ストーマの装具の特徴

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装具とアクセサリーの特徴

様々な種類があり、それぞれの特徴を理解し患者に合った装具選択が必要となる。 装具は、面板(装具を体に固定する平板)とストーマ袋(排泄物をためておく袋)で構成されている。

単品系装具・二品系装具の特徴

それぞれの特徴、利点・欠点を考慮し、患者の好みや生活環境に応じて選択する。

単品系(ワンピース) 二品系(ツーピース)
面板 ★軟らかいものが多い  腹壁が硬い人、ヘルニアなどで腹部の平面が少ない場合に適する
★装着時に袋があるため、ストーマを直視して装着できない  視力悪い人・高齢者では適切な位置に装着できない可能性あり
★二品系に比べ、厚みが薄い  面板装着の違和感が少なく、衣服の上からもわかりにくい
★二品系に比べ、安価  経済的問題がある場合、一時的ストーマで社会的支援が受けられない場合には、安価になるほうが良い
★硬いものが多い  腹壁が軟らかい人、細かいしわが多い場合、面板貼付部が安定する
★装着時にストーマを直視できる  視力が悪い人、高齢者などでは袋が邪魔にならないので装着しやすい
フランジ ★なし  装具装着の違和感がない ★ある  面板と袋を接続する手技が必要  高齢者、手指の動きにくさがあると困難な場合がある
ストーマ袋 ★途中でつけかえられない  袋のみを変えたい場合は、面板ごとはがさなければならない ★途中でつけかえ可能  入浴時や外出時、服装などにより袋のサイズや形を選んでつけかえることができる

ストーマ_ワンピース_2ストーマ_ツーピース_3
左図:ワンピース、右図:ツーピース
http://stomalife.exblog.jp/より引用

面板の種類(皮膚保護材でできている)

皮膚保護材とは、排泄・分泌物の皮膚接触を防止し、皮膚を生理的状態に保つ作用がある吸水性粘着剤のこと。皮膚保護材には吸水作用があるため、面板は皮膚からの不感蒸泄や汗を吸収することができる。この作用により、面板を貼付していても皮膚がふやけることなく装着することができる。

  • 素材による分類
  • 全面皮膚保護材の面板粘着テープによる皮膚への刺激がない
    皮膚保護材の周囲に粘着テープがついている腹壁が隆起している(平坦ではない)、運動時に面板の外側がめくれる場合などに用いる
  • 形状による分類
  • 平面の面板ストーマに高さがある場合、腹壁が比較的平坦な場合
    凸型の面板ストーマに高さがない場合、周囲にしわ・陥没などがあり平面の面板では密着性が得られない場合
    固定型フランジの面板(二品系)フランジ(面板と袋の接合部)が面板に固定されているため、安全は高いが腹壁の動きには追従しにくい
    浮遊型フランジの面板(二品系)フランジが面板から吹き上がっているため、面板部分が腹壁の動きや形に沿いやすい
  • 孔による分類
  • フリーカットストーマサイズに合わせて、面板の穴をカットする
    プレカットすでにストーマに合った穴が開いていて、自分でカットする手間が省ける
    開孔部を手で広げられる面板面板の開孔部を指で伸ばせるもので、円形ではないストーマなどの場合でも穴の形を変えずに使用できる
  • 皮膚保護材の溶解・膨潤タイプ
  • 面板の皮膚保護材が溶解・膨潤してきたら、装具交換を行う。使用されている皮膚保護材 により、溶解するタイプと膨潤するタイプがある。

    溶解タイプ排泄物の水分が付着することで、皮膚保護材が溶け崩れる。溶けた部分は、直接排泄物が付着するため、皮膚トラブルの有無を観察しながら溶解部分が1㎝を超えるまでに装具交換を行う
    膨潤タイプ排泄物の水分を含むとホールカット時より膨らむため、それを想定してカットする。膨潤が1㎝を超えるまでに装具交換を行う
  • 皮膚保護材による分類
  • 粘着性腹部にはりつけることができる
    吸水性排泄物を吸収して、排泄物が皮膚に触れないようにする
    静菌作用弱酸性の皮膚保護材による細菌繁殖の阻止
    緩衝作用排泄物中の産生やアルカリ性の消化液などを、皮膚と同じ弱酸性に近づける
    保湿作用保湿により皮膚の生理的状態を保つ

