[ 記事作成日時 : 2016年2月29日 ]
[ 最終更新日 : 2020年6月19日 ]

辞めさせてもらえない…看護師が引き止めに悩まず退職するコツ

看護師の退職の引きとめ

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退職したいと伝えたけれど、病院側の引き止めにあってなかなか退職できない。」というのはよく聞く話です。

病院はどこも看護師不足。一度手放すと次の看護師がすぐに見つかる保証はどこにもありません。

現在いる看護師をあの手この手で引き止めようとするのも無理はないのかもしれません。

しかし離職したい看護師の立場としては、できるだけ早く決着をつけて次の人生をスタートさせたいところです。

できれば病院側との関係をこじらせずに円満退職を目指したいもの。引き止められにくい退職と、引き止めへの対応について考えていきます。

      
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引き止めにくい退職理由を考える

ネガティブな退職理由は引き止められやすい

退職の意思を伝えると、必ずその理由を問われます。その際にネガティブな理由を話してしまうと引き止められやすくなります

たとえば、以下のような退職理由は良くありますが、病院側にしても非常にありふれた理由でしかありません。

  • 夜勤が多くて疲れる
  • 時間が足りず家庭との両立ができない
  • 給与面で不満がある
  • 人間関係が辛い

以上のような理由の場合、改善を提案されれば退職する理由がなくなってしまいます

夜勤が多いことについては、シフトの変更で数を減らす方向性を提案されるでしょうし、時間についても勤務形態の変更や短縮勤務を勧められるかもしれません。

給料は手当を付ける、基本給を上げるといわれれば黙るしかありません。人間関係は系列の施設への異動や、部署替えでクリアできる問題です。

病院側としては、対処できれば「辞めるほどの問題ではない」ということになります。

前向きで断固とした理由は引き止めにくい

逆に明確な目的をもった退職理由では、引き止めにくくなります

「海外の看護経験を勉強しに留学が決まっている」

「資格を取るために専門学校に入る手続きをしている」など、将来のために退職する必要があることを伝えれば、引き止めは難しいと考えます。

そのほかにも、その病院にはない診療科や研究施設など志すものが明確であれば、安易な引き止めはムダと感じてもらえるでしょう。

物理的な事情ならば引き止められない

「夫の転勤で海外へ行く」「遠方に家を購入した」など、通勤圏から外れる場合も無理に通えとはいえません。

ただし引っ越しについては、辞めた後で姿を見かけられると面倒なことになります。予定もないのに嘘をつくのはおすすめできません。

家族の事情ならば口を挟めない

結婚や出産についても、相手の同意が得られないという理由を付ければ、引き止められにくくなります。

なぜなら、看護師という職業は普通の仕事以上に家族の協力がなければ続けられません。

家族の看病や介護なども、「やむおえない事情」と受け止められます。家族を理由に持ち出せば、病院側も納得せざるを得ません

引き止めは病院側の都合

なぜここまで引き止めるの?

