看護師5年目は転職のグッドタイミング?スキルやキャリアアップから退職金まで解説

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看護実践の視点から見れば、5年目の看護師はすでに熟練の域に差しかかっています。専門性も高くなり、これまで身に付けた知識を総合的に使いこなせる技量もともなってきていることでしょう。

看護師としての充実が感じられるこの時期、転職を考える人も多いようです。

年齢的にもまだ無理がきき、円熟味が増している5年目の看護師は有利な転職ができそうですが、実際にはどうなのでしょうか。

ここでは5年目の看護師の転職にまつわるさまざまな要素について、詳しく解説していきます。

5年目で転職している看護師の実態

看護師全体の離職率は毎年10%前後で推移していますが、5年目という位置で見た場合の転職の実態ではどうなのでしょうか。

5年未満で約4割が転職

2014年1月付で公表されている「医療労働 臨時増刊号」の看護職員の労働実態調査報告書では、「1年未満」「1~3年未満」「3~5年未満」の合計だけで37.9%もの看護師が離職していることがわかります。

看護師の習熟度を考慮したときには、まだ熟練に達してない看護師でも、転職に臨んでいるということになります。

逆に5年以上最初の就職先で働く看護師は全体の6割にとどまっており、看護師としてのベースができる5年の間、同じ職場で働き続けることの難しさが表れているともいえます。

若い世代の看護師の転職率の高さを見ると、5年目の看護師が転職を考えても、それはある意味当然といえそうです。

5年以上10年未満だけでも2割

5年目以降の離職について見てみると、5年以上10年未満だけで20%です。ほかの年代でもっとも多い「1~3年未満」と比べても、非常に高い数値となっています。

5年目の看護師は年齢的には20代後半と考えられ、私生活の面でもキャリアの面でも転職を考える時期にさしかかります。結婚や出産という転機を迎える人も多くなるでしょう。

また仕事を覚えるだけで精一杯だった期間を終え、業務に関する精神的な余裕をもって今後を見すえられるようになる時期でもあります。

5年目を迎える看護師が転職を考えるのは、決して不思議なことではありません。むしろ、4割が転職する新人時代を乗り切ったからこそ、次のステージを目指す気持ちになることは十分に理解できます。

5年目の看護師の実力

転職にあたり、自分がほかの職場で求められているのかは根本的な問題です。5年目の看護師の価値について考えていきましょう。

臨床実践能力の高さ

5年目の看護師の立ち位置としては、新人とベテランの中間といったところではないでしょうか。基本的な看護実践能力は十分に身に付き、専門職としてのスキルが安定してきている頃です。

年次別のクリニカルラダー(臨床実践能力段階別到達目標)の例を見てみると、5年目では「自らが看護実践の役割モデルとなることができる」という表記があります。

誰かを模倣しながら看護の知識や技術、行動を学ぶのではなく、自分自身が率先して業務を進めていくためのモデルとなれる存在です。

すでに身に着けている知識を用いて状況に対応し、また新しい知識を柔軟に取り入れながら、うまく使い分けられるだけの余裕も出てきます。

新人教育から実践看護を経た5年目の看護師は、ある段階での到達地点ともいえます。ここからは、さらに自分の興味や希望により方向性を見つけていき、さらなる成長が期待される年次です。

5年目の看護師を雇用するデメリットが少ない

採用側からの視点で見れば、5年目の看護師は「ちょうど良い人材」です。円熟味が加わってくる時期にあり、スキルや知識は十分です。

それでいてベテランほどの自信がないため、妙な過信がありません。転職先でも指示に対して、そこまでの抵抗はしないと考えられます。

安心して使える一方で、素直さが残り、扱いやすいと思われるはずです。その施設で必要となる技能を習得する学習能力も、頭の柔らかい20代ならば問題ありません。

また年齢の高い看護師の転職とは違い、この先も長く働いてもらえる可能性が高くなります。

応募先ではそうした人材としてのバランスの良さに着目します。医療施設、介護施設などどのような業態であっても、雇用するデメリットは見当たりません。

5年目の看護師の転職市場での需要

5年目の看護師の転職へのハードルは、ほかの年次と比較してもかなり低いといえます。

看護師としての即戦力としても、リーダーとしてのキャリア採用もありえる、多様性に富んだ人材として迎えられるでしょう。

採用側としては、基礎的な教育がすでに終了し、実践経験も十分に積んだ看護師は何としても獲得したいと考えます。

まだ20代であれば、急性期や救急などの覚えることが多く、労働環境として厳しい現場でも耐えられるという期待があります。

またベテランというほどの域ではないため、前職でのクセも抜けやすく、適応力もあります。

まさに脂がのりかかった年代の看護師でありながら、若さを持ち合わせる5年目の看護師ならば転職先に困ることはありません。

もともと看護師の転職市場での需要はほかの職種と比べて高いのですが、その中でもダントツの人気をもつ年次といえるでしょう。

5年目で転職する看護師の理由

5年目の看護師はさまざまな意味で有利な立場にあるといえますが、転職しようという気持ちに向かうのはなぜでしょうか。転職する理由、それを思いとどまる理由をそれぞれ見ていきましょう。

