすいので、体調管理もしやすいです。

ちなみに二交代制勤務の場合、求人サイトを見ますと病院勤務看護師の夜勤回数は月4回程度(週1回程度)のところが多いです。

夜勤勤務中には仮眠時間を含めた休憩時間がしっかりと取れる、深夜帯のシフト交換がありませんので、三交代勤務よりも通勤がしやすいというのもメリットでしょう。

病院側にとっても二交代の方が三交代より、確保する看護師の数が少なくてすむというメリットがあります。

二交代で働くデメリット

二交代制勤務のデメリットも当然ありますが、最大のデメリットは夜勤の勤務時間が非常に長いことでしょう。夜勤の長時間勤務が要因となり、下記のようなデメリットも生じています。

二交代制勤務のデメリット
  • 長時間勤務による精神的・身体的負担が大きい
  • 集中力の維持が困難となり、ミスの発生率が高くなる
  • 三交代勤務に比べて疲労度が高く、疲労の回復がしにくい
  • 年齢を重ねるごとに仕事がつらくなる

二交代制勤務の最大のネックは、夜勤勤務における長時間労働です。仮眠・休憩時間があるものの、夜勤勤務が16時間に及ぶケースもあります。

これだけ長い時間勤務するとなると、集中力を持続するのは非常に困難で、疲労も重なり、ミスが生じやすい状況になりやすいです。

また夜勤では医師や看護師などの人員が大幅に減る中で、少ない人数で長時間業務をこなさなければならず、精神的な負担も三交代に比べるとかなり大きいといえるでしょう。

看護師の三交代勤務とは?

三交代の勤務時間・シフト例

日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」によると三交代勤務とは、「1日24時間を長さの等しい3つのシフト(各8時間)に分ける交代制勤務の形態」となっています。

簡単に言うと、1日の勤務が、日勤と準夜勤と深夜勤の3つにわかれているので三交代での勤務形態です。

三交代の勤務時間も医療機関によって違っていますが、日勤が朝から夕方までの8時間、準夜勤が夕方から深夜までの8時間、深夜勤が深夜から朝までの8時間という勤務時間の設定になっているところが多いようです。

日勤 8:30~17:30
準夜勤 17:00~24:30
深夜勤 24:00~9:00

三交代には「日勤→深夜勤→準夜勤」でシフトを組む「逆循環」と、「日勤→準夜勤→(非番)→深夜勤」でシフトを組む「正循環」があります。

日本看護協会の「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」が推奨しているそれぞれのシフト例を紹介します。

逆循環

1日目 日勤 8:00~16:30
2日目 日勤 8:00~16:30
3日目 日勤 8:00~16:30
4日目 深夜勤 0:00~8:30
5日目 準夜勤 16:00~0:30
6日目 明け(非番) -
7日目 休日 -
8日目 日勤 8:00~16:30

正循環

1日目 日勤 8:00~16:30
2日目 日勤 8:00~16:30
3日目 日勤 8:00~16:30
4日目 準夜勤 16:00~0:30
5日目 明け(非番) -
6日目 深夜勤 0:00~8:30
7日目 休日 -
8日目 日勤 8:00~16:30

日本看護協会では、逆循環より正循環での三交代が望ましいと考えています。

これは正循環の5日は明け(非番)となっていますが、それは勤務間隔が24時間未満(23.5時間)のために休日として扱えないだけで、準夜勤と深夜勤の間には概ね24時間の間隔があります。

そうしたことから、逆循環より正循環の方が夜勤の負担が減り、身体を新しいリズムに調整しやすくなっています。

三交代で働くメリット

三交代制勤務で働くメリットはいくつかあります。主なメリットとして次のようなことが考えられます。

三交代勤務のメリット
  • 各シフトの勤務時間が同じ(8時間勤務)で、夜勤の勤務時間が二交代より短い
  • 二交代と比較して夜勤勤務の精神的・身体的負担がかなり少ない
  • 勤務時間が短いぶん、集中力を保ちながら働ける

三交代制勤務の最大のメリットは、各シフトの勤務時間、特に夜勤の時間が短いことでしょう。

二交代勤務で行う長時間夜勤と違って、精神的・身体的負担はかなり軽減されますし、集中力を持続しやすくなります。そのため仕事中のミス発生の確率が低くなります。

三交代で働くデメリット

三交代勤務にも二交代勤務と同様に、メリットがあればデメリットもあります。三交代勤務での主なデメリットは次のようなことが考えられます。

三交代勤務のデメリット
  • 夜勤勤務(準夜勤、深夜勤)の回数が多い
  • 勤勤務の間隔が短い
  • 深夜帯での通勤が必要となる
  • 休み、特に連休が取りにくい

三交代制勤務では、月8回程度、週に2回程度の夜勤勤務(準夜勤、深夜勤を合わせて)のところが多いようです。

三交代勤務の場合、夜間の出勤回数が増えるため、夜勤が回ってくるのが早いという印象があります。

日勤勤務後のすぐ翌日に深夜勤勤務となることもあり、休息・睡眠時間が十分確保できないまま深夜勤を行うケースもあるようです。日勤時に残業があればなおさら休息時間が少なくなります。

準夜勤と深夜勤のシフトチェンジは深夜に行われますので、通勤・帰宅が深夜帯ということになります。

病院によっては、電車などの公共交通機関の利用が可能な時間でのシフトチェンジを行うなど、配慮しているところがありますが、すべての病院で行われているわけではありません。

病院側にとっては、シフトを組むのが二交代と比較して複雑で、人員をより多く確保する必要があるというデメリットがあります。

二交代と三交代で給料が高いのはどっち?

