転職前に聞いていた条件と違う!看護師ができる対処法とは?

  • no image0
  • LINEで送る
看護roo!
看護のお仕事
マイナビ看護師

無事転職を果たし、働き始めてから「あれ?何か聞いていた条件と違う」そう感じる人は少なくないようです。焦る気持ちは理解できますが、対処できる方法は必ずあります。

ここではよりよい職場で働くために今何ができるのか、その後どうするべきなのかを一緒に考え、自信をもって決断できるように情報を提供していきます。

看護師が労働条件を確認するには?

「聞いていた条件と何か違う」とは思っていても、具体的にどこがどのように違っているのか、現状と比較できなければその先に進めることができません。実際に今の職場の労働条件を確認するためには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは労働条件を確認するための、いくつかの方法について紹介していきます。

労働条件通知書の確認

労働条件の内容は、「労働条件通知書」に記載されています。

労働条件通知書の発行は労働基準法の第15条(労働条件の明示)によって、「事業主への義務」として定められています。入社時に労働者に対して必ず交付することが決められており、労働条件について明確に提示しなければなりません。

就職した後で労働条件が違っていると感じたときには、この労働条件通知書の内容と照らし合わせて確認する必要があります。

ただし「雇用契約書」「採用通知書」「内定通知書」が発行されている場合には、労働条件通知書で必要とされる内容が記載されていることもあります。いずれかの書類には、必ず労働条件が明記されています。労働条件通知書という名称の書類が見当たらない場合には、「雇用契約書」「採用通知書」「内定通知書」なども探してみてください。

労働条件に関して記載されている書類が、別個になっているとは限らないため、注意が必要です。

労働条件通知書を紛失してしまったら…

入社時に渡された労働条件通知書や雇用契約書がいくら探しても見つからないときには、職場の担当者にコピーがもらえるか確認をしてみましょう。しかし労働条件を記した書類は契約時に必ず労働者にわたすことは、法律によって義務付けられていますが、再発行までは規定されていません。

法的には一度渡された労働条件通知書の内容を、開示する義務は病院側にはありません。良い顔をされなかったり、拒否にあったりすることも考えられます。

病院の就業規則の確認

労働条件通知書を紛失してしまい、会社から開示を拒否されると労働条件を確認する手立てがなくなるかというと、そうではありません。労働条件を詳細に記したものには、ほかに就業規則があります。

就業規則では労働者が業務を遂行するにあたり、守らなければならないルールが規定されていますが、同様に労働条件についての細目も記載されています。就業規則は労働条件通知書や、雇用契約書のように入社時だけのものではなく、労働者に対して常時周知の義務を負います。

企業によっては就業規則を社員全員に配布していることもありますが、多くはいつでも閲覧可能な場所に設置してあります。置いてある場所がわからないときでも、就業規則を確認したいと言えば、雇用側はこれを拒否することはできません。

労働条件通知書の開示の義務はなくても、就業規則の提示を要求すれば労働条件を確認できます。

看護師の労働条件通知書に含まれる内容

労働条件通知書では具体的に、どのような労働条件を確認できるのでしょうか。「必ず明示されるべき事項」としては、次の6つの項目があります。

労働契約の期間
一般的には雇用開始日が記載される。期間の定めがある場合には、雇用期間が明記される
就業場所及び従事する業務
実際に仕事を行う場所や部署、業務内容や職種
始業・終業の時刻
業務時間および休憩時間 残業の有無、シフト、交代の時間
休日・休暇
定例の休日の有無、日数、有給休暇の日数など
賃金
賃金給与 諸手当の計算方法、割増賃金率、給与計算の締め日と支払日
退職に関する事項
定年となる年齢、継続雇用制度の有無、自己都合退職の手続き、解雇理由など

そのほかに、パートやアルバイトなど短時間労働者に対しては、次の2点の明記が必要です。

  • 昇給、賞与の有無、退職手当
  • 雇用管理の改善などのための相談窓口

また派遣労働者に対しては、併せて次の3点の明記が求められます。

  • 賃金の見込額やその他待遇に関する事項
  • 事業の運営に関する事項
  • 派遣制度の概要

これらは「就業規則」においては「相対的必要記載事項」として定められている内容なので、就業規則を見ることでも確認できます。

上記については労働条件通知書への明記が義務付けられていますが、そのほかにも労働者への明示が必要な項目があります。

退職手当
対象となる労働者の範囲、支払いの時期、退職手当の計算方法
臨時の賃金
賞与
臨時の賃金や賞与の有無と支給時期、金額
最低賃金
最低賃金の金額
費用の負担
就業中の食費、交通費など費用負担に関すること
安全・衛生
労働災害の防止や職場でのメンタルヘルス相談窓口、衛生管理者に関する事項
職業訓練・新入社員研修、管理者研修の規定、資格手当、資格待遇
災害補償・業務外の傷病扶助
労災の対象となる範囲、労災で支払われる金額、会社の独自補償制度など
表彰・制裁
社内での表彰と罰則に関連する内容
休職:休職制度、休職期間の期間や賃金の設定など

