プリセプターの心構えとは?新人看護師の育成担当の悩みと不安の解決策はある?

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新人看護師の立場からようやく抜け、少しずつ自信をつけてくる3年目、4年目。その頃になると回ってくるのが、プリセプターの役割です。

今度は自分が先輩看護師として新人指導に当たるわけですが、「指導する立場は苦手」という看護師はかなり多いようです。

プリセプターとしてどうふるまい、どう導いていけば良いのか。プリセプターになった看護師が抱く悩みとともに、解決法を考えていきます。

プリセプターとは

医療現場のOJTプリセプター制度

プリセプター制度は、プリセプターシップと呼ばれる病院などの医療現場で行われるOJT型の指導方法です。

先輩看護師がプリセプター(preceptor)役を務め、新人や後輩であるプリセプティ(preceptee)を指導します。

看護師の指導法として1970年に欧米で普及し、日本には1980年代にアメリカから導入さました。

2004年に行われた調査では85.6%の病院がプリセプターシップを導入しており、現在はある程度の規模をもつ病院のほとんどが採用していると見られます。

プリセプターシップが導入された目的としては、新卒看護師が現場で受けるリアリティーショックを緩和することと、定着率の向上にありました。

プリセプターとなるのは、多くの場合3~4年目の看護師で、その研修期間は約1年間となっています。

プリセプター制度を導入する意味

多くの病院で導入されているプリセプター制度には、次のようなメリットがあります。

  • マンツーマンによる指導が受けられる
  • 指導側の看護師も成長できる

新人の立場としては誰に聞いてよいのかわからない、いつ聞いて良いのかわからないということが多々あります。そうした環境では、理解不足のまま臨床に入るという事態になりかねません。

自分「専用」の指導者がいることで遠慮なく質問ができ、手技を実践する際にもフォローがあれば心強くいられます。

指導する側としては、新人時代の記憶を新たにし、「復習」ができます。教えるためにはその3倍の知識が必要とも言われますが、プリセプティに説明する際に自身の理解も一層深められます。

指導することにより先輩看護師としての自覚を促し、責任感のある看護師へと成長することができます。

プリセプター制度の現状と課題

一方でプリセプター制度を導入している現場の多くで見られる問題もあります。プリセプターの6割は経験年数3年目未満と若い看護師に任せられており、指導者としては未熟である場合もあります。

病院の方針によってはプリセプティに出来ない事があると、プリセプターの責任とされることもあり、重責に耐え切れなくなるプリセプターも少なくないようです。

自分の知識や技術不足について落ち込み、指導責任というプレッシャーに押しつぶされてしまいます。

しかし医療現場では、劇的な進化や高度化が続き、質の高い看護能力が常に求め続けられています。どの医療施設も慢性的な看護師の不足に悩み、離職率にも低下が見られません。

病院側では新卒看護師に対して即戦力としての実践能力を期待しますが、教育施設を出たばかりの新人にそれを求めるのは無理があります。

そうした背景からプリセプター制度がもつ役割はますます大きくなり、プリセプターの責任もそれだけ重いものとなります。

指導を任された看護師が自分の業務をこなしながらのプリセプター役に疲弊し、中堅の看護師の離職につながるという懸念をもつ声も上がっています。

そうした問題を改善していくためには、教育体制の整備、プリセプターに対する周囲からの支援体制などに取り組み必要があると考えられています。

プリセプターの不安

プリセプターを命じられた看護師の多くが感じる不安は、共通しています。

教え方がわからない」「コミュニケーションがうまくできない」「看護師としての知識やスキルが不足している」こうした考えで頭がいっぱいになり、最初から「私にできるはずがない」と思い込んでしまいます。

始める前からこのような不安を抱えてしまうと、指導どころではなくなります。まずはこの不安を解消していくのが先決ですが、その一番の方法は自分も新人だったことを思い出すことです。

入職したばかりの頃の気持ちを思い返せば、新人がどれほど心細いのかがわかります。そのとき、プリセプターとはどのような存在だったのでしょうか。

新人の目からはとても頼もしく見えていたのではないでしょうか。あるいは「怖い」と感じていたのかもしれません。

もしもそのときの指導者がまだ近くにいるのであれば、ぜひ相談してみてください。恐らくは現在の自分と似たような不安があったことを、話してもらえるのではないでしょうか。

プリセプターを務めるのは先輩としての役割ではありますが、プロの教師ではありません。プリセプティを「完璧な一人前の看護師」にしろというのは、最初から無理な話です。

3年後に現在の自分と同じくらいになっていれば良いのだ、そう考えれば気持ちが楽になるはずです。不安を感じている今の自分を思えば、それほど難しくはないと思えるようになってきます。