5年目の看護師が転職をしようとする理由

看護師の転職の理由は、仕事のきつさや人間関係など全体的に共通していますが、5年目という年次ならではの事情もあるようです。

5年目の看護師が転職を考える原因としては、以下のようなものがあります。

キャリアアップ

すでに看護師として一定のスキルや知識を身につけたことにより、専門看護師や認定看護師の資格を取得するなどして特定の分野で活躍したいという希望を抱くのも理解できます。

スキルアップのため、あるいはまったく異なる分野に挑戦したいという場合もあるでしょう。

そうした前向きな考えとは逆に、5年の経験をもって自分の意見や提案も出せるようになったにも関わらず、変わらない体質の職場に失望するということもあります。

業務の増大と過度な期待

また5年目ともなるとリーダーシップを要求され、後輩の教育についても重要な役割を任せられる機会が増えてきます。

業務でも重責が増していき、自分のことで手一杯なのに次から次へと仕事を押し付けられ、毎日が楽しめなくなる状況が続くと、職場への不信感が募っていくかもしれません。

必要以上に周囲から頼られたことで、新人の頃は好きだった職場を嫌うようになってしまった看護師もいます。

自身喪失・徒労感

増大する業務と重い責任の割に待遇の変化が見られないと、不満が募り、仕事へのモチベーションが下がります。

また頼りにされればされるほど、自信を喪失し、徒労感や疲弊感に悩まされるという声も聞かれます。

人間関係

さらに中間的な位置づけで、ベテランと新人の間で板挟みになり、人間関係に苦悩するというのも5年目の看護師の特徴です。

ここに自分自身のライフイベントがからんでくることで、離職や退職への気持ちがふくらんでいきます。

上記では4つの要素を挙げていますが、こうした問題が複合的に発生することで、転職への意識が強くなっていきます。

5年目となり、看護師として「ほかでもやっていける」という自信をもつことで、転職への行動につながりやすくなると考えられます。

5年目の看護師が転職を思いとどまる理由

逆に転職しやすいはずの5年目の看護師を、元の職場に引き留める要素とは何でしょうか。思いとどまる理由としては、以下のような要素が考えられます。

現職への思い・気づき

転職に向けて自分のキャリアを再検証することが、就職した頃の気持ちを振り返る機会となり、やりがいを再発見する場合もあります。

やはりここでもう少し頑張ろうという気持ちや、周囲の仲間や患者さんに対する責任に気づき、転職への気持ちが薄れます。

自分に対する客観視

キャリアアップするにしても現職で学ぶべきことが不足していると感じるなど、客観的な視点で自分を見つめ直して、転職を断念する場合もあります。

まだほかの場所で働く能力が備わっていないという結論を出すことで、転職を焦らずに実績を積んでいく方を選択します。

職場からの支援

資格を取得する意向が職場に認められ、何らかの支援を受けられるようになることで、継続して籍を置く方法をとるという場合もあります。

資格取得後にキャリアに活かされる道が開けるのであれば、転職する理由もなくなります。

ライフイベントに関する配慮

結婚や出産、育児などのライフイベントについて、労働環境や福利厚生に関する配慮があり、優遇されるという確約が取れて転職をやめるというケースもあります。

子育て中だけ日勤にしてもらい、自分の好きなタイミングでフルタイムに戻れるなどの条件があれば、転職するよりも安心して働き続けられます。

周囲からのサポート

重責や業務の増加について周囲から理解を得られ、負担が軽減して楽に働けるようになることで転職の意欲が消えるという場合も考えられます。

重荷がなくなり、自分の思い通りに働くことができれば、仕事を楽しめるようになります。

転職への懸念

果たして転職先でうまくやっていけるのか、今と同等の収入が得られるのかといった転職についての懸念により、あきらめてしまうという看護師もいるようです。

人は変化よりも現状維持を選択する傾向があるため、まだ我慢ができると思えば転職をしない方を選びます。

5年目で看護師が転職する場合の退職金

現職を辞めたあと、引き続いて新しい職場で働くのであればあまり心配ありませんが、そうでない場合には多少なりともお金に余裕をもちたいものです。5年目の看護師が転職するときの退職金について見ていきましょう。

転職するとき退職金はもらえる?

