[ 記事作成日時 : 2016年6月12日 ]
[ 最終更新日 : 2020年2月18日 ]

日勤のみの看護師の給料は?夜勤なしの平均年収を職場・地域別で比較

夜勤なし日勤のみの看護師求人

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看護師には夜勤が付き物というイメージをもたれがちですが、夜勤が生活面や体力面、精神面の負担と感じて悩む看護師は少なくありません。

生活リズムの乱れを正し、プライベートの時間を大切するために仕事の見直しを考えている人もいるでしょう。

ここでは今後の選択の参考となるよう夜勤のない仕事について考えていきます。

      
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日勤のみの働き方、タイムスケジュール

日勤のみで働く場合には、どのようなタイムスケジュールとなるのでしょうか。

実際に日勤で働く看護師の一日の流れの例を見てみましょう。

                   
時間 スケジュール
5:30起床
8:00 子どもを保育所に預ける
8:15 出勤
12:00~13:00 昼休憩
17:00 退社
17:30 子どもの迎え
19:00 お風呂
20:00 子どもと食事
21:00 子どもを寝かしつける
21:30 夫の食事
23:30 就寝

こちらの例ではお子さんが小さいということもあり、比較的タイトなスケジュールではありますが、睡眠時間は6時間キープされています。

何よりも毎日が同じ時程で暮らせるということ、子どもの送り迎えが定時にできることなどは、夜勤がある場合には叶いません。

家族の時間も十分にあり、1日を充実して過ごせています。

日勤のみの5つのメリット

「子供との時間が取れるようになった」

日勤のみで勤めた場合にはどのようなメリットが感じられるのか、実際に働く看護師の声から見ていきましょう。

もっとも大きな声として聞かれたのが、「子供との時間が取れるようになった」という意見です。

夜勤に向かうときに家にいる子どもに泣かれてしまうのは、母親として非常に辛いことです。子どもは夕方や夜になると、心細くなり、親を探します。

定期的に母親がいないことで、精神的に不安定になってしまう子どももいます。

子どもと一緒に寝ていると、夜勤のないありがたさをつくづく実感するようです。

幼い子どもには看護師の事情など理解できません。

ただお母さんがそばにいてくれるだけで、安心して夜も眠れるようになります。

体調管理が楽になった

夜勤でもっとも大変なのが、体調の管理です。

どれほど気を付けていても生物的にイレギュラーな生活時程をしていると、風邪をひきやすくなったり疲れやすくなったりします。

日勤のみの仕事になってから、バイオリズムが戻り、見違えるように健康になったという看護師も多いようです。

若いうちはともかく、年齢を重ねると、次第に負荷を感じるようになります。

看護師の場合、夜勤は自分から外れないうちは半永久的に継続します。

回復が間に合わず、知らず知らずのうちに体力が奪われている可能性があります。

夜勤を辞めてから気持ちに余裕が生まれた。体調を崩しても夜勤は急に変わってもらうことが難しいので、いつも体調に気を付けていた。休みの日も心から楽しめず、翌日の勤務を気にしていた。夜勤がある職場に戻りたい気持ちは全くありません。

