救急外来・救急救命センターで働く看護師の業務内容と収入の実態は?

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ドラマや映画で緊迫したシーンといえば、救急の現場です。

スタッフがてきぱきと医師の指示に従って動き、命を取り留めるために最大限の努力を行うイメージが先行していますが、看護師にとっての救急外来や救急救命センターはどのような職場なのでしょうか。

ここでは救急医療の種類やそこで働く看護師の役割、収入、スキルについて解説していきます。

救急外来、救急救命センターとは

救急外来の役割

救急外来は病気の急変やケガなど、通常の病院治療の対応では間に合わない緊急性の高い症状を扱う外来です。

救急医療には、入院や手術を伴わない一次救急(初期救急)、入院や手術を要する二次救急、一次・二次救急では対応できない重篤な患者に対応する三次救急があります。

各救急施設の定義は以下の通りです。

1次救急
帰宅可能な軽症患者に対する救急医療
2次救急
入院治療を必要とする重症患者に対する救急医療
3次救急
高度処置が必要な重症患者に対する救急医療

救急指定病院の中にも一次救急指定病院、二次救急指定病院、三次指定救急病院といった分類があり、三次救急指定病院には救命救急センターや高度救命救急センターなどが該当します。

救急救命とは

救命救急では24時間体制で重篤な救急患者を受け入る医療施設において、救命措置高度な医療の提供を行います。

近年、地域によってはドクターヘリを導入するなど、救急医療の整備がさらに進んでいます。

現在、救命救急センター(三次救急)は全国に250ヵ所あまり設置されています。

人口100万人1か所を目安に整備が進められてきたため、人口比に合わせ全国各地に救命救急センターが置かれています。

大学病院にはほとんどの場合、救命救急センターが併設されています。

救命救急センターは、内科系と外科系に分けられ、さらに救急外来、手術室、ICU・ACUなどの担当部署があります。

各部署には規定の数の看護師が配置され、医師の指示のもと診療の補助や処置を行っています。

救急外来、救急救命センターで働く看護師の業務内容

看護ケアの幅広い知識をもとに臨機応変に対応する

救命センターは急性期の患者を対象にしており、様々な疾患の患者を診なければなりません。

特定の診療科の患者を診察することがないため、現場で働く看護師には幅広い医療知識が求められます。

そうした意味では、救命救急は医療技術や知識をフルに活用できる職場です。

また救命救急に運ばれてくる患者の家族は突然のことで動揺していることが多いため、患者の家族の精神的なケアも重要な仕事です。

救命救急は24時間体制の医療施設のため、看護師もオンコール体制で待機しておく必要があります。

生命の危機にある患者が搬送されてくることも多く、一刻を争う事態の中で、看護師には正確かつスピーディーな医療処置が求められます。

冷静に状況を見極めながら、医師やほかの看護師と連携し、迅速で的確な対応をしていきます。

新人看護師でいきなり救命救急センターに配属されることもあれば、経験を積んだ看護師が自ら志願して救命に転籍されるケースもあります。

救急救命室の一日

ここではERと呼ばれる救急救命室で働く看護師の一日の例を見ていきましょう。

環境の整備や清掃をして一日がスタート

出勤後に最初に行うのが、清掃と環境の整備です。

すべてが手際よく行われるよう、備品の確認をし、あるべき場所に配置します。

常に新しい患者や家族が訪れるので、清潔な環境を維持するため清掃と消毒を徹底します。

トランシーバーの稼働状態を確認

ERではトランシーバーを常備するのが一般的です。

災害や大事故で救急搬送があった場合、全スタッフに召集がかかることもあります。

離れた場所にいても、すぐに状況確認ができるようにトランシーバーを携帯しています。

業務中に不具合が出ないよう、朝にトランシーバーで確認し合います。

申し送り

夜勤スタッフから日勤スタッフへの申し送りを行います。

ERでは急変する患者も多く、また数多くの検査が行われます。

搬送・来院した患者と夜間の状態、付き添いの家族の様子、今後行われる治療方針などについて、データを見ながら情報を共有します。

初療室担当の看護師業務

救急搬送された患者に対してバイタルサインのチェック、主訴の聞き取りを行い、トリアージします。

医師の指示に従い、必要な処置を行ったり検査が必要な場合には各検査室へ誘導したりします。

看護部で働く看護師の業務内容

看護部ではベッドコントロールが行われます。

ICUやECU、救命病棟、各病棟の空床状況を確認し、入院調整を行います。

救命病棟から一般の病棟へ異動する場合には、病棟の看護師に患者の情報を申し送ります。

デブリーフィング

デブリーフィングは、救急救命活動でその日行われたことについて情報共有し、改善点などを確認する作業です。

スーパーバイザー医師やリーダー看護師、救命士、医事課職員などが参加し、そこでまとめられた内容を、救命センターの全スタッフに送ります。

夜勤への申し送りと看護部への報告

夜勤スタッフに対して、患者の看護についての申し送りを行います。また看護部へ、救急救命で扱った患者に関する報告を行います。

救急外来、救急救命センターで身につくスキル

マルチなスキルが身に着けられる

救急外来、救急救命センターを訪れたり運び込まれたりする患者の症状は、ひとつの診療科に定まっていません。

毎日さまざまな症例と接するたびにフィジカルアセスメントが深まり、自然に質の高い看護を提供できるようになります。

例えば交通事故よる多発外傷では整形外科、脳卒中・脳出血であれば脳神経外科、急性心筋梗塞なら循環器というように、あらゆる診療科の患者を扱い、その緊急対応を経験していきます。