転職すると、当然ながら一度退職することになります。

5年間働いた看護師は、退職金がもらえるのでしょうか。またその金額はいくらくらいなのでしょう。

そもそも退職金は、法律で定められたものではないため、小さなクリニックや個人病院では退職金制度がないというのも珍しくはありません。

退職金についての規定は就業規則などに明記されているはずなので、転職を考えだしたときには一度しっかりと確認しておく必要があります。

一定の規模以上の病院であれば、退職金制度を導入しているところが多く、少なくとも3年目くらいからは「退職一時金」「退職手当」などといった名称で支給されます。

金額についても施設ごとに違いがありますが、一般的には基本給と勤続年数をベースとした方式と、勤続年数と固定金で決められている方式、さらに基本給と勤続年数に功績倍率をかけて算出する方式などがあります。

5年目の看護師の退職金の相場は?

多くの場合、勤続年数が3年超えると退職金支給の対象となります。その場合、30万円程度が下限となり、年数に応じて増額していきます。

勤続5年以上では、50~100万円が相場とされています。例えば100万円の余裕があれば、生活費の数か月分には十分です。

自己都合の退職の場合、失業保険の給付までには3か月の待機期間があります。

資格取得の勉強をしたいときや、少し休んで方向性をじっくりと決めていきたいというときなどでも、退職金がもらえればかなり安心できます。

先にもあったように、退職金の支給に関しては施設に任せられています。数か月の違いで金額に大きな差が出たり、もらえなかったりするということもあります。

退職についての規定をきちんと確認して、転職するタイミングを図ることをおすすめします。

5年目の看護師の転職後の収入

転職に際してもっとも気になるのが、収入の変化です。基本的には就職し直すと、一時的にせよ給与が下がる可能性もあります。

5年目の看護師の収入状況と、転職後の収入の変化を予測していきましょう。

5年目の看護師の平均収入

看護師全体の平均年収は470~480万円を推移しています。これは全世代の平均値なので、もちろん年代によってそれなりに変動します。

また働くエリアや施設の規模、業態によってかなりの差があります。

地方による年収の差はもっとも大きい場合、約140万円、規模や業態による違いは年間約40万円以上です。

5年目にあたる20代後半の平均年収は約460万円、月額では32万円ほどになります。

社会的には給与額が高いと思われている看護師ですが、実は初任給に比べて給与額の上り方は鈍く、もっとも収入が多くなる年代でも年収ベースで80万円程度しか上乗せされません。

ここから考えると、5年目の給与からその施設での給料の上がり方を予測するのは比較的容易です。5年目の今の給料から推測して、働き続けた場合の将来的な収入もおよその見当がつけられるのではないでしょうか。

5年目で転職を考える場合に収入を重視するのであれば、働く地域や施設規模に注目して将来的な収入アップを目指すのが賢い選択といえるでしょう。

転職後の収入の変化

転職後の収入ダウンを気にするあまり、転職に踏み切れずにいるという看護師も少なくないようです。確かにまた一からスタートするのであれば、新人と同じ扱いとなり、その分給与が下がることも予想されます。

一方で看護師の場合は高度な専門職です。5年分のスキルを考慮して、前職を上回る給料を提示してくれる職場もあります。

ただ一般的には看護師が転職したとき、いきなり収入を上げていくのはなかなか難しいようです。

全年代を通じて、転職後に給料が「上がった」という人は転職経験者の2割程度です。

5年目の看護師の年代である25歳から29歳では、上がったのはわずかに約16%で逆に下がったのは半数以上となっています。残りの3割は「変化なし」と回答しており、転職による収入アップはあまり期待できないのが現実です。

ただ、年収別で見た場合には必ずしも悲観的な結果とはいえません。

5年目の看護師の平均年収が含まれる400〜490万円の収入帯では、「下がった」が4割弱、「上がった」は約3割、「変化なし」と「上がった」を合わせると6割以上となります。

全収入帯の中で「上がった」が5割以上となるのは、年収600万円台の層ですが、年収が高いほど転職後の収入が上がるという傾向が見られます。

転職時にどのような条件を重視するかによって、収入の多少は変わってきますが、高収入を得ている看護師ほど転職後の待遇についてシビアだと言えるのかもしれません。

5年目の看護師が転職活動をするメリット

先に5年目の看護師の市場価値を見た際には、雇用側に多くのメリットのあることを紹介しました。ここでは看護師当人についての、転職のメリットを見ていきましょう。

5年目は「動きやすい」

5年目になればいわゆる「お礼奉公」と呼ばれる、奨学金などでの拘束期間も完全に終了しているはずです。就職した際に何らかの契約上の取り決めがあったとしても、5年も経てば有効期限切れとなっているのではないでしょうか。