「ストレスが半減」

夜勤があることで精神的にも大きな影響があります。

日勤になってからは時間に余裕があるためストレスが半減し、イライラして家族に八つ当たりすることがなくなったという声も聞かれました。

夜勤は人員が少ないため、遅刻してはいけない、体調を崩してはいけないという大きなプレッシャーを感じます。

そのために逆に眠れなくなり、うつ状態を発症する看護師さえ見られます。

看護師の数が多い

また日勤では看護師の数が多いことも、気持ちが楽に過ごせる一因となっているようです。

夜勤があると休日でも気が休まりません。夜勤に差し支えると思うと、せっかくの休みも心から楽しめなくなります。

日勤に変わってそうした悩みから解放されたという声も聞かれました。

安心してスケジュールを組み、休みが満喫できるようになります。

ママさんナースは日勤で働くことを勧める⁉

先輩のママさんナースからも、子育て中には日勤で働くことを勧める声が多く聞かれました。

ある看護師の場合は、最初の子どものときに産後半年で夜勤に戻った経験をもちます。

ゆっくり子どもに接する時間の夜も、働きに出たため子どもを十分に見てやれなかったのではないかという悔いが残ったそうです。

2人目では日勤で働いていますが、上の子がうらやましがる様子から、せめて子ども小さい時だけでも、夜勤がない働き方も良いのでは?とアドバイスしています。

夜勤がないとお給料の面では、少なくなるので節約したり、遊びに行ったりするのを我慢する必要が生じたりするのも現実です。

しかしその分子どもたちとのコミュニケーションが増え、精神的にはとても楽になったという看護師もいます。

人生を豊かに生きる為に、身を粉にして働くのは良いことですが、少しでも夜勤のない仕事をしてみたいと思うなら、それを選択するのも悪くはありません。

人生一度きり、子どももいつか成長します。自分で望む通りの働き方を選んでみてはいかがでしょうか。

実際に日勤のみの職場に転職した看護師の感想

体力面で辛いという人に対しても「自分がお金を稼ぎたいのか、健康を一番と考えているのかで決めた方が良い」など、さまざまなアドバイスが見られます。

実際に日勤のみの職場を選んだ感想として、良かったと考える声が多くみられました。

体を壊してしまえば、人生を楽しむことはできません。夜勤でお金が稼げても、健康でなければ何にもならないのです。

夜勤で体調がすぐれないと感じたら、迷わずに日勤を選択するのが賢明であるという意見が多いようです。

別の看護師の経験では若さと体力で、無理やり乗り切ってきたという話もあります。しかしどれほど頑張っても、元々の人間がもつリズムを変えるのは容易ではありません。

一説によると夜勤をやり続けることにより寿命が縮む、病気になるリスクが高まるといったデータもあるようです。

一方で夜勤ナースのもつ役割の大きさは、計り知れないものです。看護師は患者の生命を守る重要な職種です。

それを十分に踏まえた上で、自分の体調と向き合いながら、勤務時間帯を検討していく必要があります。

日勤のみの2つのデメリット

2つのデメリット

収入が低い

日勤のみで働いているのを悔やんでいない、もう夜勤には戻りたくないという声が多数を占める中で、日勤で働くことのデメリットもあります。

日勤のもっとも大きなデメリットには、収入の低下があります。

夜勤手当をもらうことがなくなり、収入が激減してしまい、給与明細をみて愕然とした経験をもつ看護師は多いようです。

夜勤のない生活は嬉しいけれど急な出費があったり、家計費が足りなくなりそうになったりするときには、夜勤をしたくなるという切実な声も切られました。

やりがいがない

収入面以外でも、夜勤は辛いけれどやりがいという面では大きかったと語る看護師もいます。

人員が少ない中、臨機応変に業務をこなす緊張感は、夜勤ならではのものがあります。

看護師によっては、そうしたやりがいをもう一度味わいたいと思うときもあるようです。

夜勤は確かに大変ですが、それに見合うだけのやりがいもあるようです。

また夜勤がある職場は入院施設や救急体制などが整備されており、高い看護技術を学べるという面もあります。

夜勤がない職場に転職しても、医療行為をしっかりと学ぶ方法はあるのでしょうか。

そうした希望をもった看護師に対して、転職コンサルタントが教育体制の整えられているクリニックを紹介した例があります。

看護スキルを高めながら日勤で働ける環境に、満足して勤務を続けられています。

夜勤のない日勤のみの仕事といっても、さまざまな職場があります。

転職をする際には単に「夜勤なし」というだけではなく、そのほかの重視するポイントをしっかりと定めて、絞り込んでいくことが大切です。

正社員にもなれる⁉看護師の日勤のみの11の職場

クリニック

日勤のみの職場の代表格ともいえるのが、クリニックでの仕事です。

急性期病院のように高い技術力を必要とされることもないため、ママナースが復職する場としても人気があります。

クリニックで働くメリットとしては、次のようなものがあります。

  • 夜勤やシフト制がない
  • 残業が少ない
  • 仕事量と作業は軽め
  • 精神的に楽
  • 連休が取りやすい
  • 年末年始、夏季休暇が長い場合が多い