二交代で働く看護師の給料

看護師の給与に関しては、厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査の職種別所定給与額によりますと、29万8,300円となっています。ちなみに准看護師は25万8,300円です。

少し古いデータではありますが、日本看護協会の「2014年看護職の夜勤・交代制勤務ガイドラインの普及に関する実態調査報告書」によりますと、一番多いのが1万~1万2,000円未満でした。

二交代のシフト例では、月の平均夜勤回数は6回でしたから、月に6万714円ほど基本給への上乗せがある計算になります。

しかし、夜勤1回あたりの手当が4,000円未満のところもあれば2万円を超えるところもあるようなので、同じ二交代制勤務の夜勤手当ですが、病院によってかなりの格差があることがうかがえます。

三交代で働く看護師の給料

日本看護協会の「2014年看護職の夜勤・交代制勤務ガイドラインの普及に関する実態調査報告書」によりますと、準夜勤手当では1回当たり一番多いのが2,000~3,000円未満でした。

ただ3,000~4,000円未満も同じくらい多いです。

深夜勤手当では、一番多いのが3,000~4,000円未満でした。しかし準夜勤・新夜勤手当ともに2,000円未満のところもあれば1万円を超えるところもありました。

三交代のシフト例だと、準夜と深夜のどちらも1週間に1回のペースであるので、月だと夜勤の回数はそれぞれ4.3日ぐらいあることになります。

あくまで、それぞれのシフト例と手当の平均額を比較したものですが、二交代の方が三交代よりもらえる夜勤手当の額が高いため、給与は二交代の方がよいようです。

深夜勤の手当に関してですが、法律で22時~翌5時までの勤務に手当として加算することが義務づけられています。

準夜勤と深夜勤では勤務時間帯が異なりますので、加算される金額が違ってきます。手当の金額は病院ごとにかなりの差があるようです。

二交代と三交代きついのはどっち?

二交代と三交代のメリットを比較

二交代勤務では夜勤勤務の回数が少ないので、体調管理がしやすく生活のリズムを整えながら働けるというメリットがあります。

また休みも取りやすく、ゆっくり休息することができるのも二交代勤務ならではのメリットです。

これに対して三交代勤務では、夜勤の回数が多いものの勤務時間が短いため、勤務中の集中力を維持しやすい、また夜勤時の精神的な負担はもちろんですが、体力面でも負担が二交代より少なく働けるというメリットがあります。

二交代と三交代のデメリットを比較

二交代と三交代のデメリットの比較ですが、二交代のデメリットは長時間の勤務でしょう。長時間勤務よる精神的・身体的負担、集中力の維持の困難さなどがあります。

これに対して三交代には夜勤勤務の回数の多さ、シフト間隔の短さ、深夜帯での通勤となるなどのデメリットがあります。

二交代では長時間拘束されるきつさが、三交代では夜勤回数が多く、シフト間隔が短いことにより、疲労を回復する十分な時間(休息・睡眠時間など)が取れないなどのきつさがあるでしょう。

私に合うのは二交代と三交代どっち?

二交代はこんな人におすすめ!

二交代勤務には、勤務時間が長いがその分夜勤の回数が少なく、休日が取りやすいという特徴がありますので、次のような方におすすめです。

  • より多くの休日が欲しい、連休を取得したい方
  • プライベートの時間を充実させたい方
  • 睡眠時間をしっかり確保したい方
  • できるだけ高い給与が欲しい方

二交代は夜勤時の勤務時間が長いため、精神的な負担が大きく、集中力も持続しにくいです。

しかし夜勤が長い分、月にもらえる夜勤手当の額が三交代より高いので、もらえる給与も多くなります。

また、二交代勤務は三交代勤務に比べて休日・連休が取りやすいので、プライベートの時間がより多くほしい子育て中のママナースの方にも向いているでしょう。

睡眠をしっかりとって体力の回復、英気を養いたい方、独身で若いうちにしっかりと給料を稼ぎたい方にも二交代制勤務はおすすめです。

二交代は三交代より長期間労働になりやすいですが、それに耐えられるかが二交代を選ぶカギになると言えます。

三交代はこんな人におすすめ!

三交代勤務には、勤務時間が短いがその分夜勤の回数が多くなるという特徴があり、次のような方におすすめです。

  • 勤務時間ができるだけ短い方がいい方
  • 長時間働くと集中力がかなりダウンしてしまう方
  • 長時間勤務への対応が、体力的にも厳しい方

三交代は1日の勤務時間は日勤も夜勤も8時間程度なので、二交代に比べて短い勤務時間で働けます。

そのため、長い時間家を空けておくことが困難な方や夜間長時間子供を預けておくことができない方(例えばシングルマザーの方など)には二交代より三交代の方が働きやすいでしょう。

その分、二交代よりもらえる夜勤手当が少ないので、二交代より給与が低くはなってしまいますが、あまり長時間での勤務ができないママさん看護師や、体力に衰えを感じている人は、二交代より三交代を選ぶとよいでしょう。

しかし、勤務時の精神的な負担は二交代より少ないですが、慢性的な睡眠不足になりやすいのが三交代です。

そのため、いかに質のよい睡眠が確保できるかが三交代を選ぶカギになると言えます。

※ランキング評価の詳細は看護師転職サイトおすすめランキングの記事で紹介しています。

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