卵からかえったばかりのひよこを、自分の足で歩けるようにするのがプリセプターの役割です。いきなり成鳥まで育てろというのではありません。

プリセプターの悩み

次にプリセプターの具体的な悩みと改善方法について見ていきましょう。

上手く指導できない

プリセプターの不安にも出てきましたが、「どう指導すれば良いのかわからない」という悩みは多いようです。プリセプターの指導は、次の3つのステップで進めていきます。

  • 看護技術のお手本となる
  • 指導内容を実践させる
  • 知識・技術の定着

この3つのステップについて、予め自分に対してポイントやルールを決めておくとスムーズな指導につながります。

例えばお手本を見せる際には、何のために行う処置なのか、どのような手順で行うのかを必ず説明し、それに対しての相手の知識の有無を確認します。

何の説明のもなくいきなり開始してしまうと、混乱したり理解するための準備ができなかったりします。指導内容を実践させる際には、手順が頭に入っているのかを最初に口頭で確認しておきましょう。

実践させようとした際に、「できない」と拒否されることもあるかもしれません。その際には、無理強いをせずに一度自分で行います。

ただそのときに、「次回は実践しましょう」と声をかけて、よく観察しながらポイントを押さえておくように促します。またなぜできないと思ったのかを明確にし、解決しておくことを忘れないようにしてください。

行っている業務に関連する質問や患者の症例についての質問をすることも、有効な指導方法です。

患者の症状に基づき、観察すべき項目や経過予測、また備えるべきリスク、適切な対応、さらに看護ケアについての注意点など、タイミングを見計らって尋ねるようにします。

相手がどこまで理解をしているのか、またこれまで行ってきたことを知識として蓄積しているのかが確認できるでしょう。

テキストで得た知識が、臨床現場での行為と結びついているのか見極めていくのも、指導者としての大切な役割です。

観察への回答については、根拠を求めるといった自分なりの工夫も加えていきましょう。

こうした指導方法は自分がこれまで看護師として成長する上で、効果的だったことを振り返ることで組み立てられるのではないでしょうか。

上手く指導できることを目指すのではなく、理解してもらえることを考えてください。

プリセプティと合わない

プリセプターになって張り切っていたけれど、どうしてもプリセプティとの関係がうまくいかないこともあります。

性格が合わない、こちらの思い通りに伸びてくれないと考えるうちに、顔を見るだけで憂うつになってしまうというケースもあるようです。

人間同士なので相性が合わない人がいるのは、仕方のないことかもしれません。しかし途中でプリセプター、あるいはプリセプティを交替してもらうのは、困難です。

そうであれば、合う・合わないを問題としても意味はありません。具体的な改善策を考えていきます。

合わない、と感じるのはどの場面なのか。相手も同じように感じているのか。客観性をもって分析していきます。場合によっては率直に聞いてみる必要があるかもしれません。

実はこちらの話し方が速すぎていつも理解が追い付かないまま、消化不良のような状態となっている可能性もあります。逆に理解ができているのに何度もくり返されることに、相手がいら立っていることもあるでしょう。

理解をしてもらうために、最良のサポートをしているつもりだということをきちんと伝え、過不足のない説明を目指します。相手に対しては理解した、できていないの意思表示をしてもらうように促しましょう。

プリセプター・プリセプティが個人的にも仲良くなれればそれに越したことはありませんが、それができそうもないのであれば、業務上のつながりだけでも構いません。

歩み寄りは大切ですが、無理をして表面的な優しさを発揮しても、教育に活かせないのでは何にもなりません。

クールな関係のままでも、相手を成長させることはできます。お互いのストレスにならない程度に、距離感を保ってプリセプター期間を過ごすのもひとつの方法です。

指導される側はどう感じてる?