入院施設のあるクリニックは少なく、夜勤やシフト制がありません。

仕事量と作業も軽めで、そうした意味では給料とのバランスが良いと言えます。急変患者や重症患者を扱うことがないため、精神的には楽です。

またカレンダー通りに営業するところも多く、休みが取りやすいというメリットがあります。

一方、デメリットとしては以下のようなことが挙げられます。

  • ワンマンな経営者が多い
  • 人間関係の密度が濃い
  • 仕事がマンネリ化しやすい
  • 雑用が多い
  • 一人でこなす業務が多い

クリニックは家族経営であることが多く、大病院のような経営体制が整備されていません。

院長のひと声ですべてが変わるような、ワンマン体質もかなり多いようです。

スタッフの数が少ないため人間関係の密度が濃くなりがちで、わずらわしさを感じる場合もあります。

業務の内容自体はそれほどありませんが、雑用が多く、一人でこなさなければならない作業が日々発生します。

病棟

病棟看護師といえば夜勤があることが多いですが、日勤のみという条件での募集も珍しくはありません。

病棟で日勤をするメリットには、以下のようなものがあります。

  • 夜勤をしなくてもよい
  • 正社員なみの福利厚生が受けられる
  • 希望の休みが取りやすい

日勤での募集であれば、当然ながら夜勤をする必要はありません。

大規模な病院では日勤だけで勤めても、正社員と同等の福利厚生が受けられるという場合も多く見られます。

病棟勤務では希望の休みが比較的取りやすいため、子どもの行事にも参加しやすいというメリットがあります。

また平日は人員が十分に回るため、突発的な休みでも対応できるという病院が少なくありません。

反面、日勤のみの病棟勤務にもデメリットがあります。

  • 夜勤がない分収入は少ない
  • 残業がある
  • 休日出勤が必要な場合もある

同じ病棟勤務の看護師でも同僚が夜勤をしていれば、自分の給料がかなり見劣りすると感じます。

緊急入院の患者が搬送されると、残業になることもあります。

また病床数が多い病院では、休日出勤が必要となるケースもあります。

外来

大規模な病院でも、外来勤務であれば夜勤がありません。定時に終わることができる仕事として、人気の高い部署です。

外来のメリットには以下のようなものがあります。

  • 夜勤がなく残業も少ない
  • 肉体労働的な作業が少ない
  • 常に医師が近くにいる
  • 対応スキルが向上する

外来には入院患者がいないため、夜勤がありません。

定時で窓口が閉まるため、極端な残業になることが少ないという特徴があります。

患者の介助など肉体労働的な作業が少なく、夜勤と違って常に医師の近くで仕事ができるという安心感があります。

その一方で、外来にもデメリットがあります。

  • 給与水準は低め
  • 診療時間内に受付した患者をすべてさばく必要がある
  • 人手が足りないときに他の部署に応援に回される場合がある
  • 待ち時間などについてのクレームを受けることがある

