[ 記事作成日時 : 2018年6月26日 ]
[ 最終更新日 : 2019年12月27日 ]

東京大学医学部附属病院で働く看護師の実態は?評判や年収を調べてみた

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東大病院は正式名称「東京大学医学部附属病院」のことで、日本の大学病院のトップとも言える名門中の名門病院です。その知名度は、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。では、そこで看護師はどのように働き、どのくらいお給料をもらっているのでしょうか。

このページでは、東京大学医学部附属病院について詳しく掘り下げていきます。転職先として東京大学医学部附属病院を考えている方はもちろん「なんとなく」気になっている方もぜひお読みください。

      
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看護師からみた東京大学医学部附属病院の特徴・評判は?

ほかの病院とくらべて教育制度は整っている?

大学病院の特徴の一つとしてあげられるのが充実した教育制度です。しかし東京大学医学部附属病院は数ある大学病院の中でも特に教育制度が整っているといえます。

では、どういった教育制度なのでしょうか?

プリセプター+エルダー制度の導入

東京大学医学部附属病院では、新人指導に対し一般的なプリセプターに加え、エルダー制度も導入しています。つまり新人一人に対し、プリセプターとエルダー、それぞれ一人ずつ配置されているのです。

エルダーとは「先輩・年長者」という意味で、新人にとってはプリセプターは最も身近な相談および指導係であり、エルダーはプリセプターよりもより広い視点からアドバイスをくれる存在です。

新人指導においてプリセプターが指導方法等に悩むことはよくあることです。そこで、プリセプターが指導法などについて相談できるエルダーが同じ部署にいることで、新人のみならず、プリセプターの方も安心して新人指導法を経験することができる体制が整っています。

新人指導について、プリセプターは経験3年目、エルダーは経験5年以上の方が行うケースが多いようです。

教育専任職員の配置

多くの病院では副部長などが教育係として配置されている中、東京大学医学部附属病院では、新人指導の他に看護職員の教育を専任で担っている職員が複数名います。

この職員が中心となり、新人教育以外にも後述するキャリアラダー別の研修を企画・運営しています。

専任の職員が教育を担当していることから研修内容が非常に充実しており、職員の口コミでも「とても勉強になった」とその教育内容について評価は高くなっています。

他部署の勉強会も自由に参加できる

職員の口コミでは、多くの方が「他部署の勉強会も自由に参加できて、勉強になった」と回答していました。

一般的に、病棟内での勉強会は内々で行うことが多いですが、東京大学医学部附属病院では「〇〇病棟にて××の研修会を行う」という情報が他部署にも配布されるため、たとえ現段階では担当外の領域についての勉強会であっても、興味があれば参加することが可能となっているのです。

将来自分が勉強したい領域の勉強会にも積極的に参加できるのは、嬉しいですよね。

スキルアップできる環境が整っている?

東京大学医学部附属病院では、看護師として一人ひとりがスキルアップできるよう、以下のような制度を導入しています。

自分自身でコーディネートするキャリアラダー

東京大学医学部附属病院で採用されているキャリアラダーは、一般的な経験年数に応じたものではなく、あくまで個人のレベルや希望、ペースに応じて教育を受けるタイミングや研修内容を、自分自身でコーディネートすることが可能となっています。

よってただなんとなくではなく、看護師一人ひとりが自身のキャリアについて考え、構築する力が養われていきます。

進学時の休職制度

約半年間のスクーリングにて取得できる認定看護師に比べ、2年間の通学が資格取得の条件となる専門看護師。

2年間身分は学生となるため、取得したくても躊躇してしまう方が多い中、東京大学医学部附属病院では専門看護師の資格取得のための大学院進学に際し、2年間休職扱いとする制度を導入しています。

休職期間中、給与の支給はありませんが、休職期間中の半分は在職期間として取り扱われるので、専門看護師の資格取得が他の病院に比べて選択しやすい環境であるといえます。

力を入れている診療科目はある?

東京大学医学部附属病院は、「当院は臨床医学の発展と医療人の育成に努め、個々の患者に最適な医療を提供する」という理念の元、特に臨床研究に力を入れています。

HP上には東京大学医学部附属病院で行われた様々な臨床研究結果が公表されており、看護部でも様々な研究が行われています。

東京大学医学部附属病院職員の方からも「志の高い職員が集まっており、良い刺激を受ける」という声が多数でており、東京大学医学部附属病院では最先端の医療および研究に触れることで、看護師としてより成長できる環境であるといえます。

東京大学医学部附属病院で働く看護師の働き方は?離職率は?

