関節可動域訓練

看護技術情報
  • no image0
  • LINEで送る

関節可動域訓練とは

関節可動域訓練とは、関節の拘縮を予防し正常な関節可動域に近づけ、維持するために、可動域いっぱいに関節を動かす運動療法のことです。 関節可動域訓練には、他者の力で動かす他動運動、自分の健側肢や他人の力を助けに自分で動かす自己他動運動、自分の力だけで動かす自己運動があります。 患者のレベルに合った関節可動域訓練を実施し、日常のケアの中にも意識的に取り入れていくことが大切です。

関節可動域訓練の目的

  • 関節拘縮の予防
  • 静脈血栓、浮腫の予防
  • 運動感覚の再学習

事前準備

  • 関節可動域訓練について患者に説明し、同意を得る
  • 訓練の前に排泄を済ませておく
  • 訓練開始前に患者の状態を観察しておく

事前に確認すべき情報

  • 意識障害の有無
  • 麻痺の程度
  • 運動制限事項の有無
  • 筋力の程度

拘縮を起こしやすい部位

  • 肩関節
  • 前腕
  • 手関節
  • 足関節
  • 膝関節

ケアのポイント・注意点

  • 仰臥位でおこなう
  • まず健側から行い、安心感を与えてから患側を行う
  • *緊張していると筋緊張を生じて関節の運動を阻害します。そのため患者にはリラックスした状態で訓練してもらうことが重要で、また安心感を持って行ってもらうことで過度な疲労を避けることもできます。

  • 関節を支持固定し、ゆっくり動かす
  • *速く動かすと反射的に筋肉が収縮してしまう場合があります。また速い動きだと結合組織を十分に伸展する事ができないため、訓練の効果が不十分になります。とくに可動域いっぱいまで動かすときにはゆっくり行います。

  • 患者の反応を見ながら声かけをし、少しでも痛みの訴えがあればその範囲以上は行わないようにする
  • 患者自身の力で動かせる範囲は出来るだけ自己運動や自己他動運動を促す
  • 弛緩性麻痺の患者の場合は、肩関節の運動は可動域の半分程度にとどめる
  • *肩関節は浅い球関節のため、ずれやすいです。 とくに弛緩性麻痺の場合、肩関節の亜脱臼を起こしやすいので注意が必要です。

  • 各関節につき3~5回を1日に1~2回程度行う
  • 拘縮を起こしやすい部位については、清拭などの日常のケアの中で意識的に行っていくようにする
  • 訓練後に一般状態を確認する

手順・方法

肩関節

1.患者の腕を手掌を上にして置き、一方の手を患者の肘に添えて、もう一方の手で手首を持ち伸展させる

2.そのまま前腕がベッドから垂直になるように持ち上げる

3.肘に片手を添えたまま手首を頭上に持っていき屈曲させる

手関節

1.前腕を垂直に挙上した状態で、一方の手で手首を、もう一方の手で手掌を持つ

2.手掌を持った手を患者に握らせるような状態で、患者の手首を手掌側に屈曲させる

3.握らせていた手掌を開くように手背側に伸展させる

4.両手で手首を持ち、手掌を内側に向ける

5.そのまま手掌を外側に向ける

足指関節

1.一方の手を足首に添えて、もう一方の手を足底側から足指に当てて足背側に曲げる

2.そのまま足底側に曲げる

肘関節

1.腕をベッドに置き、一方の手を肘に添え、もう一方の手で手首を持ち伸展させる

2.肘はそのまま支点にして手首を持ち上げ前腕を垂直に挙上させる

3.肘に手を添えたまま、手首を持って前腕を外側に倒すように水平外転させる

4.そのまま前腕を内側に倒すように手首を胸の上まで持っていき水平内転させる

5.腕を2.の状態に戻し、手首を持って前腕を頭のほうに倒し外旋させる

6.そのまま前腕を足のほうに倒し内旋させる

この記事を監修した人
ココナス編集部
はる
地方の公立大学病院小児科病棟で2年勤務したのち看護師をやめ都内のIT企業に転職。結婚を機にUターンし専業主婦となる。10年のブランクを経て訪問看護師として復職。その後、急性期病院の外来・救急外来勤務を経て、療養型病院の病棟師長として勤務。家族の都合により上京後は回復期リハビリ病棟に勤務。看護師として通算15年以上の臨床経験がある。現在はココナスにて記事の企画、監修をはじめメディア運営を行う。管理人プロフィールはこちら>>

おすすめの看護師転職サイトTOP5

看護roo!
看護のお仕事
マイナビ看護師
4位 医療ワーカー
5位 ナースではたらこ

3月でも4月入職に間に合う!早めの登録がカギ

転職シーズンに入り転職活動も活発になっています。4月入職に向けてあたらしい求人もどんどん決まっていく時期ですがまだ4月入職には間に合います。

ほぼすべての医療機関や企業が、退職者の補充のため求人募集を始めています。新着求人は早い者勝ちでどんどん決まっていきます。

条件がいい求人は看護師の転職サイトで非公開求人として紹介されています。転職サイトによって扱う求人情報が異なりますし情報が入る時期も違います。

条件がいい求人を探している方は、複数の看護師転職サイトに登録して非公開求人情報が手に入りやすい状態にしておくといいですね。

  • no image0
  • LINEで送る

«PREV 

»NEXT 

あなたの転職の希望条件はどれ?

  • 美容クリニックに転職
  • 看護師の病院選びのコツ
  • 看護師の関係の悩み
  • 働くママナースにおすすめ
  • 第二新卒の看護師の転職
  • クリニック看護師とは?
  • 夜勤なし日勤のみの看護師求人
  • ブランク看護師の復職成功のコツ

掲載サイト一覧