確かに高収入だけど… 看護師の収入は割りに合っている?

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看護師は一般的な労働者に比べ高収入だといわれますが、本当にそうなのでしょうか。実際に給料を貰っても、周りと比べることができなければ実感できません。

とはいえ他人の給料額は聞きにくいですよね?そこで、厚生労働省などのデータを利用して、看護師の給与が本当に一般的な労働者よりも高いのかどうか比べてみました。

看護師の平均収入を見てみよう

看護師の給与が高いかどうか考えてみる資料としては、厚生労働省が平成26年に発表した「賃金構造基本統計調査」が参考になります。

これは日本全国の労働者の雇用形態や職種、年齢別等に区分して実際の賃金動向を調べる資料として作成されたものです。

女性のなかでは高水準

この資料を元に生涯賃金を比較してみると、女性看護師が22歳から65歳まで働いた場合2億645万円であるのに対して、

女性労働者全体では1億5778万円、労働者全体でみると2億694万円という結果になりました。

女性看護師の生涯賃金は女性労働者全体と比較すると、約1.3倍という高水準にあるのに対して、労働者全体で比較するとやや下回ります。

看護師の給料は上昇傾向

これだけを見ると看護師の給料はそれほど高くないといえるかもしれませんが、過去11年の看護師と労働者全体の平均給与を比較してみると面白いことがわかります。

平成16年度の労働者全体の平均給与は約440万円で平成20年度ごろまでは、ほぼ横ばいで推移していました。

しかし、リーマンショックなどの影響で平成21年度に約410万円に落ち込んでしまい、その後なかなか回復せず平成26年度でも415万円です。

これに対して看護師の平均給与は、平成16年度が約460万円なのに対して、平成26年では473万円と上昇しています。

また、この間の推移もほぼ横ばいで労働者全体のようにリーマンショックがあったからといって大きく落ち込むようなことはありませんでした。

看護師の給料が高い理由

看護師の仕事は「景気の影響を受けない」こと、「高齢化が進んでおり、看護師の需要が高まっている」ことなどが作用してこのような結果になったのだと考えられます。

そのため、実際の給与は若干の上昇しかしていませんが、看護師の給与は過去11年間で社会全体から見ると相対的に高くなったといえます。

看護師の給料は上昇しにくい

このように看護師の給与は労働者全体の平均と比べると高いといえますが、意外なデータも存在します。

それは「看護師の給与の年齢による上昇率はあまり高くない」というものです。

看護師と労働者全体の平均給与を年齢別に比べてみると、働き始めの20歳から24歳時点では、女性看護師が約400万円であるのに対して、労働者全体は約300万円となっており、

女性看護師の方が高くなっています。

しかし、35歳から39歳ごろになると労働者全体の給与が逆転して上回り、60歳から64歳になると再逆転して女性看護師の方が高くなるのです。

看護師は管理職が少ない

なぜこのような現象が起こるのかというと、労働者全体の35歳から39歳ごろというのは、管理職になり始める時期だからです。

管理職になれば昇級もしますし、管理職手当ももらえます。

このように労働者全体の平均給与が上昇するのに対して、看護師の場合は管理職のポストが一般企業と比べて少ないケースが多いです。

そのため、一時期だけは平均給与が逆転します。

しかし、一般企業に勤める労働者の多くは60歳で定年を迎えて再雇用をされた場合に管理職のポストから降りますので、60歳以降は再度、看護師の平均給与の方が高くなるという訳です。