引き止めには現場の声も反映されています。1人の看護師が辞めるだけで、人手不足の現場は混乱に陥りがちです。シフトを組み直し、担当を見直す必要が出てきます。

仕事に慣れた看護師を失うのは現場にとって大きな痛手となります。

ほとんどの病院では話し合いを重ねることで、本人と病院側の間でどうにか妥協点を見出し、退職の日取りを決めていきます。

退職をしようとする看護師に優しい言葉で引き止めようとするケースも多いですが、本音は病院側の都合によるものがほとんどです。

新規募集にはコストがかかる

雇用者や現場からすれば新たに求人を出すのは負担が大きいのでやりたくないという本音もあります。

看護師が1人抜けるだけで現場の負担は相当なものになるため、求人を出さざるをえません。しかし、転職サイトや求人サイトに情報を掲載するのは大きなコストがかかります。

また、採用するか否かを見極められるまでに多くの人材を書類選考し、面接していくだけでもかなりの時間を要します。

その間、現場の業務が滞ってしまうので、リーダー格の看護師が面接に出ている間、他の看護師には一層の負担がかかります。

新しく入れた看護師が戦力になるまでにも、相当の手間と労力が必要です。そうした損失を考えれば、少しでも長く現在のスタッフを引き止めようとする事情もうなずけます。

引き止めに対抗する戦略的な考え方

手順を間違えない

退職をスムーズに進めるためには、上司や病院側の態度の見極めが大切です。

過去の例を密かに調べておけば、すぐに辞めさせてくれるかどうか見当をつけられます。

信頼のおける上司であれば早めに相談をし、退職の意向を伝えます。そうでない場合には次の就職先の目途が立ってから話をするなど、相手によって手順を変えましょう。

いずれの場合も、周囲から転職や退職のうわさが立ってしまうのは好ましくありません。決心がつくまでは安易にもらさず、内密に事を進めていきます

周囲に味方をつくる

退職の意思を表明したら、可能な限り周囲に応援してくれる人を集めます

ポイントは、転職する場合でも決して次の職場の自慢をしないこと、現職場の不満や悪口をいわないことです。

「退職は自分の事情であり、わがままである」という言い方をすればイヤな感じを与えません。

むしろスキルアップやキャリアアップのためなどの前向きな転職理由、目指す道などを伝えることで、応援する声が高くなります。

しっかりとタイムスケジュールを組む

退職を心に決めた時点から、タイムスケジュールをしっかりと組み、準備に着手します。

引き継ぎの際のデータをまとめたり、一覧表を作ったりするなどして効率的に進めていきましょう。

場合によっては上司に相談を装って、退職までのスケジューリングを見てもらいます。真剣度が伝わり、引き止めを弱められるかもしれません。

理論を固めておく

職業選択の自由は憲法で定められた労働者の権利です。しかし、円満な退職を願うのならば、そうした正論を振りかざすのは賢い策とはいえません。

ただし断固として退職を望むのならば、理路整然と語れる準備は必要です。あまりに引き止めが激しい場合に、冗談めかしてやんわりと伝えるという手もあります。

「人生は自分で決めたい」「礼を尽くし、できるだけ迷惑をかけないようにしたい」といった誠意あるひとことが、引き止めの手をゆるめさせます。

退職を断念しそうな人は見抜かれる

うやむやな返答はNG

数多くの看護師を見てきた上司たちは、引き止めれば退職を断念しそうかどうか見抜いてしまいます。

そのため、退職理由に対しての改善案や代替案を出されたときに、うやむやな態度を取るのはNGです。

その場で即答できないようであれば、「ひと晩考えさせてください」というようにきちんとした区切りのある返事をしましょう。

ある時点まできたならば、「次の職場がいつから始まる」など具体的に話す方が有効策となります。

誰に聞かれても同じく答える

退職することが広がると、「辞めるんだって?」と同僚や先輩などからも声をかけられるようになります。

そのときどきで違う話をしてしまうと、退職の目的がぶれていることが上司に伝わり、引き止めが強くなる恐れが出てきます。

誰に対しても態度を変えず、常に同じ答えを最後まで言い続けることで退職への決意表明として受け止めてもらえるでしょう。

強い引き止めにあったときは?

譲歩するラインをきっぱりと決める

大事な即戦力を失うまいと、病院側も引き止めに必死になり、さまざまな条件を出してくるかもしれません。

この場合、退職する気持ちがゆるがないのであれば、譲歩するラインを提示して、退職を最終的な条件とします

たとえば有給休暇が残っている場合、すべてを消化しきるのはあきらめなければならないかもしれません。

自分の都合はひとまず置き、引継ぎなど業務への支障が出ないことを優先事項とします。

また、退職に向けては就業時間を延長して、片付けなければならない業務が出てくることも予想されます。

そうした真摯な態度を上司にしっかりと見てもらうことで、退職への固い意志を幾度となく伝えられます。

期限を切る

せめて新しいスタッフが補充されるまでは、退職を待ってほしいとお願いされることも考えられます。

しかし、ずるずると日延べしていては、新しいスタートを切るのが難しくなります。

次の予定の有無に関わらず、退職する気持ちに変化がないのであれば、きっちりと期限を切って病院側と約束します。

同時に病院が新しいスタッフの募集を実施しているのかも、それとなく探っておきましょう。

十分な余裕をもって約束したのであれば、あとは病院側の問題です。余計なことは気にせず、約束通りの日程で退職して構いません。

考え直すのも間違いではない

引き止める病院側と話し合いを重ねているうちに、退職に対する気持ちに変化が起きることもあります。まだこの職場でやっていけそうだと思えたら、退職を撤回する道もあります。

退職は看護師の人生においても、大きなイベントです。病院側が誠意をもって課題点を改善してくれるのであれば、考え直す余地はあります

選択はあくまで自分自身の手にゆだねられています。退職か残るかのいずれを選んでも後悔のないように、最後は自分の心に従って決めましょう。

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