救命看護を経験することですべての診療科の知識・技術を学び、スキルを身につけることができます。

救命救急では、全国各地にある病院のどこでも均一の処置が行われるよう医療の標準化が実践されています。

そこで働くスタッフに対しては、勉強会が随時開催され、新たな臨床例がフィードバックされています。

ほかの診療科以上に研修が充実しており、経験の浅い看護師であっても早期のうちに救命看護の基礎技術を体得していきます。

人工呼吸器など医療機器の扱いや、心臓カテーテル検査の介助などに加え、トリアージの実施方法、気道確保、呼吸管理など命に関わるさまざまなスキルを得ることができます。

冷静な判断力と実行力

救急外来、救急救命センターでは、ぼんやりと考えて混んでいる暇はありません。

医師の指示の下の医療行為はもちろんですが、独自の判断を迫られる場面もしばしばです。

自分の立ち位置から患者を支える箇所、症状の報告の仕方など、冷静な判断力と迷いのない実行力が求められます。

救急外来、救急救命センターは、命を救うための究極の医療現場です。

そこで培われた看護ケアのスキルは、どこの医療現場にいっても歓迎されるものとなります。

救急外来、救急救命センターの看護師の収入

救命救急勤務看護師の年収

厳しいながらも働きがいのある救急外来、救急救命センターですが、そこで働く看護師の収入事情はどのようなものなのでしょうか。

一般的には救急外来、救急救命センターの看護師は全体的にやや高めの収入を得ているようです。

救命救急における看護師の給料は諸手当を含めて平均して30万円~40万円と言われており、年収にすると450万円~600万円程度が相場のようです。

特徴としては基本給が高く、新卒の看護師でもほかの科と比較すると初任給は高めに設定されています。

一般的に考えて決して低い給与水準とは言えませんが、医療現場にいる看護師だけではフォローしきれない場合に、オンコールによる急な呼び出しなどにも対応します。

またICUなどでは夜勤回数に制限がなく、人によってはかなり高い夜勤手当が加算されている看護師も少なくありません。

救命救急勤務の看護師の待遇例

救命救急は非常にハードで精神的にも肉体的にもタフな看護師でなければ務まらない部署といえます。

そのハードさゆえに待遇面で色々と配慮している医療機関も多く、それが給与に反映されています。

例えば東京都板橋区の救命救急センターで30歳の救命救急勤務看護師の場合、年収は500万円です。

勤務形態は3交替勤務、休日は4週8休制で昇給は年1回、賞与(ボーナス)が年2回支給されます。

その他に年末年始、創立記念日、夏季、慶弔、育児、産前産後、有給休暇などがあります。

この他にも東京都文京区の救命救急センターの看護師も500万円、岐阜県の救命救急センターでは600万円を超える年収などが見られます。

救急外来、救急救命センターで働くメリット

緊迫した状況の中に身を置ける

救急外来や救急救命センターは、常に誰かが助けを求める場所です。

毎日が異なる患者の対応となり、ルーティーンワークと感じることはほとんどありません。

緊張感あふれる現場には厳しさがありますが、やりがいがあることは間違いないでしょう。

看護師として役立っているという気持ちで満たされ、充実感のある毎日を送ることができます。

幅広い診療科のさまざまな看護スキルが身につく

救急外来や救急救命センターで行われる治療は固定された診療科のものではなく、看護師に求められるスキルも幅広く多彩です。