看護師の給与は、労働者全体から比べると高く、また若いうちから高収入が期待できるといえます。

一方で給与の上昇率はあまり高くありませんので、できるだけ条件の良い職場を選ぶことが高収入への近道だといえるのではないでしょうか。

収入が高いかわりに激務

看護師の平均給与は労働者全体から見ると高いですが、その仕事は過酷そのものです。

逆にいうと、仕事が激務だからこそ、給料が高めに設定されているといえるかもしれません。激務になる大きな原因は職場の人員不足です。

少子高齢化が進む日本では、看護を必要とする人が年々増加していくのに対して、それを看護する人が足りないのが現状です。

過酷な交代制勤務

2008年10月に2名の看護師に対する過労死労災認定と公務災害確定判決が下されました。

この2名の残業時間は過労死認定基準を下回る月50から60時間でしたが、「交代制勤務は通常の業務に比較して過重な業務である」こと、

勤務による疲労から回復できず、むしろ蓄積されていった」ことなどを理由として認められました。

残業時間が長い

日本看護協会はこの判決を受けて、「時間外勤務・夜勤・交代制勤務等実態調査」を行いましたが、

一日2交代又は3交代する「交代制勤務者」の約4.3%が月60時間を越える時間外勤務をしているという結果になったのです。

この数字は交代制勤務者以外も含めると全体の2.5%に相当します。

つまり、全国の看護職約82万人のうち、およそ2万人程度が月60時間以上の残業を強いられているという計算になります。

疲れがとれないまま次の勤務へ

また、交代制勤務の過酷な部分は残業時間が長いということだけではありません。

交代制勤務には2交代制と3交代制があり、どちらがいいということは特になく一長一短です。

3交代制の勤務時間は休憩時間も含めて9時間程度ですので、一見すると悪くないように思うかもしれませんが、日勤を務めたその日に深夜勤という日もあります。

そうなると、一度帰宅してからまたすぐ職場に来なくてはならず、疲れは十分にとれません

中には家に帰らずに仮眠室でそのまま深夜勤の時間になるまで過ごすという人もいるぐらいです。

過酷な2交代制にもこんなメリット

最近では2交代制の方が主流になってきましたが、2交代制の場合、一日の勤務時間が時間から17時間に及ぶ場合があるなど、拘束時間はかなり長くなります。

仮眠時間は2時間程度設けられていますが、急患や急変などが発生した場合は仮眠をとる余裕がないことも多いです。

ただし、3交代制と比べると夜間の申し送りがない分、仕事がマイペースにできることや拘束時間が長い分、翌日が休日になることが多いといったメリットはあります。

サービス残業している看護師もいる

本業の仕事だけでも看護師の拘束時間が長くなることは分かっていただけたでしょうが、場合によっては勤務時間に計算されない仕事があることも覚えておきましょう。

それは勤務時間外に行われる研修や自宅に持ち帰る仕事があるということです。

先ほどの日本看護協会が行ったアンケートによると、回答者のうち4人に3人は院内研修に参加しており、参加平均時間は月あたり約3.8時間となっています。

また、自宅に仕事を持ち帰っているのは、回答者のうち3人に2人で、月平均時間は7.8時間です。

これらの業務は両方とも90%以上の人が残業として申告していないと回答しており、合計すると実際の残業時間は1月あたり10時間以上多くなるといえます。

交代制勤務による「心身の疲労」と残業時間や拘束時間の長さといった問題があるため、看護師の仕事内容は激務であるといわれるのです。

参考:裁判の出典元、日本看護協会の実態調査

アンケートの結果(3ページ目の「4、未払い残業の実態」を参考にしました

看護師の中で収入が多いのはどの診療科?

看護師の給与は労働者全体の平均よりも高いですが、その分過酷です。

そういうことであれば、少しでも高い収入を得られる診療科で働きたいと多くの人が思うのではないでしょうか。

高収入を狙える診療科

給料が比較的高い診療科といえば、「美容整形外科」、「訪問看護」、「臨床開発モニター」が挙げられます。

  • 美容整形外科
  • 「美容整形外科」の給与が高い理由は、美容に関する診療の多くは保険の効かない自由診療だからです。

    自由診療ということは、診察代や治療代を各医院で設定することができるので、一般的な保険診療よりも利益率を高く設定することができます。

    そのため、美容整形外科では儲けた利益を不足しがちな看護師の給与に充てることで、看護師を確保するようにしているのです。

    そのため、美容整形外科における看護師給与は高い傾向にあり、月収40万円程度が相場といわれています。

    また、「夜勤がない」ことや「休日が比較的安定している」といったような点も魅力です。

  • 訪問看護
  • 訪問看護の給与が高いのは、少子高齢化によって訪問看護の需要が急激に伸びているという事情があります。

    高齢者の介護をするという点では有料老人ホームもありますが、まだまだ数が少ないことやある程度の初期費用が必要であるということで、訪問看護を選択する高齢者が増えているのです。

