栄養サポートチーム(NST)で幅広く活躍できる看護師に!

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今日の医療においては、患者の栄養アセスメントの重要性が増しています。適切な栄養管理を行うことで、治療の効果を上げ、早期回復につながることはすでに実証済みです。

逆に栄養状態が不良では、薬の効果が表れにくくなったり余病を併発したりする危険性が高まります。そこで注目されるのが、患者への栄養に関して総合的に支援を行うための役割を担う栄養サポートチーム(NST)の存在です。

栄養サポートチーム(NST)における看護師の働きは幅広く、またとても重要です。ここでは栄養サポートチーム(NST)の基礎知識と、その中における看護師の役割、キャリアのための資格について解説していきます。

栄養サポートチーム(NST)とは

栄養サポートチーム(NST)の役割

NSTとはNutrition Support Teamの略語です。患者一人ひとりに対し、もっとも適正な形で栄養状態を良好に保つことを目的としています。栄養管理を徹底するために、横断的な多職種によるチーム医療により総合的な支援を実施します。

栄養サポートチーム(NST)の対象となるのは主に食欲が失われがちな高齢者や、脳疾患などの後遺症により嚥下がしづらい患者です。

また腎臓病や、糖尿病などの生活習慣病で栄養状態により症状が悪化しやすい患者や、集中治療の必要な重症患者などもチームによる栄養管理を必要とします。

栄養サポートチーム(NST)の目的

栄養サポートチーム(NST)は、患者の状態の向上を目指します。対象となる患者やその状態によって近々の目標は変わりますが、主に栄養状態の改善治療効果の向上QOLの向上などを目的として実施されます。

栄養サポートチーム(NST)の歴史

NSTの始まりは1970年にシカゴで行われた、臨床栄養学に興味を持つ専門家の集まりでした。この集会では栄養管理の専門集団を作ることが検討され、その後実施されます。

1980年代には欧米の各地にこの考え方が広まり、米国では1991年時点で 29%の総合病院内でNSTが稼働しています。英国でも、1994年には 37.3%の施設でNSTの稼働が見られ、世界的に浸透していきました。

この当時のNSTは静脈からのTPN管理が主体でしたが、やがて経腸栄養への移行が進んでいきます。日本で本格的なNSTが開始したのは、1998年鈴鹿中央総合病院におけるNST発足からです。

日本では医学教育において栄養管理が軽視される傾向があり、栄養管理に無関心だったという背景が遅れの原因となりました。またチーム医療の歴史が浅く、経験がないため協業の考え方が浸透していなかったことも一因です。

さらに各診療科や職種間の壁が厚いことや、病院側の経済的な問題も欧米型NSTの促進を妨げていました。その後、日本的な問題を解決するためPotluck Party Method (PPM)という方式が発案され、日本独自のNSTが進行していきます。

これは専属メンバーを置かず、各部署から人的資源とスキルを少しずつ「持ち寄る」方式です。メンバーは一般業務を行いながらNST業務を兼任し、定期的に交替しながら栄養管理を実施していきます。

栄養サポートチーム(NST)の主な活動

NSTの具体的な活動について見ていきましょう。

対象患者の抽出

各セクションからの情報収集と選別を行い、NSTの対象となる患者を決定していきます。

栄養スクリーニング

入院患者についての栄養評価を実施し、リスクの高い栄養不良患者を選定します。入院時の問診を参考に、食事量や、身体計測、生化学的検査、免疫能などを総合的に判断して栄養状態を判定していきます。

栄養療法の選択

患者に対してどのような栄養摂取が適切かを検討していきます。経口での接種が可能な場合は、適切な食事内容を検討し、併せて経口補助食を用いることで栄養改善を図っていきます。

経口摂取ができない患者には、経腸栄養、経鼻チューブ、小腸瘻・胃瘻などを検討します。消化管が使えない患者に対しては、静脈内栄養(TPN)によって補います。

合併症のチェック 回診・モニタリング

栄養サポートチーム(NST)では常に患者が所属する診療科のスタッフと連携を取りながら、患者の状態を観察していきます。

栄養アセスメントにより合併症の減少が見られるか、代謝異常などの発生がないかなどのモニタリングを行いながら、処置を進めていきます。

NSTカンファレンス・NST回診

栄養状態の評価や適切な栄養療法の実施のため、チーム全体でのカンファレンスが欠かせません。情報をしっかりと共有・把握することで、個人からの提言やより良い方向性を見出す可能性が広がります。