これらについては、書面ではなく口頭による明示でも認められています。また、会社で規定されていない項目については、明示する必要はありません。

労働条件を確認したらどうしたらいい?

職場の労働条件を書類で確認した結果、転職時に提示されたものと違うように思われるという場合にはどう対処していけば良いのでしょうか。対処方法については、転職したときの方法によって変わってきます。

ここではそれぞれの転職方法ごとの対処法について、考えていきます。

自分で転職した看護師の場合

自分で転職した場合には、間に入っている転職の担当者などがいません。そのため労働条件について疑問に感じたら、まずは上司に相談するのが適当です。

しかし入ったばかりでどうしても相談しづらいというときには、職場の人事担当者に問い合わせる方法もあります。職場の人間に直接話すのは気が進まないのであれば、外部の労働担当窓口に相談します。

労働条件や環境の問題であれば、労働基準監督署が相談に乗ってくれます。

労働基準監督署について

労働基準監督署では各都道府県、自治体に窓口を置いており、メール・電話・直接訪問のいずれかの方法で相談ができます。名前を出したくないときには、匿名でも大丈夫です。

労働基準監督署は、労働基準法にのっとって全国の会社を監督する行政機関です。賃金や残業、業務内容など労働基準法に関連する内容の相談であれば、法律にのっとった解決へのアドバイスがもらえ、法律に違反する悪質な内容であれば、何らかの処分を行う場合もあります。

労働条件が雇用契約で提示された内容と明らかに異なっていれば、法に触れる可能性があります。相談する内容が法律上はどのような扱いとなるのか、また職場に対してはどのような行動をとっていけば良いのかといった具体的な改善方法の手がかりが得られると同時に、ひとりで悩まずに済むようになります。

看護師転職サイトを使って転職した場合

看護師転職サイトのアフターフォロー

転職サイトを活用して就職した場合には、担当者に連絡するのが一番です。転職サイトの役割は求職者を就職させて終わり、というわけではありません。転職後も安定して働き続けられるように、フォローをしてくれるはずです。

就職したときの条件と違うというのであれば、担当者を通じて病院側と交渉を行います。自分自身で病院側と交渉の行うのは勇気がいりますが、転職サイトの企業が代行してくれるのであれば安心です。

病院側でも今後の就職希望者を紹介してもらう都合上、無視はできません。本人が交渉するよりも、有利に展開できる可能性があります。

看護師転職サイトに不信感がある場合

過去に転職サイトを活用した転職で失敗していると、転職サイトに対する不信感をもつことがあります。転職サイトの担当者に相談しにくいという場合には、労働問題に関する公的な窓口を利用する方が良いかもしれません。

この章の後半に、公的な相談窓口をまとめてあるので、参考にしてみてください。

ハローワークを使って転職した看護師の場合

ハローワークの相談窓口

ハローワークを活用して転職を行った場合には、転職活動時の担当者に相談してみましょう。担当者自身が対応するか、ハローワークによってはトラブル担当の部署を設けている場合があります。

また、ハローワークで仕事を紹介された人を対象に、「ハローワーク求人ホットライン」が設置されています。年末年始を除いた全日8:30~17:15の間に相談を受け付けており、「面接に行ったら、求人票より低い賃金を提示された」「求人票と違う仕事の内容だった」などのトラブルに対応しています。

労働者からの相談を受けて、事実関係を確認し、職場に問題があれば是正指導を行う場合もあります。

「条件と違う」時の病院への罰則

「実際の労働条件が違う」という問い合わせが多発したことから、ブラック企業による「求人詐欺」対策の一環として、改正職業安定法により罰則が導入されています。求人の際の募集内容と実際の業務が異なる場合には、虚偽の募集情報を出した企業と見なされ、30万円以下の罰金など刑事罰の対象となります。