    このような需要の伸びに対して、供給側の訪問看護士の数が足りていません

    ただし、病院に勤める看護師自体も人手不足の状態にあるので、訪問看護師との間で人材の取り合いが始まっており、給料や待遇などの労働条件が良くなっています。

    訪問看護士になるには、ある程度の臨床経験が必要ではありますが、年収500万円も可能です。中には夜勤や残業なしで月給35万円以上といった好条件の求人もあります。

  • 臨床開発モニター(CRA)
  • 看護師の転職先として近年注目を集めているのが、「臨床開発モニター」(CRA)と呼ばれる職種です。

    CRAの業務には治験を実施する医療機関の調査から、治験終了後のモニタリング報告書の提出まで行うので、これまでの看護業務よりも仕事の幅はとても広がります

    この仕事はある程度の経験が必要となりますので、就職当初はあまり給料が高くなることはありませんが、経験年数5年であれば年収600万円前半が相場といわれています。

    また、働く職場によって給料に差があることが多く、英語が必要になりますが、外資系の製薬メーカーに就職すれば年収1,000万円超えを目指すことも可能です。

    「固定週休2日制」、「勤務時間9時から18時」といった求人も多いので看護師の勤務と比べると、規則的な勤務をすることができます。

    しかし、出張が多い仕事ですので小さい子供がいるような家庭の場合、働くのは少し難しいかもしれません。

    看護師の給料は高い!だけど激務・・・

    ここまで看護師の給料について述べてきました。

    看護師の給料が高いのは激務であることの裏返しですが、同じ看護師でも診療科によっては夜勤や残業がないのに高い給与で求人がでている場合があります。

    また、少子高齢化は今後も続くといわれており、看護師の人手不足はすぐには解決しないでしょう。

    そのため、看護師が不足している病院では今後も看護師の不足が改善される見込みはあまりなく、看護師の激務もすぐに軽減することは考えにくい状況です。

    もちろん、人それぞれに「働きたい診療科」や「やりがい」といった働く基準があるでしょうが、

    今の職場の待遇が不満であるならば、看護師の売り手市場になりつつある現在を考えると転職することも選択肢の一つといえます。

    看護師の給料には地域差が

    ただし、一口に「看護師の給料は高い」といっても、地域差や診療科、病院の規模によっても異なることは覚えておきましょう。

    日本看護協会が発表している「2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査」によると、東京都、埼玉県、神奈川県、大阪府といった大都市の看護師の賃金と比べると、

    いわゆる地方都市といわれる地域では賃金が低い傾向にありました。また、勤務先の病院の規模や設置主体によっても賃金の差が生じる場合があります。

    病院の希望でも給料は変わる

    日本看護協会の「看護職の賃金水準データ(2013年版)」では、大学病院や国立病院等、異なる設置主体における給与額の比較を行っていますが、

    それによると「勤続10年の31歳から32歳の非管理職である看護師の場合、大学病院に勤めている人の平均値が最も高くなっています。

    大学病院では最先端の医療が行われていることが多く、他の設置主体よりも比較的規模が大きいことが影響しているようです。

    先ほど述べたように看護師の給与は診療科によっても異なりますが、このように地域や病院の規模といった要因にも左右されることがあります。

    激務が不満なら転職を考えてみよう

    看護師の給与を決める要因には様々なものがありますが、現在の看護師は売り手市場にあり、今後も看護師不足は続くと思われます。

    そのため、できるだけ看護師を確保しようとして、各診療機関は高待遇で看護師の求人を募集している傾向があります。

    看護師の仕事内容は激務ですが、診療科や転職先によっては軽減される場合がありますので、今の職場に不満があるようなら、転職を考えてみることも悪くはないでしょう。

    現在では気軽に利用できる転職サイトもたくさんの種類があり、中には看護師専門の転職サイトもあります。

    そのようなサイトでは看護師ならではの悩みなどにも答えてくれるだけでなく、転職先の条件を相談することもできます。

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