日勤のみ、残業なしといった働き方は可能か?

平成30年5月現在、求人要項では「常勤」または「任期つき常勤」のみとなっており、非常勤等の募集は行っていません。

子育て中のママナースについては後述するような時短勤務制度等を導入していますが、日勤のみ・夜勤なしといった条件付きでの採用については記載されていません。 職員の口コミでは「かなり忙しい」「毎年4月に大量入職している」という情報があることから、おそらくこういった条件付きでの雇用は行っていないと推測されます。

子供がいるママナースにも働きやすい環境?

東京大学医学部附属病院では、子育て支援として以下の制度を導入しています。

  • 満3歳まで育児休暇を取得可能
  • 子どもが小学校3年生まで1日あたり3時間45分までの時間短縮勤務が可能
  • 病院職員専用の保育園があり、月極保育のほか、一時預かり、土曜保育、木曜日の夜間保育にも対応
  • 病児・病後児保育室もあり、月曜日~金曜日に病児・病後児保育に対応

これらの制度を見ると、支援制度は充実しており、働きやすそうという印象を受けます。

しかし、実際に勤務している職員の口コミでは「研究や勉強会などが多く、休日も出勤しなくてはならない」「残業が2~3時間となる日が多く、ママナースは大変そう」「上司は独身の方や子どもがいない方が多いため、子育てに対して理解がないと感じる部署もある」といった意見が圧倒的に多く、制度こそ充実しているものの「ママナースが働きやすい環境である」とは言い難いようです。

休みが取りやすい雰囲気?

東京大学医学部附属病院では、休日が4週8休、有給は20日間/年、20日は翌年へ繰り越し可能となっています。

職員の口コミでは「有給はほとんど消化できない」「退職時もたまった有休消化はできなかった」という意見が圧倒的に多いことから、有給は取得しにくいようです。

一方、部署にもよりますが毎月の休み申請は「ほぼ通る」という意見が多かったことから、休みは比較的取りやすい環境のようです。

気になる東京大学医学部附属病院の「離職率」は?

東京大学医学部附属病院では、全国的にも珍しく新卒の離職率をHPで公開しています。その気になる数値は、過去3年間で平均7.6%(平成30年5月引用)でした。

平成31年度の採用予定人数が約160名であることを考慮すると、1年あたり平均12名ほどが卒後1年以内に退職している、ということになります。

某大学病院が非公表ながら新卒の離職率が5割を超える、という情報もあるほどですが、HPでこの数値を公表できるほど、東京大学医学部附属病院は新卒の離職率に対して自信を持っていることがうかがえます。

なお、新卒以外の離職率についてはHP上にて公表されていませんが、職員の口コミによると「卒後3年でもっと他の職場も診てみたいと退職するケースが多い」「結婚や出産を機に辞める方も多い」「毎年大量に採用する一方で、退職される方も多い」といった意見が多く聞かれていたことから、職場全体の離職率は決して低くはないということが推測されます。

東京大学医学部附属病院の看護師寮について知りたい

東京大学医学部附属病院の看護師寮はどこにある?通勤時間は?

東京大学医学部附属病院の看護師寮は、東京大学の敷地内にあります。病院からは徒歩で2分程度ととても近く、上野駅からも徒歩15分程度なので、お出かけもしやすくなっています。

東京大学医学部附属病院では看護師寮内部について、HPの動画にて公開しています。紹介している看護師寮はワンルームではあるものの室内は広いと感じたので、一人で住むには十分な環境と言えるのではないでしょうか。

子供がいる、新卒…入寮できる条件は?

看護寮への入寮に際して、以下のような条件があります。

  • 実家が通勤圏外にある32歳までの単身の方
  • 入居できる期間は3年まで
  • 経験者・中途採用者は、採用年度の年度末までが期限

職員の口コミによると「実家が埼玉県内の人は入寮できなかった」とのことなので、首都圏内に実家のある方は入寮できない可能性があるようです。よって東京大学医学部附属病院の近隣に実家がある方は、入寮できないことを前提にされたほうがよさそうです。

寮にかかる費用は?住宅手当をもらうのとどっちがお得?