プリセプターとなると、指導側の立場だけでいっぱいいっぱいとなり、教えられる側の気持ちが見えづらくなることもあります。プリセプティとして、指導される側がどう感じているのかを知ることも大切です。

とにかく怖い

初めてプリセプターとなり新人看護師に対して、思わず身構えてしまうというのは想像できます。しかしそれ以上に相手は緊張し、毎日先輩の顔色を伺いながら指導を受けているはずです。

プリセプティの体験談でも、「とにかく先輩が怖い」という話がよく出てきます。「いつもイライラしていて、声をかけるのもためらってしまう」「質問があっても話を遮ることができない」といった状況です。

自分に対して「なぜあんなに怖い顔をしているのか」、「なぜ怒ってばかりいるのだろうか」そう思われているのかもしれないと、考えたことはあるでしょうか。

看護師という仕事は、普通にしていても「キビキビ」しているように見えます。それは業務が常に多忙で、次から次へとやらなければならないことが押し寄せてくるからなのですが、傍から見れば元々がそういう性格と受け取られがちです。

ましてプリセプティは「お客」である患者とは違います。業務をこなすテンションのまま接してしまい、知らず知らず怖い存在となっていることが多くなります。

新人はまだ激務のさなかに身を置いたことがないため、そうした事情が理解できません。少々きつめのことばをかけられると、とたんに委縮してしまうのです。

看護師に向いていないのではないか

プリセプター制度の元々の目的には、新卒看護師の離職防止があります。プリセプターによるマンツーマンの指導があれば、イメージとのギャップの緩衝となり、よりスムーズに仕事へと入っていけると考えられています。

ところがプリセプターから叱られたり注意されたりしているうちに、自信を喪失して看護師に向いていないのではないかと悩み始めることもあります。

なかなか業務を覚えられず、言われたことがうまくできないと、看護師としてやっていける気持ちがしぼんでいきます。先輩のように自分も早くなりたいと焦れば焦るほど、ふがいなさに情けなくなって泣きたくなります。

最初から何もかもうまくできる看護師はいません。新人であるプリセプティは、常にこうした気持ちと闘いながら学んでいるのです。

プリセプターとしての心構え

それではプリセプティの自信を養い、確実に看護師としての技術を身に付けさせるために、プリセプターはどのように接していけば良いのでしょうか。プリセプターとしての心構えについて解説していきましょう。

パワハラにならない指導とは

現代は指導が難しい時代です。相手のために良かれと思って言ったことばや行動が、「パワハラ」として受け取られることもあります。

昔のように理論づけされていない厳しさは、今の世の中には通用しません。指導の方法にも見直しが必要な時代となってきています。

出来ないことに対してダメ出しばかりしていても、良い結果は生まれません。高圧的にならず、プリセプティから受け入れられる指導とするためにはどうすれば良いのでしょうか。

「ダメ出し」ではなく「ヨイ出し」の姿勢で

自分や同僚、先輩の看護師たちと新人を比べて、「できないところ」だけを見てしまうと相手に対してダメ出しばかりすることになります。

減点法で考えると、新人看護師はマイナスばかりが加算されてしまいます。

相手をゼロスタートと考え、ヨイ出しをするつもりで向き合いましょう。できているところ、良いところを見出していくようにすれば、加点法へと変えられます。

もちろん修正すべき点については、改善していかなければなりませんが、ヨイ出しのスタンスにしておけばバランスが取りやすくなります。

緊張を与えない

自分の新人時代を思い返せば、どれだけ緊張し、心の余裕がない毎日を送っているのか想像できます。

慣れない環境で、周囲はテキパキと仕事をする熟練看護師ばかりです。学校では優秀な成績を納めていたプリセプティでも、すっかり自信を失います。

緊張のあまり、プリセプターの説明が頭に入らず、理解できないという新人も多いようです。プリセプターはそうした相手の気持ちを十分に理解し、緊張を与えないような言動を心がけます。

必要以上に「優しい先輩」をつくる必要はありませんが、少なくとも質問しやすく声をかけやすい雰囲気をつくっておくことが大切です。

人はそれぞれであることを理解する

同じ新人でも理解度には差があります。プリセプター同士でお互いのプリセプティについて競い合うようなことがあっては、決してなりません。

「入職してもう〇か月経っているからできて当然」「あの新人ができているのだから」といった思い込みや押し付けは、逆に成長の妨げになることがあります。

現在のプリセプティの状態をよく見極め、ありのままをそのまま受け止めるようにしなければ、次のステップに向かえません。

自分の尺度に陥りがちな視点を「平らか」な状態にして、それぞれの進度に合わせた指導をしていく必要があります。

その上で、その時点で達成すべき目標を共有し、不足している部分をどうやって補っていくのかを2人で考えます。

ミスをステップアップの基点とする

新人でなくても人間であれば、ミスは起こります。看護師のミスは重大な事由につながりかねない危険性があるため、ささいなことでも防がなければなりません。

プリセプティがミスをしてしまったときには、「なぜ」「いつ」「どの時点で」というところに注目し、本人によく自覚させることが大切です。

起こってしまったことについて責め続けても解決につながらず、本人を委縮させて成長の可能性をつぶしかねません。

「どうしたら同じミスを繰り返さないか」「ミスを回避するためにはどのような姿勢が必要か」という前向きな方向へ導きます。ひとつのミスの先にどのような事態が起こり得るのか、想像させることも必要です。