看護師の仕事の中では、外来は給与が低めに設定されています。

夜勤がないため、多くの手当がつくあてもありません。

基本的には定時で終われる外来ですが、そのためには受付した患者を手早くさばいていかなければなりません。

待ち時間などについて、来院患者から直接クレームを受けることもあります。

訪問看護

居宅介護事業の推進により、訪問看護師の需要が高まっています。訪問看護師にも夜勤はなく、基本的に日勤の仕事です。

訪問看護師で働くメリットを見ていきましょう。

  • 比較的給与が高い
  • 長く働くことができる
  • 定時で働くことができる
  • 人間関係の煩わしさがない
  • さまざまな分野と関わりがもてる

介護関連の仕事の中では、訪問看護師の給与水準は低くありません。

夜勤のない仕事としては、それなりに収入を上げることができます

一度退職した看護師が、再就職口として選ぶ場合も多く、年齢に関係なく長く働ける職場として人気があります。

一日の訪問件数が決められているため、定時で帰ることがほとんどで、残業もありません。

一方では、以下のようなデメリットがあります。

  • 移動の負担がある
  • 現場での責任を負う
  • ステーションによってはオンコールがある場合もある
  • プライベートに踏み込む難しさがある

訪問看護は一日のうちに利用者宅を数件回ってケアを行います。移動を負担と感じる人には向かない仕事です。

現場の責任を基本的に自分ひとりで負い、利用者のプライベートに深く踏み込みます。

病院とは別の意味での重責があります。

またステーションによってはオンコール制を敷いている場合もあるため、休日や夜間に呼び出されることもあります。

透析

透析看護師は、「透析室」や「病棟内のベッド」での作業が主となります。

夜勤がないため、日勤を希望する看護師からも注目度の高い職場です。

透析看護師のメリットには以下のようなものがあります。

  • 比較的給与が高い
  • 家庭生活やプライベートとの両立がしやすい
  • 業務内容が定型
  • 患者との摩擦が少ない

透析看護師は働く形態は外来看護師に近いものの、給料体系は病棟看護師寄りです。

そのため、拘束時間や業務内容から見ると割の良い職場と言えます。

透析はすべて予約制で行われるため、突発的な残業がありません

業務内容は定型のため、一度覚えてしまえば長く働くことができます。

一方で、透析という特殊な作業を行うため、機械操作を覚えることが求められます。

他の医療行為を実施する機会がないため、医療行為についてのスキル向上が望めないというデメリットがあります。

健診センター

自治体が設けている健診センターも、夜勤とは無縁の職場です。

健診センターで働く看護師には、以下のようなメリットがあります。

  • 定時に出勤・退勤できる
  • 生死にかかわる現場ではないため精神的に楽
  • 肉体労働がほとんどない

健診センターは役所と同じく、定時出勤・退勤となるため、毎日規則正しい生活ができます。

健診を受けに来るのは「患者」ではなく、一般の健康な人たちであるため、生死に関わるような業務がなく、精神的に非常に楽です。

また介助の必要もないため、肉体労働はほとんどありません。

一見かなり容易に思える健診センターの仕事ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 仕事がマンネリ化しやすい
  • 看護師としてのスキルアップが難しい
  • 達成感が得られにくい
  • 事務作業が多い