NSTの学習会活動など

栄養サポートチーム(NST)参加スタッフの知識向上と、一般医療スタッフへの理解促進のために、NST専門療法研修の開催などを企画している施設が多数見られます。

NSTに期待される効果

NSTは患者の状態を向上させることが第一の目的ですが、それ以外にも期待される効果が数多くあります。

適切で質の高い栄養管理の提供により治療の効果を高め、患者の早期回復を図るとともに、初期段階で栄養障害の発見と栄養療法の開始が実施でき、重症化や慢性化を防止できます。

良好な栄養状態を保つことは、感染症を含む罹病率や死亡率を確実に減少させるでしょう。

合併症の減少は、在院日数の短縮につながり、患者にとっては入院費の節減というメリットがあります。もちろん病院側でも予期せぬ悪化を招く要因を減らすことで、信頼性が得られるという喜ばしい結果となります。

意外に感じられるかもしれませんが、NSTには経費節減の効果も期待されます。栄養素材や資材の適正使用により、ムダなく効果の高い施策が実施していけるようになります。

NSTは担当が交替制となる場合が多いため、栄養管理についてすべての医療関係者が学習を深めます。自然に病院スタッフのレベルアップができ、個人スキルの向上にも貢献します。

NST活動の輪は、地域医療にも拡大していく可能性をもちます。在宅治療に移行したあとでも、NST活動が継続できれば、再入院や重症化を抑制する大きな要因となります。

栄養サポートチーム(NST)のメンバーと看護師の役割

栄養サポートチーム(NST)のメンバー

NSTのメンバーについては決まった定義がなく、各施設によって異なります。参加についての決められた資格がないため、医師や看護師、管理栄養士のほか、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、セラピスト、介護福祉士、歯科医、歯科衛生士、また場合によっては医療事務員、ケースワーカーが加わることもあります。

医師、看護師、管理栄養士、薬剤師を中心に、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門スタッフが評価や指導に参加している病院も見られます。

NSTに参加する病棟看護師は患者のもっとも近い存在であり、飲食の様子や行動に関する身体の状態、変化に気付ける立ち位置にあります。

看護ケアの知識を活かし、他のNSTスタッフと密接に連携しながら患者さんの栄養状態の改善を目指しサポートするという重要な役割を求められます。

各職種の主な役割は以下の通りです。

医師
栄養アセスメント、栄養治療の決定(適応・栄養剤の決定)、カテーテル・経鼻チューブの挿入、代謝管理
管理栄養士
栄養アセスメント、栄養治療の決定・適応、経腸栄養剤の選択、栄養教育、代謝管理
看護師
輸液剤の調整、経鼻チューブの挿入、カテーテル・経鼻チューブ管理、患者教育、輸液剤の調整
薬剤師
輸液剤の選択、調整、代謝管理、投薬指導、品質管理・汚染度チェック

NSTの流れ

看護師が関わるNSTの活動の流れを、見ていきましょう

  1. 検査科から随時提供される入院患者の血液検査結果と、各セクションからの情報をもとにNST対象患者を抽出
  2. NST参加の管理栄養士による栄養状態の把握・確認
  3. NST参加の病棟看護師による病気の症状と心身状態の観察・確認
  4. NSTカンファレンスにおいてメンバーの情報共有と検討
  5. 回診前ミーティング
  6. NST回診

情報の入手からNSTメンバーによる検討を経て、回診の際に患者と家族に提案と意向の確認が行われます。

看護師はカンファレンスに参加するとともに、日常的な患者の様子を伝え、NST実施への情報を提供します。

NST看護師の役割とは

具体的にはカテーテルの管理や日常的な食事のチェック、バイタルを含む身体測定、NST診療録の管理などがあげられます。この中でも特に重要なのは、患者と直に接している看護師ならではの役割です。

患者が病院で出される食事を食べる様子を直接確認・把握できるのは病棟の看護師だけです。自宅にいるときの患者のし好やこれまでの食生活についても、患者自身や家族から時間をかけて聞くことができます。

