看護師の悩み 看護師の仕事に潜む流産の危険性

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流産の原因

全ての妊婦が健やかな胎児の成長を望み、やがて訪れる我が子との対面の日を心待ちにしていますが、様々な理由から、お腹に宿った小さい命の灯が儚く消えてしまうことがあります。発生頻度およそ15%といわれる自然流産のほとんどが妊娠12週未満に発生する早期流産であり、その原因の半数以上は染色体異常によるものとされています。

一方、妊娠12週以降22週未満に発生する後期流産は、母体側の異常が原因とされており、妊婦に大きなショックを与えるものとなります。流産は、身体的疲労と精神的ストレスが原因の一つとしてあげられています。

そして、看護師という職業に従事する女性は常に、心身のストレスと業務上の危険にさらされる日常を送っています。

看護業務に潜む危険

放射線科に勤務する看護師は、患者のレントゲン撮影のサポートのため、毎日放射線被爆を受けていることになり、それが胎児に悪影響をおよぼすのではないかという不安を抱えています。

また、外来や病棟に勤務する看護師は、麻疹や風疹・結核など様々なウィルス感染の危険と隣り合わせの状態となります。妊娠初期にそれらのウィルスに感染することは流産や早産の要因になるとされており、感染予防に徹底する職場とはいえ、感染症にかかりやすい妊婦にとってはリスクが高いことに変わりはありません。

がん治療に欠かせない抗がん剤も、その取扱いによって被爆してしまう恐れがあり、流産や先天性奇形など、その毒性がもたらす健康上の被害が認められています。

守られるべき母性保護

無事に出産できることが奇跡といわれるほど、看護師は職場流産が多い職業に数えられています。2010年に行われた看護職員の労働実態調査では、10人に1人が流産し、3人に1人が切迫流産を経験するという異常なまでの数値を示しています。

妊産婦は本来、労働基準法と男女雇用機会均等法により、夜勤免除や業務軽減の適用が認められています。その定めを犯した雇用側に対する罰則規定がありながらも、本人申請によるものとされているがゆえに、妊産婦の3~4割が夜勤に従事するなど母性保護が機能していない現状にあります。

看護師自身がその権利を知ることはもちろん、知っていても自分からは申し出にくい雰囲気のなかでは、管理者をはじめ先輩看護師が積極的に休養を呼びかけるしか小さい命を守る術がないともいえます。看護師の離職をくいとめるためにも、母性保護を徹底することが最重要課題として投げかけられています。

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