指導は「指し示し導く」ことです。叱責や注意は、その先に進めるためのものであることを忘れてはなりません。

叱り方でプラスにもマイナスにもなることを知る

「ほめること」「叱ること」は指導する上でどうしても避けることのできない行為です。できれば叱らずに済ませられれば気が楽ですが、なかなかそうはいきません。

業務に不慣れな新人看護師は、ミスをしたり忘れてしまったりすることもあります。そうしたときに頭ごなしに叱ってしまうと、相手は焦ってしまいミスを重ねてしまう結果となります。

しかし叱り方次第では、「何がいけなかったのか」「次はどうすれば良いのか」を考えるきっかけとすることもできます。

新人看護師を委縮させずにこちらの意図をうまく伝える、叱り方のポイントを見ていきましょう。

本人ではなく事実にフォーカスする

叱るときについ「どうして失敗ばかりするの」「なぜいつもそうなの」と感情的なことばを口にしてしまいがちです。こうしたことばは相手をただ攻撃するだけで、関係を悪化させる原因となります。

これらのことばの主語はいずれも、「あなた」です。「あなた」が主語になるような叱り方は、相手の人格を否定する形となるため、叱られる側も個人攻撃を受けた気分になります。

「(これは)なぜ起きたのか」「(この)原因はどこにあったのか」といった事実を主語として注意を向けていけば、受け止める側も違ってきます。

口調は優しくある必要はありませんが、務めて冷静にするようにしてください。

プリセプティの気持ちのところにもあったように、新人はただでさえ「怖い」と感じやすくなっています。

大声を出したり乱暴なことばを使ったりしても、反発を招くだけで心には残りません。プリセプターが原因となり、追い詰められた気持ちで仕事を辞めてしまう新人看護師もいます。

叱るときには相手の理解と成長を促すために、どのようなことばをかければ良いのかを意識してください。

間違っても「だからあなたはダメなのよ」といった、全否定のことばを発しないように気をつけましょう

認めながら注意する

新人看護師にはまじめ過ぎてうまくいかないといったタイプもいます。そうした性格のプリセプティに対してたたみかけるように注意を重ねると、さらにミスを連発しかねません。

相手の行動を分析し、どこでミスが起きたのかをプリセプターが教えてあげられれば、学習の成果をうまく業務に活かせる方向へと変わります。

「ここまでは良かったけれど、ここで間違えた」「ここは頑張ったけれど、やり過ぎた」というように、努力については率直に認め、誤った認識をしているところだけを明らかにして注意します。

個人的な「感想」はNG

毎日一緒にいて、プリセプティのミスが重なるとつい「ダメねえ」「成長がないわねえ」と愚痴りたくなる気持ちもわかります。

しかし、そうしたことばはプリセプターの個人的な「感想」にすぎません。

人にはさまざまなタイプがあり、スロースターターつまりエンジンのかかりが遅い人もいます。そうした人に限って途中から目を見張るような成長を見せる場合もあります。

新人にとって入職した直後は、不安ばかりの毎日です。プリセプティにはプリセプターだけが唯一の頼りとなります。思わず漏らしたことばで相手を追い詰めることもあります。

プリセプティに関して相談する際にも、信頼のおける口のかたい先輩などを選ぶようにしましょう。同僚へのプリセプティについての愚痴は、避けた方が賢明です。

適切なフォローで勇気づけ

叱られれば誰でも落ち込みます。自力で立ち上がれるタイプであれば問題はありませんが、適度なフォローが相手の心を落ち着かせます。

先にもあったように、ミスはミスとして自覚させ、本人自身の看護師としての資質を否定するものではないことをしっかりと伝えなければなりません。

大きなミスをして厳しく注意したときには、食事に誘うなどして気分の切り替えを行ってください。プリセプターにとっても、叱りっぱなしでいると翌日気まずい空気が残り、やりづらくなります。