ちょっとしたおしゃべりから情報を得ることもあるでしょう。

消化がうまくできていない兆候が見られたり、食が進まなかったりする患者について、NSTの検討を積極的に提案できるのは、毎日の観察があってこそのことです。

NSTが検討された際には患者や家族に対して栄養管理の重要性を説き、協力を求めることができるのは、日ごろ親身に接している看護師をおいてほかにはいません。

患者の細かな変化を見逃さず、管理栄養士など他職種の専門家と連携することで、状況の迅速な改善につながります。

そうした意味でも、日常的なNST活動においては看護師の役割が重要とされています。

病院によっては栄養状態を客観的に判断するためのツールなどを用いて、看護師が気になる患者の抽出を行いやすい体制をつくっているところもあります。

日々患者に接する看護師が積極的にNST活動のサポートに入ることで、患者の栄養管理がスムーズに実行され、取りこぼしのない活動が実現します。

栄養サポートチーム(NST)の看護師に求められる資質

NSTの参加は特別なことではなく、病棟の看護師して働きながら役割をこなしていくことになります。

栄養サポートチーム(NST)で活躍するための、看護師に求められる資質とは何でしょうか。得に考えられるポイントとしては、以下のようなものがあげられます。

  • 観察力と提案力
  • 能動的であること
  • コミュニケーション能力
  • 協調性

これらはいずれも、看護師であればどのような場でも必要とされる要素ではあります。

しかし日本で行われている栄養サポートチーム(NST)が専業ではなく、「持ち寄り方式」が採用されているという背景から、NSTに参加する看護師には特に重要視されるものです。

NSTではさまざまな専門職が文字通り知識を持ち寄り、カンファレンスを通じて協議しながら栄養管理法を決めていきます。

その際の拠り所となるのは、検査データと看護師の視点です。日常的な容態や行動の観察から、患者に最適な方法を看護師自らも提案していく必要があります。

他人任せではなく、「自分の患者」としての意識をもち、積極的に動いていかなければなりません。

他業種との連携を行うために、またNSTのチーム力を向上させるためには、高いコミュニケーション能力が求められます。看護師同士、同じ病棟同士の仲間内意識だけでは、十分な働きができません。

お互いの専門性を理解し、尊重し合いながらチームとしての業務を進めていく協調性こそが、良好な結果をもたらす原動力となります。

栄養サポートチーム(NST)の現状と今後

NSTの現状

日本静脈経腸栄養学会 (NST委員会 )の発表によると、NST稼動施設登録数は2010年時点で1,500施設を超えています。

2009年の調査では中国30施設、韓国94施設、台湾が51施設といった結果となっていますが、各国のNSTの重要性への理解は急激に進んでおり、今後も増加傾向が続くと見られます。

NSTの歴史のところでも解説してきましたが、もともと日本の医療現場では職種間や診療科間での隔たりがあり、チーム活動の妨げになってきました。

今日、高齢者医療やがん治療について栄養療法の重要性が認識されてはきましたが、未だに縦割り的な部分が多く存在し、NST拡大をとどめています。

しかし1998年に開始した我が国のNSTは、欧米型とは異なる視点から現実的なPPM方式を考案し、確率してきました。その結果、NSTの導入が確かに医療と看護の質の向上につながり、さらに病院経営と医療経済の改善をもたらすものとして認められるようになってきています。

NSTの今後

NST活動が推進されることによって、栄養管理の重要性への理解がさらに進み、医療の方向性にも大きな影響を与えます。

これまでは各施設や個々の医師によってばらばらに行われてきた栄養管理が、NSTの普及によって適切な栄養評価法の実施がなされるようになります。

栄養管理法の患者に適した選択や効率的な実施手順、エネルギー量・栄養素の投与量の決定、安全基準の遵守、各種病態や疾患に対応した栄養療法の選択と実施といった、適切な栄養管理サービスが規模の大小を問わず施設で提供できるようになっていくでしょう。

NSTの課題と期待

そのための課題として考えられているのは、第一には高齢者医療の基盤の確立です。NSTが後期高齢者医療保険制度の基礎部分に組み込まれれば、医療費の軽減に貢献し、元気なお年寄りを増やすことにつながっていきます。

