[ 記事作成日時 : 2016年6月12日 ]
[ 最終更新日 : 2020年4月2日 ]

看護師の専門卒と大卒で給料や出世に差が出る?学歴社会の実態とは

大卒・専門卒看護師の給与差

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日本の看護師は大まかに、大学を卒業した看護師か専門学校を卒業した看護師かの2つに分けることができます。

看護師免許を取得するまでの道のりに違いがありますが、看護師として働き始めてからも違いがあるのでしょうか。

大卒の看護師と専門卒の看護師の違いについて紹介します。

      
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大卒と専門卒の看護師の割合は?

大卒看護師の割合

大卒の看護師は年々増加傾向

看護学部のある大学は増えている傾向にあります。今後看護大学卒業者の割合も高くなることは間違いないでしょう。

実際、平成25年度には看護師国家試験合格者のうち約3割が大卒になっているので、大卒の占める割合が増加していることがわかります。

大卒看護師に人気の就職先

では大学卒の看護師には、どのような就職先が人気なのでしょうか。

ほとんどの学生は付属の大学病院で実習を行うので、その大学病院への就職を希望する人が多いです。なので、大学病院では大卒の看護師が働いている割合が比較的多いといえます。

他にも都道府県立の公立病院や国立病院などが大卒の看護師の就職先として人気があります。

看護大学を卒業すると保健師や助産師の国家試験受験資格を得られるケースも多いので看護師ではなく、保健師や助産師として活躍する人も多くいます。

専門性を高めるためには大学で学ぶべき?

看護大学では専門学校と違って看護学士を取得でき、さらには専門性を高めるために大学院へ進むことができます。

大学院で、より専門性の高い勉強をし修士を取得することで、専門看護師の受験資格を得ることが出来ます。

専門卒の場合は実習をした病院へ就職を希望する学生が多いです。修士を取得するには学士が必要なので、修士の取得の道は不可能ではありませんが困難といえます。

専門卒と大卒看護師の給料の違いは?

同じ正看護師という資格を持っていても初任給や年収の点では大卒と専門卒では若干の違いが出てくることは確かです。

給与の差は、大卒の方が平均月収で7,000円多くなっています。もちろん医療機関によっても異なり、中には1~2万円の給与差がある医療機関もあります。

国公立の病院に看護師は、公務員扱いになります。公務員の場合は、棒給制度を取っているため大卒であるか専門卒であるかによって初任給や給料の上昇状況も異なります。

看護師という同じ資格であっても、大卒か、専門卒かによって、年収で8~24万円の違いが生じることになります。ただしこの差がずっと続くというわけではありません。

新卒ではなく既卒で転職をする際は、書類審査や面接の時には「大卒か専門学校卒か」ではなく、「現場でどのような実務を何年経験してきたか」ということの方が重要視されます。専門学校卒ということから勤務当初収入面で遅れをとったとしても、その後の頑張り次第でいくらでも挽回できるチャンスはあります。

私立の病院でも、同様のシステムで給料を計算しているのであれば、大卒と専門卒の看護師の収入に違いが出てきますが、私立では給料に違いをつけることのない医療機関もあります。

看護師の管理職は大卒しかなれない?

看護師の管理職は大卒

管理職になるにはマネジメント力が大切

管理職の業務は看護の通常業務とは異なり、マネジメント力を必要とします。ですから、看護師として優れている人が必ずしも管理職に向いているわけではありません。

一般的に大学院では指導者の育成に力を入れています。なので大学院に進学する可能性のある大卒の看護師を管理職に抜擢することは少なくありません。

しかし、大卒でなければ管理職になれないという規律があるわけではありません。数でいうと専門卒の看護師の方が大卒よりもはるかに多く、実際に専門卒の管理職の人も多くいます。

仮に専門卒の看護師であっても、後輩の指導に力を入れたり、委員活動を進んでこなしたり、マネジメントに関する研修を受講したりするなど積極的に看護師として活動することで、評価があがり、管理職の道に進むことは十分に可能です。

また、今は一つの病院に一生勤め続ける時代ではありません。専門卒という理由で不当な扱いを受けていると感じるのであれば、転職も視野に入れてみることをおすすめします。

のびのびと仕事ができる環境で、自分なりのキャリアを伸ばして、進んでいくのが一番ではないでしょうか。

大卒の看護師は実務が全くダメ?