健診センターで行う作業はいつも同じ流れとなります。

そのためマンネリ化しやすく、達成感が得られにくいというデメリットがあります。

医療行為がないため、看護師としてのスキルアップにはつながりません

また記録などの事務作業が多いため、向き不向きのある仕事です。

保育園

子どもがいるママナースであれば、保育園看護師の仕事は身近に感じられるかもしれません。保育園看護師として働くメリットを見てみましょう。

  • 規則正しい勤務時間で働ける
  • 高度な技術を必要としない
  • 休みを確保しやすい

保育園で働く看護師の場合、定時に出勤し、残業もほぼありません。

もちろん夜勤の仕事もないため、毎日規則正しい勤務時間で働くことができます。

病院とは違い、園児の健康状態をチェックするのが主な仕事であるため、高度な医療技術を求められることがありません。

土日祝日、お盆、年末年始など、お休みをしっかり取ることができます

一方、保育園看護師のデメリットとしては、給料がかなり安いことが挙げられます。

保育園職員の給与の安さはたびたび社会問題として注目されますが、看護師に対してもまた、決して高い給与設定とは言えません。

看護師の給与水準としては、かなり低めと考えて良いでしょう。また保育園看護師の求人は、かなり少ないのが実情です。

保育園によっては非公開求人にしていたり、知り合いのつてで求人を行ったりするケースも見られます。

学校

学校の医務室・保健室で働く看護師もまた、夜勤をする必要がありません。

ただし、小学校、中学校、高校の保健室で働く場合には、養護教諭の資格取得が必要となります。

学校で看護師として働けるのは、私立学校や大学です。

学校看護師として働くメリットには、以下のようなものがあります。

  • カレンダー通りに働ける
  • 長期休業がある
  • 定時出勤・定時退勤で残業がない
  • 仕事量の割に給料が高い

学校は始業と就業がしっかりと定められているため、看護師もそれに従い、定時での勤務となります。

残業が少なく、仕事の量の割には給与水準も悪くありません。

夏季・冬季休業中は学校が休みとなるため、長期休暇が取りやすいというメリットがあります。

一方で看護師としての医療技術向上の機会はなく、スキルアップには役立ちません

医師がいない医務室も多いため、個人としての責任が大きいというデメリットもあります。

一般企業の医務室

看護師の中には、一般企業の医務室で働いている人もいます。普通のOLと同様の生活ができるため、非常に人気が高い職場です。

企業の医務室で働くメリットには、次のようなものがあります。

  • プライベートの時間が確保できる
  • 体調管理が楽になる
  • 人との関わりの場が広がる
  • ビジネスマナーやPCスキルが向上する

一般企業は始業時間、退勤時間が明確に決められており、そこで働く看護師も同様です。

9時から5時までといったように、毎日規則正しく勤務できるため、習い事などのプライベートの時間を確保しやすくなります。

病院では経験できない広い人脈を得ることができ、ビジネスマナーなどを習得できるのも企業内での勤務ならではです。

一方で企業の医務室勤務にもデメリットがあります。

もっとも大きいのは、そもそも求人が非常に少ないことです。

給与水準が良く夜勤がないことから、人気があり、競争率が高い仕事です。

また看護師としての技術が求められるシーンがないため、医療行為についてのスキルアップが望めないのもデメリットと言えるでしょう。

日勤のみの職場はママさんナース向け?常勤としても働ける?

日勤のみの職場はママさんナース向けって本当?

日勤のみの職場は子育て中の看護師に人気が高く、ママさんナースが同僚としていることも多いようです。

ママナース同士であれば、お互いの事情を理解し合えるため、働きやすい環境であると言えるでしょう。

子育てについての悩みを打ち明けたり相談したりできる上、保育園や子育て支援についての情報を共有できます。

シフト調整などでも理解があり、助け合いながらそれぞれの都合に合わせた勤務体制を作ることが可能となります。

日勤のみの職場といっても様々な業態がありますが、年代層別に見ると、比較的30‐40代ではクリニックが多く、子育てと両立しているママさんナースに人気が高い傾向があります。

訪問看護師・デイサービスでは40‐50代の看護師が多く、残業が少ないこと、和やかに仕事ができること、長く働ける職場であることなどがその理由であると考えられます。

日勤のみの職場でも常勤・正社員として働けるの?

