慢性期看護はスキルが身につかない?慢性期の役割と急性期との違い

慢性期病院看護師
看護roo!
看護のお仕事
マイナビ看護師

病院は診療科だけでなく、急性期・回復期・慢性期・終末期という分け方もされています。それぞれで行われる看護ケアには特徴があり、看護師として果たす役割が違ってきます。ここではそれぞれの病期の違いと、慢性期病院で看護師として働く魅力について紹介します。

慢性期病院の看護師の役割とは

慢性期病院の看護師の役割とは

一般病床と療養病床

患者が入院する病院のベッドは一般病床と療養病床とに大きく分けられています。

一般病床には急性期の患者が入院していて、平均1か月、最長90日の入院が可能となっています。 患者数16人に対して1人以上の医師、患者数3人に対して看護師1人という人員配置を基準としています。

一方で、療養病床には比較的容態が安定している慢性期の患者が入院していて、在宅ケアが困難なため入院が長期に及ぶことも少なくありません。

厚生労働省の調べでは1年以上もの期間療養病床に入院している患者が約半数いるということです。患者数48人に対して医師は1人、患者数4人に対して看護師は1人という基準が設けられています。

療養病床に区分されている病院のことを慢性期病院といいます。

症状の安定に向けた管理

まずは、身体的ケアを行いながら病状の安定を維持します。疾患によってはその合併症や予後に対して注意が必要なため、その管理が行えるように患者とその家族を支えます。

近年は肥満、糖尿病、高血圧、脳疾患、心疾患といった生活習慣病が増えていて、いくつかの疾患が複雑に絡み合っていることも多く、

病状のコントロールは単純ではありません。

退院に向けたケアプランの策定

病状が落ち着いてきたら、退院を視野に入れたケアを行う必要があります。一般的に社会復帰に対して患者は大きな不安を抱えています。

退院後の負担に不安を抱える家族に対しても配慮が必要です。

個々の患者の背景をしっかりくみ取り、地域医療や介護、福祉などとも連携しながら、患者とその家族の不安をできるだけ解消するよう努め、退院に向けてケアプランを立てる必要があります。

退院については、定期的にカンファレンスを設けている病院もあります。90日という制限のある一般病棟からの転院を受け入れるには、できるだけベッドを空ける必要があるのです。

病院側としても退院に向けての計画を立てなければ、経営がもたないようになっているのです。

慢性期病院で働く魅力

そんな慢性期病院で行う看護の魅力的な特徴は、入退院が激しく、急変する患者が多い急性期病院と違って、一人一人の患者と向き合う時間がもてることです。

個別の看護ケアを遂行しながら、退院に導いていくことが可能です。また、地域医療や福祉など他の医療関係者と連携をとりながら、

患者とその家族の退院後の生活の不安を取り除いてあげることができるかどうかも、慢性期病院で働く看護師の大きな役割になるでしょう。

急性期・回復期・慢性期・終末期の違い

急性期・回復期・終末期・慢性期の違い

ここで病状の急性期、回復期、慢性期、終末期についてその違いを確認しておきましょう。病期によって行う看護ケアは異なってきますので、それぞれの特徴を理解しておくことは大切なことです。

  • 急性期
  • 病気の始まりで症状が急激に現れ始める時期のことをいいます。

    変化が激しく放置すると悪化し、生命の危機を招く可能性が高い状態です。

  • 回復期
  • 生命の危機を脱した状態のことをいい、さまざまな機能が回復に向かっています。

    合併症を予防しながらリハビリを行う時期でもあります。

  • 慢性期
  • 病態や症状は安定してきていますが治癒が難しく、長期間にわたり観察または治療や看護が必要な時期です。

  • 終末期
  • ターミナル期ともよばれ、どのような治療をしても病気の治癒が望めず、近い将来死に至ることが予想された状態です。

    それぞれの看護の違いを見ていきましょう。

    急性期看護の役割とは?

    急性期は放置すると生命の危機を招く危険性がある状態ですから、生命機能の回復を最優先に治療を行うことになります。

    全身管理が必要な時期で、急変する可能性があるために、常に観察が必要です。モニター機器で全身を管理していることが多いでしょう。

    患者の身体的および精神的苦痛も大きいので、それらの苦痛の軽減に努め、不安を取り除けるよう働きかけます。

    家族も動揺していることが多いので、家族への配慮も忘れないようにしなければいけません。

    慢性期病院で急性期の患者が入院してくることはありませんが、慢性期で比較的に状態が安定していた患者さんが急性憎悪するということは考えられます。

    したがって、慢性期病院で勤務をするにしても、ある程度の急性期の看護の知識も必要です。

    看護師求人ランキング
    順位 人気求人サイト 口コミ評価 詳細
    看護roo!
    看護のお仕事
    ナース人材バンク

    回復期看護の役割とは?