また緩和ケアの提供についても、現在以上にNSTの役割を広げていかなければならないとされています。

何よりもNSTの拡充にためには、チーム医療の充実こそがベースとなりますが、多角的医療の構築と医師不足対策が同時に進められないことには根幹が成り立たない状態です。

本当の意味での患者中心の医療の実践には、患者自身のもつ本来の力を引き上げていかなければなりません。「薬漬け」などの問題がクローズアップされていますが、NSTへの興味が高まれば、適切な投薬に向けた改善も期待できます。

急激な高齢化社会の中にあって、在宅医療、診療所、中核病院の連携による地域医療ネットワークの確立が進められています。高次的地域医療連携の構築が加速するとともに、NSTは病院外での活動が求められるようになっていくでしょう。

実際に地域一体型NSTの構築に向けた、医師会や薬剤師会、行政機関の取り組みも始まっています。病院独自の取り組みとしては他のチームと連携を図って、NSTの効果を上げる施設も増えているようです。

たとえば、褥瘡(じょくそう)チームとの連携により、全身の栄養状態の評価から回復を検討したり、摂食嚥下チームと連携して、口から食べることを強化促進したりする施設もあります。

セラピストと連携して心身の両面から、ADLの拡大に取り組んでいこうとする施設も見られます。このようにNSTはそれを必要とする場所で、垣根を超え、協力と連携のもとに、効果を上げていくことが期待されているのです。

NST専門療法士の認定について

NST専門療法士とは

栄養サポートチーム(NST)で活躍できる資格として、NST専門療法士があります。一般社団法人日本静脈経腸栄養学会認定する資格で、以下のように定められています。

“本認定資格制度は、本学会の定める所定の条件を満たした者を、主として静脈栄養・経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する優れた知識と技能を有しているとみなしNST専門療法士として認定するものである。”(引用:日本静脈経腸栄養学会ホームページ)

栄養サポートチームの一員として活躍できる優秀な人材を育成するための資格として定められ、認定条件を満たす場合にのみ取得が可能です。NST専門療法士はチームの要となり、栄養管理を推進する重要な役割を担います。

病院などでは一般の看護師としてもNSTに参加できますが、有資格者であればリーダー的な立場で率先して栄養管理を実施していくことができるようになります。

資格の認定機関である一般社団法人日本静脈経腸栄養学会は18,000名を超える会員を有する世界最大の栄養関連学会です。会員の数もさることながら、多職種で構成されている学会としても稀にみる規模をもちます。

NST専門療法士の認定者数は、2018年2月時点で、約9,000名です。2019年度の認定試験合格者数は800名と、毎年1,000名近い医療関係者が受験する人気の資格となっています。

NST専門療法士は栄養サポートチームの稼働している病院が主な職場となりますが、大学病院や公立病院、大手私立病院など、入院施設がある大規模病院ではすでに多くがNSTを設置しています。

NST専門療法士の役割

NST専門療法士は、患者の性別や年齢、体格、病状などに応じて最適な栄養量を算出し、実際の摂取栄養量と比較しながら、現時点での栄養状態を評価した上で、栄養補給方法を計画立案していきます。

嚥下の状況を確認し、患者が摂取しやすいように普通食・きざみ食・とろみ食といったように食事形態を検討、また口当たり・歯ごたえ・舌触りなどについても考えて提案していきます。

摂取の状況に応じて調理法の変更をしたり、患者の嗜好を考慮した食事内容を考えたりします。NSTの中にあって、まさに最前線の働きを担うといっても過言ではありません。

管理栄養士とともに、栄養剤の必要性、栄養補助食品の選択について吟味し、また水分管理の評価なども行っていきます。

日常的な活動についてはカンファレンス会議に参加し、チームスタッフと情報を共有し、意見を交わしながら最良の方法を探ります。

NST専門療法士は現在、各所で非常に高い需要となっていますが、資格取得後は給与や採用で優遇されることも考えられます。

同じ管理栄養士であっても、NST有資格者の場合では給与が上乗せされ、採用でも有利になります。看護師であればさらに業務についての応用域が広がるため、転職活動を有利に展開できるのは間違いありません。