日勤のみの看護師で働くとなると、パートや非常勤という扱いになってしまうのではないかと不安に感じている人がいるかもしれません。

日勤のみでも常勤・正社員として働くことは可能なのでしょうか。

これについては、まったく心配はいらないと考えて良いでしょう。

病院では患者に対して診療を行い、料金を受け取りますが、このお金については診療報酬として、国の制度で厳密に定められています。

この報酬は保険制度から支払われるため、細かな規定をクリアしなければなりません。

病院が診療報酬を得るためには、看護師の配置要件を満たしている必要があります。

看護師の配置要件では、正看護師の配置人数が決められています。

看護師数と患者数の対比割合を表す配置基準により、看護の手厚さが図られますが、この配置基準には准看護師は数に入りません。

そのため高い看護基準で、より多くの診療報酬を得たい病院では准看護師の採用を行なっていません。

正看護師の市場価値が高いのはこのためです。

日勤のみの求人数は増加している⁉

また日勤のみの職場は看護師から非常に人気がありますが、求人数も年々増加してきています。

理由としては、根本的に看護師の数が不足しているということが挙げられます。

夜勤については、副業やほかの仕事をしながら夜勤専従をして収入を上げたいという看護師もおり、派遣などからも人員を確保することができます。

日勤には夜勤の3倍以上の看護師数が必要となるため、日勤のみで働きたい看護師でも職場には困らないはずです。

また最近ではクリニックの開業が相次いでいます。

有床診療所が緩やかな減少を見せているのに対して無床診療所は着々とその数を伸ばしています。

クリニックの数が増えるに従い、日勤で働く看護師の需要も増えていきます。

病院、クリニック問わず正看護師は引く手あまたの状況です。

日勤のみで働く場合でも、正社員を目指すのは難しい話ではありません

日勤のみで高収入は本当にあるの?地域別・職場別、給料徹底比較

東京だけ高い?全国平均と地域別給料比較

日勤のみの全国平均年収は約400万円前後、東京では約440万円となっています。

全国平均の年収から賞与分を差し引いて月割にすると、26.6万円、手取り額は21万円程度ということになります。

地域別で見てみると北海道が404万円、神奈川県432万円、大阪府401万円、沖縄434万円 となっています。

その他の地域の日勤のみの年収相場は350万~400万円で、夜勤ありと比べるとやはりやや低めのようです。

日勤のみの職場別給料比較

日勤のみの職場について、それぞれの給料を比較して見ていきましょう。

                   
時間 スケジュール
クリニック25万円前後
病棟 25~27万円
外来 23万円前後
訪問看護師 24~27万円
デイサービス 22万円
透析 26~28万円
手術室 26~28万円
健診センター 23万円前後
保育園 20~24万円
学校 20~25万円
一般企業の医務室 20~25万円

日勤のみで高収入の求人は要注意⁉気を付ける2点とは

気をつけるべき2点
  • 人手不足・激務
  • 求人情報と事態に大きな違いがある

これまで見てきたように、日勤のみの求人については、給与水準がさほど高くないのが一般的です。

看護師の収入を大幅に上昇させている夜勤手当がない分、看護師というよりは一般的な女性の収入水準に近いものとなります。

高収入を謳う求人の場合、入職してみたら極端に人手が少なかったり激務であったりする可能性もあります。

また残業が多く、有給休暇の消化率が悪い、昇給のシステムが整備されていない、ボーナスの額が低いなど、求人情報と実態に大きな違いがあるケースもあります。

もちろん美容クリニックなど、日勤のみでも自由診療を行っている場合には、高額の給料であることもあります。

しかしそのように優遇される職種はごく限られているため、見せかけの高収入に惑わされないように注意しなければなりません。

看護師はどの業界でも不足しているため、何とかして人員確保をしようとしている施設が数多くあります。

求人票の内容と実態に違いがないことを確認するためには、転職サイトに登録し、転職コンサルタントを活用するのがおすすめです。

内情に通じ、実態についての詳細情報を提供してもらえる可能性が高くなります。

相談をする際には、病院規模と扱う患者数や業務に対しての看護師数の割合や有給休暇の消化率、残業の現状、月額給料・手取り額・賞与などの詳細まで聞くようにしてください。

事前の情報は多ければ多いほど安心です。病院側が公表している情報だけで決めず、必ず実態を確認するようにしましょう。

なんで夜勤なし、日勤のみを選んだの?