ストーマ袋の種類

  • 消化管ストーマ袋
  • 排出口のタイプや、内容物が見えない不透明のものなどが選択できる。

    開放型クリップで排出口を閉じる
    閉鎖型排出口がなく、便の処理と同時に袋を交換
    閉鎖具内蔵型折り曲げてマジックテープで排出口を閉じる
    回腸ストーマ(イレオストミー)水溶性の排泄物のため、コック式排出口が便利
  • 尿路用ストーマ袋
  • 尿を出しやすいようにできており、袋には尿路感染を防ぐために逆流防止弁がある。 また、排出口に接続管をつけることで蓄尿バックなどに接続できる。

アクセサリー

  • 粉状皮膚保護材
  • 皮膚保護材の成分を粉状にしたもの。水分を吸収する作用を利用し、ストーマ周囲のびらん部など、滲出液で面板が粘着しにくい部分に使用。面板の密着性を高める。

  • 練状皮膚保護材
  • 皮膚保護材の成分と液状物質でできており、ペースト・パテがある。ストーマ周囲の皮膚にくぼみやしわがある場合などに埋めるように使用し、面板の密着性を高める。

  • 板状皮膚保護材
  • シート状、ディスク状、リング状、スティック状などがある。適量を切って使用したり、ストーマ周囲にリング状に使用したりする。

  • 消臭剤
  • 排泄物の臭いを軽減させる目的で使用。袋内に入れる液状のもの、経口摂取で排泄物自体の臭いを抑えるもの、ストーマ袋を覆って消臭するものなど

  • 剥離剤、溶剤
  • 皮膚に付着した粘着剤や皮膚保護材をはがしやすくするもの。

  • 皮膚被膜剤
  • 皮膚を薄膜状に被覆する薬剤のこと。テープを貼る前に皮膚側に塗っておく。皮膚保護材の周囲に粘着テープがついている面板タイプのテープ部分に使用すると、テープをはがすときの刺激を軽減することでできる。

  • 吸水材
  • 水分を吸収する製剤のこと。粉状、液状、固形状、シート状がある。ストーマ袋の中にいれておき、水様の便を固めるために使用。

  • 洗浄剤
  • ストーマ周囲の皮膚洗浄のために使用。皮膚への刺激が少ない弱酸性のものが良い。

  • 腹帯
  • ストーマ旁ヘルニアで腹部の膨らみが気になる場合、腹圧によるヘルニア悪化予防のために使用。

  • ベルト
  • ベルトを使用することで装具の密着性を高めることができる。運動時や面板の密着度が弱い時に使用し、フランジ部分にベルトをひっかけられるようになっている。

  • ハサミ、ノギス
  • ハサミで面板をストーマサイズに合わせてカットする。ハサミの先が曲がっているものは、円形にカットしやすい。また、ノギスはストーマサイズを測定するために使用。

術直後の装具選択

  • ストーマの特徴
  • 粘膜浮腫があり損傷しやすい状態である
    粘膜・皮膚を縫合している創がある
    術創が近い
    尿路ストーマの場合はステントが存在する

    これらの特徴があるため、十分な観察と愛護的なケアが必要となる。

  • 装具の特徴
  • ストーマや排泄物の観察が容易にできるもの

    ⇒尿路ストーマでは縫合不全予防や吻合部狭窄によって起こる逆行性感染、水腎症などを防ぐために尿管カテーテルが留置されている。

    管理しやすいように、ツーピース・ウインドウつきワンピースで逆流防止弁つきのものを選択。カテーテルの先端は、ストーマ袋の逆流防止弁より上部に置く。

    皮膚保護性能のあるもの
    物理的にストーマを傷つけないもの
    容量が大きく下部が開放されているもの

    ⇒創部から離れた位置で破棄でき、排出口が広いことで手を入れて装具をやさしく貼付できる。粉状皮膚保護剤を散布することも可能。

    短期交換が必要な場合は、剥離刺激が強くないもの

 
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