お互いが良い関係でいるためにも、叱った後の上手なフォローが大切です。

ほめるときは相手の資質に着目する

根拠のあるほめことばを選ぶ

「ほめて伸びるタイプ」というのは最近良く聞くことばですが、看護師の指導の場合、口から出まかせでほめても成長のプラスにはなりません。

ほめるポイントとしては、相手の努力、変化、成長への気づきです。ベテラン看護師にとっては当たり前のことでも、新人看護師に関しては努力の結果ということもあり得ます。

ほめるためには、観察力が必要と心得ましょう。「そうは言っても失敗ばかりしていてほめるところがない」と考えるプリセプターも、いるかもしれません。

そう考えてしまうのは、プリセプターの観察がまだ不足しているからです。どのようなプリセプティにも、自分なりの努力している点や工夫があるはずです。

プリセプターが処置をして見せている際に、うまいタイミングで物品を手渡してくれたり、邪魔にならないような立ち位置に配慮していたりといった、ほんの小さなことでも構いません。

プリセプティはプリセプターが自分を「よく見て」いてくれると感じるだけでも、力になります。

ほめるときは「あなた」が主語で構いません。「よく気づいてくれるね」「すごく努力しているね」といった、本人主体のほめことばが嬉しく心に響きます。

共感でほめる

「できたね!」「頑張ったね!」といったことばは、本人の達成感を倍増させます。自分の努力は自分が一番良くわかっているはずですが、それをプリセプターが共感してくれることは何よりのほめことばとなります。

患者や上司からプリセプティがほめられたり評価されたりしたときにも、ぜひ一緒に喜んであげてください。自分のことのように喜んでくれるプリセプターの姿もまた、プリセプティの大きな力となるでしょう。

プリセプターになった看護師が成長するために

プリセプターといってもまだ自分自身の年齢も若く、看護師としてベテランの域に達しているともいえない人が多いのが実情です。

プリセプターとして新人の成長を促すと同時に、これを機会に自分もしっかりと成長するきっかけとしていかなければなりません。いわばプリセプティを通して、自分を見つめなおす良いチャンスともいえます。

プリセプターを引き受け、嬉しくてたまらないという看護師はあまりいないようですが、覚悟を決めて引き受けると共に、この機を利用してやろうというくらいの気持ちが必要です。

ここではプリセプターとしてプリセプティに接しながら、成長するための考え方を解説していきます。

人間としての成長を促す

プリセプターシップは新人看護師をスムーズに業務に慣れさせ、なるべく早く一人前にするための制度ですが、それが実施されるのは看護師という職種の基本的な部分を形成する大切な時期にあたります。

学生時代から社会人として、また大人として成長していく節目でもあります。

プリセプター自身がまだ若い世代であり、ときに人間としての葛藤や悩みを抱えることもあるでしょう。看護師としての在り方を探っているときかもしれません。

プリセプティに対しては、看護師としての業務だけでなく、独自の看護観を持つことの重要性を教えていきます。その経過の中で自分の考えを振り返り、新人の新鮮な感性に刺激を受けながら自身も進化していけるはずです。

また、看護師としてだけでなく、人間としてお互いに成長していくことを目標にしなければなりません。それは難しいものではなく、礼儀や信頼など、ごく当たり前のことを通じて伝えられます。

看護師は社会的な貢献度の高い仕事であり、頼りにされる存在です。

プリセプティに対して、患者への接し方やチームワークを説明するとき、果たして自分はできているのだろうかと自問することを忘れないようにしてください。

プリセプターを命じられ「厄介ごとを引き受けた」と思うのか、「これをステップアップの機会にしよう」と考えるのかで大きな差が出ます。

1年の間に成長を遂げられるかどうか、試されるのはプリセプティだけではありません。

先輩は上下関係ではなく「前を歩く人」

上司・部下や先輩の関係をどのように考えるのかで、相手への接し方が違ってきます。人間性を評価される人は、相手によって態度を変えることがなく、誰にでも誠実であり寛容です。

これは自分と相手を対等な関係として見られるからです。プリセプターとプリセプティは確かに先輩・後輩の関係ですが、これは単に年次が違うというだけです。

年上が偉いわけでも、業務に慣れているから優秀だというわけでもありません。

先輩と後輩は上下の関係ではなく、同じ平面上の関係です。例えて言えば、同じ道を歩く人でプリセプターはたまたまプリセプティの前を歩いているだけです。

そう考えれば、上から目線や高圧的な態度が間違いであることがわかります。

前を歩く人は、ときどき後ろを振り返りその距離が離れすぎないように見守り、声をかければ良いのです。最初は遅れがちだった後輩の足取りも、やがてしっかりとしたものとなっていくでしょう。

「先輩だから」と意識しすぎて上に立とうとするのは、考え違いです。やがて良き同僚として協力し合える相手の成長を、サポートしていることを忘れないようにしてください。

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