【創傷処置】

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1.目的

創傷の感染を予防し、早期の治癒促進を図る。
そのために、清潔・不潔領域と無菌操作の基本を理解し、創傷の早期治癒を目指す。

2.創傷の治癒過程

損傷を受けた皮膚は、止血機構により障害された部位からの出血が止まる。そして、傷のできた部分に炎症反応という初期反応が起こる。その後、次の順序で治癒していく。

    ①炎症期

  • 創傷からは白血球やマクロファージなどを含んだ浸出液が生じ、細菌・壊死細胞などが除去される。創腔は、フィブリンで満たされる。
  • ②増殖期(受傷後、約3日~2週間程度)

  • 新生血管ができるのに伴い、線維芽細胞が増殖し肉芽組織が形成される。肉芽組織により欠損部分が埋められていく。
  • ③成熟期

  • 線維芽細胞が成熟し線維細胞に変化、コラーゲン組織が再構築されていく。その後、瘢痕組織が収縮し正常の皮膚に近づいていく。

3.ドレッシング法の目的

ドレッシング法:ガーゼ・ドレッシング材で創傷を覆う処置のこと

  • 創傷からの滲出液や膿などの吸収
  • 創傷の圧迫止血
  • 創傷の感染予防
  • 外部からの総称汚染予防
  • 治癒するための最適な環境を作る
  • 創傷の疼痛緩和
  • 創傷を覆い隠すことによる不安軽減

4.必要物品の理解

テープの種類と特徴

素材や粘着力、伸縮性などの違いにより様々な種類がある。テープの交換頻度が高い場合は粘着力が弱いもの、頻度が低い場合は粘着力の強いものを選択する。

  • ①フィルムドレッシング材(ロールタイプ)
  • ・入浴時に創傷部分を濡らさないようにする場合、フィルムでガーゼを覆う
  • ・肛門やストーマなどの近くに創傷がある場合には汚染を防ぐためにフィルムを貼る
  • ②滅菌済フィルムドレッシング材
  • ・中心静脈カテーテルの挿入部固定などに使用し、感染予防のための観察を行う
  • ③サージカルテープ(紙テープ)
  • ・粘着力が弱く、刺激が少ないタイプ
  • ・創傷処置のガーゼ固定に使用
  • ※プラスチックテープもある

  • ④伸縮テープ
  • ・止血時の圧迫固定、カテーテルルートの固定などに用いる

消毒用物品(滅菌済み)

①鑷子
②消毒用セット(イソジンに浸した綿球。綿棒とイソジンが同封されているタイプもある)
③ガーゼ※滅菌物を取り扱う場合は、必ず有効期限・袋の破損や汚れを確認する
④膿盆、ビニール袋
⑤手指消毒剤
⑥ディスポーザブル手袋
⑦処置用シーツ(必要時)
⑧エプロン・マスク
⑨テープ、ドレッシング材
⑩はさみ

5.手順・観察ポイント

①手袋を装着してガーゼを外し、膿盆・ビニール袋へ入れる

衣服が創傷に触れないように行う。傷を見たくない患者さんもいるので配慮し、その場合は体位を整えるなどして目に入らないようにすることも必要。

  • テープのはがし方
    • ・端を少しはがし、片手で皮膚を押さえながらテープを180°反転させてゆっくりとはがすと良い。折り返す角度が小さいと皮膚が引っ張られて痛みが生じる。
  • ドレッシング材のはがし方
    • ・ドレッシング材を指で少しはがし、逆の手で皮膚を押さえる。ドレッシング材を水平に外側(反対側)にはがし、手の位置を変えながらゆっくり行う。角度をつけてはがすと、皮膚が引っ張られて痛みが生じる。

    ②創傷の観察を行う

    • ガーゼに付着した浸出液の有無、量、色、臭い
    • 感染徴候(発赤、熱感、腫脹、疼痛の有無)
    • 前回の処置時と比べてどうか
    • テープかぶれなどの皮膚の観察
    • テープの粘着剤が残っている場合は、濡れタオルなどで拭く

    ③消毒の準備を行う

    手袋に汚染がある場合は、消毒前に手袋を交換する。

  • 消毒セットの場合
  • パッケージに使い方が記載されている

    • ・左手の親指で綿棒の先(親指のイラストがある)を押さえる
    • ・右手で消毒液が入っている部分を山折りにして絞り出す(点線部分をつまむ)と、イソジンが綿棒の先にしみこむようになっている
    • ・無菌的に開封し、綿棒の先端をつまんで袋から取り出す
     
  • 鑷子と綿球を使用
    • ・鑷子を無菌的に開封し、イソジンに浸した綿球を持つ

    ④消毒を行う

    創傷の中央部に綿棒・綿球を当て、順に外側の部分の消毒を行う。一方向に直線的に動かしながら行う。

    • ※消毒の基本は、創傷の中央から周囲に向けて進めること。創傷部分を最後にすると、周囲の汚れで感染を起こす。
    • ※消毒されていない部分がないように、ほんの少しずつ重ねると良い
    • ※汚染がひどい場合は、綿棒・綿球を交換し、再度中央部から行う
    • ※消毒する範囲は、ガーゼが触れる部分まで
     

    ⑤ガーゼを当てる

    • ガーゼを開封しトレイ内に広げておく。トレイの上を避けて、鑷子を開封する。
    • 鑷子を取り出し、上1/3くらいの部分を握り、ガーゼの輪のほうをつまむ
    • 消毒が乾いていることを確認し、創部にのせる
    • ※他の方法として
    • 鑷子を開封・取り出し、持ちながらガーゼを開封する。持っている鑷子でガーゼをつかんで袋から取り出す。
    • ※鑷子やガーゼを取り出すときは、袋を全開にしないことが基本。手指などで内側の清潔区域に触れるリスクを避けることができる。また鑷子は先端を閉じた状態で取り出すと、不潔部分に触れずにすむ
    • ※イソジン消毒は、ヨウ素の酸化作用によって行われる。皮膚に塗布した後、水分が蒸発して乾燥するまで約2分程度おくことが必要。乾いていない状態でガーゼをのせると、十分な殺菌効果が得られない。

    ⑥テープ固定を行う(2本~3本)

    • ガーゼの両側に2㎝くらいの余裕があれば固定できる。どのくらいの長さが必要かを判断する。
    • はさみや手でテープを切る
    • まずガーゼにテープをしっかり貼りつける
    • ガーゼの端にテープを密着させて皮膚に貼る
    • 2~3本のテープを均等に貼りつける
    • ※ガーゼと皮膚との段差にしっかりと貼る。斜めに貼ると、皮膚とガーゼの間に隙間ができ、はがれやすくなる。また、皮膚にテンションがかかり皮膚トラブルが起こりやすい。
    • ※前回の処置で貼った皮膚は避けるとトラブルが少ない
    • ※腹部のガーゼは、横・斜め方向にテープを貼る。筋肉の動きが激しい部分なのではがれやすい。特に術後は前傾姿勢になることが多く、縦方向にテープを貼るとガーゼが浮き上がり不潔になりやすい。

    ⑦ドレッシング材の場合

    • 必要な長さに切り、裏側の剥離フィルムをはがす
    • (わかりやすいように、はがす順に①②などと書いてあることが多い)
    • ガーゼの上に引っ張らないように貼る。ガーゼが大きい場合は、フィルムを2枚使用する
    • 表面の透明フィルムをはがし、密着するように貼りつける
     
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