NST専門療法士の認定条件

将来的にも有望なNST専門療法士の資格ですが、一定の認定条件を満たしていないと取得ができません。認定条件には以下の5つがあります。

  • 認定の対象となる国家資格を持っていること
    ※認定対象国家資格:管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、診療放射線技師
  • 管理栄養士として5年以上、医療・福祉施設に勤務し、栄養サポートに関する実務経験があること
  • 日本静脈経腸栄養学会主催の臨床栄養セミナー、学術集会、学会などに参加して、規定数以上の単位を取得していること
  • 認定教育施設での実地修練を修了していること
  • 上記の条件を満たしたうえで、認定試験に合格していること

NST専門療法士になるには

具体的な認定までの流れを見ていきましょう。

  1. 日本静脈経腸栄養学会主催のセミナーや学会に参加。30単位以上の取得が必要
  2. 指定の 認定教育施設において、計40時間の実地修練を受ける
  3. 「NST専門療法士受験必須セミナー」を受講する
  4. 認定試験の受験申請書および必要書類を専門療法士認定制度委員会へ提出
  5. 認定試験を受験する
  6. 認定試験の合格通知があれ、認定申請書の送付と認定料を納入

30単位が取得できる学会やセミナーとしては、日本静脈経腸栄養学会の学術集会(1回参加で10単位)、日本静脈経腸栄養学会主催の臨床栄養セミナーなどがあります。

またそのほかでも、学会認定の栄養に関する勉強会が全国各所で開催され、ネット上の「バーチャル臨床栄養カレッジ」でも10単位分の修了証を取得できます。

認定条件となる実習については、日本静脈経腸栄養学会から「NST稼働施設」または「学会認定教育施設」の認定を受けている病院内で実施されています。

日程や期間については各病院により異なりますが、5日間から8日間程度で計40時間の実習が行われます。

実習に関しては通常、各病院に直接申し込みします。費用は10,000~20,000円程度です。認定試験の実施は年1回で、これまでは11月に行われてきました。認定試験の費用は受験料10,000円、合格後の認定料は20,000円です。

NST専門療法士の認定を取得すれば、NST稼働の施設で中心的な役割を果たすことができるようになります。さまざまな他分野の職種と連携しながら、将来的にも必須とされる栄養管理の技術を磨いていけるでしょう。

また学会や研修会、勉強会などを通じ、最新の医療と栄養に関する知識を身に付けられます。チーム医療、NSTに興味があり、看護師してステップアップしたい方には、NST専門療法士の資格取得がおすすめです。

栄養サポートの院外活動

NSTの活動は、病院内で完了するだけではありません。高齢者世帯やひとり暮らしの高齢者が増加する中にあって、栄養管理教育の重要性は増しています。 現在すでに訪問看護などとの連絡を密にし、退院後の生活支援のための情報提供を行っているNSTもあります。

病院の入院期間が短縮化に向かい、在宅療養が促進される今、NSTの活動は院外に広がっていくことは必然ともいえます。

日本の伝統的な食文化として、高齢者は炭水化物中心の摂取が多く、若い時に比べてたんぱく質を次第にとらなくなる傾向が見られます。また水分の補給についても十分な量を摂らないことで、脱水症状に陥るケースも少なくありません。

適切な栄養管理を行う大切さを伝えていくことは、NSTの重要な使命ともいえます。入院時には良好な栄養評価が得られていた患者が、退院後のわずかな間に低栄養と脱水症状で再入院するという例もあります。

看護師の中には地域医療への貢献を目指し、訪問看護の現場へと転職する人も多くなってきています。

NSTでの経験を活かし、またNST専門療法士の資格取得によって栄養管理の高い知識をもつ看護師が増えれば、地域の健康を底から支える大きな力となります。

NST参加の機会があるときには、将来必ず役立つ経験として、しっかりと学んでおく姿勢が大切です。

この記事を監修した人
ココナス編集部
はる
地方の公立大学病院小児科病棟で2年勤務したのち看護師をやめ都内のIT企業に転職。結婚を機にUターンし専業主婦となる。10年のブランクを経て訪問看護師として復職。その後、急性期病院の外来・救急外来勤務を経て、療養型病院の病棟師長として勤務。家族の都合により上京後は回復期リハビリ病棟に勤務。看護師として通算15年以上の臨床経験がある。現在はココナスにて記事の企画、監修をはじめメディア運営を行う。管理人プロフィールはこちら>>

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