そうした制約がなくなるという意味でも5年目の看護師は、自由に進路を決められる時期です。

もちろん退職にあたっては、引き留めに合うことがほとんどです。しかし5年目の看護師であれば、さらにキャリアアップしたい、別の分野を経験してみたいなどの理由に対しても、「もう少し経験を積んでから」といったことばがかけにくくなります。

逆に「30代になる前に専門性を変えたい」と言われれば、雇用している側も引き留めづらくなります。

5年目での転職は、経験やスキル面と合わせ、動きやすく実行に移しやすいといえるでしょう。

5年目は方向転換が容易

臨床の経験はすでに十分にあり、基本的なベースができている5年目の看護師ですが、まだ柔軟性に富んでいて新たな学習にも対応できます。

これまでとは違う分野への興味をもち、その方向へ進みたいと熱望している場合、実行可能な年次であるといえます。

意欲に年齢は関係ないといわれますが、技術的な部分を考えると、方向を変えるためにはタイミングが重要です。

中には何歳になっても新な挑戦に向かえる人もいますが、一般的に考えれば、新鮮な気持ちで新人として学び直せる時間は限られます。

5年目であれば、看護師としてのベースをもちつつも、これまでとはまったく違う世界にも飛び込んでいけます。方向転換できる可能性は、まだまだ広がっています。

収入アップへの戦略が立てやすい

5年も看護師として働いてくれば、業界についての情報もずいぶんと収集できているでしょう。

先にも見てきたように、3年以下で転職する看護師も多くいますが、十分な業界の知識がないと転職して後悔することもあります。

5年目の看護師であればさまざまな病院や施設があり、外側ではわかりにくい事情があることにも知っているはずです。

ほかの施設で働く看護師たちからの話を耳にしたり、研究会などで交流したりして転職に使える情報も蓄積されているのではないでしょうか。

例えば収入アップをねらっての転職であっても、自身のスキルでどこに行けばどの程度で働けるかといった目算が立てられるようになっているかもしれません。

またそうした職場に就職するための事前の学習など、転職についての戦略も準備できるようになります。

新人時代とは違い、自分の本当に望む職場への就職を目指せる可能性が高くなるのが、5年目の看護師の転職です。

受け入れ先が豊富

5年目は採用側から見れば、これ以上ないほど好条件の年次の人材です。どんな場所に行っても、応募先に困るということはまず考えられません。

例えば介護系で訪問看護ステーションに就職を希望する場合でも、機動力があり、基本的なコミュニケーションを身に付けている看護師であれば、20代でも断られることはあまりないと考えて良いでしょう。

こうした<職場では臨床の未経験者や3年以下の看護師では、不安をもたれます。しかし5年目であれば、受け入れてもらえないという心配はあまりないと思われます。

また一般医療とはまったく異なる美容整形などの分野でも、20代後半の看護師は人材として歓迎されます。

自由診療でありサービス業の性格が強い美容系の仕事は、看護師としてあまりにも固まり過ぎているとなかなかなじめません。

適度に看護師としての技術がありながらも、「お客様対応」への抵抗感がない年代であれば、転職はかんたんです。

若さと技術・経験が備わった5年目の看護師は多種多様な転職先の中から選ぶことができ、有利に転職活動が進められます。

転職先への希望条件が明確にできる

看護師として5年の時を過ごすうちに、適性や志向についての気づきが生まれてきます。

まだあまり看護師としての経験値のないうちに転職をするよりも、ある程度自身への見極めができるため、希望条件が明確になります。

診療科や勤める施設の業態などについても、具体的な志望がもてるようになっているでしょう。

転職の成功のポイントは、自分の本心がどこにあるのかを知るところにあります。表面的な条件だけで転職先を選んでしまうと、必ず後悔することなります。

看護師の業務内容をよく理解し、責任のある仕事ができるようになった上で、初めて自分がどのように働いていきたいかもよくわかります。

指導者やリーダーとなれるポジションになれば、自分についても以前より客観視できるようになっているはずです。

5年目の看護師の「視点」をもち、転職に臨むことで、より適切な選択ができるようになります。

5年目の看護師が転職をするときの課題

5年目の看護師の転職は、ほかの年次と比べてもメリットが大きく、優位性もあります。だからといって、安易に転職をしても満足度の高い就業先に出会えるかどうかはわかりません。

