[ 記事作成日時 : 2016年8月15日 ]
[ 最終更新日 : 2020年1月20日 ]

外来看護師は楽って本当?外来の種類および外来で働くメリット・デメリットとは

外来看護師の仕事

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外来の仕事は病棟と違い、夜勤がなく楽なように思われます。しかし外来にも複数の種類があり、部署によっては病棟以上にハードな仕事もあるようです。

外来看護師で働きたい方は、その種類や業務内容を把握しておく必要があります。

ここでは外来看護師の仕事内容、外来の種類や特徴と、外来で働くメリット・デメリットについて紹介していきます。

      
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外来の看護師の仕事内容

外来といっても、病院の規模や診療科によってさまざまな業務内容がありますが、一般的な外来看護師の業務としては次のようなものが挙げられます。

  • 診察準備
  • 診察補助
  • 採血、点滴、注射
  • 患者さんへの説明、指導
  • 翌日の診察の準備
  • 診察室の清掃、物品の整理・補給

診察に関する業務

診察前には医師の指示に従って、治療に必要とされるものを用意しておきます。また、診察時には診察がしやすいように患者を促し、衣服の着脱を手伝います。

そして、医師の指示に従い、採血や点滴、注射などの医療行為を実施します。

診察後に薬の服用や注意点などを説明し、また日常生活についての指導をすることで回復を早め、再発防止に務めます。

必要に応じ翌日の診察の準備をすることもあります。

清掃・クレーム対応に関する業務

清掃員が入っていない病院では、診察室や受付、待合室の掃除も看護師の役割です。

診察や治療に必要な各物品の整理、在庫管理、補充を行い、スムーズに業務ができるよう整えます。

場合によっては、待ち時間や診察順などのクレーム対応に当たることも看護師の役割です。

入院に関する業務

入院施設のある大規模な病院の場合には、外来と病棟との連携に当たります。

ベッドの空き状況について把握し、入院が必要となった患者が出た場合には症状の詳細について、病棟の看護師に申し送りを行います。

入院患者が外来で診察を行う際には、病棟の看護師からデータを受け取って患者の受け渡しを行い、診察室に誘導します。</p.

診察の結果を病棟看護師に申し送り、医師からの指示を伝えます。

外来の種類

外来には病院によってさまざまな種類がありますが、大きく分けて次の3種類があります。

  • 一般外来
  • 専門外来
  • 救急外来

一般外来は内科、循環器科、産婦人科、眼科、整形外科などさまざまな診療科ごとに設けられ、病院に訪れる患者に対応します。

多くの場合は朝8時半ごろから窓口が開き、夜6時から7時ごろに閉めます。

一般外来では通常は夜勤がありません

専門外来は、血管、高血圧、糖尿、めまい、腎臓など、症状や臓器に特化した診療科が置かれています。

扱う範囲を狭めることで、より専門性の高い診察や治療が行われます。

救急外来は24時間体制で、緊急性の高い症例に対応します。

休日や夜間に関係なく、いつでも診察・治療を行っているため、交代制のシフトが組まれています。

一般外来で働くメリット・デメリット

一般外来で働くメリット

一般外来で働くメリットとしては、次のようなものがあります。

  • 夜勤がなく残業も少ない
  • 肉体労働的な作業が少ない
  • 常に医師が近くにいる
  • 対応スキルが向上する
  • 他部署との連携が学べる

病院にもよりますが、一般的には外来には夜勤勤務はありません。

しかし、看護師が極端に不足している医療施設などでは夜勤のローテーションに組まれている場合もあります。

基本的には窓口が閉まると、後片付けをして帰宅でき、残業もあまりありません。

そのため、看護師のなかでは、子育てや家庭との両立がしやすい仕事といえます。

外来は患者を診る際には常に医師がいるため、病棟と比較すると責任へのプレッシャーが少なくなります。

また、毎日さまざまな患者に対応するので、対人スキルが向上し、接遇の勉強にもなります。

さらに総合病院など大規模な病院の外来では、検査室や病棟など他の部署との連携を学ぶことができます。

一般外来で働くデメリット

一方、外来で働くことにはデメリットもあります。

  • 一人ひとりの患者と接する時間が短い
  • 診療時間内に受付した患者をすべてさばく必要がある
  • 人手が足りないときに他の部署に応援に回される場合がある
  • 夜勤や当番などのある病院もある
  • 待ち時間などについてのクレームを受けることがある

限られた時間内で受付をした患者をすべて診察するために、患者との会話は必要最小限となります。

ときには流れ作業のようにさばかなけれならないこともあり、看護師としての姿勢に疑問を感じる場合もあるようです。

総合病院などの診療科が多い施設では、人手が足りない部署に臨時で派遣されることも考えられます。

また基本的には夜勤がないといわれる外来ですが、緊急対応の当番や夜勤体制に外来看護師が組み込まれている病院もあるようです。

診療の待ち時間の短縮はどの病院でも苦慮しており、いろいろな工夫がなされていますが、それでも大規模な病院では長時間待たされるのが当たり前にようになっています。

なかには患者からクレームを受ける場合もあります。

たとえば、診療の待ち時間の短縮は、どの病院でも苦慮しており、いろいろな工夫がなされていますが、それでも大規模な病院では長時間待たされるのが当たり前にようになっています。