疲労で倒れた…生活リズムを整えるため転職

夜勤なし、日勤のみを選ぶきっかけには身体の不調を挙げている人が多く見られます。

夜勤中に疲労で倒れてしまったり、心的ストレスで抑うつ状態に陥ったりした看護師もいます。

身体をこわし、夜勤を続けることで命の危険性を感じるまでに追い詰められたケースもあります。

夜勤から日勤に変わり、負担が減ったことから心身共に不調が改善されたという声が聞かれます。

正常な生活サイクルになるにつれて、ストレスが半減し、睡眠障害も治っていくようです。

夜勤があるというプレッシャーから解放されて、日常生活を楽しめるようになったという意見もあります。

給料が下がったことについては、残念に思う一方で、やはり健康が第一だと割り切っている様子が伺えます。

ただ一時的に稼ぎたいと感じたり、夜勤ならではのやりがいを懐かしく思い出したりするという看護師もいるようです。

結婚・出産を機に子育てをするため転職

出産をきっかけに子育てを優先できる働き方を希望して、日勤を選ぶ看護師も少なくありません。

2人目を出産し、2人を預けながら夜勤をするのが困難になったため日勤に変えたが、慢性的な疲労が解消し、夜間子どもと過ごせるのが嬉しいという声が聞かれます。

家族との生活を大切にできると同時に、生活リズムが整い健康的な暮らしが実現できているようです。

夜勤は急に変わってもらうのが難しいため、体調管理へのプレッシャーも軽減します。

夜勤手当がなくなり給料が減ったことは惜しまれますが、もう夜勤のある生活はしたくないというのが本音のようです。

ただ、年齢が若く体力のあるうちは、夜勤のある急性期病院で働くことが勉強になるという意見も見られます。

夜勤帯はスタッフも少ないため、判断力が養われます。夜勤での経験は、その後のキャリアにも必ず役立ちます。

夜勤が辛いというだけであればもう少し頑張ってみて、納得できてから次に進むと良いのではないかというアドバイスが聞かれました。

ワークライフバランスを考えて転職

ワークライフバランスを考慮し、日勤へと転職をする例もあります。

夜勤をしていたことで夫や家族に負担をかけたり、十分な時間が取れなかったりしていたという看護師は多いようです。

自身の心身にも非常な負担となるのはもちろんですが、周囲に対して迷惑をかけているという気持ちも重荷となります。

ワークライフバランスを保つ上では、夜勤を続けることがとても難しくなります。

疑問に感じた時点で、夜勤のない仕事を考えるのは決して悪いことではありません。

精神的、肉体的に余裕があるのであれば、夜勤も問題ありませんが、どこかに無理がかかっている、私生活と仕事のバランスが崩れていると感じたときには、思い切って転職をすることも大切です。

日勤のみを選んだ理由別!求人の探し方

疲労で倒れた…生活リズムを整えるため転職

体力的な問題から日勤のみの職場を希望する場合には、転職によって身体への負担が確実に解消されるような条件を重視することが大切です。

有給休暇の消化率が高く、必要なときに休めることや、勤めている看護師の数が業務に見合っていること、また実質的に残業が少ないことや看護師当たりの病床数が少ないことなど、激務にならずに済む要素をしっかりと確認します。

転職の条件を見落とすと、自分が望む転職が叶わなくなる可能性があります。

日勤でも多忙を極め、激務の日々が続くようでは転職する意味がありません。

自分に適した転職条件であることを良く検討していきましょう。

結婚・出産を機に子育てをするため転職

子育て中のママナースが転職をする場合には、休みがしっかりと確保できることに注目する必要があります。

土日休みであるだけでなく、急に呼び出されるようなことがない職場を選ばなければなりません。

オンコールなどがあると、当番制で休みでなくなる可能性もあります。

残業が少なく、職場に託児施設がある、また似たような条件で働くママさんナースが多い職場であれば理解者も得られます。

児童手当などの子育てサポート体制も、選択のポイントとなるでしょう。

子育てを中心にした求職条件を考慮し、応募先の条件と照らし合わせて選ぶことが重要です。

ワークライフバランスを考えて転職

ワークライフバランスを考えて転職する場合には、どのような状態であれば仕事と生活のバランスが良くなるのか、具体的に考えておく必要があります。

単に夜勤がないというだけで、自分のワークライフバランスが整えられるのか、本当に良い状態とはどのような勤務であれば叶えられるのかという点を良く考慮して、転職条件を挙げていきます。

夜勤の辛さばかりが先に立つと、日勤というだけで飛びついてしまいそうですが、現実的な視点から良く検討し、残業や確実な休日の確保などについて確認していきましょう。

日勤のみの求人を探すなら転職サイトを利用するべき?

日勤のみの働き方は、健康面・生活面での大きなメリットがある一方で、収入ややりがいの低下などのデメリットもあります。

個人的な転職活動では、なかなか自分の希望や課題が整理できず、また希望通りの求人を探すのが難しい場合もあります。

転職サイトを活用し、プロのコンサルタントに相談することで、自身の求めているものをうまく整理して具体化していくことができます。

その上で重視するポイントを満たす、マッチング度の高い求人情報を提供してもらうようにすれば、将来的な後悔が軽減されます。

また一見日勤の仕事では見つけづらいと思われる収入面ややりがいなどの条件についても、非公開求人を併せ、プロの目によって厳選することで出会える可能性が高まります。

求人が増加傾向にある日勤の求人ですが、その中から自分にぴったりとマッチする応募先を見つけ出すためにも転職サイトを上手に活用していきたいものです。

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※ページ内の求人数は職種別に集計しています。