    回復期は生命の危機を脱した状態ですが、合併症を予防しながらリハビリをしていく時期です。

    機能障害が残ることもあり、個々に合わせた日常生活や社会生活の復帰に向けて援助が必要です。

    病状は安定しつつあるもののまだ継続的に観察していく必要がある状態で、この時期を過ぎると、慢性期病院へ転院したり、退院して自宅ケアにうつったりするので、地域との連携が重要になります。

    回復期の看護のポイントは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカーなど患者と関わる医療関係者がチームとなることです。

    チームが目標を共有し、同じ方向を向いて進んでいかなければいけません。看護師は患者の精神的および身体的変化に目を向けながらADL(日常生活動作)の拡大に向けてケアを行います。

    慢性期看護の役割とは?

    慢性期病院の特徴

    慢性期とは病状が比較的に安定している状態ですが、継続的な治療を必要としていて、ときに入院が1年以上におよぶこともあります。

    原因となる疾患は幅広いため、看護師としては幅広い知識が必要となるでしょう。

    自宅ケアが困難であるために、入院が長期に及んでいることもありますが、基本は状態が落ち着いたら退院を目指すので、退院に向けての個々のケアもポイントになるでしょう。

    そのためには患者本人と医師だけではなく、家族や地域医療とも連携をとって、ケアにあたっていく必要があります。

    急性期病院では生命の危機を回避することが第一ですから、なかなか患者と向き合う時間が少ないのに比べて、慢性期病院では一人一人の患者と時間をかけて向き合えるというメリットがあります。

    終末期看護の役割とは?

    終末期とはターミナル期ともよばれ、どんな治療も効果がなく、数週間または半年のうちに死亡に至ることが予想される状態です。

    終末期を専門とした病院も見られますが、慢性期病院で終末期を過ごす患者もいます。延命治療ではなく、身体的および精神的苦痛をできるだけ取り除き、QOL(生活の質)を少しでも上げることを目標としています。

    終末期の看護のポイントは、患者と家族が死を受け入れ穏やかに過ごせるように援助をすることです。

    医師と連携をして身体的痛みをできるだけ取り除きながら、他の症状にも目を向け、細やかなケアを行います。

    患者の言葉をできるだけ傾聴し、共感しながら、安心感を与えられるよう配慮をする必要があります。

    慢性期で働くと処置のスキルが身につかない?

    慢性期病院では看護技術が身につかないといわれます。急性期に比べると、状態が落ち着いていることもあって、医療介入が少ないので、確かに医師の介助や処置は少ないです。

    処置のスキルという点にだけ目を向けた場合、慢性期病院では新しい処置に遭遇する機会がほとんどないので、処置のスキルの習得は困難です。

    これまでに習得した採血やガーゼ交換、バルーン交換などといった基本的なスキルを引き続き使用するぐらいでしょう。

    もし、数多くの処置を経験してスキルを上げたいと考えているのであれば、慢性期病院への就職はおすすめできません

    慢性期病院で身につくスキル

    しかし、看護師としてのスキルは処置だけではありません

    看護実習で何度も繰り返し言われた「個別性看護」という点に着目すると、理想の看護ケアを実施するには慢性病院がぴったりだといえます。

    実際、急性期病院では患者と向き合う時間がないことに悩み、看護観を見直すために慢性期病院へ転職をする看護師も少なくありません。

    慢性期病院では患者一人一人とじっくり向き合い、患者の背景を理解したうえで、目標や計画を立てなければなりません。

    患者が疾患に対してどのように考えているのか、退院に向けて不安に思っていることは何なのかなど、傾聴しながら患者の問題に目を向けます。

    医師や家族、地域医療ともしっかり連携を図りながら、ときにカンファレンスをひらいて、目標や計画の修正を行う必要があります。

    また、基礎疾患が多岐にわたるので、色々な病気について学び、注意するべき合併症などの知識についても勉強できます。

    慢性期病院には急性期病院にない専門性が身につきますし、高齢化社会に突入している日本において、必要不可欠なスキルであるといえるでしょう。

    実際、慢性期疾患に関する認定看護師の資格は意外に多く存在します。

    皮膚・排泄ケア、緩和ケア、糖尿病看護、摂食嚥下障害看護、認知症看護、慢性期呼吸器疾患看護、慢性心不全看護など、キャリアアップにも十分つながるでしょう。

    慢性期看護師の平均年収

    慢性期病院に勤務する看護師の給料は幾らぐらいになるのでしょうか。地域によって看護師の給料は違いますし、病院によっても違いがあるので一概にはいえません。

    しかし、総合病院を例にとって考えてみると、急性期の病棟に勤務しても、慢性期の病棟に勤務しても、基本給に変わりがないのが通常です。

    勤務する病棟によって基本給が変化する話は聞きません。したがって、基本的に慢性期病院の看護師の基本給は急性期病院の基本給と変わりがないと考えておいて問題ないでしょう。