このような状況でも、上手に対応できるのも外来看護師に求められるスキルの1つであるといえます。

専門外来で働くメリット・デメリット

専門外来の業務内容は、一般外来と変わりませんが、メリットとデメリットがあります。

  • 一般外来と比べて残業の発生率が低い
  • 知識や技術の専門性を高められる
  • クレームが少ない

専門外来はその特化した診療内容のため、一日に受診できる人数が制限され、完全予約制となっています。

そのため一般外来よりもさらに、残業が少ないと考えられます。

特定の部位についての症例を数多く扱うため、専門性が深まり、知識や技術面でも得意分野が得られます

待ち時間がなく、また深刻な症状を抱える患者も少なくないため、クレームはそれほど多くありません。

一方で、ある分野に特化した診療のみ扱うため、看護師としてさまざまな知識や技術を身につけたいというタイプには向きません

救急外来で働くメリット・デメリット

救急外来で働くメリット

救急外来はほかの部署とは違い、かなり特殊な環境にあります。

救急外来がある病院は、ある程度以上の規模をもつ病院か、救命救急センターなどです。

救急外来で働くメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

  • 高度なスキルと幅広い知識が身につく
  • 瞬発力が身につく
  • 転職に有利になる
  • 強い達成感が得られる

救急外来には一刻を争う患者が運び込まれます。

バイタルチェックなど、基本的な作業は誰から指示がなくても、自発的に行わなければなりません。

複数の救急スタッフと連動し、お互いの作業の妨げにならないように行動する必要があるため、自然と高い技術スキルととっさの判断力が身に付きます。

また訪れる患者の診療内容は多岐にわたるため、幅広い医療知識が得られます

こうしたことから、救急外来で働いたキャリアは技術・知識と汎用性が高い評価を受け、どこでも歓迎されます。転職の際に有利になることは間違いありません。

命の危険にさらされた患者が救われたときには、救急外来の看護師ならではの、強い達成感を得られます。

しかし救急外来は、病院の中でももっとも過酷な職場です。

  • 精神的肉体的にハード
  • 多忙を極める
  • 夜勤でも業務内容が厳しい

人の死に接する機会も多く、手を尽くしても救われない命を間の当たりにして、精神的に落ち込むことも少なくありません。

高齢化が進み、救急車の出動回数が多くなるに従って、救急外来も多忙を極めます

外国人の搬送も増加傾向にあり、ことばの壁で苦慮することも多いようです。

24時間体制の救急外来では夜勤に規定のある病棟とは違い、回数に制限がありません。

さらに同じ夜勤でも病棟のような穏やかさはなく、常に緊張感が強いられる厳しい業務内容となります。

外来の看護師の収入

一般外来の看護師の収入は低め

看護師としての基本給は、病棟看護師も外来看護師も年次に従って一律です。

しかし、夜勤や時間外手当が上乗せされることがないため、その分手取り額は低くなります。

一般の外来で勤務する看護師の月給は、常勤で月に20~35万円、非常勤・パートの時給にして1,200~2,000円というのが平均的な相場です。

年収ベースでは平均400万円前後で、夜勤のある看護師の年収平均と比較して70~80万円程度下がります。

基本的に日勤という働きやすさや、土日・祝日休み、定時退社など、プライベート重視の生活が可能となる分、高収入には期待できないようです。

救急外来は看護師の中で上位クラス

心身ともにタフさが求められる救急外来は、基本給も高めに設定されており、加算される手当によって看護師の給与の中でも高水準です。

エリアにもよりますが、月額で35~50万円年収的には500~700万円という看護師が多いようです。

体力のあるうちは夜勤回数を多く入れ、収入アップをねらうことができます。

非常に大変な部署ですが進んで希望しているため、やりがいを感じる上、高収入が得られるので満足しているという意見が多く聞かれます。

外来看護師に適性があるか確認する方法

外来で働きたいと考えている場合、自分が外来看護師としての適性をもっているのか、確認しておく必要があります。

外来勤務に向く看護師に必要な資質としては、次のようなものが挙げられます。

  • てきぱきと迅速に動ける
  • 多忙でもパニックを起こさず冷静に作業ができる
  • 患者、医師や他部署のスタッフとのコミュニケーションが取れる

限られた時間の中で医師が患者の診療をこなしていくためには、看護師が迅速に処理できなければなりません。

どれほど多忙でも冷静さを失わず、優先順位を決めながら作業を行うタイプでなければ務まりません。

同時に、数多くの患者に対しては「お客様」としての意識が求められる時代です。

クレームをつけられてもにこやかに対処し、接遇に気を付けて処理していくことが求められます。

医師はもちろん、他部署のスタッフとの連携も的確にこなしていく必要があります。

逆に外来向きでないのは、次のようなタイプです。

  • 先を読みながら仕事をするのが苦手
  • 単調な作業の方が得意
  • 感情が顔に出やすい

次々に患者がやってくる外来では、時間の経過に合わせ、先を読みながらの作業することが大切です。

臨機応変に対応できなければ、業務が滞る場面もしばしばです。

外来は病棟とは違い、時間をかけて患者との距離を縮めるといった余裕がありません

誰に対しても感情を表に出さずに、会話を続けられるコミュニケーション能力が重視されます。

外来看護師に転職を希望する際のチェックポイント

先に見たように同じ外来と呼ばれていても、その業務内容は多様です。

高額の給料につられて応募したら、救急外来のハードさについていけなかったというようなことが起こらないとも限りません。

外来を希望する際には、勤務条件の何を重視するのか、ポイントを決めて求人情報を確認するようにします。

さまざまな症例に接して知識を広げたいのか、専門性を高めたいのか、多忙でも充実感を求めたいのかによって、選ぶ外来の性格が異なります。

病院かクリニックかなど、施設の規模や扱う分野から外来の求人を探すという方法もあります。

業務内容とともに一緒に働くスタッフとの人間関係も考慮に入れ、納得できる転職先を見つけていきましょう。

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※ページ内の求人数は職種別に集計しています。