看護師個人によるところが大きいですが、大卒の看護師は病院での看護実務に弱いということがよく言われます。

ではどうして、このような噂をよく耳にするのでしょうか。それは看護師として国家資格を取得するために勉強してきた内容や方法が大卒と専門卒とでは多少違うからです。

大学では看護を学問として勉強する傾向にあり、実習期間が少なめです。一方、専門学校では卒業後すぐに看護師として働くための訓練に力を入れているので、実習が多いという特徴があります。

大卒と専門卒の人が新卒で同じ病院に入社したとします。専門卒の人のほうが実務経験が豊富なので、どうしても差が出てしまうことがあります。けれども、それは最初だけです。

数年もすればそのような差はなくなるのが一般的です。

実務経験を積んでいても使えない看護師もいますし、大卒でも仕事の覚えが早い看護師もいるので、全ての人に当てはまるわけでもありません。

ただし、仕事ができないと、職場において大きなストレスを感じることは否めません。仕事ができないことで、残業時間は必然的に増えてしまいます。

また引継ぎにおいて、先輩たちに突っ込まれる点が多く、さらに仕事が増えたり、先輩看護師との関係も良好に保てなくなったりする可能性が出てきます。

しかし、人間関係は自分ではどうしようもできないのも事実です。ただ、いじめを楽しむような意地の悪い先輩看護師というのも残念ながらいます。

そういう人に出くわしてしまった場合、大卒であろうと、専門卒であろうと関係ありません。その病棟で学べる最小限のことを学んでから、転職することをおすすめします。

病院から見た大卒看護師と専門卒看護師

病院で一目置かれるには学歴よりスキルが大事

病院によっては大卒の看護師か専門卒の看護師かによって給料に1~2万円差がありますが、生活が大きく変わるような差ではありません。

したがって、看護師と専門卒の違いを常に感じながら仕事をするということはあまりありません。

ただし、大学を卒業しているというだけで社会では一目置かれるという事実があります。しかし、基本はどれだけ看護師の仕事を問題なくこなすかというスキルが大事だということは誰もが承知しています。

同僚をよく知らないうちには、見かけの印象や卒業校、出身地などによって相手を想像するしかありませんが、実際に一緒に仕事を始めると、そのような肩書きにこだわる人はほとんどいないでしょう。

仕事をそつなくこなしていく人がその病院での地位を作り上げていくことになります。

自分が一緒に仕事をするパートナーを考えてみると、やはり、出身校などよりも、問題なく仕事をこなすかの方が大切なように、仕事ができる人の方が同僚に慕われることになります。

病院によっては出世ができない?

働くうえでは大卒か専門卒かの違いはあまり感じませんが、”出世”となると違いが出てくる病院もあります。

実際の仕事ぶりを目にする人間が判断するのであれば心配はありませんが、そうでない場合は履歴書が重視されることが多いかもしれません。

第一印象と同様に、大卒という肩書きが出世に有利に働くことは否めません。いずれにせよ、病院側に不当に扱われると感じる場合は転職を視野に入れた方が良いでしょう。

大卒・専門卒に差がない看護師求人の見つけ方

大卒と専門の差をどうしても感じ、転職を視野に入れている人もいるのではないでしょうか。しかし、同じような病院に再就職しては意味がありません。

ではどのようにして次の病院を見つければ良いのでしょうか。 まずは、管理職にあたる看護師が大卒であるか専門卒であるかを確かめたほうがよいでしょう。

管理職を大卒ばかりが占めている病院では、専門卒の看護師が昇格を希望しても難しいということが容易に想像できます。しかし、それぞれの病院の細かな情報は簡単には手に入りません。

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