面接などで求人情報と違う労働条件に変わった場合、雇用側は書面で通知しなければなりません。変更内容を明示せずに雇用契約を結んだ場合には行政指導の対象となり、従わなければ社名が公表されるなど社会的な制裁が加えられます。

ただしあくまで虚偽の労働条件で求人を行ったことに対しての罰則であり、これにより労働者側に対して補償金が支払われるといった規定はされていません。

看護師が知人の紹介で転職した場合

知人の紹介により就職した病院で、「聞いていた内容と違う」という問題が起こった場合には、知人は元より、上司や病院側に直接相談しづらいと考えられるため、やはり「労働基準監督署」などの公的な相談窓口を選択するのが無難です。

「聞いていた内容と違う」というトラブルの陰には、個人による価値観の違いがあります。友人や知人が「良い病院」「働きやすい」と言ったからといって、それが誰にも当てはまるわけではありません。就職で重視するポイントや仕事観は、人それぞれです。

就職にあたって、他人の視点ではなく自身の観点から納得して選択をしておかないと、後から「聞いていたのと違う」という問題が発生することになります。

また、友人や知人の看護師が就職したときと、同一の条件で転職できるとは限りません。病院の方針が変わり、就職の際の条件が変更になっている場合もあります。

紹介された病院だからといって、疑問を持ったまま働いていては辛くなるばかりです。思い切って、外部の労働相談窓口を利用してみましょう。

看護師の公的な相談窓口まとめ

職場についての相談にのってくれる窓口は、「労働基準監督署」だけではありません。「労働基準監督署」が扱うのは、労働基準法の規定に抵触すると思われる分野だけです。

例えばいじめやパワハラ、雇い止めなど、労働基準法外の分野は相談しても解決に結びつきにくいという側面があります。相談先や雇用に関するトラブルを解決する仕組みには、次のようなものがあります。

総合労働相談コーナー
全国約300か所に設置されている、労働相談のワンストップ・サービスです。利用は無料で労働問題に関するあらゆる分野について、相談を受け付けています。労働関係法令について情報提供をしながら、必要に応じて都道府県労働局長による助言・指導や紛争調整委員会などの利用を勧めてくれます。
都道府県労働局長による助言・指導
労働条件以外にも、解雇や雇い止め、昇進、昇格についての問題、労働条件の不利益変更、いじめ・嫌がらせなど職場環境に関するトラブル解決に向けた助言・指導が行われます。
紛争調整委員会によるあっせん
公平・中立な第三者としての学識経験者の観点を交えて、紛争当事者間の話し合いを促進、具体的なあっせん案を提示します。

また日本看護協会でも「ナースのはたらく時間・相談窓口」を設置し、看護師の労働環境改善に取り組んでいます。

条件が違う場合、転職する方がいい?

各種相談窓口の活用などにより、可能な限りの対処がなされた後で、今後はどのような選択をしていけば良いでしょうか。転職サイトの担当者の交渉や、外部の公的機関からの干渉によって労働環境の改善がなされれば、納得して働くことができるようになるかもしれません。

しかし、思うような改善がされなかった、また逆に問題を提起したことで居づらくなる可能性もあります。いずれにせよ、これ以降の働き方について、決断をするのは自分自身に他なりません。

ここでは「今の職場に残って働くこと」「新たに転職をすること」の2つの道の選択について、一緒に考えていきましょう。

条件が違うという理由で転職をするメリット

条件が違うという理由で転職をするメリットとは、自分自身が心から納得した働き方ができるようになるということです。考えていたのと違っていた条件が、仕事観において重要なものであれば、思い切って転職をすることで気持ちが楽になるはずです。

周囲からの視線や、他の付帯的な条件のために我慢してその職場に居続けるよりも、あなたが本当に大切にしたい働き方を貫く方が、人生を豊かに感じられるのではないでしょうか。

自分の軸とする条件と合う職場を探すことは、決してわがままなどではありません。今後も続く、看護師としての生き方そのものにも大きな影響を与える決断となります。後日、ふり返ったときに、決してムダな転職ではなかったと思えるようになります。

条件が違うという理由で転職をするデメリット

条件が違うという理由で転職をした場合、次の転職先へ応募する際に差しさわりが出ないのかが気になるところです。

就職後、短期間のうちに転職することで不利になる可能性は、確かにあります。応募先の担当者は「またすぐに転職するのでは?」という疑いをもつかもしれません。どのような理由であれ、仕事先を変えた事実は残ります。