気になる寮費は2万5,000円+共益費1万2,000円程度とHPでは記載されていますが、職員の口コミでは多くの方が「家賃3万円」と記載していました。

東京大学医学部附属病院近隣は自分で部屋を借りるとなるとワンルームでも相場は約10万円と非常に高いため、5万5,000円以上のアパート等賃貸の場合、最高2万7,000円の住居手当がつくとはいえ、入寮条件を満たす場合は入寮されたほうが圧倒的にお得だといえます。

東京大学医学部附属病院看護師の収入事情は?

新人看護師の収入は、ほかの病院とくらべて高い、低い?

東京大学医学部附属病院の新卒者の月収は、HP上では大卒者30万495円、3年過程者は28万8,859円となっています。 しかしこの金額には5回の夜勤手当が含まれているため、初任給はこの金額よりも5万円ほど支給額が低くなります。

よって東京大学医学部附属病院の新卒者の月収はほぼ平均的といえるのではないでしょうか。

ボーナス額はどれくらい?認定看護師ならアップする?

東京大学医学部附属病院のボーナスは平成29年度実績で年間約 4.24か月分となっています。ただし、11年目は約 2.81ヶ月分となっているため、初年度の年収は2年目以降に比べより低くなります。

職員の口コミでは「残業がとても多いので、残業代で稼いでいるという印象」「手取りで30万いかなこともある」等、安いとまではいかないものの、支給額に対して満足している、という声はほとんど聞かれませんでした。

また、主要手当に資格手当についての記載がないことから、資格を取得していてもそれが給与に反映されることはないようです。

一方で、規模が大きく、また臨床研究に力を入れている病院ということもあり、平成30年現在専門看護師5名、認定看護師30名と多くの資格所持看護師が勤務しています。

東京大学医学部附属病院の新卒採用事情は?

新卒看護師の採用試験は難易度が高い?倍率は?

東京大学医学部附属病院の新卒者採用について、具体的な倍率等はHP上にて記載されていないため、正確な倍率等はわかりません。しかし、職員の口コミからは「毎年大量の新人が採用されている」という情報が多数あるため、倍率としてはそこまで高くないものと推測されます。

また、東京大学医学部附属ということで「大卒以外は採用していないのではないか」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、HPのQ&Aにて「大学以外の卒業生も多く、出身校は大学、短大、専門学校あわせて100校以上になります。」と回答していることから、卒業校で合否が分かれる、ということもないようです。

附属の学校に通っていれば就職できるの?

東京大学医学部附属病院の附属学校といえば、当然東京大学となります。東京大学といえば、言わずと知れた日本トップレベルの大学であり、東京大学医学部附属病院への就職を目指して東京大学へ入学を決意する、というのは非現実的といえます。

なお、出身校一覧には「東京大学」と記載されていますが、卒業後約半数はそのまま大学院へ進学しており、卒業後の進路として記載されている内容は大学院卒の方も含めた人数となっていることから、大学卒業後そのまま東京大学医学部附属病院へ就職する方の割合は高くないと推測されます。

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東京大学医学部附属病院に中途で転職したいなら

東京大学医学部附属病院の中途採用は通年行っている?

平成30年5月現在、HP上にて中途採用は行っていないと明記されています。

新卒・中途ともに〇〇年度、として採用しており、就職試験も新卒・経験者対象としたものが4回、そして経験者のみを対象とした試験1回と、年間計5回しか採用試験そのものを行ってはいません。 職員の口コミを調べても、採用を随時行っているという情報はなかったため、この5回の採用試験で、次年度の採用者を決めているようです。

ママナースでも転職できる?必要なスキルはある?

東京大学医学部附属病院では、看護師として成長できる環境が整っている他、子育てに対する支援制度も充実しています。

一方で、研修や看護研究など自己研磨に当てなくてはいけない時間も多くなるため、東京大学医学部附属病院はママナースにとっては大変な環境であるともいえます。

よって東京大学医学部附属病院への就職を希望するママナースは、子どもがいるいないが採用に影響するわけではありませんが、仕事や研修等で忙しくなることは覚悟した上で、家族へ協力を依頼し、仕事と家庭を両立できるよう、就職前に準備を整えておくことをお勧めします。

※ランキング評価の詳細は看護師転職サイトおすすめランキングの記事で紹介しています。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。