ここでは5年目の看護師が転職によって、現在の課題をどう改善できるのかを考えます。

5年目の看護師が抱える困惑

転職を考える理由は先にも出てきましたが、5年目という年次で果たさなければならない役割に困惑を感じている看護師が多く見られます。

後輩が次々に入ってくる中で、5年目の看護師は業務上の手本となり、「わからないところのない」先輩でなければなりません。

しかし実際には、周囲から見られる自分と内面の自分とに差があり、知識不足や未熟さに悩んでいる場合も少なくありません。

今の病院はスタッフの入れ替わりが激しく、そうした中途採用された新人の教育まで任されるとなると、自分の業務との両立が難しく感じられます。

日々の多忙な業務の中、5年目という年次に求められる状況に振り回されていると、看護師として思うような看護をできていないと悩むこともあります。

さらにベテラン看護師と新人の間の仲立ちとなる年次であることが、一層困惑度を深めていきます。

転職によって課題を改善していくために

転職によって、職場を変えれば一時的にはこうした困惑からも解放されます。仕事に慣れるまでは、教えられる立場となり、しばらくは指導の役回りは回ってきません。

しかし、5年目という経験値が転職で失われるわけではないため、いずれは責任のある仕事を任されるようになるのは目に見えています。

同じ状況に再び陥らないためには、例えば分業制度がしっかりとしている、教育が現場のみに任されていないなど、転職先の施設の運営体制についても確認する必要があります。

現職の何が自分にとってもっとも負担となっているのかを突き詰め、どのような職場であれば回避されるのかを考えます。

いくら優位に転職活動を進められても、行きつく先が同じでは意味がありません。

現在抱えている課題こそが、理想的な転職を果すためのもっとも重要な材料となることを忘れないようにしましょう。

5年目の看護師の転職後のキャリア

5年目の看護師の転職では、ただ条件の良い職場を目指すのではなく、転職後のキャリアを十分に検討して前に進むことが必要です。

自分がなりたい看護師像、あるいは人間像をイメージし、どのようなキャリアを描いていけるのかを見つけていきましょう。

資格取得に挑む

すでに自分の興味がどこに向いているのかがわかっている場合には、キャリアアップのために、認定看護師や専門看護師を目指すことが有効手段となり得ます。

看護師としての臨床経験が5年あれば、そうした上位の資格取得への最低条件はクリアできています。

分野を極め、さらなるエキスパートとして活躍するために、資格の取得は大きなステップとなります。

資格取得に励みながら、その資格を効果的に活かせる転職先の情報も集めていけば、苦労が報われる就職ができます。

向上心に富んだ看護師を歓迎してくれる職場に受け入れられれば、5年目の決断は決して後悔のないものとなるでしょう。

分野や環境の異なる場所で看護師として働く

これまでも伝えてきたように、5年目の看護師は未知の分野へと進める余地が十分にあります。

異なる診療科や規模の違う施設、行ったことのない地域など、自分が今もっとも興味をもっている方面で働くこともできます。

もちろん同じ場所で働き続け、キャリアを積むことにも大きな価値があります。しかしそれに疑問を持ちながら、惰性で継続するのはある意味もったいないといえます。

看護師の技術や知識は、どこに行っても失われるものではありません。

探して見れば病院や医療施設だけではなく、会社や学校、あるいは医療関連の企業など、看護師の資格を求めている職場はたくさんあります。

専門性の高い診療科で働く、病院外で看護師として働くなど、活躍できる場所が無限に広がっていることに気付けば、転職についての見え方もまた変わってくるのではないでしょうか。

看護師という職から離れる

病院や医療施設の中にいると、その世界がごく当たり前に感じられますが、医療関係者ばかりの職場は社会一般とはかなり違っています。

5年目の看護師が転職先を考えるとき、看護師資格を意識しない仕事を探すのもひとつの方法です。もちろん看護師という職業は、高度な専門職としてどこでも需要があります。

ただ看護師の仕事に疲れ切ってしまい、しばらく休みたいと思うのであれば、それを機会にほかの世界を見るのも悪いことではありません。

看護師ではない仕事をしてみれば、看護師という職業の素晴らしさや社会的な貢献について再認識できるかもしれません。

あるいはその職場の過酷さに思い至り、再び看護師に戻るのを止めることもあるでしょう。

看護師の資格をもっていれば看護師で働くのが当然という見方をされがちですが、職業の選択は個人の自由です。

何も知らずに病院という狭い世界で生き続けることだけが、正解ではありません。

看護師の5年目はとても高い価値があります。それだけ多くの選択肢があり、可能性も広がっています。

区切りをおいて自分の将来をよく考え、多くの新たな知識を得ながら、看護師としての自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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