しかし、それでも自身の信じる働き方を大切にするための転職であれば、何も恥じる必要はありません。「先に聞いていた労働条件と違っており、納得しかねた」「求める働き方ができなかった」というあなたの中の軸を、しっかりと伝えることが大切です。

むしろ目先の条件に囚われず、自分の信念を明確に持っている人という印象をもたれ、評価されることも期待できます。

転職回数が増えてしまうことについて、どうしても気になるのであれば、サイト内の「転職回数の多い看護師は不利?転職を繰り返すデメリットとは?」を参考にしてみてください。担当者に不安を抱かせないための転職活動の方法について、ご紹介しています。

「条件と違う」失敗をしないための転職活動

「条件と違う」という失敗をしないための転職活動については、本サイトの別記事で詳しく紹介しています。これから転職活動を始めるという方は、ぜひ参考にしてみてください。

失敗することを前提にして転職活動の方法を選ぶ人はいませんが、もしもの場合に頼りにできるのは、やはり転職サイトです。転職サイトであれば、労働条件に疑問を持った時にも担当者に相談することができます。必要であれば病院側と交渉してもらえるなど、アフターフォローが万全です。

また転職活動を行っているときも個人では探すことが難しい非公開求人の情報提供があり、病院の内情に通じているため、より条件に合った職場が見つかりやすいというメリットがあります。

自身がもっとも重視する、絞るべき条件はなにかを担当者が一緒に考えてくれるので、就職後に後悔する率を低くできます。成功する転職のために、またトラブルが起きたときにも、転職サイトは心強いサポートをしてくれます。

転職活動中には、失業給付を受けられる可能性があります。自分が対象となるのか事前に確認したいときには、転職サイトの担当者に相談してみると良いかもしれません。

基本的には離職日以前の1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上あれば失業保険の対象者となります。直近の病院の勤務が短期間であっても、それ以前の保険期間と通算されるので、もらえる可能性はあります。

自己都合の退職の場合には3か月の猶予期間がありますが、労働条件が違っているなどで病院側の非が証明できれば、会社都合の扱いとなる場合もあります。失業保険がもらえる可能性があるときには、ハローワークの窓口で確認してみましょう。

今は転職できない時はどうしたらいい?

自分の軸となる働き方と条件が明らかに違っているというときでも、今すぐの転職は難しいというケースは多いものです。

将来的に転職することを前提とし、それまではある程度割り切って働くことも必要です。日々の業務の経験をムダにせず、次の転職先でよりよい条件としていくために、看護師としてのレベルやスキルの向上を心がけていきます。

病院の中で働いている以上、自分の状況がどうであれ、目の前の患者さんへの対応をおろそかにすることはできません。仕事と真摯に向き合い、与えられた業務を確実にこなしていく姿勢が大切です。

一方で、無理のない範囲で少しずつ転職の準備を進めていくようにします。働きながら転職活動をするのは難しいことですが、転職サイトに登録をし、いつ頃までに転職をしたいのかを自身でも明確にしておきます。転職時期に合わせ、非公開求人など良質な案件を紹介してもらえる転職サイトを賢く活用して、ステップアップにつなげていきましょう。

おすすめの看護師転職サイトTOP5

看護roo!
看護のお仕事
マイナビ看護師
4位 医療ワーカー
5位 ナースではたらこ

11月は冬ボーナス後の転職や4月入職に向けた動きが本格化!

11月は冬ボーナス後の転職を考えている方が本格的に求人探しを始める時期です。年内の退職を考えているなら早めの報告が必要になります。

ほぼすべての医療機関や企業が、来年4月の求人募集を始めます。条件が良い新着求人はどんどん決まっていく時期です。

条件がいい求人は看護師の転職サイトで非公開求人として紹介されています。転職サイトによって扱う求人情報が異なりますし情報が入る時期も違います。

条件がいい求人を探している方は、複数の看護師転職サイトに登録して非公開求人情報が手に入りやすい状態にしておくといいですね。

  • no image0
  • LINEで送る

«PREV 

»NEXT 

あなたの希望の職場はどれ?

  • 美容クリニックに転職
  • 働きやすい病院は人によって違う!!病院選びのコツ
  • 人間関係で悩まない!
  • 働くママナースにおすすめ
  • 第二新卒の看護師の復職のポイント
  • 夜勤なし!9時~17時勤務、日勤のみで30万円

掲載サイト一覧