ひとりでいくつもの役割をこなさなければならない状況も多々あります。

どんな新人でも1年もすれば、エキスパートとして胸を張れるようになるでしょう。成長と看護スキルの向上が望める、最高の職場です。

一瞬のうちに冷静な判断ができるようになる

救急医療はいつでも一刻を争う状況の中で、時間と闘いながらの治療が進められます。

状態に左右されることなく、常に冷静な対応ができる看護師となっていきます。

看護師にとって動揺せずに治療に集中できるのは、最大の強みとなります。

一分一秒を争う過酷な場所では、自身の力を信じ、働いていける強さが育ちます。

強い達成感を得られる

患者が命の危機を脱した時ほど、看護師が感じる強い喜びはありません。

看護師は仕事柄、患者の回復を見られるという、非常に有意義な体験をします。

特に救急医療の現場では命の瀬戸際まで追い詰められた患者が、劇的な回復を遂げるのを目の当たりにすることはしばしばです。

看護師としての達成感は、業務へのモチベーションや向上心を支えます。

救急外来、救急救命センターの看護師求人

救急医療の現場で働くために

救急外来や救急救命センターで働く看護師にふさわしい資質としては、とにかく勉強熱心であること、目の前のことに真摯に取り組めることがあります。

どのような看護師も、最初は想像以上の壮絶な現場で戸惑い、足手まといにならないのが精いっぱいのはずです。

叱責を受けたり注意されたりしながら、ひとつひとつの仕事を自分のものにしていく辛抱強さが必要となります。

今日はダメだったけれど明日は必ずできるようになる、そんな覚悟をもつ看護師でなければ命に関わる治療は任せられません。

救急外来や救急救命センターには、ひっきりなしに重症患者がやってきます。

看護師の体調に構っている暇はありません。看護師業務は基本的に激務と言われますが、救急医療の現場ではさらに体力が勝負となります。

体調管理が万全にでき、どれほど忙しくてもそれに負けない頑健な身体の持ち主が求められる職場です。

救急看護師としてステップアップできる職場を選ぶ

救急医療の現場では日本中で均一な医療処置が行われるよう、勉強会などの制度が整備されています。

しかし現場になじむまでの教育制度は、やはり病院によって違いがあります。

救急の看護師として働きたいのであれば、新人教育に加えて資格取得支援研修制度の有無なども併せて確認しておきたいところです。

看護師のステップアップに力を入れている病院であれば、全体の水準も高いと考えられます。

求人情報の待遇や条件をチェックするのはもちろん大切ですが、一次、二次、三次救急のいずれであっても、自分が救急医療の看護師として成長していける土台が作られるような職場を選ぶべきでしょう。

ひと口に救急医療現場への転職といっても、内容はその職場によって異なります。

応募前に確認しておきたい条件を準備するときには、看護師転職支援サイトの利用をおすすめします。

好条件の病院を紹介してくれることに加え、その職場で行われている救急治療の詳細まで調べてもらえます。

外側から見たイメージのみでの転職とならないよう、自身のスキルや資質に合った応募先を選ぶようにしなければなりません。

しっかりと情報収集を行い、救急看護師としてステップアップにつながる転職を果していきましょう。

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