    ただし、急性期病院では急な入院や病態の急変などから残業に至ることがしばしばあります。慢性期病院では急変することがめったにありませんし、

    入院も計画入院であることが多いので、残業になることはほとんどありませんから、残業手当による給料の差は出てくるでしょう。

    具体的な数字でいうと、年収で400万~500万円程度だと考えられます。

    残業手当の分、給料が少なくなってしまいますが、残業がない分、自分の時間が増えるという見方もできます。

    家族との時間を大切にしたい人や、進学や認定看護師、海外留学などキャリアアップに向けて勉強をしたい人などの転職先としても人気があります。

    好条件の慢性期の看護師求人の見つけ方

    色々な理由で慢性期病院への転職を考える看護師は多いと思います。より条件の良い慢性期看護の求人を見つけるにはどうしたらよいのでしょうか。

    時間に余裕をもって求人を探すこと

    まずは、焦り過ぎないことです。時間的に余裕をもって求人を探したほうが良いでしょう。時間的な余裕がないと、後悔することになるかもしれません。

    活動時期にねらい目をつけること

    そして、活動のねらい目は離職が多い時期です。看護師は基本的に不足しているので、一年中求人はありますが、より好条件の求人を求めるのであれば、案件が多い時期に越したことはありません。

    どんな時期が看護師の離職率があがるのかというと、自分が辞めるとしたらいつ頃かを考えてみてください。

    夏や冬のボーナスをしっかりもらっておきたいですよね。ボーナスの後に案件が増える傾向があります。

    他にもキリの良い3月前後、新人は6月や7月に辞めることが多いので、その時期もおすすめです。

    看護師の転職サイトを利用すること

    転職サイトに登録するメリット

    看護師の転職サイトに登録することもメリットが大きいです。理由は病院の内部事情に詳しいからです。

    担当者がその病院を何度も担当していたり、以前に紹介した看護師に連絡を取ってくれたり、決め手となるような情報をもらえることがあります。

    また、転職サイトによっては非公開の求人を取り扱っているところがあります。非公開にする理由の多くは条件が良いからです。

    あまりに多くの看護師の応募が殺到することが予測される場合、非公開にしてあります。給料が非常に高い、管理職対象などといった求人などが考えられます。

    まずは、転職サイトに登録をして、担当者に自分の条件を伝えておきましょう。

    役に立つ資格を取得すること

    また、慢性期病院での好条件の求人を手に入れるには、慢性期病院で役に立つと思われる資格を取得するのも方法です。

    慢性期呼吸器疾患看護認定看護師や慢性心不全看護認定看護師、排泄ケア認定看護師など、キャリアアップすることでより条件の良い病院への転職を果たしやすくなります。

    そういったことを踏まえて一度コンサルタントに相談してみましょう

    おすすめの看護師転職サイト一覧

    看護roo!
    看護のお仕事
    ナース人材バンク
    4位 マイナビ看護師
    5位 ナースではたらこ

    7月・8月は準備期間!転職に備えてサイトへの複数登録を! 

    条件が良い人気求人は、限られています。

    「求人情報が出る9月から、転職先を探せばいい。」では、転職活動のスタートが遅すぎます。

    良い条件の求人に出会うためにも、一足早く転職サイトへ登録をして、準備をすることをおすすめします。

    自分にあったコンサルタントを見つけるためにも、複数の転職サイトに登録しておきましょう。

    どの転職サイトも求人紹介から入職するまで、完全無料で徹底サポートしてくれます。

    利用者満足度96.2%! 『看護roo!』

    首都圏・中部圏・関西圏対応

    看護roo

    看護roo!はサポートが手厚く対応地域(首都圏・中部圏・関西圏)の求人数が多いので、対応地域の病院を探している看護師さんは必ず登録しておきたい転職サイト。働いているスタッフでさえ驚くほど、どこよりも詳しい病院情報を事前に教えてくれることで有名です。利用者満足度も96.2%とNO.1を誇ります。

    コンサルタントの対応満足度NO.1!『看護のお仕事』

    看護のお仕事は、希望に合う職場をとことん探してくれる点が評価され『コンサルタントの対応満足度NO.1』に選ばれました。職場の雰囲気や人間関係など詳しい病院情報も教えてくれるので人間関係で失敗したくない方だけでなく、第二新卒の方やブランクがある方・転職サイトの利用が初めての方にもおすすめです。

    紹介実績NO.1 高給与求人が多い『ナース人材バンク』

    高給与求人が多く、全国の病院の求人を網羅しているナース人材バンク。コンサルタントの対応も評判がよく、豊富な紹介事例とキャリア相談に定評があります。職場の人間関係がよく働きやすい求人やスキルアップできる求人が多く、看護師としての力をつけたい方におすすめです。

    «PREV 

    »NEXT 

    あなたの悩みはどれ?

    • 美容クリニックに転職
    • 働きやすい病院は人によって違う!!病院選びのコツ
    • 人間関係で悩まない!
    • 働くママナースにおすすめ
    • 第二新卒の看護師の復職のポイント
    • 夜勤なし!9時~17時勤務、日勤のみで30万円

    掲載サイト一覧